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第一章:光属性の朝日さんの堕とし方
第21話:ガン攻めチャート
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連休が明け、待ちに待った学園生活が再開された。
心躍る数学の授業に、仲間と三人で過ごす昼休み、更には中間試験も間近に控えている。
充実した日々! 薔薇色の青春! 素晴らしき哉、人生!!
そう思わなければやっていられない憂鬱の中、俺は教室で死んだように過ごしていた。
「この辺は共通テストでもよく出るし、来週の試験にも出すからちゃんと覚えとけよ」
教壇で担任であり、世界史の担当教員でもある多井田先生が言う。
特に来週の試験に関しては何も考えたくない。
俺の成績は、入学直後をピークに下降の一途を辿っている。
最初はギリギリ平均前後で推移していたのも、今や下から数えた方がかなり早い。
しかも、試験の順位は掲示されて全校生徒に公開されるという地獄。
考えれば考えるほど更に憂鬱な気分になり、授業に身が入らなくなる悪循環に陥る。
昼休みになる頃には、『おおなめくじ』から『くさった死体』へのクラスチェンジを果たしていた。
ただそんな中でも一つだけ良かったと思えたのは、朝日さんと日野さんがいつも通りに接していたこと。
「絢火ー、ご飯行こー!」
「急かさないでよ……まだ片付けてるところなんだから……」
もしかしたらまだわだかまりが残っているかもしれないと思っていたので、一安心する。
しかし、一昨日届いた朝日さんのメッセージから察するに、まだ根本的には何も解決していない。
依然として朝日さんは、何らかの問題を抱えているように思う。
俺は彼女のサボりを後押しこそしたが、多少関わってしまった者として根本の問題を解決したい想いも少なからずある。
とはいえ、所詮俺はまだ一ヶ月程度の付き合いのゲーム友達でしかない。
詳しい事情を知る由もなければ、余計なお世話だと言われればそれまでだ。
それを知るために上手く立ち回れる人間なら、今こうして陰キャオタクをやっていない。
結局、どれだけ考えても何の埒も明かないまま、その日の授業は終わった。
放課後になり、今日も衣千流さんの手伝いへと向かうために足早に教室を去る。
校舎を出て、正門へと向かって歩いていると――
「ねえ、正門のところにいた人みた?」
「見た見た。すっごい格好良かった」
ふと、反対側から歩いてきた女子二人組の会話が聞こえてきた。
「背も高かったし、モデルとかやってそうな感じだったよね」
「校内じゃ見たことないし、どこかの大学生かな? 誰かの彼氏だったら羨ましいな~……私もあんなイケメンの彼氏欲しい~……」
「でも、なんか変なシャツ着てたのはちょっとなくない?」
「着てた着てた! あれ何なんだろうね」
声を弾ませながら、俺の横を二人が通り抜けていく。
……なんだか無性に嫌な予感がする。
どうか杞憂でありますようにと、祈りながら改めて正門へと向かう。
しかし、その祈りはあっけなく打ち砕かれた。
授業を終えた生徒たちが行き交う正門前に、その人はいた。
門の支柱に背を預けるように立っている長身の男性。
二十歳、東帝大学二年。
趣味はゲームとプログラミング、好きなシャウトは激しき力。
朝日光の兄――朝日大樹が何故かいる。
ひょっとして妹の迎えかと考えた直後に、顔を上げた大樹さんと目が合う。
「おっ、やっと来たか!!」
「ど、ども……何してんすか? こんなとこで……」
「どういうこうも何も、お前を待ってたんだよ」
「お、俺を? どうしてですか……?」
何か約束でもしただろうかと記憶を辿るが、全く身に覚えがない。
そもそも、連絡先を交換してもいないので当たり前だ。
「まあ、なんつーか……ガン攻めチャートっていうか……まずは外堀からって言うか……」
何か、どこかで聞いた覚えがある言葉だな……。
「とにかく、俺はお前と仲良くしようって思ってるわけよ。趣味も合うしな」
「は、はぁ……」
「とりあえず、こんなところで立ち話もなんだからどっか行くか。あっ、そういえば……お前のバイト先って飯屋だったよな。なんか無性に腹も減ってきたし――」
「……そんなに衣千流さんと接点を持ちたいんですか?」
あまりにも回りくどいので、単刀直入にこっちからぶっ込んだ。
「な、ななな……なーにを言ってんでい!」
「流石にそこまで露骨だと分かりますって……」
そもそも前回会った時に、衣千流さんに一目惚れしていたのも明らかだった。
「ば、ばっかやろう! ろ、露骨!? 俺が水守さんに一目惚れして、どうにか近づきたいと思って、まずはお前を懐柔しようとかそんなこと考えてるわけねーだろ!!」
「いや、そこまでは言ってないですけど……」
ここまで来ると、露骨とかそういうレベルを通り越してる。
「でも、だからといってこんなところで俺を待ち伏せしてまで近づきたいとか……一歩間違えたらストーカーですよ……?」
衣千流さんに惚れた人はこれまで沢山見てきて、まずは従姉弟の俺から懐柔しようとした人はも何人かいた。
けれど、学校にまでやってきた人は流石に初めてだ。
「そ、そうなのか!?」
「そう受け取る人もいるでしょうね」
そこまで思慮が及んでいなかったのか、大樹さんは滝のような汗を流し始めた。
単純なだけで悪い人ではないだろうし、朝日さんのお兄さんなので邪険にもしたくない。
けれど、衣千流さんに近づけて良いかと言われれば、正直かなり微妙なところだ。
基本スペックはめちゃくちゃ高いのに、要らん特殊能力が乗りすぎて使いづらいキャラっていうか……。
「ど、どうかこの事はどうか内密にしてくれ……!!」
「ちょ、ちょっと……こんなところで止めてくださいよ……」
土下座しそうな勢いで頭を下げてきた大樹さんを抑える。
「それもこれも全部、選択肢が表示されない現実ってやつが悪いんだ!!」
「分かった! 分かりました! とりあえず、顔を上げてくださいって!」
周囲の生徒たちも、何事かと注目し始めている。
二日連続で余計な注目を浴びるのは勘弁願いたい。
その後、時間をかけて宥めて、なんとか大樹さんを落ち着かせた。
「す、すまん……少し取り乱しすぎた……」
「ほんとに、勘弁してくださいよ……」
正門から少し離れた人気のない場所で、ようやく一息つく。
「てか、衣千流さんと会いたいなら一人で行けばいいじゃないですか。客として行く分には、いくらでも歓迎してくれますよ」
大樹さんだけでなく、衣千流さん目当てで足繁く通っている男性客は他にも大勢いる。
今更一人や二人増えたところで、彼女は特に何も思わない。
むしろ、純粋に客が増えて喜ぶだろう。
「いや……一人で行くのは、ちょっと……なんつーか……」
「なんですか?」
「心細いだろ……?」
な、情けねぇ……。
あまりの情けなさに、その精悍な顔つきも少し残念な感じに見えてきた。
最初にこの人を見た時の俺の評価を返して欲しい。
「まあ、連れて行くくらいならいいですけど……ちゃんとお金を落としてくれるなら」
ただ、ここで大樹さんが俺の前に現れたのはある種の天啓のようにも思えた。
「ほ、本当か……!?」
「はい、ただ……その代わりにお願いというか……」
「お、おう! なんだ! 何でもするぞ!?」
「朝日さんのことで、少し話を聞かせてもらってもいいですか?」
これ以上踏み込むのは余計なお世話かもしれない。
けれど、大樹さんが今日ここで俺の前に現れたのは何かの天啓のようにも思えた。
心躍る数学の授業に、仲間と三人で過ごす昼休み、更には中間試験も間近に控えている。
充実した日々! 薔薇色の青春! 素晴らしき哉、人生!!
そう思わなければやっていられない憂鬱の中、俺は教室で死んだように過ごしていた。
「この辺は共通テストでもよく出るし、来週の試験にも出すからちゃんと覚えとけよ」
教壇で担任であり、世界史の担当教員でもある多井田先生が言う。
特に来週の試験に関しては何も考えたくない。
俺の成績は、入学直後をピークに下降の一途を辿っている。
最初はギリギリ平均前後で推移していたのも、今や下から数えた方がかなり早い。
しかも、試験の順位は掲示されて全校生徒に公開されるという地獄。
考えれば考えるほど更に憂鬱な気分になり、授業に身が入らなくなる悪循環に陥る。
昼休みになる頃には、『おおなめくじ』から『くさった死体』へのクラスチェンジを果たしていた。
ただそんな中でも一つだけ良かったと思えたのは、朝日さんと日野さんがいつも通りに接していたこと。
「絢火ー、ご飯行こー!」
「急かさないでよ……まだ片付けてるところなんだから……」
もしかしたらまだわだかまりが残っているかもしれないと思っていたので、一安心する。
しかし、一昨日届いた朝日さんのメッセージから察するに、まだ根本的には何も解決していない。
依然として朝日さんは、何らかの問題を抱えているように思う。
俺は彼女のサボりを後押しこそしたが、多少関わってしまった者として根本の問題を解決したい想いも少なからずある。
とはいえ、所詮俺はまだ一ヶ月程度の付き合いのゲーム友達でしかない。
詳しい事情を知る由もなければ、余計なお世話だと言われればそれまでだ。
それを知るために上手く立ち回れる人間なら、今こうして陰キャオタクをやっていない。
結局、どれだけ考えても何の埒も明かないまま、その日の授業は終わった。
放課後になり、今日も衣千流さんの手伝いへと向かうために足早に教室を去る。
校舎を出て、正門へと向かって歩いていると――
「ねえ、正門のところにいた人みた?」
「見た見た。すっごい格好良かった」
ふと、反対側から歩いてきた女子二人組の会話が聞こえてきた。
「背も高かったし、モデルとかやってそうな感じだったよね」
「校内じゃ見たことないし、どこかの大学生かな? 誰かの彼氏だったら羨ましいな~……私もあんなイケメンの彼氏欲しい~……」
「でも、なんか変なシャツ着てたのはちょっとなくない?」
「着てた着てた! あれ何なんだろうね」
声を弾ませながら、俺の横を二人が通り抜けていく。
……なんだか無性に嫌な予感がする。
どうか杞憂でありますようにと、祈りながら改めて正門へと向かう。
しかし、その祈りはあっけなく打ち砕かれた。
授業を終えた生徒たちが行き交う正門前に、その人はいた。
門の支柱に背を預けるように立っている長身の男性。
二十歳、東帝大学二年。
趣味はゲームとプログラミング、好きなシャウトは激しき力。
朝日光の兄――朝日大樹が何故かいる。
ひょっとして妹の迎えかと考えた直後に、顔を上げた大樹さんと目が合う。
「おっ、やっと来たか!!」
「ど、ども……何してんすか? こんなとこで……」
「どういうこうも何も、お前を待ってたんだよ」
「お、俺を? どうしてですか……?」
何か約束でもしただろうかと記憶を辿るが、全く身に覚えがない。
そもそも、連絡先を交換してもいないので当たり前だ。
「まあ、なんつーか……ガン攻めチャートっていうか……まずは外堀からって言うか……」
何か、どこかで聞いた覚えがある言葉だな……。
「とにかく、俺はお前と仲良くしようって思ってるわけよ。趣味も合うしな」
「は、はぁ……」
「とりあえず、こんなところで立ち話もなんだからどっか行くか。あっ、そういえば……お前のバイト先って飯屋だったよな。なんか無性に腹も減ってきたし――」
「……そんなに衣千流さんと接点を持ちたいんですか?」
あまりにも回りくどいので、単刀直入にこっちからぶっ込んだ。
「な、ななな……なーにを言ってんでい!」
「流石にそこまで露骨だと分かりますって……」
そもそも前回会った時に、衣千流さんに一目惚れしていたのも明らかだった。
「ば、ばっかやろう! ろ、露骨!? 俺が水守さんに一目惚れして、どうにか近づきたいと思って、まずはお前を懐柔しようとかそんなこと考えてるわけねーだろ!!」
「いや、そこまでは言ってないですけど……」
ここまで来ると、露骨とかそういうレベルを通り越してる。
「でも、だからといってこんなところで俺を待ち伏せしてまで近づきたいとか……一歩間違えたらストーカーですよ……?」
衣千流さんに惚れた人はこれまで沢山見てきて、まずは従姉弟の俺から懐柔しようとした人はも何人かいた。
けれど、学校にまでやってきた人は流石に初めてだ。
「そ、そうなのか!?」
「そう受け取る人もいるでしょうね」
そこまで思慮が及んでいなかったのか、大樹さんは滝のような汗を流し始めた。
単純なだけで悪い人ではないだろうし、朝日さんのお兄さんなので邪険にもしたくない。
けれど、衣千流さんに近づけて良いかと言われれば、正直かなり微妙なところだ。
基本スペックはめちゃくちゃ高いのに、要らん特殊能力が乗りすぎて使いづらいキャラっていうか……。
「ど、どうかこの事はどうか内密にしてくれ……!!」
「ちょ、ちょっと……こんなところで止めてくださいよ……」
土下座しそうな勢いで頭を下げてきた大樹さんを抑える。
「それもこれも全部、選択肢が表示されない現実ってやつが悪いんだ!!」
「分かった! 分かりました! とりあえず、顔を上げてくださいって!」
周囲の生徒たちも、何事かと注目し始めている。
二日連続で余計な注目を浴びるのは勘弁願いたい。
その後、時間をかけて宥めて、なんとか大樹さんを落ち着かせた。
「す、すまん……少し取り乱しすぎた……」
「ほんとに、勘弁してくださいよ……」
正門から少し離れた人気のない場所で、ようやく一息つく。
「てか、衣千流さんと会いたいなら一人で行けばいいじゃないですか。客として行く分には、いくらでも歓迎してくれますよ」
大樹さんだけでなく、衣千流さん目当てで足繁く通っている男性客は他にも大勢いる。
今更一人や二人増えたところで、彼女は特に何も思わない。
むしろ、純粋に客が増えて喜ぶだろう。
「いや……一人で行くのは、ちょっと……なんつーか……」
「なんですか?」
「心細いだろ……?」
な、情けねぇ……。
あまりの情けなさに、その精悍な顔つきも少し残念な感じに見えてきた。
最初にこの人を見た時の俺の評価を返して欲しい。
「まあ、連れて行くくらいならいいですけど……ちゃんとお金を落としてくれるなら」
ただ、ここで大樹さんが俺の前に現れたのはある種の天啓のようにも思えた。
「ほ、本当か……!?」
「はい、ただ……その代わりにお願いというか……」
「お、おう! なんだ! 何でもするぞ!?」
「朝日さんのことで、少し話を聞かせてもらってもいいですか?」
これ以上踏み込むのは余計なお世話かもしれない。
けれど、大樹さんが今日ここで俺の前に現れたのは何かの天啓のようにも思えた。
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