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レオンハルト side
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風呂での行為のせいか、ベッドの上で丸くなっているリトの背を撫でる。「ううう…恥ずかしい」と布団の中からくぐもった声が聞こえてくすくすと笑い声がもれた。リトのすべてが愛おしく、そしてときどき憎らしくもある。
すごく可愛かったと伝えたのに、何故か怒られてしまった。本当に可愛くて、とても幸福な時間だっのに。
リトが珍しく拗ねている姿もまた可愛いけど、ますますかまいたくなってしまうからやめていただきたい。
「もう無茶はしないでくださいね」
何度だって言わずにはいられない。
セバスチャンに伴われてリトが現れた時、その両手に包帯を巻いているのを見て心臓が止まりそうになった。
私の知らない所で、たとえリト自身であってもリトを傷つけることなど許せない。
きっと団長も同じ気持ちだったのだろう。あんなに怖い顔の団長は久しぶりに見た。
リトの世話役としてこれからはより一層気を引き締めてリトを守らねばと思う一方で、もしリトに何かあったらと考えただけで心がばらばらに壊れそうになる。
普段は完璧に制御できているはずのユナの血が暴れ回りたいと体中を巡り、じわじわと血管を破壊して外に漏れ出しそうになるの必死で堪えた。
この世界からリトが消えてしまったら、私は迷いなく自分の命を断つだろう。
リトの背を撫でているとセバスチャンが来て、こちらにだけわかる角度で目配せをした。こういう時は何かある時だ。
団長からの手紙を受け取り、中にさっと目を通す。
内容を読んでぎりぎりと体の底から怒りが湧きあがった。その手紙には、私の父親が暗殺者を送り込んできたこと。今回の狙いは私ではなくリトかもしれないといった内容が走り書きしてあった。
昨夜その暗殺者集団との戦闘中にユアンが負傷し、それをたまたまリトが見つけてしまったのだという。
私の父親は、過去にも何度か私の命を狙ってきていた。私が狙われるのはどうでも良かったから暗殺者を屠るだけで放っておいたが、相手がリトなら話は別だ。絶対に許さない。
それにユアンが負傷するのは珍しい。いったい何が起きている?
すぐに団長に詳しい話を聞きに行きたいが、団長は殿下に詳細を伝えるため王宮に向かったのだろう。
私から漏れだした微量の殺気にも瞬時に反応したセバスチャンが、目だけで制してくる。いつも思うが、この人は一体何者なのだろう。私がここに来た頃から見た目も変わっていないのが更に恐ろしい。
リトに気づかれないように深く息を吸って、手紙に書かれていたもうひとつの方の内容を伝える。
「狼は保護し、適切な治療も済んだそうです」
手紙には、暗殺者のことはリトにはふせておくようにとも書かれていた。私もそれには賛成だ。こんな血生臭い話はリトには似合わない。何も知らずにただ美しいものだけを見て知って笑っていて欲しいんだ。
あいつに会いたいとねだられて、断れずに連れてきたものの……本当は会わせたくない。先に部屋に入って事情を説明することにした。
「ユアン」
部屋に入ると、ふてぶてしくベッドに寝転ぶ姿が目に入る。
「あれぇ?誰かと思ったらレオンハルトじゃん」
こいつは耳も鼻もいい。私達が来ることはとっくにわかっていただろうに、今気づいたかのような演技に鼻白む。
「リトが心配して会いたいと言うから連れてきました」
「え、リトちゃん心配してくれてたの?それで会いに来てくれたの?優しい!俺感動しちゃったぁ」
「そのリトちゃんと呼ぶのはやめてくださいと何度も言っているはずですが忘れましたか頭悪いんですかそうですか」
「レオンハルト怖いぃ。別に名前くらいいいじゃん」
だって、とユアンが呟く。
「リトちゃんは俺の番だよ」
ぐっと言葉に詰まってしまう。
「その番とやらも、私は認めた覚えはありません」
「レオンハルトに認めてもらわなくても、リトちゃんは俺の番だよ」
瞬間、空気が凍る。普段の間延びした雰囲気を一瞬で決して、静かに殺気を忍ばせる。
これだからこいつは油断ならないんだ。初めて会ったのはここに来たばかりの頃だったが、その頃からずっと自分と同じ匂いを感じていた。
「……その姿は見せないでください」
「ええ?レオンハルトって相変わらず横暴だなぁ。人型で会っちゃいけないの?俺はリトちゃんと人型で会いたいし、いっぱい抱きしめたい」
「そんなことさせるわけがないでしょう!」
思わず声を荒げてしまう。くつくつと笑うユアンを睨むが、もう興味が失せた様子でこちらを見ようともしない。私達がここに来たときから、ユアンの全神経は扉の向こうの人物にだけ向けられている。
「この怪我だってレオンハルトの父親のせいだもーん」
「っ」
「あ、別にレオンハルトのせいだって言ってるわけじゃないよ。ごめんね」
慌ててこちらを振り返りごめんと何度も謝りながら、しゅんと耳と尻尾を垂れさせる。この男はいつもそうだ。人の神経を逆撫でして飄々と笑うくせに、変なところで気を回す。
「レオンハルトごめんね。嫌いにならないで」
「別に元々好きでもないので、嫌いになりようがありませんが」
「そっかぁ」
何故そこで嬉しそうな顔をするのかわからない。
「レオンハルトが俺のこと絶対嫌いにならないって言ってくれたぁ」
そんなこと言った覚えはない。嫌いにならないと言ったのは、好きではないからだと伝えたのに。
「意味がまったく違います」
「え?俺のこと親友だって言って認めてくれたんじゃないのぉ」
「言ってません。一生言いません」
歳が近いせいか、昔から親友などと言って近づいてくるこいつの事が、私は苦手である。何を考えているのかわからないと団長は言うが、考えていることなど手に取るようにわかるのも理由のひとつだ。
「獣型になれば、リトちゃんと会わせてくれるの?」
「はい……リトがこれ以上ユアンを心配する姿を見たくないので。さっさと会わせて戻ります」
「え、ひどぉい」
そう言いながらも素早く獣型になる。着ていた服が散乱していたから丸めて部屋の隅に放り投げておいた。それを見てユアンが抗議するようにふんふんと鼻を鳴らす。不満なら後で自分でしろ。
リトはユアンを見ると目に見えて機嫌が良くなり、全身を撫でまわしている。リトは動物が好きなだけで、別にユアンを好きなわけではない。そう自分に言い聞かせるそばから嫉妬の感情がむくむくと湧いてきてしまう。
ユアンが気持ち良さそうに目を細めながらふんっと鼻で笑って勝ち誇った顔をこちらに向けた。獣型で会わせたのは間違いだったか?いや、でも人型では何をするかわからない。
ユアンと戯れあいながら笑うリトは可愛い。悔しいが、それだけはユアンを褒めてやってもいい。そう思っていたが、どさくさに紛れてリトの顔を舐めた時はどうしてやろうかと思った。
リトはユアンをただの狼だと思っているから、そんな仕草にもくふくふと笑って喜んでいる。くそ、そこは私の場所なのに。
内心の葛藤を隠してリトに戻ろうと促すが、リトが珍しくごねた。
ユアンまで甘え鳴きをして気を引く仕草を見せている。白々しい……。
「ほら、ユアンが寂しそうだ。もう少しだけ一緒にいてもいいか?お願いっ」
うるうると美しい夜闇色の瞳を潤ませて見上げられては……くっ、可愛すぎる。心を鷲掴みされて動けない。今すぐ部屋へ連れ帰って貪りたいと思ってしまう自分を落ち着けるように深く息を吐き出して頷いた。
「……少しだけですよ」
ありがとうっ、と抱きつかれてもうこのままここで抱いてしまいたい衝動に駆られる。ユアンは追い出してしまおう。
ユアンとベッドに座ろうとするからぎょっとして止めに入る。こいつとベッドに入るなど言語道断。
「ええ、何でだよ」
「何でもです。絶対ダメです」
言い聞かせると、仕方なしに床に座った。リトを床に座らせたくはないが、この部屋にはソファがない。ユアンは部屋でゆっくりするという習慣がないからな。リトが現れるまでは、ほとんどを森で過ごしていた。
「リト」
仕方なく、ユアンを撫でるのに忙しいリトを抱きよせて囲い込むように座る。さりげなくユアンから距離を取らせると、リトを挟んで不満そうな奴と目が合った。ふんっと鼻で笑ってやる。先程のお返しだ。
セロが呼びにくるまでそうして見えない攻防を繰り広げていたが、団長が呼んでいるなら仕方ない。リトをここに置いていくのは不満だが、ここが一番安全であることもまた事実だ。ユアンにだけ伝わるように目で合図を送ると、向こうもそっと頷き返す。
リトにはくれぐれもユアンに近づかないように念を押して部屋を後にした。
すごく可愛かったと伝えたのに、何故か怒られてしまった。本当に可愛くて、とても幸福な時間だっのに。
リトが珍しく拗ねている姿もまた可愛いけど、ますますかまいたくなってしまうからやめていただきたい。
「もう無茶はしないでくださいね」
何度だって言わずにはいられない。
セバスチャンに伴われてリトが現れた時、その両手に包帯を巻いているのを見て心臓が止まりそうになった。
私の知らない所で、たとえリト自身であってもリトを傷つけることなど許せない。
きっと団長も同じ気持ちだったのだろう。あんなに怖い顔の団長は久しぶりに見た。
リトの世話役としてこれからはより一層気を引き締めてリトを守らねばと思う一方で、もしリトに何かあったらと考えただけで心がばらばらに壊れそうになる。
普段は完璧に制御できているはずのユナの血が暴れ回りたいと体中を巡り、じわじわと血管を破壊して外に漏れ出しそうになるの必死で堪えた。
この世界からリトが消えてしまったら、私は迷いなく自分の命を断つだろう。
リトの背を撫でているとセバスチャンが来て、こちらにだけわかる角度で目配せをした。こういう時は何かある時だ。
団長からの手紙を受け取り、中にさっと目を通す。
内容を読んでぎりぎりと体の底から怒りが湧きあがった。その手紙には、私の父親が暗殺者を送り込んできたこと。今回の狙いは私ではなくリトかもしれないといった内容が走り書きしてあった。
昨夜その暗殺者集団との戦闘中にユアンが負傷し、それをたまたまリトが見つけてしまったのだという。
私の父親は、過去にも何度か私の命を狙ってきていた。私が狙われるのはどうでも良かったから暗殺者を屠るだけで放っておいたが、相手がリトなら話は別だ。絶対に許さない。
それにユアンが負傷するのは珍しい。いったい何が起きている?
すぐに団長に詳しい話を聞きに行きたいが、団長は殿下に詳細を伝えるため王宮に向かったのだろう。
私から漏れだした微量の殺気にも瞬時に反応したセバスチャンが、目だけで制してくる。いつも思うが、この人は一体何者なのだろう。私がここに来た頃から見た目も変わっていないのが更に恐ろしい。
リトに気づかれないように深く息を吸って、手紙に書かれていたもうひとつの方の内容を伝える。
「狼は保護し、適切な治療も済んだそうです」
手紙には、暗殺者のことはリトにはふせておくようにとも書かれていた。私もそれには賛成だ。こんな血生臭い話はリトには似合わない。何も知らずにただ美しいものだけを見て知って笑っていて欲しいんだ。
あいつに会いたいとねだられて、断れずに連れてきたものの……本当は会わせたくない。先に部屋に入って事情を説明することにした。
「ユアン」
部屋に入ると、ふてぶてしくベッドに寝転ぶ姿が目に入る。
「あれぇ?誰かと思ったらレオンハルトじゃん」
こいつは耳も鼻もいい。私達が来ることはとっくにわかっていただろうに、今気づいたかのような演技に鼻白む。
「リトが心配して会いたいと言うから連れてきました」
「え、リトちゃん心配してくれてたの?それで会いに来てくれたの?優しい!俺感動しちゃったぁ」
「そのリトちゃんと呼ぶのはやめてくださいと何度も言っているはずですが忘れましたか頭悪いんですかそうですか」
「レオンハルト怖いぃ。別に名前くらいいいじゃん」
だって、とユアンが呟く。
「リトちゃんは俺の番だよ」
ぐっと言葉に詰まってしまう。
「その番とやらも、私は認めた覚えはありません」
「レオンハルトに認めてもらわなくても、リトちゃんは俺の番だよ」
瞬間、空気が凍る。普段の間延びした雰囲気を一瞬で決して、静かに殺気を忍ばせる。
これだからこいつは油断ならないんだ。初めて会ったのはここに来たばかりの頃だったが、その頃からずっと自分と同じ匂いを感じていた。
「……その姿は見せないでください」
「ええ?レオンハルトって相変わらず横暴だなぁ。人型で会っちゃいけないの?俺はリトちゃんと人型で会いたいし、いっぱい抱きしめたい」
「そんなことさせるわけがないでしょう!」
思わず声を荒げてしまう。くつくつと笑うユアンを睨むが、もう興味が失せた様子でこちらを見ようともしない。私達がここに来たときから、ユアンの全神経は扉の向こうの人物にだけ向けられている。
「この怪我だってレオンハルトの父親のせいだもーん」
「っ」
「あ、別にレオンハルトのせいだって言ってるわけじゃないよ。ごめんね」
慌ててこちらを振り返りごめんと何度も謝りながら、しゅんと耳と尻尾を垂れさせる。この男はいつもそうだ。人の神経を逆撫でして飄々と笑うくせに、変なところで気を回す。
「レオンハルトごめんね。嫌いにならないで」
「別に元々好きでもないので、嫌いになりようがありませんが」
「そっかぁ」
何故そこで嬉しそうな顔をするのかわからない。
「レオンハルトが俺のこと絶対嫌いにならないって言ってくれたぁ」
そんなこと言った覚えはない。嫌いにならないと言ったのは、好きではないからだと伝えたのに。
「意味がまったく違います」
「え?俺のこと親友だって言って認めてくれたんじゃないのぉ」
「言ってません。一生言いません」
歳が近いせいか、昔から親友などと言って近づいてくるこいつの事が、私は苦手である。何を考えているのかわからないと団長は言うが、考えていることなど手に取るようにわかるのも理由のひとつだ。
「獣型になれば、リトちゃんと会わせてくれるの?」
「はい……リトがこれ以上ユアンを心配する姿を見たくないので。さっさと会わせて戻ります」
「え、ひどぉい」
そう言いながらも素早く獣型になる。着ていた服が散乱していたから丸めて部屋の隅に放り投げておいた。それを見てユアンが抗議するようにふんふんと鼻を鳴らす。不満なら後で自分でしろ。
リトはユアンを見ると目に見えて機嫌が良くなり、全身を撫でまわしている。リトは動物が好きなだけで、別にユアンを好きなわけではない。そう自分に言い聞かせるそばから嫉妬の感情がむくむくと湧いてきてしまう。
ユアンが気持ち良さそうに目を細めながらふんっと鼻で笑って勝ち誇った顔をこちらに向けた。獣型で会わせたのは間違いだったか?いや、でも人型では何をするかわからない。
ユアンと戯れあいながら笑うリトは可愛い。悔しいが、それだけはユアンを褒めてやってもいい。そう思っていたが、どさくさに紛れてリトの顔を舐めた時はどうしてやろうかと思った。
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ユアンとベッドに座ろうとするからぎょっとして止めに入る。こいつとベッドに入るなど言語道断。
「ええ、何でだよ」
「何でもです。絶対ダメです」
言い聞かせると、仕方なしに床に座った。リトを床に座らせたくはないが、この部屋にはソファがない。ユアンは部屋でゆっくりするという習慣がないからな。リトが現れるまでは、ほとんどを森で過ごしていた。
「リト」
仕方なく、ユアンを撫でるのに忙しいリトを抱きよせて囲い込むように座る。さりげなくユアンから距離を取らせると、リトを挟んで不満そうな奴と目が合った。ふんっと鼻で笑ってやる。先程のお返しだ。
セロが呼びにくるまでそうして見えない攻防を繰り広げていたが、団長が呼んでいるなら仕方ない。リトをここに置いていくのは不満だが、ここが一番安全であることもまた事実だ。ユアンにだけ伝わるように目で合図を送ると、向こうもそっと頷き返す。
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