サディストの飼主さんに飼われてるマゾの日記。

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飼主さんと朝ごはん

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「ほら、できた」
 熱々のホットサンドを乗せたお皿が私の目の前の床におかれる。丁度いい具合に焦げ目が入った食パンが美味しそう。中身はレタスとシーチキン。私が大好きなのを飼主さんは知っている。

 私が四つん這いのままで飼主さんを見上げると、飼主さんは私の頭を撫でる。
「うまくできただろ?早く食べな」
 と飼主さんに、はにかむような表情で優しく言われたら、私は空腹感よりも強い愛念が湧き上がって、、、我慢できずに飼主さんの脚に抱きついて自分の頭や擦り付けた。

 ご飯はいつも飼主さんが作ってくれる。いつも私の好きなものばかり作ってくれるし、とても美味しいの。

 飼主さんはわざわざしゃがんでから、また私の頭を撫でてくれる。
「本当に可愛いやつだな」

 何度も言われた言葉なのに、言われるたびに嬉しくなるし、何回でも体が熱くなって、どうしても笑っちゃうの。

「...ん゛あっ!」
 突然、頭を強か床に打ち付けられて、思考が一変する。

 飼主さんの両手が、仰向けになった私の首に回されていた。
 完全に気道を塞ぐ絞め方だった。声も出ない、、、
 痛い。苦しい。。頭の血管が破れそう。首を横に振ろうとしたけど、飼主さんの力が強すぎて動けない。

 「......!.....!!」

 苦しさを訴えようと飼主さんの目を見つめたら、凄く穏やかに微笑む飼主さんと目が合った。その瞬間、苦しさがフアフアとした何かに変わって、私も表情を緩めた。

 ああ、飼主さんが好き....。





 
 ん.....

 いつのまにか気を失っていたのかな...?


    気付いたら飼主さんは出かけた後だった。

どれぐらい首を絞められていたかわからない。一瞬だったような気もしたけれど....。

 ふと、部屋に置かれた鏡を見たら首に青い痣ができていた。鏡に映った自分の体はあちこち痣だらけだった。でも、その首の痣は今日できたものだとすぐに確信した。

 鏡を見ながら、自分の新しい痣を指の腹でゆっくりとなぞる。飼主さんにつけてもらった新しい私の模様。すごくすごく気に入った。何度も何度もみちゃうし、見るたびに体の奥がどきどきしちゃう。我慢できなくて、痣を触った指を口に入れた。美味しい。飼主さんの味がする。体の中からじわっと滲み出るのを感じると更に気持ちが熱くなるの。私は指を丁寧に丁寧に舐めた。

 少しして、私は鏡の端っこに映ったそれを見つけて、振り返った。

 飼主さんが作ってくれたホットサンドだった。ラップがかけてあった。飼主さんが掛けてくれたみたい。

 私は飼主さんの優しさに感動して、ラップを外してホットサンドを口に咥えた。パンの良い匂いにお腹が鳴った。

 両手でパンを押さえて、飲み込める大きさに歯で千切る。
 冷めてたけど、とびきり美味しい。
 飲み込むように食べて、私はペロペロと手を舐めた。お皿も舐めて、床も舐めた。飼主さんから貰ったものは一粒も残したくない。

 全部、舐め終わって私はお皿をぎゅっと抱っこしながら床に丸まった。飼主さん好き。
早くまた逢いたいなあ。

 

 
 

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