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神様と知り合う
しおりを挟む俺の怒りが家族によって、落ち着いた頃…
先の神からコンタクトが届いた。
「血の手紙…古い魔王の魔法ですね」
デュランドが大鏡の前で分析をする。
大鏡に赤い血で書かれた文字は、かなり古い文字でした。
古代魔族文字らしい。
でもさ…
考えてみてよ。
家の鏡一枚…
この手紙のせいで台無しなんですけど!
大鏡って、高いんだよ?
フーフー
気を取り直し…その言葉を解読する。
内容は以下の通りだ。
我が守護する吸血鬼族に、天敵を作った神もどきに対する抗議文を送る。
我が名はドラクロアス。
吸血鬼族だけの古い神である。
我が眷属に触れることを即刻止めるべし。
吸血鬼族から手を引くべし。
高貴な種族吸血鬼族に、手出しは無用。
色んなことが絡まり、色々言いたいことがある。
話し合いの場を持ちたい。
明日の日が落ちた頃、迎えを遣す。
だから、攻撃を一度やめて欲しい。
「弱気ですね…この神?祭様…何をしたのですか?」
デュランドがコッチを見てくる。
何かしたかな?
お返しはしたけど?
それだけですとも!
ちなみにさりげなく俺の眷属にした響は、娘たちと遊んでいる。眷属にした理由は、浮気防止だよ?ハーレム防止だよ?娘に手を出させないためだよ?当たり前じゃん!
娘たちは姿が変わってもタケルがわかるらしい。…くっ
そんな面白くない状況で、俺は怒りを会ったことのない神に向けた。
神は、恐れて俺に直接話がしたいらしいです。
「何か…予想つくな。きっと、眷属をとらないでくれとか?言われちゃうのかな?」
そのフラグは、翌日キチンとたちました。
「頼むから、唯一の眷属をとらないでくれ」
ドラキュラ伯爵みたいなオッサンが、涙を溜めて訴ったえかけて来た。
「眷属が少ないから、弱いのでしょう?吸血鬼を増やせばいいのに…」
「吸血鬼を増やして強くなると…他の神に存在がバレてしまう」
どれだけ臆病なんだよ。
「じゃあ、なんで今回は出て来たの?」
「新人だったこともある。見るからに弱そう…だから、眷属を奪われる前に…いっそのこと倒そうかと…」
弱そうの後、言い直さないのかよ!
「…たった1人の信仰心で、よく生きてこれたね?」
「綱渡りだが…周りの神達が殺されている中で…これしかなかった」
イケメンなのに、シュンとする顔は、なんとも情けない。
話を聞くと、神殺しが行われたことで…吸血鬼族に保険を持たせていた。その保険のおかげで、ひっそりと生きて来れたのだ。
神殺しも終わり、このシステムを解除しようにも…力が足りずに何も出来ずにいたらしい。
「多重契約できるよ?」
「…どうしたら信仰心を得られるのか、忘れてしまったのだ」
さらに情けない顔をした。
「信仰心集めに、マニュアルがあるの?」
「簡単に信仰心を引く手があるのだが、それを忘れるほどに…臆病になってしまっていた」
「吸血鬼族はとらないよ。ライバル種族作ったから…信仰心は無理だし」
「ありがとう」
よくよくドラクロアスと話してみると、とても気が合う方でした。
「なんで、神達は滅ぼされることに?」
「全ては…イタズラ好きの若い神から始まったのだ」
話は長くなりそうだ…
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