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18話
しおりを挟む「参考までになんでそう思ったか教えてくれないかしら」
「エルフは外界へ出るときそれ相応の実力を示すため魔物を倒す試練があるからだ。あまり知られてない話だし、どうでもいいからな」
「あら、博識なのね」
「ロートレックは、なんだ…存在感が大きいんだよ。今まで前衛で盾役をやっていた騎士と同じ雰囲気がする」
帝国にいるみんなみたいに。
「そうね、その通りだわ。私とロートレックは同郷なの」
「…俺は…ハーフエルフ」
俺とリリーの視線がロートレックの尖がってない耳に行ったことに気がついたんだろうロートレックは言った。
「なるほどな…ほらさっさとやれ」
少し前にゴブリンが3体見える。
「ロートレック、2体お願いね」
ルシアが弓を構え矢を放つのと同時にロートレックが走る。
「っふ!!」
背中に背負ったポールアックスをぶん回しゴブリンを薙ぎはらう。
「よし、じゃあ戻るか」
ロータスさんと決めた合流地点に向かう。途中何体かゴブリンを出くわしたけど俺とロートレックが瞬殺していく。
「お!来たな」
「はい、お待たせしました」
合流地点にはもうロータスさんもテーオドル達もいた。
「おえっ」
…木の根もので吐いてるけど。
テーオドル達に調子も少ししたら治りギルドへ戻った。
「はい!6人全員9級昇格おめでとうございます」
受付でメルさんにギルドカードを更新してもらう。
酒場で呑んでいた先輩冒険者も俺たちを温かい目で見ている。
「みなさんこれからどうしますか?クエストやっていかれますか?」
メルさんのその言葉にテーオドルとラモンは首を振り、リリーは家に帰ると、ルシア達は用事があるとそれぞれギルドを出て行った。
「やっぱりジンくんは残るんですね」
メルさんは少し笑う。
「ジンくんってこの後時間ありますか?私今日早上がりなので一緒にご飯でもどうですか?」
メルさんがカウンターに身を乗り出す。
そうするとメルさんの大きな胸が机に押し潰され、受付の制服がアレなので谷間が見える。
「だ、大丈夫ですよ」
「本当ですか?じゃあ後1時間ほどで仕事が終わるので広場の噴水で待ち合わせましょう」
ギルドを出た瞬間俺は服屋に走ってた。
俺の持ってる金は金貨3枚と銀貨64枚。ご飯に金貨1枚は使うとして服は金貨1枚と銀貨50枚ぐらいでいいか!?
「すみません!俺に似合う服をください!」
大きくて人がたくさんいる服屋に入る。
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