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第三章 カグラ編
no36...2人の絆
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「シェ、シェルロックリザード?!」
『サイズは比じゃないぞ!』
(軽く五倍はありますね……)
ブヒブヒ鳴いている巨大シェルロックリザードは、通常個体と同じく身体中に大きめの岩を纏っているのは変わらないが、デブ草の影響でサイズだけ大きくなっている。
「やっぱり、あの葉っぱ食べないで正解だったね」
『ベネッサの身体が五倍なるところだったな』
(あの、想像しないでください……)
今度は忘れずに《良さげな鑑定》でチェック!
=======================
名 前:シェルロックリザード
種 族:岩竜 レベル:259
固 有:ー
スキル:擬態Lv5 超跳躍Lv7 岩竜の鎧Lv10 岩石魔法Lv8 悪食Lv10 皮膚硬化Lv10 酔い無効 雷無効
攻撃値:すごい 耐久値:すごい 機動値:あんまり 賢さ:あんまり 魔力:あんまり
=======================
なんかストリングタラテクトと比べるとレベルが高い。カグラが言っていた下層の方が弱いっていうのは、合ってるみたい。地上に向かうにつれて敵が強くなってる?
なんでだろう。って強さはと……。攻撃と耐久がずば抜けてる。機動値は低いけど、シェルロックリザードには弾丸のような回転突進技があるから、実質機動値も【やばい】と思う。そんなことよりスキルだよ!
新しいのばかりじゃーん。どれも欲しいなー。悪食はもういらないから、超跳躍が欲しい。
「ブヒィイイイイ!」
鑑定結果を見ていると、巨大シェルロックリザードがブホォオオオオ!と特大の吐息を吐いてきた。慌てて口元を押さえたが、吐き気がするほどクッサい。
「うわ、くっさ! ゲホ! 目に染みる! やば!」
『……え?」
(……え?)
「え? なに?どうしたの?」
『いや……』
(まぁ……そうですよね)
空間機動で、慌てて距離を取る。
「なになに?! 教えてよー!」
『我は臭くないぞ 剣だからな』
(涼音さんが表に出ているので、私も臭くは……)
「……臭いのを我慢してるの私だけ?! ひどい!」
『酷くはないだろ ……ッ涼音! 右だ!』
カグラの声に反応して、空間機動を発動させてさらに右へ一足飛びに回避。私がいた場所に巨大シェルロックリザードが突進してベキベキと木を薙ぎ倒した。
「くぅー! 走り去るだけで臭い!」
この臭いをなんとか出来ないかと、生えてる草木へ次々と《良さげな鑑定》を使いつつヒントがないか探すと、ついに見つけた。
=======================
鼻つまり草:すごくおいしいが、鼻水で鼻が詰まる
=======================
「あった!これだ!」
私は巨大シェルロックリザードの攻撃を避けながら、丸い形をした葉っぱを拾うと急いで食べた。口の中に入れた瞬間、甘い香りが広がりリンゴのようなジューシー感。
「お、おいしい……なにこれ――ふぇ、くしゅん」
見事に鼻が詰まった。効果出るの早すぎるでしょ。でも臭いが気にならなくなった。
「よし、臭いはこれで大丈夫! ずび」
『マサラと戦った時よりも強い個体だ! ベネッサを頼れぬいま 我々の手には負えんぞ!』
カグラの言う通りだ。カグラでは斬れないし、ベネッサにも頼れない。でも、大きいけど太ってて動きが遅いから避けるのは簡単だ。
――ズキ
痛ッ。また痛みが……。 でも今はそれどころじゃない。
「私に一つ考えがあるんだ」
マサラさんは、かつてカグラとシェルロックリザードを倒したことがあるなら、私にも出来るはずだ。なぜ今できないのか、その理由をずっと考えていた。
『どうするつもりだ』
「カグラ、私を信じて!」
『信じる?』
「ブッヒィイヒィイ!」
ドドドド!と巨大シェルロックリザードが走り草の効果なのか、ずっと走って突進してくる。それを避けながらカグラを説得する。
「私とマサラさんの違いはたぶん、カグラとの信頼関係の差だよ!」
『信頼……?』
私とカグラは会ったばかりだ。それでも私が頼れるのはこの世界でカグラだけだった。カグラがいなければ、最初の戦闘で死んでいたと思う。でも――だからこそ。
もっと私を見て欲しかった。
「カグラはずっと、マサラさんの事ばっかり持ちあげてたじゃん!」
『それは――』
――マサラはスキルの扱いが上手かった
――マサラは強かったな
――マサラなら倒せた
頭の中でカグラの言葉が繰り返される。何度も聞いた。マサラさんが方が優れた人なのは話を聞いてるだけでもわかる。でも――。
「カグラはいつだって、マサラさんと私を比較してた!」
『……ッ』
(涼音さん!)
ベネッサの声にハッとして、カグラを構えると飛んできた巨大シェルロックリザードの尻尾を受け止めて弾いた。手が痺れる。けどさっきよりマシだ。
「カグラ! 今! あんたと一緒にいるのは私なんだよ! 私を見てよ!」
『涼音……』
「ブッヒッヒィイイイ!」
巨大シェルロックリザードが豚声をあげながら、尻尾をバネのように縮めると、弾丸のように回転して飛んできた。
「答えてよカグラ! あんたと今! 一緒にいるのは誰?!」
『……我は』
「私は! カグラとずっと一緒にいたいよ!」
――ズキ
また胸が痛い。いつか私達が別れる日は、絶対に来てしまう。それまで、少しでもいい。 私を見ていて欲しい。私が存在してることを認めて欲しい。
『……我もだ 涼音』
巨大シェルロックリザードが迫ってる。もう避ける時間はない。
『暗い穴の中 永遠とも言える時間を一人で過ごした 我を救ってくれたのは 涼音 お前だ』
「カグラ……ずび」
『我もお前と共にいたい』
絶体絶命のピンチの中、私達の心は一つになった。その瞬間、アナウンスが流れた。
【神剣カグラ・マサラとの絆が一定数を超えました】
【スキル《形状変化》が解放されました】
私の心は、雲が晴れたように澄み渡っていた。今ならなんでも出来る。私はカグラを真正面に構えた。私達の絆を証明するために。
「カグラ。私達の技の威力。見せつけようよ!」
『ああ 見せつけてやろう 我らの技を』
わかる。カグラが何を思い、何をしたいのか。カグラの心が、私の心と重なる――
その瞬間、《形状変化》により、カグラの刀身が三倍近くまで伸びた。
私たちは――二人で一人。
『いくぞ 涼音』
「うん、いこう。カグラ」
『「――神技 冥空絶炎斬」』
キン――。細い金属音が鳴った瞬間。
巨大シェルロックリザードは、その頑強な岩鎧ごと豆腐でも斬ったかのようにバラバラになって、絶命した。
――配信累計時間:8時間35分
『サイズは比じゃないぞ!』
(軽く五倍はありますね……)
ブヒブヒ鳴いている巨大シェルロックリザードは、通常個体と同じく身体中に大きめの岩を纏っているのは変わらないが、デブ草の影響でサイズだけ大きくなっている。
「やっぱり、あの葉っぱ食べないで正解だったね」
『ベネッサの身体が五倍なるところだったな』
(あの、想像しないでください……)
今度は忘れずに《良さげな鑑定》でチェック!
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名 前:シェルロックリザード
種 族:岩竜 レベル:259
固 有:ー
スキル:擬態Lv5 超跳躍Lv7 岩竜の鎧Lv10 岩石魔法Lv8 悪食Lv10 皮膚硬化Lv10 酔い無効 雷無効
攻撃値:すごい 耐久値:すごい 機動値:あんまり 賢さ:あんまり 魔力:あんまり
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なんかストリングタラテクトと比べるとレベルが高い。カグラが言っていた下層の方が弱いっていうのは、合ってるみたい。地上に向かうにつれて敵が強くなってる?
なんでだろう。って強さはと……。攻撃と耐久がずば抜けてる。機動値は低いけど、シェルロックリザードには弾丸のような回転突進技があるから、実質機動値も【やばい】と思う。そんなことよりスキルだよ!
新しいのばかりじゃーん。どれも欲しいなー。悪食はもういらないから、超跳躍が欲しい。
「ブヒィイイイイ!」
鑑定結果を見ていると、巨大シェルロックリザードがブホォオオオオ!と特大の吐息を吐いてきた。慌てて口元を押さえたが、吐き気がするほどクッサい。
「うわ、くっさ! ゲホ! 目に染みる! やば!」
『……え?」
(……え?)
「え? なに?どうしたの?」
『いや……』
(まぁ……そうですよね)
空間機動で、慌てて距離を取る。
「なになに?! 教えてよー!」
『我は臭くないぞ 剣だからな』
(涼音さんが表に出ているので、私も臭くは……)
「……臭いのを我慢してるの私だけ?! ひどい!」
『酷くはないだろ ……ッ涼音! 右だ!』
カグラの声に反応して、空間機動を発動させてさらに右へ一足飛びに回避。私がいた場所に巨大シェルロックリザードが突進してベキベキと木を薙ぎ倒した。
「くぅー! 走り去るだけで臭い!」
この臭いをなんとか出来ないかと、生えてる草木へ次々と《良さげな鑑定》を使いつつヒントがないか探すと、ついに見つけた。
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鼻つまり草:すごくおいしいが、鼻水で鼻が詰まる
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「あった!これだ!」
私は巨大シェルロックリザードの攻撃を避けながら、丸い形をした葉っぱを拾うと急いで食べた。口の中に入れた瞬間、甘い香りが広がりリンゴのようなジューシー感。
「お、おいしい……なにこれ――ふぇ、くしゅん」
見事に鼻が詰まった。効果出るの早すぎるでしょ。でも臭いが気にならなくなった。
「よし、臭いはこれで大丈夫! ずび」
『マサラと戦った時よりも強い個体だ! ベネッサを頼れぬいま 我々の手には負えんぞ!』
カグラの言う通りだ。カグラでは斬れないし、ベネッサにも頼れない。でも、大きいけど太ってて動きが遅いから避けるのは簡単だ。
――ズキ
痛ッ。また痛みが……。 でも今はそれどころじゃない。
「私に一つ考えがあるんだ」
マサラさんは、かつてカグラとシェルロックリザードを倒したことがあるなら、私にも出来るはずだ。なぜ今できないのか、その理由をずっと考えていた。
『どうするつもりだ』
「カグラ、私を信じて!」
『信じる?』
「ブッヒィイヒィイ!」
ドドドド!と巨大シェルロックリザードが走り草の効果なのか、ずっと走って突進してくる。それを避けながらカグラを説得する。
「私とマサラさんの違いはたぶん、カグラとの信頼関係の差だよ!」
『信頼……?』
私とカグラは会ったばかりだ。それでも私が頼れるのはこの世界でカグラだけだった。カグラがいなければ、最初の戦闘で死んでいたと思う。でも――だからこそ。
もっと私を見て欲しかった。
「カグラはずっと、マサラさんの事ばっかり持ちあげてたじゃん!」
『それは――』
――マサラはスキルの扱いが上手かった
――マサラは強かったな
――マサラなら倒せた
頭の中でカグラの言葉が繰り返される。何度も聞いた。マサラさんが方が優れた人なのは話を聞いてるだけでもわかる。でも――。
「カグラはいつだって、マサラさんと私を比較してた!」
『……ッ』
(涼音さん!)
ベネッサの声にハッとして、カグラを構えると飛んできた巨大シェルロックリザードの尻尾を受け止めて弾いた。手が痺れる。けどさっきよりマシだ。
「カグラ! 今! あんたと一緒にいるのは私なんだよ! 私を見てよ!」
『涼音……』
「ブッヒッヒィイイイ!」
巨大シェルロックリザードが豚声をあげながら、尻尾をバネのように縮めると、弾丸のように回転して飛んできた。
「答えてよカグラ! あんたと今! 一緒にいるのは誰?!」
『……我は』
「私は! カグラとずっと一緒にいたいよ!」
――ズキ
また胸が痛い。いつか私達が別れる日は、絶対に来てしまう。それまで、少しでもいい。 私を見ていて欲しい。私が存在してることを認めて欲しい。
『……我もだ 涼音』
巨大シェルロックリザードが迫ってる。もう避ける時間はない。
『暗い穴の中 永遠とも言える時間を一人で過ごした 我を救ってくれたのは 涼音 お前だ』
「カグラ……ずび」
『我もお前と共にいたい』
絶体絶命のピンチの中、私達の心は一つになった。その瞬間、アナウンスが流れた。
【神剣カグラ・マサラとの絆が一定数を超えました】
【スキル《形状変化》が解放されました】
私の心は、雲が晴れたように澄み渡っていた。今ならなんでも出来る。私はカグラを真正面に構えた。私達の絆を証明するために。
「カグラ。私達の技の威力。見せつけようよ!」
『ああ 見せつけてやろう 我らの技を』
わかる。カグラが何を思い、何をしたいのか。カグラの心が、私の心と重なる――
その瞬間、《形状変化》により、カグラの刀身が三倍近くまで伸びた。
私たちは――二人で一人。
『いくぞ 涼音』
「うん、いこう。カグラ」
『「――神技 冥空絶炎斬」』
キン――。細い金属音が鳴った瞬間。
巨大シェルロックリザードは、その頑強な岩鎧ごと豆腐でも斬ったかのようにバラバラになって、絶命した。
――配信累計時間:8時間35分
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