美醜逆転した異世界で、絆されてハーレム作ることになりました

SHIRO

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オーランドと一緒がいい ※

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「ほら、リト。さっきみたいに舌出して」

 どうやらオーランドのどこかにある押しちゃいけないスイッチを押してしまったらしい。意地悪な顔をしながら、すりすりと下唇を撫でられる。
 は、恥ずかしい。だけどキスがイヤなわけじゃないから、そっともう一度舌を差し出す。今度はかぷりと食べられて、そのまま絡められて深いキスになった。

「んんっ」

 オーランドのキスって、何ていうかすごくねちっこい。やわやわと噛まれたり吸われたり、とにかく色んな方法で舌の感触を楽しまれたあと解放された。こっちはもうそれだけで息もたえだえで、瀕死の魚みたいに口をパクパクするしかない。
 いつの間に脱がされていたのか、パジャマのシャツがはだけてる。早業すぎてもはや感心してしまう。男として同じことができるかと聞かれたら即答でノーだ。

「ここもピンク色で可愛いね」

 自分の乳首の色なんて考えたこともなかったけど、それを確かめる余裕もなくオーランドの大きな手が胸の頂に触れた。ぴりりと背中を電気が走って、呻きながら胸を逸らす。待ってましたとばかりにぺろりと舐められて、なぜか下腹がずくりと疼いた。

「リトは本当に可愛いね」

 俺の表情を眺めながらも器用にくりくりと乳首を舐められてたまらない気分になった。オーランドの黄金色の瞳が、今は明らかな情欲に染まっている。
 反対側の乳首も指で摘んだり弾かれたりして、思わず変な声が出ちゃうから両手で口を押さえた。ちゃんと可愛い声聞かせてって両手を繋がれてしまって逃げ場がない。

「あっあっ…オーランドっ」

 じっくりとオーランドの口の中で虐められた乳首はぷっくりと主張して唾液でてらてらと光ってる。あまりのいやらしさに頭がくらくらした。

「リト、こっちも可愛がりたい」

 するするとオーランドの唇がおへそを通って下に辿り着く。すでに立ち上がっていたそれをやわやわと触られて体が期待で震えてしまった。

「レオンハルトとはどこまでしたの?」
「えっ…どこまで?あっ、あの…んっんん」

 俺の声は最後まで発せられることなく、恥ずかしい声へと変わっていく。下着も全部脱がされてしまって、ふるりとオーランドの前に差し出された性器を上下に擦られてしまったからだ。
 思考がそこに集中しはじめた瞬間、なにやら温かなものに包み込まれた。オーランドが俺のものを口に含んだとわかった瞬間パニックになった。

「だ、だめっ、オーランドっ!ひゃっ」

 何がどうなっているのかはわからなかったけど、その強烈な快感に言葉が続かない。

「あぅっんん…あっああっ」

 体を丸めてオーランドの頭を抱えこむ。初めての感覚に翻弄されて訳もわからず喘ぐことしかできない。オーランドにがっしりと腰を固定されて快感を逃せない。裏筋に舌を這わされながら先を吸われたらもう声を我慢する余裕なんてなかった。

「ああっ!オーランドだめだめっ、出ちゃうっ、出ちゃうからっ」

 何度も離してと懇願するけど、オーランドの舌の動きは一層激しくなる。全然離してもらえない。どうしよう本当にイッちゃうのに。

「やぁっ…んんっ…──っ!」

 体を丸めてびくびくと痙攣したまま、オーランドの口の中で果ててしまった。
 呆然としている俺の目に、オーランドの喉がごくりと嚥下するのが見えた。え、嘘だろ。

「もしかして飲んだのかっ?」

 慌てて起き上がってオーランドの口をごしごしと拭くけど、オーランドはふわりと幸せそうに笑った。声にならない声をもらす。なんてことをしてしまったんだ。

「ごっ、ごっ、ごっ」
「ごごご?」
「ごめんねっ、オーランド」
「何が?リトすごく可愛いよ、たまらない」

 ぎゅっと抱きしめられて、全身にキスが降ってくる。ああ、ほらまた乳首を責められて反応してしまう。もうイヤだ、俺ばっかり気持ち良くなってるのイヤだ。

「オーランド、俺もオーランドのしたい」

 ふふ、と笑ったオーランドが、白い八重歯を見せたまま首を振る。

「嬉しい申し出だけど、私はしてもらうよりしてあげる方が好きなんだ。だから……ね?」

 ね?と可愛くおねだりされたけど、実際にはまた全身を愛撫されて甘く呻くしかない。
 一切の拒否権を与えられない愛撫は何十分と続き、俺は生理的な涙を流しながら懇願していた。

「オーランドっ、も、もういいからぁ」

 オーランドはキスだけじゃなくて、愛撫もねちっこいことがわかった。すっかり開発されてしまった俺の可哀想な乳首は赤くぽってりと腫れているし、何度かイかされたちんこからはまた先走りがだらだら垂れて刺激してもらうのを待っていた。

「全身真っ赤で可愛い」

 可愛い可愛いと言われて、またイかされそうになってその手を必死で止める。

「お願い、イヤだぁ」

 もうまともな判断なんてできなくなっていて、俺はイヤだイヤだと泣きだしてしまった。気持ちいいことを一方的にされるのはもうイヤだ。

「リト、ごめんね。ちょっと意地悪しすぎたね」

 涙を吸われて「違うぅ」とまた新しい涙を流してしまう。

「俺だけじゃイヤだぁ。一緒がいいっ、オーランドと一緒に気持ちよくなりたいぃ」

 泣きながら必死で説明したのに、オーランドの顔がみるみる赤くなる。何でだよ、さっきまでさんざん恥ずかしいこと俺にしてたのに。
 はあ、とため息をついたあと、困ったねって呟いて目元を抑えてる。

「これ以上可愛くなりようがないくらい可愛いのに、またそこを飛び越えてリトがどんどん可愛くなっていく」

 可愛いのオンパレードだな。そんな限界突破に挑戦した覚えはないぞ。泣きじゃくって顔ぐしょぐしょの俺のどこが可愛いんだ。

「自分を抑える自信がなくてしなかったのに」

 そう言うや、下穿きを寛げて出てきたオーランドのものは腹につくほど持ち上がっていた。俺の倍はありそうな大きさで血管が浮き出た凶悪な見た目をしている。お、同じものだと思えないんですけど。
 だけどこんなになるまで我慢してくれてたんだな。同じ男だからその辛さはよくわかる。
 オーランドは自分の性器と俺のを合わせて握った。何がはじまるんだろうと無知な頭でぼんやり考えていたら、オーランドの手がそのままくちくちと動きはじめた。二人分の我慢汁のせいで滑りが良くなっていて、すごく気持ちがいい。どうしよう、すぐにイっちゃう。

「んっ、あっああっ…っ──!」

 俺がイってもオーランドの手の動きは止まらない。イったあとに刺激される辛さで思わずオーランドの手に自分の両手を重ねていやいやと首を振った。

「リトごめんね、少し待って。私もすぐにっ…っっ」

 オーランドが苦しそうに呻いて、俺のお腹の上に二人分の性液がかかった。じんわり温かくて、オーランドも気持ちよくなってくれたんだって実感できて嬉しくなる。

「へへ、一緒だぁ」

 脱力しきった体は全然動かないけど、ただ嬉しくて素直に笑ってしまう。お腹の上で混ざり合った性液を撫でていたら、オーランドの目がぎらぎらと鋭くなった。

「んんっ」

 今までの快感を重ねるようなキスじゃなくて、息を奪うほどの激しいキスをされる。

「今のはリトが悪い」

 出しすぎてへにょりと力を無くした俺のものと、再び臨戦態勢になっているオーランドのものが合わせて握られる。

「え?」
「リトが悪いから、責任取ってね」

 一緒に気持ちよくなろうね、と悪い顔で笑われて悲鳴をあげるしかなかった。一緒はもういいっと何度も泣いてお願いしたけど、気を失う寸前まで離してもらえなかったんだ。
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