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俺は桃花の彼氏になりたいー2
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「先輩方、俺はこれで失礼します」
俺に抱きついたまま、眠ってしまった桃花をかかえて、ダラダラと酔っぱらっている先輩たちに一応挨拶する。
桃花が挨拶は大事だと言っていたからな。
「白河君、紅ちゃんをお持ち帰りー?」
「来週、どんなだったか教えろよぉ。このエロ新人ー」
わぁわぁと盛り上がっているのを無視して、可愛い寝顔を見せている桃花にだけ集中してダーツバーを出た。
タクシーで、とりあえず俺のマンションに向かう。
お持ち帰りって言ったって、こんなにフラフラ状態の桃花に手を出すなんて……、いいのか?
いや、ダメだろう。 我慢我慢。
タクシーの中で、座ったまま寝息を立てている桃花も可愛い。
カーブで大きく揺られて、車の窓ガラスに頭をぶつけそうになった桃花を慌てて引き寄せると、桃花はそのままコトンと横になり、俺の膝で眠り始めた。
「うーん……」
色っぽい声を出して、寝返りを打つように顔を上に向けた桃花は、うっすらと目を開けた。
「大丈夫ですか? 紅先輩」
俺はなんとか桃花の頭の下のモノが、元気にならないように自制しながら、桃花の髪を愛おしく撫でる。
「あぁ……、駿哉さんより白河君の方が……」
……駿哉さんて誰だよ。
桃花の口から出たのは明らかに男性の名前だった。
で、そいつより俺の方が?
何なんだろう?
すごく続きが気になるが、桃花は気持ちよさそうに眠っている。
もしかして、桃花には彼氏がいるのか?
全然そんなことを言ってなかったし、彼氏がいるような雰囲気も、噂もない。
俺としたことが、大事な部分をリサーチ不足だった。
「駿哉って、誰?」
鎮まっていく下半身と、嫌な胸騒ぎのなか、低い声で桃花に尋ねた。
「駿哉さんは……一応、私の彼氏……だけど」
桃花は薄く目を開けて、眠たそうに瞬きをくり返して答える。
予感的中。
そりゃそうか……。
こんなに可愛い桃花のことだ。
恋人がいない方が、おかしい。
俺は意気消沈して、柔らかい桃花の髪を撫で続ける。
「だけど、大手の建設会社に勤めてて忙しいって……私からの連絡は既読スルーだし、外でデートとかもしたことなくて……」
は? 何?
駿哉ってヤツ、桃花からの連絡をスルーするとは、何様のつもりだ。
「駿哉さんの、都合がいいときしか、来ないし……エ、エッチしたらすぐ帰るし……これって彼女じゃなくて……」
桃花の目尻から涙がこぼれて、桃花は指でぬぐう。
会ったこともない駿哉に、俺は怒りが頂点に達した。
俺に抱きついたまま、眠ってしまった桃花をかかえて、ダラダラと酔っぱらっている先輩たちに一応挨拶する。
桃花が挨拶は大事だと言っていたからな。
「白河君、紅ちゃんをお持ち帰りー?」
「来週、どんなだったか教えろよぉ。このエロ新人ー」
わぁわぁと盛り上がっているのを無視して、可愛い寝顔を見せている桃花にだけ集中してダーツバーを出た。
タクシーで、とりあえず俺のマンションに向かう。
お持ち帰りって言ったって、こんなにフラフラ状態の桃花に手を出すなんて……、いいのか?
いや、ダメだろう。 我慢我慢。
タクシーの中で、座ったまま寝息を立てている桃花も可愛い。
カーブで大きく揺られて、車の窓ガラスに頭をぶつけそうになった桃花を慌てて引き寄せると、桃花はそのままコトンと横になり、俺の膝で眠り始めた。
「うーん……」
色っぽい声を出して、寝返りを打つように顔を上に向けた桃花は、うっすらと目を開けた。
「大丈夫ですか? 紅先輩」
俺はなんとか桃花の頭の下のモノが、元気にならないように自制しながら、桃花の髪を愛おしく撫でる。
「あぁ……、駿哉さんより白河君の方が……」
……駿哉さんて誰だよ。
桃花の口から出たのは明らかに男性の名前だった。
で、そいつより俺の方が?
何なんだろう?
すごく続きが気になるが、桃花は気持ちよさそうに眠っている。
もしかして、桃花には彼氏がいるのか?
全然そんなことを言ってなかったし、彼氏がいるような雰囲気も、噂もない。
俺としたことが、大事な部分をリサーチ不足だった。
「駿哉って、誰?」
鎮まっていく下半身と、嫌な胸騒ぎのなか、低い声で桃花に尋ねた。
「駿哉さんは……一応、私の彼氏……だけど」
桃花は薄く目を開けて、眠たそうに瞬きをくり返して答える。
予感的中。
そりゃそうか……。
こんなに可愛い桃花のことだ。
恋人がいない方が、おかしい。
俺は意気消沈して、柔らかい桃花の髪を撫で続ける。
「だけど、大手の建設会社に勤めてて忙しいって……私からの連絡は既読スルーだし、外でデートとかもしたことなくて……」
は? 何?
駿哉ってヤツ、桃花からの連絡をスルーするとは、何様のつもりだ。
「駿哉さんの、都合がいいときしか、来ないし……エ、エッチしたらすぐ帰るし……これって彼女じゃなくて……」
桃花の目尻から涙がこぼれて、桃花は指でぬぐう。
会ったこともない駿哉に、俺は怒りが頂点に達した。
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