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10,雷の神殿、再び。
ミカとコンゴウ。
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「ミカ、次の目的地は雷の神殿だよ。」
「了解、CPUオンライン、システムオールグリーン、ブースター展開。コンゴウ抜錨。両舷前進微速。コンゴウ、出航。」
そう言うとコンゴウがゆっくりと動き出す。
「リーシャ、首出して。」
私がそう言うとリーシャがコートをめくった。
そこからは黒い首枷が覗かせる。
「り、リーシャちゃん!?そ、それどうしたのっ!?」
ココアが物凄く驚きながら言った。
まぁ、それもそうだよね。
「いや、色々あってね。…解除。」
そう言うと首枷が外れる。
リーシャは首元をさするとコートを元に戻した。
「ふぅ…首痛い…」
「あはは…ごめんって。でも、ご両親とあまり話さず会えたでしょ?」
「はい、おかげで会えてなおかつすぐ出たので寂しさもあまりありません。」
リーシャがそう言いつつ首枷をストレージにしまった。
って、それ私のだから!
「そう言いつつ首枷ストレージに仕舞うな~ドロボー。」
「璃乃ちゃんに預けたらまた使いそうだからあずかります。」
そう言ってそっぽを向いた。
まぁ、寝てる隙に使おうとは思ってたけど…
流石従妹、バレてたのかな。
「あはは…その首枷って隷属の首枷でしょ?それをつけるって大胆だね。だって、貴族からしたら屈辱以外の何者でもないよね?」
ココアが苦笑いで言った。
「だね。最大級の侮辱にもなりうるかな。」
私が言うとココアとハルが苦笑いしていた。
「もう、いくら璃乃ちゃんにやられたとはいえホント屈辱的なんだからね。」
リーシャが頬を膨らませて言う。
こりゃいつかやり返しに首枷つけられそう…
てか、リーシャの事だから絶対やるよね。
リーシャはそういう子だし。
「璃乃ちゃん、アリー川を抜けたら潜行するね。」
ミカがそう言ってマップを指さした。
確かにこの川じゃ潜行は難しいもんね。
「そう言えばさ、ミカちゃんはどうしてコンゴウの操作者になったの?」
ココアがミカに聞いた。
そう言えば…
操作者って男の人の方が多い仕事だし海に関する知識や船の操縦技術、航海士としての実力がないと難しい仕事だ。
それを私とほぼ同い年のミカがやっているのは不思議だ。
「うーん、私ね、船が好きなんだ。
船に乗って旅するのが好きなの。
元々お父さんは船の整備士でお母さんは航海士だったって言うのもあるんだけどね。船で色んな街を転々としてたの。
それで大きくなったら船の仕事に就きたいって思ってたんだ。
そんな中帝国に寄ったとき私には素質があるってスカウトされて操作者になったって感じかな。」
ミカが笑って言った。
へぇ…帝国にって事は元帥に認められたって事だよね?
ミカって凄いんだなぁ。
「っと、船揺れるよ~」
ミカがそう言うと船が大きく揺れた。
「ごめんね~小舟避けた。」
私達からは小舟なんか見えなかった。
良く避けれたなぁ…
元帥に認められたって言うだけはあるなぁ。
「良く小舟見えたね~」
ココアが感心するように聞いた。
「いや、見えてないよ?波がたってたから。
ここは川だから横に波が立つのはおかしいんだよ。
だから船が通ったのかなって思ったの。
でも、波は小さかったからエンジンは積んでない、手漕ぎの物だと思ったから小舟だってわかったんだよ。」
ミカがそう言ってから船を自動航行にした。
どうしたんだろ?
「少し仮眠とるね。この時期はアリー川の河口に海獣種とか集まりやすいから切り抜けるにも休んどかなきゃ。」
ミカはそう言うと部屋に戻らずに壁にもたれかかると座ったまま寝始めた。
なんか、そうやって寝るのが慣れてるみたいだ。
「ミカちゃん寝ちゃったしそっとして置いてあげよっか。」
ココアがそう言って私達に外に出るよう促す。
私達は外に出ると自室に戻った。
「ふぁ~私も眠い…」
「ん。眠い。」
「3人でお昼寝しよっか。」
私と詩乃とリーシャも眠くなってきて昼寝をすることにした。
「了解、CPUオンライン、システムオールグリーン、ブースター展開。コンゴウ抜錨。両舷前進微速。コンゴウ、出航。」
そう言うとコンゴウがゆっくりと動き出す。
「リーシャ、首出して。」
私がそう言うとリーシャがコートをめくった。
そこからは黒い首枷が覗かせる。
「り、リーシャちゃん!?そ、それどうしたのっ!?」
ココアが物凄く驚きながら言った。
まぁ、それもそうだよね。
「いや、色々あってね。…解除。」
そう言うと首枷が外れる。
リーシャは首元をさするとコートを元に戻した。
「ふぅ…首痛い…」
「あはは…ごめんって。でも、ご両親とあまり話さず会えたでしょ?」
「はい、おかげで会えてなおかつすぐ出たので寂しさもあまりありません。」
リーシャがそう言いつつ首枷をストレージにしまった。
って、それ私のだから!
「そう言いつつ首枷ストレージに仕舞うな~ドロボー。」
「璃乃ちゃんに預けたらまた使いそうだからあずかります。」
そう言ってそっぽを向いた。
まぁ、寝てる隙に使おうとは思ってたけど…
流石従妹、バレてたのかな。
「あはは…その首枷って隷属の首枷でしょ?それをつけるって大胆だね。だって、貴族からしたら屈辱以外の何者でもないよね?」
ココアが苦笑いで言った。
「だね。最大級の侮辱にもなりうるかな。」
私が言うとココアとハルが苦笑いしていた。
「もう、いくら璃乃ちゃんにやられたとはいえホント屈辱的なんだからね。」
リーシャが頬を膨らませて言う。
こりゃいつかやり返しに首枷つけられそう…
てか、リーシャの事だから絶対やるよね。
リーシャはそういう子だし。
「璃乃ちゃん、アリー川を抜けたら潜行するね。」
ミカがそう言ってマップを指さした。
確かにこの川じゃ潜行は難しいもんね。
「そう言えばさ、ミカちゃんはどうしてコンゴウの操作者になったの?」
ココアがミカに聞いた。
そう言えば…
操作者って男の人の方が多い仕事だし海に関する知識や船の操縦技術、航海士としての実力がないと難しい仕事だ。
それを私とほぼ同い年のミカがやっているのは不思議だ。
「うーん、私ね、船が好きなんだ。
船に乗って旅するのが好きなの。
元々お父さんは船の整備士でお母さんは航海士だったって言うのもあるんだけどね。船で色んな街を転々としてたの。
それで大きくなったら船の仕事に就きたいって思ってたんだ。
そんな中帝国に寄ったとき私には素質があるってスカウトされて操作者になったって感じかな。」
ミカが笑って言った。
へぇ…帝国にって事は元帥に認められたって事だよね?
ミカって凄いんだなぁ。
「っと、船揺れるよ~」
ミカがそう言うと船が大きく揺れた。
「ごめんね~小舟避けた。」
私達からは小舟なんか見えなかった。
良く避けれたなぁ…
元帥に認められたって言うだけはあるなぁ。
「良く小舟見えたね~」
ココアが感心するように聞いた。
「いや、見えてないよ?波がたってたから。
ここは川だから横に波が立つのはおかしいんだよ。
だから船が通ったのかなって思ったの。
でも、波は小さかったからエンジンは積んでない、手漕ぎの物だと思ったから小舟だってわかったんだよ。」
ミカがそう言ってから船を自動航行にした。
どうしたんだろ?
「少し仮眠とるね。この時期はアリー川の河口に海獣種とか集まりやすいから切り抜けるにも休んどかなきゃ。」
ミカはそう言うと部屋に戻らずに壁にもたれかかると座ったまま寝始めた。
なんか、そうやって寝るのが慣れてるみたいだ。
「ミカちゃん寝ちゃったしそっとして置いてあげよっか。」
ココアがそう言って私達に外に出るよう促す。
私達は外に出ると自室に戻った。
「ふぁ~私も眠い…」
「ん。眠い。」
「3人でお昼寝しよっか。」
私と詩乃とリーシャも眠くなってきて昼寝をすることにした。
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