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20話
しおりを挟む夜は料理が美味しいと有名なメルさんオススメのお店に入った。
「ふぅー美味しかったですね」
「そうですね」
軽くお酒を飲みながらメルさんと話す。
「ふふ、ここ行きつけだって言ってたの嘘なんですよ?ジンくんとご飯だ!って気合い入れて職場の友達にいいお店ないかって聞いてたら遅くなっちゃって」
メルさんが少し強めのお酒を飲みながら笑う。
「俺だってこの服さっきのお店の店長に選んでもらったやつですよ」
俺は酒があんまり得意じゃないから水を飲む。
「うん、すごく似合ってますよ~?」
ん?あれ?
「ジンくんは元々かっこよかったですからね~待ち合わせの時ドキッとしちゃいました」
えへへ~とメルさんが笑う。イヌミミがパタパタしていて可愛い。
「メルさん酔ってます?」
「ちょっとだけ酔ってます。もういい時間だし帰りますか~」
顔が少し赤くなったメルさんを連れて店を出て行く。
「私の家はこっちですよ~」
酔っているメルさんは少し色っぽくなっていてドキドキしながらついて行く。
「あ、帰ってきた。メル、やっぱり呑んだわね」
少し歩くとメルさんの知り合いらしき人が。
「あ、ロッテちゃん。お迎えに来てくれたの?ありがと~」
「はいはい。…貴方がジンくんね。私はロッテよ。メルにしてはいい男ひっかけたじゃない」
ここからは私がとロッテさんに荷物を渡してその日は解散した。
次の日、ギルドに行くとメルさんの顔が見当たらない。ロッテさんによると二日酔いで休みだとか。
「この依頼、お願いします」
ロッテさんにゴブリンの巣討伐の依頼を出す。
9級になると1個上の8級のクエストも受けれるようになる。
名前:ジン
階級:9級
必要依頼連続成功回数:9級0/10、8級0/5
と1個上の階級のクエストは必要依頼連続成功回数が半分になる。
「8級ね~。申請を受理、お気をつけください…頑張ってね~」
ロッテさんに見送られギルドを出る。
ゴブリンの巣討伐依頼
依頼元:冒険者ギルド
冒険者ギルドの斥候にてゴブリンの巣が確認されました。これを被害が出る前に壊滅させてください。
報酬:銀貨60枚
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