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Bランクのお仕事
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「結果から言おう。マツリ、ランクアップおめでとう。今日からBランクだ。Bランクの説明をしたい。試験の結果も話したいから、奥の部屋に来い」
誘われてついて行くと、ギルドのマスター室に通された。
「…本当は、Aランクに飛び級していいほどの実力なのだが…お前の能力がヤバそうだ。有名になると…お偉いさんが、欲しがりそうなそんな能力ばかり…自覚はあるか?」
「あははは」
「笑い事ではない。でも、自分でもどうにもならんだろう。王都へは行かない方がいい。この村を出るなら…行き先は、自由都市だなぁ。俺はそこでミュートと会った」
「…村を出るのですか?まだ、早い様な…寂しい様な…」
「仕方がないだろう?同じところに止まりすぎは、オススメしない」
うーむ、やり過ぎたかな?
「…筆記テストの結果だが…あまり、出世欲がなさそうだ。事務的な作業は好きそうだが…自由を好むだろう?…ギルドに紹介状を書いてやろう。ギルドのマスターを頼れば、政治に巻き込まれる心配は出てこない。今後、出世欲が出てきたら、離れればいい」
「…ありがとうございます」
「いや、構わないさ。未来ある若者に支援するのが、ギルドの役目だ」
…済みません。ドガさん。俺は貴方より年上です。
そんなことを思いながら、本意ではないけど、村を旅立つことが決まりました。
「…まだ、ここに来て…一週間も経ってないのに…」
宿の部屋の片隅で、異世界に来た日々を思う。
イロイロあったなぁ。
「まあ、なる様になるか?」
子供らに浄化魔法をかけて、自分もかけて、眠る。
精霊が集まって、何やら話をしている。
「…だよね」
「うん…」
「あははは…だね」
肝心なところは聞こえない。
スキルに精霊語が追加されているのを知るのは、後日でした。
でも、寝る前に話をするのは止めて欲しい。
霊感があって、幽霊に枕に立たれて、日本でもたびたび、こんなことがあったなぁ。
そう思いながら、休みました。
「風の。神の使徒だよね」
「音の。うん、愛し子」
「あははは。色の。愛し子だね」
精霊に愛し子として、守られる存在になり、ミュートさんと違う力に助けられる様になる。精霊の力が、自分の属性と同じであることを…翌朝から、思い知らされることになる。
「…よく寝たー!今日は、旅の準備をしよう」
日本で、キャンプグッツは買ってきたけれど…コッチで使うのに…抵抗があった。
「ミュートさんの雑貨屋に行こう」
子供らの雑貨屋品も必要だ。
「おは…ご主人様?何か?変わった?」
「…何となくカッコよくなりましたね」
「??…優しい風?」
お子様たちが、何か言っている。
何か?精霊がまとわりついてくる感じはある。
「精霊の何かかな?ミュートさんに聞いてみよう」
外に出ると、周りの人たちから、注目されている感じがする。
そう思っていると、雑貨屋についた。
「ミュートさん」
「あら?マツリくん。随分精霊に愛されているわね~」
「何か朝から、みんなに見られているような気がして...精霊の効果ですかね~?」
「マツリくんの属性って、色があったよね?」
「はい。あまり使っていませんが...」
「常時、発動することになったみたいね~!魅了かなぁ?精霊が勝手にやってることだから...人間にも、魔物にも、好かれるわね~!」
「??...魔物に好かれたらどうなるのですか?」
「襲われるか?囲まれるか?テイムするか?...大変だろうけど、ガンバッテー!」
ええええ~!そんな~~!
俺は声にならない声をあげた。
「あら?お願いすればいいのよ。基本、迷惑になる様なことはしないわよ?きっと、必要なことなんだろうけど…嫌なら、お願いしてみればいいのよ」
「??…迷惑にならないことなんですか?必要なこと?」
「ええ、精霊に任せておけばいいのよ。悪い事には、ならないから」
そう言われて、確かに…今はまだ、対して迷惑に思っていない。
何か人の目線が気になるけれど…仕方がないと思えば…特に気にすることでもない。
悪いことではないならば…いいのかな?
「ミュートさん…テイムって…出来るんですか?」
「ええ、ドガはテイムした魔獣と契約して、召喚しているの。いつも一緒には、いられないでしょう?…あの数は…」
「…召喚ってなんですか?先に倒した悪魔が、すぐに復活したように見えましたが?」
「召喚ってね、異空間に住まいを提供することなの。手助けが欲しい時に…何時でもよびだせるように…でも、主人が死なない限り、瀕死の状態で、異空間に戻せるわ。異空間に戻ると体は回復するのよ」
「…それは、便利ですね」
「…便利だけど、主人が死んだら道ずれになるのよ。だから、よっぽどではない限り、契約まで、してくれないの…」
「…テイムは、どんな感じのものなんですか?」
「テイムは、旅のお供よ。仲良くなって、一緒についてくるの」
テイムは旅のお供。召喚契約は、命の共有と言う感じかな?
「…テイムって、何か…証みたいなものは、ないんですか?」
「うーん…マツリくんは、感情の色でわかるだろうけれど、一般的には、わかりにくい感じはあるわね」
ミュートさんとしばらく会話をして、野営道具を一式買い揃える。
でも、日本から、持ってきたものと似た感じのものがあったら、購入は避けさせて頂きました。
「せっかく、仲良くなれたのに…もう、お別れなのね。寂しいわ」
「ミュートさん、本当にありがとうございました」
「いつ頃、出るの?」
「…なんか、ドガさんが、Bランクの護衛依頼を探してくれています。この後、ギルドに寄ってみる予定です。依頼次第ですね」
「…マツリくんの魅了が上がっているから…依頼もすぐ見つかるわ。きっと、すぐにお別れね」
なんか、シミジミしてきたので、ギルドに向かう。
ギルドに向かう途中で、子供らを回収して、広場のお社による。
「フラーレン様、近日中に…この村を離れます」
祈祷の効果で、白い部屋に飛ばされた。
「よく、来ましたね。マツリさん。子供達をありがとうございます」
「フラーレン様のお導きでしたか?」
「ええ、ごめんなさい。あの子供達は、不器用で真っ直ぐに育ちすぎていまして…地球の神から、頼まれた子供達なのです。特した技能を一つのみ持つ彼らは、日本では、住みにくいでしょう?戦国の世ならば…喜ばしい才能ですが…。この世界ならば…そう望まれて、こちらに導きました。この世界に慣れるまで、しっかりとした大人に、面倒を見てもらおうと…マツリさんのところへ…」
「こちらに来た15人のうち…私が、一番上なのですか?」
「いいえ、最高年齢は87歳の上田さんですね。彼は器用で、細工や工芸をやる職人肌なのです。戦いには無縁でして…マツリさんが一番適任でした」
「そういうことなら…奴隷だったので…予想外の事態でも起きていなければいいのですよ」
「マツリさんには、お世話をおかけしますので、特典をご用意します。何が欲しいですか?」
「いきなりですね。特に欲しいものもないのですが…ああ~!一つ、出会いが…ミュートさんみたいな落ち着いた美しい女性と…恋愛や結婚などをしたいですね」
「ええ、それは大丈夫ですよ。精霊が、何とかしてくれます。…そうですね~…他の望みは無いですか?」
「うーん…じゃあ、俺が死んだら契約した魔獣が逃げることのできる快適な異空間が、欲しいです。出来ますか?」
「どんなものを用意しますか?リストがあるので、こちらを見て決めてくださいね」
あっさり、召喚…契約魔獣のルールを破る行為を認めたフラーレン様に…ビックリしながらも…渡されたリストを見る。
サバンナ風、無人島風、樹海風、密林風、南国風…などなど
ありすぎて、決められない。
「フラーレン様…その魔獣にあった異空間を用意するような便利な異空間はありますか?」
「あら?マツリくんは、魔獣に優しいのね。このページのこれなんかいかが?」
夢の世界を用意する異空間?
「うーん…わからないので、フラーレン様のお勧めのこちらで良いです」
「魔力が上がるほど、魔獣を入れられるわ。頑張って、成長してね」
意識が…遠のく。
祈りの姿で、起きた俺は、ギルドに向かう。
ギルドには、ドガさんが待っていた。
「遅かったなぁ!見つかったぞ。Bランクの護衛依頼!相手を紹介するから、ついて来い!」
嬉しそうなドガさん…何か不気味だ。
通された部屋には、数人の女性がいた。
みんな美人ばかりだ。
「貴方がマツリさんね。私は、踊り子のビューイ。今回、自由都市で講演をするのよ。踊り子数名、音楽隊と共に20日の旅です。楽器を運ぶために、ゆっくり、安全な道を遠回りで行きますが、よろしいですか?」
「はい!よろしくお願いします。子供らも一緒なので、安全なコースは有難いです」
「嬉しいわ!ギルド長と戦ったところを見たわ。とっても強いし、子供なら、大人のようにいやらしい目で見て来ないだろうしね。妖精の子は、性別が曖昧なんでしょう?まだ、Bランクだから、安いですし…途中で狩った魔獣は、そちらで引き取ってくださいね」
「おい、細かい契約内容は、ギルドを通してくれ」
ドガさんが、契約内容をこと細かく設定する。
「踊り子と音楽隊、荷物の安全な旅のため、旅の権利はマツリがビューイと話し合って決める。緊急時の決断はマツリがして、ビューイ、踊り子、音楽隊はその指示に従うこと」
この内容は、俺の希望だ。
「マツリが道中に狩った魔獣は、全て、マツリに委ねる」
これは先程のビューイからの提案だ。
「道中の飲食は、個々に任せる。野営中の警備は、音楽隊の雇ったもう一つの護衛者団体が、交代で行う」
これは、音楽隊からの希望だ。
「道中の楽器の破損等は、ギルドが保証する」
保険みたいな制度があるらしいです。
「もしも、盗賊等の人間に襲われた時は、正当防衛を認め、殺生を国が認める」
国の法で定められているようです。
「以上を認め契約をするか?」
「意義は無いわ。よろしくね。マツリさん」
「契約をお願いします。ドガさん。よろしくお願いします。ビューイさん」
こうして、Bランクの護衛依頼を受けた。
誘われてついて行くと、ギルドのマスター室に通された。
「…本当は、Aランクに飛び級していいほどの実力なのだが…お前の能力がヤバそうだ。有名になると…お偉いさんが、欲しがりそうなそんな能力ばかり…自覚はあるか?」
「あははは」
「笑い事ではない。でも、自分でもどうにもならんだろう。王都へは行かない方がいい。この村を出るなら…行き先は、自由都市だなぁ。俺はそこでミュートと会った」
「…村を出るのですか?まだ、早い様な…寂しい様な…」
「仕方がないだろう?同じところに止まりすぎは、オススメしない」
うーむ、やり過ぎたかな?
「…筆記テストの結果だが…あまり、出世欲がなさそうだ。事務的な作業は好きそうだが…自由を好むだろう?…ギルドに紹介状を書いてやろう。ギルドのマスターを頼れば、政治に巻き込まれる心配は出てこない。今後、出世欲が出てきたら、離れればいい」
「…ありがとうございます」
「いや、構わないさ。未来ある若者に支援するのが、ギルドの役目だ」
…済みません。ドガさん。俺は貴方より年上です。
そんなことを思いながら、本意ではないけど、村を旅立つことが決まりました。
「…まだ、ここに来て…一週間も経ってないのに…」
宿の部屋の片隅で、異世界に来た日々を思う。
イロイロあったなぁ。
「まあ、なる様になるか?」
子供らに浄化魔法をかけて、自分もかけて、眠る。
精霊が集まって、何やら話をしている。
「…だよね」
「うん…」
「あははは…だね」
肝心なところは聞こえない。
スキルに精霊語が追加されているのを知るのは、後日でした。
でも、寝る前に話をするのは止めて欲しい。
霊感があって、幽霊に枕に立たれて、日本でもたびたび、こんなことがあったなぁ。
そう思いながら、休みました。
「風の。神の使徒だよね」
「音の。うん、愛し子」
「あははは。色の。愛し子だね」
精霊に愛し子として、守られる存在になり、ミュートさんと違う力に助けられる様になる。精霊の力が、自分の属性と同じであることを…翌朝から、思い知らされることになる。
「…よく寝たー!今日は、旅の準備をしよう」
日本で、キャンプグッツは買ってきたけれど…コッチで使うのに…抵抗があった。
「ミュートさんの雑貨屋に行こう」
子供らの雑貨屋品も必要だ。
「おは…ご主人様?何か?変わった?」
「…何となくカッコよくなりましたね」
「??…優しい風?」
お子様たちが、何か言っている。
何か?精霊がまとわりついてくる感じはある。
「精霊の何かかな?ミュートさんに聞いてみよう」
外に出ると、周りの人たちから、注目されている感じがする。
そう思っていると、雑貨屋についた。
「ミュートさん」
「あら?マツリくん。随分精霊に愛されているわね~」
「何か朝から、みんなに見られているような気がして...精霊の効果ですかね~?」
「マツリくんの属性って、色があったよね?」
「はい。あまり使っていませんが...」
「常時、発動することになったみたいね~!魅了かなぁ?精霊が勝手にやってることだから...人間にも、魔物にも、好かれるわね~!」
「??...魔物に好かれたらどうなるのですか?」
「襲われるか?囲まれるか?テイムするか?...大変だろうけど、ガンバッテー!」
ええええ~!そんな~~!
俺は声にならない声をあげた。
「あら?お願いすればいいのよ。基本、迷惑になる様なことはしないわよ?きっと、必要なことなんだろうけど…嫌なら、お願いしてみればいいのよ」
「??…迷惑にならないことなんですか?必要なこと?」
「ええ、精霊に任せておけばいいのよ。悪い事には、ならないから」
そう言われて、確かに…今はまだ、対して迷惑に思っていない。
何か人の目線が気になるけれど…仕方がないと思えば…特に気にすることでもない。
悪いことではないならば…いいのかな?
「ミュートさん…テイムって…出来るんですか?」
「ええ、ドガはテイムした魔獣と契約して、召喚しているの。いつも一緒には、いられないでしょう?…あの数は…」
「…召喚ってなんですか?先に倒した悪魔が、すぐに復活したように見えましたが?」
「召喚ってね、異空間に住まいを提供することなの。手助けが欲しい時に…何時でもよびだせるように…でも、主人が死なない限り、瀕死の状態で、異空間に戻せるわ。異空間に戻ると体は回復するのよ」
「…それは、便利ですね」
「…便利だけど、主人が死んだら道ずれになるのよ。だから、よっぽどではない限り、契約まで、してくれないの…」
「…テイムは、どんな感じのものなんですか?」
「テイムは、旅のお供よ。仲良くなって、一緒についてくるの」
テイムは旅のお供。召喚契約は、命の共有と言う感じかな?
「…テイムって、何か…証みたいなものは、ないんですか?」
「うーん…マツリくんは、感情の色でわかるだろうけれど、一般的には、わかりにくい感じはあるわね」
ミュートさんとしばらく会話をして、野営道具を一式買い揃える。
でも、日本から、持ってきたものと似た感じのものがあったら、購入は避けさせて頂きました。
「せっかく、仲良くなれたのに…もう、お別れなのね。寂しいわ」
「ミュートさん、本当にありがとうございました」
「いつ頃、出るの?」
「…なんか、ドガさんが、Bランクの護衛依頼を探してくれています。この後、ギルドに寄ってみる予定です。依頼次第ですね」
「…マツリくんの魅了が上がっているから…依頼もすぐ見つかるわ。きっと、すぐにお別れね」
なんか、シミジミしてきたので、ギルドに向かう。
ギルドに向かう途中で、子供らを回収して、広場のお社による。
「フラーレン様、近日中に…この村を離れます」
祈祷の効果で、白い部屋に飛ばされた。
「よく、来ましたね。マツリさん。子供達をありがとうございます」
「フラーレン様のお導きでしたか?」
「ええ、ごめんなさい。あの子供達は、不器用で真っ直ぐに育ちすぎていまして…地球の神から、頼まれた子供達なのです。特した技能を一つのみ持つ彼らは、日本では、住みにくいでしょう?戦国の世ならば…喜ばしい才能ですが…。この世界ならば…そう望まれて、こちらに導きました。この世界に慣れるまで、しっかりとした大人に、面倒を見てもらおうと…マツリさんのところへ…」
「こちらに来た15人のうち…私が、一番上なのですか?」
「いいえ、最高年齢は87歳の上田さんですね。彼は器用で、細工や工芸をやる職人肌なのです。戦いには無縁でして…マツリさんが一番適任でした」
「そういうことなら…奴隷だったので…予想外の事態でも起きていなければいいのですよ」
「マツリさんには、お世話をおかけしますので、特典をご用意します。何が欲しいですか?」
「いきなりですね。特に欲しいものもないのですが…ああ~!一つ、出会いが…ミュートさんみたいな落ち着いた美しい女性と…恋愛や結婚などをしたいですね」
「ええ、それは大丈夫ですよ。精霊が、何とかしてくれます。…そうですね~…他の望みは無いですか?」
「うーん…じゃあ、俺が死んだら契約した魔獣が逃げることのできる快適な異空間が、欲しいです。出来ますか?」
「どんなものを用意しますか?リストがあるので、こちらを見て決めてくださいね」
あっさり、召喚…契約魔獣のルールを破る行為を認めたフラーレン様に…ビックリしながらも…渡されたリストを見る。
サバンナ風、無人島風、樹海風、密林風、南国風…などなど
ありすぎて、決められない。
「フラーレン様…その魔獣にあった異空間を用意するような便利な異空間はありますか?」
「あら?マツリくんは、魔獣に優しいのね。このページのこれなんかいかが?」
夢の世界を用意する異空間?
「うーん…わからないので、フラーレン様のお勧めのこちらで良いです」
「魔力が上がるほど、魔獣を入れられるわ。頑張って、成長してね」
意識が…遠のく。
祈りの姿で、起きた俺は、ギルドに向かう。
ギルドには、ドガさんが待っていた。
「遅かったなぁ!見つかったぞ。Bランクの護衛依頼!相手を紹介するから、ついて来い!」
嬉しそうなドガさん…何か不気味だ。
通された部屋には、数人の女性がいた。
みんな美人ばかりだ。
「貴方がマツリさんね。私は、踊り子のビューイ。今回、自由都市で講演をするのよ。踊り子数名、音楽隊と共に20日の旅です。楽器を運ぶために、ゆっくり、安全な道を遠回りで行きますが、よろしいですか?」
「はい!よろしくお願いします。子供らも一緒なので、安全なコースは有難いです」
「嬉しいわ!ギルド長と戦ったところを見たわ。とっても強いし、子供なら、大人のようにいやらしい目で見て来ないだろうしね。妖精の子は、性別が曖昧なんでしょう?まだ、Bランクだから、安いですし…途中で狩った魔獣は、そちらで引き取ってくださいね」
「おい、細かい契約内容は、ギルドを通してくれ」
ドガさんが、契約内容をこと細かく設定する。
「踊り子と音楽隊、荷物の安全な旅のため、旅の権利はマツリがビューイと話し合って決める。緊急時の決断はマツリがして、ビューイ、踊り子、音楽隊はその指示に従うこと」
この内容は、俺の希望だ。
「マツリが道中に狩った魔獣は、全て、マツリに委ねる」
これは先程のビューイからの提案だ。
「道中の飲食は、個々に任せる。野営中の警備は、音楽隊の雇ったもう一つの護衛者団体が、交代で行う」
これは、音楽隊からの希望だ。
「道中の楽器の破損等は、ギルドが保証する」
保険みたいな制度があるらしいです。
「もしも、盗賊等の人間に襲われた時は、正当防衛を認め、殺生を国が認める」
国の法で定められているようです。
「以上を認め契約をするか?」
「意義は無いわ。よろしくね。マツリさん」
「契約をお願いします。ドガさん。よろしくお願いします。ビューイさん」
こうして、Bランクの護衛依頼を受けた。
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