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俺は桃花の彼氏になりたいー1
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ーー白河 真雪sideーー
俺の歓迎会で飲み過ぎてしまった桃花は、二次会で酔いつぶれてトイレからなかなか出てこなかった。
なんでもロングアイランドアイスティーを3杯も飲んだらしい。
あれはレディキラーカクテルと言って、飲みやすいけれどアルコール度数がかなり高く、いつのまにか酔っぱらってしまうというシロモノ。
大学の同期でカクテルマニアの友人がいて、『女を酔わせたい時はコレ』だとゲスな顔をして笑っていたのを思い出した。
こんなことなら、無理にでも一次会で帰ってしまえばよかったと後悔する。
女性用トイレの前で、俺が入っていいものか、やはりダメだろうかと、ヤキモキしながら待っていると『Lady』と書かれたドアが開く。
「大丈夫ですか?
紅先輩、家どこですか? 俺が送ります」
「あ、すみません……」
フラリとよろけた桃花を抱きとめて、帰ることを告げると、俺の腕の中でコクンと頷いた。
「紅ちゃん、大丈夫ー?」
トイレだと言って、なかなか戻って来ない桃花を心配して、女性の先輩たちも来てくれる。
「あ、おジャマだったかしらね」
だけど、俺がしっかりと桃花の身体を支えているのを見て、すぐに出て行った。
「紅先輩、もう帰りましょう」
食べたものをほとんど出してしまったらしい桃花は、少し顔色が良くなっている。
「ごめん、お父さん……。 ちゃんと歯を磨くから」
お父さん?
桃花はフラフラと洗面台に移動し、バッグから携帯用の歯ブラシを取り出すと、そのまま歯磨きを始めた。
「さすが、歯科医の娘だから歯磨きは絶対なんだな?」
『紅デンタルクリニック』って歯科医院の娘だと、昔聞いた記憶を思い出す。
可愛くて大きな目を閉じたままで、シャカシャカと歯ブラシを動かしている。
こんなに酔っぱらっているのに、丁寧に歯磨きする桃花を後ろから見ていて、俺はちょっと笑ってしまった。
桃花と一緒にいると、感情が豊かになれる気がするな。
「……お父さん、大きい」
歯磨きを終えて、にっこりと微笑んだ桃花は、その白い歯を「いーっ」っと見せると俺に抱きついた。
あぁ、可愛い。
俺の胸あたりまでしかない、桃花が可愛すぎる。
俺はお父さんじゃないけど……。
たしかに、あの部分が大きくなりそうだよ……桃花。
俺の歓迎会で飲み過ぎてしまった桃花は、二次会で酔いつぶれてトイレからなかなか出てこなかった。
なんでもロングアイランドアイスティーを3杯も飲んだらしい。
あれはレディキラーカクテルと言って、飲みやすいけれどアルコール度数がかなり高く、いつのまにか酔っぱらってしまうというシロモノ。
大学の同期でカクテルマニアの友人がいて、『女を酔わせたい時はコレ』だとゲスな顔をして笑っていたのを思い出した。
こんなことなら、無理にでも一次会で帰ってしまえばよかったと後悔する。
女性用トイレの前で、俺が入っていいものか、やはりダメだろうかと、ヤキモキしながら待っていると『Lady』と書かれたドアが開く。
「大丈夫ですか?
紅先輩、家どこですか? 俺が送ります」
「あ、すみません……」
フラリとよろけた桃花を抱きとめて、帰ることを告げると、俺の腕の中でコクンと頷いた。
「紅ちゃん、大丈夫ー?」
トイレだと言って、なかなか戻って来ない桃花を心配して、女性の先輩たちも来てくれる。
「あ、おジャマだったかしらね」
だけど、俺がしっかりと桃花の身体を支えているのを見て、すぐに出て行った。
「紅先輩、もう帰りましょう」
食べたものをほとんど出してしまったらしい桃花は、少し顔色が良くなっている。
「ごめん、お父さん……。 ちゃんと歯を磨くから」
お父さん?
桃花はフラフラと洗面台に移動し、バッグから携帯用の歯ブラシを取り出すと、そのまま歯磨きを始めた。
「さすが、歯科医の娘だから歯磨きは絶対なんだな?」
『紅デンタルクリニック』って歯科医院の娘だと、昔聞いた記憶を思い出す。
可愛くて大きな目を閉じたままで、シャカシャカと歯ブラシを動かしている。
こんなに酔っぱらっているのに、丁寧に歯磨きする桃花を後ろから見ていて、俺はちょっと笑ってしまった。
桃花と一緒にいると、感情が豊かになれる気がするな。
「……お父さん、大きい」
歯磨きを終えて、にっこりと微笑んだ桃花は、その白い歯を「いーっ」っと見せると俺に抱きついた。
あぁ、可愛い。
俺の胸あたりまでしかない、桃花が可愛すぎる。
俺はお父さんじゃないけど……。
たしかに、あの部分が大きくなりそうだよ……桃花。
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