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5,闇の属性魔晶石。
敵か味方か謎の男。
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剣豪達3人を倒し、森を抜けると白い大理石の建物が見えた。
あれこそが闇のエレメントクリスタルを祭る神殿、闇の神殿だ。
あそこに…リーシャが…
と、突如地鳴りがした。
すると闇の神殿から紫色の光が上がった。
「おっと、間に合わなかったか。はぁ、闇の神殿…落ちたか。と言うことは次は火の神殿…かな。」
突如私の隣に歩いてきた男が言った。
黒いベストに白いYシャツに黒いネクタイ、黒いスーツのズボン、黒い革靴姿の身長175くらいでオールバックの黒髪の男。
「おっと、人が居たか。いやぁ、独り言、ゴメンね。僕、考え事するとどうしても周りが見えなくなっちゃってさ。」
そう言った男の人はにこやかにこちらを見た。
「僕はジン・ウィスッカ。【バーテンダー】のカードホルダーだよ。」
「ってめぇ!魅惑の支配人のジンしねぇか!こんなとこで何してんだよ!軍はどうした!?」
ルークが男の人に怒鳴った。
どうやら知り合いのようだ。
「ルークさん、この人は?」
「あ?あぁ、こいつは帝国軍第1主力部隊隊長、魅惑の支配人ジンと呼ばれる奴でな、魅惑系魔法の使い手で敵を味方に引き入れて戦う帝国1のやり手だ。」
えと…この人、どう見ても軍人じゃないよ?
見た目からしたらただのバーテンダーだけど…
「はは、そんなこと無いよ。僕はただ敵にお酒を振る舞っているだけさ。バーテンダーとしてお客は敵味方関係ないからね。」
「てめぇのそれが強ぇんだよ。敵味方対処法無しの魅惑魔法。防ぎようが無い。んなもん使われたら勝てるかっての。」
ルークさんが怒鳴る。
そんなに強いんだ。
「おや、神殿から誰か出てくるよ?あの女の子は…リーシャ姫の様だけど?」
ジンさんが指を指した方を見ると確かに、リーシャだ。
と言うことはやっぱり暴走しちゃったんだ。
「さてと、お仕事開始だね。僕はあいつらからリーシャ姫を奪うのが仕事でね。悪いけど仕事に戻るよ。」
そう言うとジンさんは相手に向かって歩み寄る。
「こんにちは、僕はバーテンダーのジン・ウィスッカ。この神殿、いきなり光の柱が上がったけどどうしたの?」
相手を見ると相手は攫った奴では無かった。
服装は赤い軍服だ。
ところどころに金色の装飾が施されている。
そして腰には細剣を持っている。
「そのお嬢さん、リーシャ姫だよね?悪いけど渡してくれる?」
ジンさんが言った。
って、直球すぎじゃない!?
「はぁ、あいつは直球すぎだろ…」
ルークさんも呆れていた。
「ふん、やるわけがないだろ?バカか?」
「だよねぇ。じゃ、チャーミング、ハイボール!召し上がれ!」
そう言うとコップとかき混ぜ棒が出てきてジンさんはそれをかき混ぜてからコップにキスをした。
そしてそれをあろうことか相手にぶっかけた。
「冷たっ!何しやがる!」
「ふふっ、美味しい美味しいハイボールのお味はいかがかな?
所でさ、お願いなんだけどリーシャ姫を渡してくれる?」
いや、だからそれで渡して貰えるわけがないじゃん…
「はい、どうぞ…」
なんと、その剣士は何のためらいも無くリーシャを渡した。
「ふふっ、ありがと。」
「チッ!否定する!」
突如空から声がした。
上を見るとなんと、あの男がいた。
リーシャを攫った奴だ。
「フェス、何をしている。リーシャを渡してどうする。」
「お、俺は…っ…何て事を!その嬢ちゃんは返して貰うぜ!」
剣士ははっと我に返って剣を抜いた。
「おっと、こうなると僕じゃどうにもならないかなぁ…はぁ、本当についてない。でも、少しは抗おうかな。カクテルメイク!スパイスクリュードライバー!」
そう言って出てきた銀色のシェイカーをふって中身を敵にかけた。
するとその中身はかかると共に溶け込んで消えた。
「私には効かない、否定する!」
「あっはは、だよねー。仕方ない。姫は連れてって良いよ。けど、絶対に連れ戻すから。」
そう言ってこちらに戻ってきた。
相手はリーシャを抱き寄せ転移した。
「さてと、仕事は終わった。スパイスクリュードライバーはかかった相手の居場所を表示するお酒でね。魔法でもなんでもないから否定は効かないんだよ。相手の転移先は…やっぱり、次の目的地は火の神殿のようだね。ここの暴走を鎮めたら行こうか。」
ジンさんはにこやかにそう言うと神殿へ向かった。
私たちも後について行く事にした。
いよいよ、初めてのエレメントクリスタルの解放だ。
上手く出来るかな…
相手の次の場所の手がかりも掴めたし、次こそ捕まえたいな…
あれこそが闇のエレメントクリスタルを祭る神殿、闇の神殿だ。
あそこに…リーシャが…
と、突如地鳴りがした。
すると闇の神殿から紫色の光が上がった。
「おっと、間に合わなかったか。はぁ、闇の神殿…落ちたか。と言うことは次は火の神殿…かな。」
突如私の隣に歩いてきた男が言った。
黒いベストに白いYシャツに黒いネクタイ、黒いスーツのズボン、黒い革靴姿の身長175くらいでオールバックの黒髪の男。
「おっと、人が居たか。いやぁ、独り言、ゴメンね。僕、考え事するとどうしても周りが見えなくなっちゃってさ。」
そう言った男の人はにこやかにこちらを見た。
「僕はジン・ウィスッカ。【バーテンダー】のカードホルダーだよ。」
「ってめぇ!魅惑の支配人のジンしねぇか!こんなとこで何してんだよ!軍はどうした!?」
ルークが男の人に怒鳴った。
どうやら知り合いのようだ。
「ルークさん、この人は?」
「あ?あぁ、こいつは帝国軍第1主力部隊隊長、魅惑の支配人ジンと呼ばれる奴でな、魅惑系魔法の使い手で敵を味方に引き入れて戦う帝国1のやり手だ。」
えと…この人、どう見ても軍人じゃないよ?
見た目からしたらただのバーテンダーだけど…
「はは、そんなこと無いよ。僕はただ敵にお酒を振る舞っているだけさ。バーテンダーとしてお客は敵味方関係ないからね。」
「てめぇのそれが強ぇんだよ。敵味方対処法無しの魅惑魔法。防ぎようが無い。んなもん使われたら勝てるかっての。」
ルークさんが怒鳴る。
そんなに強いんだ。
「おや、神殿から誰か出てくるよ?あの女の子は…リーシャ姫の様だけど?」
ジンさんが指を指した方を見ると確かに、リーシャだ。
と言うことはやっぱり暴走しちゃったんだ。
「さてと、お仕事開始だね。僕はあいつらからリーシャ姫を奪うのが仕事でね。悪いけど仕事に戻るよ。」
そう言うとジンさんは相手に向かって歩み寄る。
「こんにちは、僕はバーテンダーのジン・ウィスッカ。この神殿、いきなり光の柱が上がったけどどうしたの?」
相手を見ると相手は攫った奴では無かった。
服装は赤い軍服だ。
ところどころに金色の装飾が施されている。
そして腰には細剣を持っている。
「そのお嬢さん、リーシャ姫だよね?悪いけど渡してくれる?」
ジンさんが言った。
って、直球すぎじゃない!?
「はぁ、あいつは直球すぎだろ…」
ルークさんも呆れていた。
「ふん、やるわけがないだろ?バカか?」
「だよねぇ。じゃ、チャーミング、ハイボール!召し上がれ!」
そう言うとコップとかき混ぜ棒が出てきてジンさんはそれをかき混ぜてからコップにキスをした。
そしてそれをあろうことか相手にぶっかけた。
「冷たっ!何しやがる!」
「ふふっ、美味しい美味しいハイボールのお味はいかがかな?
所でさ、お願いなんだけどリーシャ姫を渡してくれる?」
いや、だからそれで渡して貰えるわけがないじゃん…
「はい、どうぞ…」
なんと、その剣士は何のためらいも無くリーシャを渡した。
「ふふっ、ありがと。」
「チッ!否定する!」
突如空から声がした。
上を見るとなんと、あの男がいた。
リーシャを攫った奴だ。
「フェス、何をしている。リーシャを渡してどうする。」
「お、俺は…っ…何て事を!その嬢ちゃんは返して貰うぜ!」
剣士ははっと我に返って剣を抜いた。
「おっと、こうなると僕じゃどうにもならないかなぁ…はぁ、本当についてない。でも、少しは抗おうかな。カクテルメイク!スパイスクリュードライバー!」
そう言って出てきた銀色のシェイカーをふって中身を敵にかけた。
するとその中身はかかると共に溶け込んで消えた。
「私には効かない、否定する!」
「あっはは、だよねー。仕方ない。姫は連れてって良いよ。けど、絶対に連れ戻すから。」
そう言ってこちらに戻ってきた。
相手はリーシャを抱き寄せ転移した。
「さてと、仕事は終わった。スパイスクリュードライバーはかかった相手の居場所を表示するお酒でね。魔法でもなんでもないから否定は効かないんだよ。相手の転移先は…やっぱり、次の目的地は火の神殿のようだね。ここの暴走を鎮めたら行こうか。」
ジンさんはにこやかにそう言うと神殿へ向かった。
私たちも後について行く事にした。
いよいよ、初めてのエレメントクリスタルの解放だ。
上手く出来るかな…
相手の次の場所の手がかりも掴めたし、次こそ捕まえたいな…
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