転生したそうです。

ノノ

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ツッコミどころが満載です。

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「リリアーナ?」

ジェラルドさんの綺麗な青い瞳が不安気に揺れている。

「あ、すみません。少し混乱してしまって。」

「いやそれは仕方ないことだ。いきなり君は公爵夫人なんだと言われて戸惑うのも無理もない。」


そう。そうなんです。
私、貴族の令嬢ってことにも驚いたけど公爵夫人って聞いたときには白目剥きそうだったわ。

貴族とか自分の勝手なイメージしかないし、しっくりしないのが正直な話しだ。
そのしっくりしないものに私がなっているのだ。混乱しないわけがない。
それにこの世界に来てしまったのだ。
転生したのか、リリアーナとして生きていたけど記憶がなくなった弾みで前世の記憶を思い出しただけなのか、自分の現状も定かではない。が、正直そこはどうでもいい。
だって結論、私は今リリアーナなのだから。
これからリリアーナとして生きていくのだ。

しっかりしろ私。
そしてふと疑問を口に出していた。

「私って何歳なんですか?」

自分の手を見ながら質問した。
今、気がついたのだが手が若々しくみえる。
水の弾きが悪くなってきたなぁーと感じた28歳。30歳を迎えた歳には今まで感じていた身体の衰えを目に見て感じた。
それが今ない。

「リリアーナは20歳だよ。そして私は27歳だ。」





っまじかー。
転生万歳というべきか何なのか。
嬉しいような嬉しくないような。
10歳も見た目が若返ったと思えば喜ぶべきなのか…。
そしてジェラルドさん、あなた27歳って。27歳がその美貌ってどういうことよ。
何故かあまり思い出せない私の以前の夫は27歳のときには中年腹が酷くて残念体系だったのに。



「リリアーナからしたら私がいきなり君の夫だと聞かされて驚いたことだと思う。今はまだ受け入れて貰えないかもしれないが、私は努力したいと思っている。」

「ジェラルドさん…。」

すごく真剣な青い瞳から目を逸らすことができなかった。
窓から差し込む光が、彼のプラチナブロンドをキラキラと輝かせている。


「私のことはジェラルドと呼んでくれ。さん、なんて他人のような呼び方は少し寂しい。」

「わ、わかりました。」


あぁー。
眉が八の字に垂れてもイケメンはイケメンだわ。


「今日はまだゆっくり横になった方がいい。」

そう言ってジェラルドは椅子から立ち上がると扉へむかった。
そして振り返ると少し躊躇うように言葉を発した。


「その、君さえよければ昼食を一緒にどうだろうか?」

「よ、宜しくお願いします。」

「それじゃ後程。」


ジェラルドが部屋から出て行った瞬間、後ろにパタリと倒れた。
嬉しそうな顔をしたイケメンは神々しいです。
あんな少しはに噛んだような顔したイケメンの誘いを断れる人なんていないと思う。
それに、ジェラルドからしたら自分の嫁の記憶がなくなったのだ。それをまた一からやり直すなんて勇気のいることだろう。歩みよってくれようとしている。
私もリリアーナとして生きる覚悟をしっかりしよう。
ジェラルドのことまわりのこと、まぁまず自分のことかもしれないが、きちんと知っていこう。

努力しようと思ったところで目蓋が重くなる。


少し疲れた…。



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