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2.現れた謎の首輪
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僕は思わず、自分のクビに手を当ててみた。
指先に当たるのは、いつも触り慣れたクビやアゴ下の皮膚である。だけど、どういうわけか、水面に映った僕のクビには半透明な首輪がうっすらと見えている。
先ほどのエルフの少女は木陰に隠れてしまったが、僕と同じように半透明の首輪がついていたように見えた。
いったい、これは何なのかが気になるが、手で触ることも出来ないし、風が吹くと直接クビに吹き付けてくるので、特に害もないモノかもしれない。
「こんなものを気にしていてもしょうがないか……」
僕は何とか川から出ると、湿った服を脱いで水気を絞り出した。
幸いツーノッパも、気候は5月下旬という感じだ。小夏日和なのでTシャツにジーンズで過ごせる。
もしこれが真冬とかだったら、上着なんかが水を吸ってしまって溺れていたかもしれないし、そもそも水に落ちた時点でショックで命を落としていたかもしれない。
何とかごわごわしたジーンズの水気を絞って、再び履いてはみたものの着心地は最悪だった。このツーノッパという世界が、どんな世界なのかはまだわからないけれど、いきなりこれなのだから先が思いやられそうだ。
いつまでも水辺に居たら、獣に襲われるかもしれない。
そう思いながら歩き出したのはいいんだけど、森の中というのはどうしてこうも歩きづらいのだろう。下草が邪魔をしてくるし、一歩踏みしめるごとに靴が落ち葉や腐葉土にめり込んでいく。
しばらく歩いていると、後ろから声が聞こえてきた。
「どちらに行かれるのですか?」
振り向くと、先ほどの少女が服を着て立っていた。その首元を見ると……僕と全く同じ首輪が付いている。これは何なのか聞きたくなったが、まずはするべきことがある。
「さっきはごめん」
まるでファンタジー世界のエルフのような身なりの少女は、じっと僕を眺めると言った。
「何度も謝罪をさせるつもりはありません。それより……」
彼女もまた、僕の首輪に視線を向けた。
「これが何か……御存じありませんか?」
エルフの少女は、自分のクビに手を当てて首輪を指し示していた。どうして自分の首にこんなものが着いたのかわからないようだ。
「僕もわからないよ……ただ」
「ただ……何でしょう?」
「ここに来る前……僕はバイクという乗り物に乗っていて、事故に遭って気が付いたらここにいた」
「それは……転移したということでしょうか?」
少女が聞き返してきたので、僕は頷いた。
「なんとなくそうなんじゃないかと思う……確証はないけど」
エルフの少女は、しばらく腕を組んで考え込むと僕を見た。
「大変失礼なお願いですが……お背中を見せて頂けないでしょうか?」
「え……?」
唐突に妙なことを言われたので、僕は少し思考停止してしまった。
でもまあ、僕も彼女の肌を見てしまったのだし、背中くらいでガタガタいうモノじゃないと思った。
「あ、ああ……いいよ」
Tシャツをめくって彼女に背中を向けると、その少女はじっと眺めていた。
念のために言っておくけど、僕の背中は本当に何の変哲もない単なる肌だ。入れ墨などはしていないし、傷のようなモノもない。はずなんだけど……彼女は食い入るように僕の背中をのぞき込んでいる。
「……興味深いアビリティをお持ちですね」
アビリティという言葉を聞いて、僕は何だかゲームみたいだなと思った。ひょっとして、背中に何か書かれているのだろうか。
「ありがとう。ところで……アビリティってどういうモノなんだい?」
そう質問すると、雰囲気的に少女が驚いているように感じた。もしかしたら、このツーノッパという世界では、知っていて当然の知識なのかもしれない。
「神が我々人間に授けて下さる固有の特殊能力です。少ない人で1つ、多い人で3つほど持っています」
つまり神の贈り物と言ったところか。
ギフトとか呼ぶんじゃなくて、アビリティと呼んでいるところがおもしろいと思う。理由でもあるのだろうか。
「それって、先天的な才能のようなもの? 後から習得しようとしてできるの?」
そう質問してみると、少女はすぐに答えた。
「アビリティは基本的には増えない能力とお考えください。習得できるのは魔法……アビリティの構造を単純化して訓練次第で誰でも使えるようにしたモノです」
「そ、そうなのか……ちなみに僕のアビリティはどんな名前?」
「ユニコーン・ケンタウロスと書かれています。他にも欄がありますが……何と読めばいいのでしょうか?」
ユニコーンケンタウロスと聞いて、何だかわかる気がした。
ここに来る直前に、僕はバイク事故に遭っていた。その時に転移したのだから、中世の乗り物であるウマに関係する特殊能力になったのではないだろうか。
「……もういいかい?」
「いいえ。もう少し……」
彼女はそういうと、僕の背中を左手でなぞりはじめた。なんだかくすぐったいが……背中に何か書かれていることは明白だ。
彼女はしばらく、僕の背中を眺めていると、やがて満足した様子でTシャツを戻してくれた。
「ありがとうございます」
これで、彼女の気が済んでくれたのならありがたいが、同時に僕の背中に何が書いてあるのか気になるものだ。
「背中にはどんなことが書かれていたんだい?」
そう質問すると、彼女は苦笑交じりに答えてくれた。
「ヒットポイントやライフポイント、マジックポイントや、力や素早さなどのステータス、レベル。そのほかにも誕生日、過去5年間の年収、職歴、持病、恋人の有無などもわかります」
最初のうちはゲームチックだなと感じていた僕だが、年収は幾らかの辺りから笑えなくなってきた。要するに背中を見られてしまえば、個人情報が筒抜けになるということだ。
ということは……僕が35にもなって、彼女無し=年齢と言うこともわかったのか。
そっとエルフの少女を見ると、彼女は真剣な顔で僕を見つめてきた。
「ウマノスケ様……」
「アキノスケと呼んで欲しいけど、どうしたんだい?」
訂正すると、エルフの少女はハッとして言い直した。
「アキノスケ様に恋人はいますか?」
僕は迷わずに答えた。
「いいやいないよ。35年間ずっとね」
その言葉を聞いたエルフの少女は、どこかホッとしたような、そして気の毒そうな顔で言った。
「それを聞いて安心しましたが……残念なお知らせがあります」
どういうこと、と思ったら僕が話すよりも先にエルフの少女は話の続きを言った。
「35年もの間、異性を遠ざけて自らの魂を清めてこられたのでしょうが……」
「な、なんだい……?」
「妻の欄に……私の、キンバリーの名が記されています」
そこまで言うと、彼女は顔を赤らめながら微笑んだ。
「私としては、35まで己を律して独身を貫いた方と結ばれるのは光栄なのですが……御迷惑でしたら、御神木に解除する方法を……」
「べ、別に迷惑なことはないよ……僕だって、君みたいな可愛い彼女ができて嬉しいから……」
そう本心を伝えると、キンバリーはとても照れくさそうに笑ったが、すぐに僕を見た。
「御神木にご報告しないといけませんね……ご一緒してください」
「わかった」
こうしてエルフの少女キンバリーは、僕の手を引いて森の中を歩き出した。
【バイクに乗るアキノスケ(というか、わき見している場合じゃない……)】
指先に当たるのは、いつも触り慣れたクビやアゴ下の皮膚である。だけど、どういうわけか、水面に映った僕のクビには半透明な首輪がうっすらと見えている。
先ほどのエルフの少女は木陰に隠れてしまったが、僕と同じように半透明の首輪がついていたように見えた。
いったい、これは何なのかが気になるが、手で触ることも出来ないし、風が吹くと直接クビに吹き付けてくるので、特に害もないモノかもしれない。
「こんなものを気にしていてもしょうがないか……」
僕は何とか川から出ると、湿った服を脱いで水気を絞り出した。
幸いツーノッパも、気候は5月下旬という感じだ。小夏日和なのでTシャツにジーンズで過ごせる。
もしこれが真冬とかだったら、上着なんかが水を吸ってしまって溺れていたかもしれないし、そもそも水に落ちた時点でショックで命を落としていたかもしれない。
何とかごわごわしたジーンズの水気を絞って、再び履いてはみたものの着心地は最悪だった。このツーノッパという世界が、どんな世界なのかはまだわからないけれど、いきなりこれなのだから先が思いやられそうだ。
いつまでも水辺に居たら、獣に襲われるかもしれない。
そう思いながら歩き出したのはいいんだけど、森の中というのはどうしてこうも歩きづらいのだろう。下草が邪魔をしてくるし、一歩踏みしめるごとに靴が落ち葉や腐葉土にめり込んでいく。
しばらく歩いていると、後ろから声が聞こえてきた。
「どちらに行かれるのですか?」
振り向くと、先ほどの少女が服を着て立っていた。その首元を見ると……僕と全く同じ首輪が付いている。これは何なのか聞きたくなったが、まずはするべきことがある。
「さっきはごめん」
まるでファンタジー世界のエルフのような身なりの少女は、じっと僕を眺めると言った。
「何度も謝罪をさせるつもりはありません。それより……」
彼女もまた、僕の首輪に視線を向けた。
「これが何か……御存じありませんか?」
エルフの少女は、自分のクビに手を当てて首輪を指し示していた。どうして自分の首にこんなものが着いたのかわからないようだ。
「僕もわからないよ……ただ」
「ただ……何でしょう?」
「ここに来る前……僕はバイクという乗り物に乗っていて、事故に遭って気が付いたらここにいた」
「それは……転移したということでしょうか?」
少女が聞き返してきたので、僕は頷いた。
「なんとなくそうなんじゃないかと思う……確証はないけど」
エルフの少女は、しばらく腕を組んで考え込むと僕を見た。
「大変失礼なお願いですが……お背中を見せて頂けないでしょうか?」
「え……?」
唐突に妙なことを言われたので、僕は少し思考停止してしまった。
でもまあ、僕も彼女の肌を見てしまったのだし、背中くらいでガタガタいうモノじゃないと思った。
「あ、ああ……いいよ」
Tシャツをめくって彼女に背中を向けると、その少女はじっと眺めていた。
念のために言っておくけど、僕の背中は本当に何の変哲もない単なる肌だ。入れ墨などはしていないし、傷のようなモノもない。はずなんだけど……彼女は食い入るように僕の背中をのぞき込んでいる。
「……興味深いアビリティをお持ちですね」
アビリティという言葉を聞いて、僕は何だかゲームみたいだなと思った。ひょっとして、背中に何か書かれているのだろうか。
「ありがとう。ところで……アビリティってどういうモノなんだい?」
そう質問すると、雰囲気的に少女が驚いているように感じた。もしかしたら、このツーノッパという世界では、知っていて当然の知識なのかもしれない。
「神が我々人間に授けて下さる固有の特殊能力です。少ない人で1つ、多い人で3つほど持っています」
つまり神の贈り物と言ったところか。
ギフトとか呼ぶんじゃなくて、アビリティと呼んでいるところがおもしろいと思う。理由でもあるのだろうか。
「それって、先天的な才能のようなもの? 後から習得しようとしてできるの?」
そう質問してみると、少女はすぐに答えた。
「アビリティは基本的には増えない能力とお考えください。習得できるのは魔法……アビリティの構造を単純化して訓練次第で誰でも使えるようにしたモノです」
「そ、そうなのか……ちなみに僕のアビリティはどんな名前?」
「ユニコーン・ケンタウロスと書かれています。他にも欄がありますが……何と読めばいいのでしょうか?」
ユニコーンケンタウロスと聞いて、何だかわかる気がした。
ここに来る直前に、僕はバイク事故に遭っていた。その時に転移したのだから、中世の乗り物であるウマに関係する特殊能力になったのではないだろうか。
「……もういいかい?」
「いいえ。もう少し……」
彼女はそういうと、僕の背中を左手でなぞりはじめた。なんだかくすぐったいが……背中に何か書かれていることは明白だ。
彼女はしばらく、僕の背中を眺めていると、やがて満足した様子でTシャツを戻してくれた。
「ありがとうございます」
これで、彼女の気が済んでくれたのならありがたいが、同時に僕の背中に何が書いてあるのか気になるものだ。
「背中にはどんなことが書かれていたんだい?」
そう質問すると、彼女は苦笑交じりに答えてくれた。
「ヒットポイントやライフポイント、マジックポイントや、力や素早さなどのステータス、レベル。そのほかにも誕生日、過去5年間の年収、職歴、持病、恋人の有無などもわかります」
最初のうちはゲームチックだなと感じていた僕だが、年収は幾らかの辺りから笑えなくなってきた。要するに背中を見られてしまえば、個人情報が筒抜けになるということだ。
ということは……僕が35にもなって、彼女無し=年齢と言うこともわかったのか。
そっとエルフの少女を見ると、彼女は真剣な顔で僕を見つめてきた。
「ウマノスケ様……」
「アキノスケと呼んで欲しいけど、どうしたんだい?」
訂正すると、エルフの少女はハッとして言い直した。
「アキノスケ様に恋人はいますか?」
僕は迷わずに答えた。
「いいやいないよ。35年間ずっとね」
その言葉を聞いたエルフの少女は、どこかホッとしたような、そして気の毒そうな顔で言った。
「それを聞いて安心しましたが……残念なお知らせがあります」
どういうこと、と思ったら僕が話すよりも先にエルフの少女は話の続きを言った。
「35年もの間、異性を遠ざけて自らの魂を清めてこられたのでしょうが……」
「な、なんだい……?」
「妻の欄に……私の、キンバリーの名が記されています」
そこまで言うと、彼女は顔を赤らめながら微笑んだ。
「私としては、35まで己を律して独身を貫いた方と結ばれるのは光栄なのですが……御迷惑でしたら、御神木に解除する方法を……」
「べ、別に迷惑なことはないよ……僕だって、君みたいな可愛い彼女ができて嬉しいから……」
そう本心を伝えると、キンバリーはとても照れくさそうに笑ったが、すぐに僕を見た。
「御神木にご報告しないといけませんね……ご一緒してください」
「わかった」
こうしてエルフの少女キンバリーは、僕の手を引いて森の中を歩き出した。
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