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意外な協力者ー2
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「何? 言ってなかったことって」
私も真雪くんの緊張が伝わって、ゴクリと唾を飲む。
「実は……レイエスフーズは、粉飾決算をしている」
……粉飾決算?
言葉は聞いたことがあるけど、それがどんなことなのかと言われるとイマイチわからない。
「赤字なのに黒字決算に見せかけて、会計処理をする不正のことだよ」
私が分かっていないような顔をしていたんだろうけど、真雪くんは嫌な顔をせずに教えてくれた。
「しかもその不正をもとに銀行から融資を受けているから、詐欺罪にも当たる」
「詐欺罪って……」
私が理解すると、真雪くんは頷いて目を細める。
「そう、犯罪だ。
和田社長に変わってから、業績が緩やかに落ちてきているんだ。
新事業や、新商品の開発でテコ入れしようとしていたが、どれも振るわなかった。
不正は約1年前から繰り返されている」
私は真雪くんのきれいな顔をじっと見つめたまま、動けなくなった。
レイエスフーズが……和田社長が犯罪をしているなんて。
「経営企画部に異動してから、いろいろと自分で調べていくうちに決算額がおかしいことに気づいたんだ。
すでに社内の法務部に内部通報はしているけど、何も動いていない。
きっと上層部からの圧力がかかっているんだろう」
淡々と話す真雪くんは、怒っているように見えた。
「たぶん法務部から俺が不正に気付いたことを聞いたんだろうな。
バラされる前に、俺を辞めさせたいけど、じいちゃんの手前、それは難しい。
だから桃花を転勤させて、俺のやる気を削ぎたいなんて、ぬるいやり方しかできないんだと思う」
ぬるいやり方と言うより、私には汚いやり方に思える。
大好きなレイエスフーズが、和田社長や上層部の人からめちゃくちゃにされている気がして悔しい。
「外部への通報……例えばマスコミや行政機関に通報することを考えているけれど、それには俺一人では判断できない。
上層部の内部事情にも詳しい味方が欲しいとは思ってたんだ。
もし証拠が不十分で、不正の事実がないと判断されたら、今度は逆に俺が追い込まれる」
「そんなっ、真雪くんは何も悪くないのに」
私が思わず真雪くんの顔に近づくと、軽く触れるようなキスをされた。
私も真雪くんの緊張が伝わって、ゴクリと唾を飲む。
「実は……レイエスフーズは、粉飾決算をしている」
……粉飾決算?
言葉は聞いたことがあるけど、それがどんなことなのかと言われるとイマイチわからない。
「赤字なのに黒字決算に見せかけて、会計処理をする不正のことだよ」
私が分かっていないような顔をしていたんだろうけど、真雪くんは嫌な顔をせずに教えてくれた。
「しかもその不正をもとに銀行から融資を受けているから、詐欺罪にも当たる」
「詐欺罪って……」
私が理解すると、真雪くんは頷いて目を細める。
「そう、犯罪だ。
和田社長に変わってから、業績が緩やかに落ちてきているんだ。
新事業や、新商品の開発でテコ入れしようとしていたが、どれも振るわなかった。
不正は約1年前から繰り返されている」
私は真雪くんのきれいな顔をじっと見つめたまま、動けなくなった。
レイエスフーズが……和田社長が犯罪をしているなんて。
「経営企画部に異動してから、いろいろと自分で調べていくうちに決算額がおかしいことに気づいたんだ。
すでに社内の法務部に内部通報はしているけど、何も動いていない。
きっと上層部からの圧力がかかっているんだろう」
淡々と話す真雪くんは、怒っているように見えた。
「たぶん法務部から俺が不正に気付いたことを聞いたんだろうな。
バラされる前に、俺を辞めさせたいけど、じいちゃんの手前、それは難しい。
だから桃花を転勤させて、俺のやる気を削ぎたいなんて、ぬるいやり方しかできないんだと思う」
ぬるいやり方と言うより、私には汚いやり方に思える。
大好きなレイエスフーズが、和田社長や上層部の人からめちゃくちゃにされている気がして悔しい。
「外部への通報……例えばマスコミや行政機関に通報することを考えているけれど、それには俺一人では判断できない。
上層部の内部事情にも詳しい味方が欲しいとは思ってたんだ。
もし証拠が不十分で、不正の事実がないと判断されたら、今度は逆に俺が追い込まれる」
「そんなっ、真雪くんは何も悪くないのに」
私が思わず真雪くんの顔に近づくと、軽く触れるようなキスをされた。
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