32 / 44
番とはなんぞや
しおりを挟む
「そんなに警戒しなくても大丈夫だよぉ」
目の前には服を着せられたユアンがのんびりとこちらを眺めている。俺はというとオーランドの膝に乗せられて、腰をがっちりホールドされた状態だ。
ユアンは青竜騎士団の服を着崩して、気だるげにソファにもたれかかった。その姿はさっきまで騎士団寮の部屋でくつろいでいた狼そのもので、あのかっこよくて可愛い狼がこのイケメンなんだと否が応でも実感してしまう。
「別に連れ去ったりしないよ?俺が壊れた獣人だってわかってるでしょ?」
ユアンは可笑しそうに他の三人を見渡して、肩をすくませた。壊れた獣人ってなんだろう。
「もうリトに変なことしないならいいけど」
オーランドは相変わらず何を考えてるのかわからない笑顔をユアンに向けている。ユアンが股間を触らせたことが相当衝撃だったようで、お腹にまわった両手にぎゅっと力が入った。
「変なことなんてしてないよね?」
俺に同意を求めるユアンには悪いが、思いきり変なことしただろ!う……まだ感触が残ってる。せっかく過保護なレオンハルトの許しを得て大袈裟な包帯も取ってもらえたばかりだったのに。
俺はぶすくれたまま口を開いた。
「したと思うけど……」
「獣人が番に反応しちゃうのは仕方ないことだよ?それに俺はリトちゃんにしか反応しないし。リトちゃんも昨日は発情した匂いぷんぷんさせてたじゃん」
ぎゃっ!何を言い出すんだ、まったく……え、発情した匂いなんてさせてた?もしかしてお風呂でレオンハルトとあんなことした後だったからだろうか。なんとなく今はロイスやオーランドに知られたくない。
突然の言葉にあたふたした俺は、とにかく話題を変えることにした。
「そ、その番ってなんだ?獣人ってのはユアンみたいな人のことを言うんだろ?」
「そうだよぉ。俺は獣型にも人型にもなれるけど、人型になれない個体もいるよ」
話してる間も尻尾を揺らすものだから可愛いと思ってしまって困る。俺は犬好きなんだ。もふもふには弱いんだよ。
駄目だぞ、彼は危ないお兄さんなんだぞ、と自分に言い聞かせて平静を保った。
「ユアンみたいな獣人は多いのか?」
「ううん、人型になれるのは俺を入れてもこの世界には五人くらいしかいないはずだよ。そのうちの一人も二日前に死んだぁ」
「え?」
「あ、番ってなにって話だった?番は獣人にとっての魂が求める唯一無二の存在だよ」
ぽんぽんと飛ぶユアンの話に戸惑っていると、ロイスが困ったように笑って補足の説明をしてくれる。
「獣人にとって番とは、本能で求める相手とされている。番を認識してしまった獣人は、もう元には戻れないそうだ。細胞が変わってしまい、どちらかが死に絶えるまで側にいないと精神が狂ってしまう……だったか?」
「うん、側にいられないとそのうち理性をなくして発狂しながら死んじゃうんだぁ」
なん……だと?じゃあ、ユアンが俺と離れたら言葉通り死んじゃうってことか?
「そんなっ!」
「私もユアンからその話を聞いて驚いた。実はユアンをリトの護衛にしたのはそれも理由のひとつだ」
「え?護衛?」
「俺、ずっとリトちゃんのこと守ってたんだよぉ?よしよしして」
ずいっと頭を差し出されて、今度こそ根負けしてそっと頭を撫でる。耳がぴくぴく動いて可愛い。これはずるい。
「ずっと護衛してくれてたなんて、全然気づかなかった」
「うん、だって俺優秀だもん」
本当に知らなかったな。そっか、ずっと俺のこと守ってくれてたのか。もしかしてあの傷は、その事と関係があるのか?
ユアンが気持ち良さそうに目を細めて不敵に笑った。
「ちなみに普通の獣人だったらリトちゃんを見つけた瞬間に巣に連れ去って閉じこめちゃうんだよぉ」
その瞬間レオンハルトからすごい冷気が流れてきたけど、ユアンはそんなのおかまいなしにカラカラ笑ってる。
「もう、レオンハルト怖いよぉ。殺気だだ漏れっ!だから俺は大丈夫だって言ってるでしょ。でも良かったよね、普通なら番を他の男と共有するなんてありえない話だもん」
「きょ、共有って……ん?でも何でユアンは大丈夫なんだ?」
「俺はね、子どもの頃に色々いじられちゃって、本能が殆ど機能してないんだ。だからリトちゃんから番の匂いを感じ取れたのも奇跡なんだよ?」
本人は晴々しいとばかりに語るが、不穏なワードが多すぎてどこからつっこめばいいかわからない。
「それってどういう……」
「あ、そんなことよりオーランド。リトちゃんにちゃんと説明してあげないと、また泣いちゃうよぉ」
なっ!泣いて……いや、泣いたな。ぐずってる子どもみたいに泣いてしまった。
「ああ、その事なんだが」
オーランドは一度頷いて、ユアンに問いかけた。
「今の状況をリトに説明する前に、先にユアンに聞いておきたいことがあるんだけどいい?先程リトが不安定になるのは番だからだと言っていたけど、ユアンだけじゃなく番の相手にも影響するものなのか?」
うーん?と首を傾げるユアンが、狼の時の姿と重なって、認めたくないけど可愛いぞ。見た目ワイルドなのに可愛いとか反則だ。あのふさふさの耳と尻尾が悪いんだ。
「獣人同士なら番だと認識しあった瞬間にセックスしちゃうからなぁ。お互いのフェロモンが影響しあって、そりゃあもう大変なことになっちゃうらしい。人間も番のフェロモンは作用するから発情しちゃうらしいんだけど……でも俺はそこが壊れてるから理性を失ってリトちゃんを襲うこともないし、リトちゃんもまだ俺に発情してないみたい。ちょっとフェロモンによる作用がわかりにくいんだよねぇ」
だから、とユアンは俺を凝視した。
「たぶんリトちゃんの場合は、俺からの番フェロモンが精神に作用しちゃってるのかもって思ったんだ」
それで俺が精神的に不安定になってるってことか?番フェロモンとやらはそんなに影響するのか。確かに今日は自分でも感情がコントロールできない感じはあったけど……普段なら冷静に判断できることや抑え込める感情が剥き出しで表に出ちゃうような。
「番による影響は不確定要素が多いということか」
オーランドが思案顔で俺の頬を撫でる。すごく心配そうだ。
「俺が死んでも、リトちゃんは人間だから狂ったりしないよ?」
だから大丈夫だよとでも言いたげなユアンを見ていると、なぜかすごく不安になる。ユアンは、自分の命になんて興味がないように見える。軽んじているのが言葉の端々でわかるんだ。
「俺はユアンが死んだら泣くから」
真っ直ぐユアンを見つめて伝える。あの森で倒れている姿を見たときから感じていた、心の奥底から湧き上がってくる感情。知らない狼にすら感じるんだ。もう出会ってしまったら、知らなかった頃には戻れない。
俺はユアンが死んだら絶対ボロボロに泣く。それだけは知っててほしい。
目を見開いたユアンが、心底困った顔で瞳を揺らしながら笑う。
「そっかぁ。リトちゃんが泣くのはイヤだなぁ」
ぷいっと顔を逸らすけど、尻尾がぶんぶん揺れててわかりやすい。ああ、困った。知らなかった頃に戻れないのは俺の方だよな。
俺を膝に抱っこしたままのオーランドが、そんなユアンを面白そうに眺めていた。
「こんなユアンもはじめて見るね。ね、ロイス」
「そうだな」
どこか微笑ましげに俺たちを見ていたロイスが、優しい顔で頷いた。
「リト……」
レオンハルトはすごい不満そうに抱きついてくる。それを見てユアンが豪快に笑った。
「レオンハルト赤ちゃんみたぁい」
ユアンの言葉にレオンハルトが絶対零度の視線を投げるけど、俺に抱きついたままなんだ。言われても仕方ないと思うぞ。レオンハルトの頭をよしよしと撫でてやる。
そんなことをしていると、ふいにオーランドとロイスの空気が真剣なものに変わった。セバスチャンがそっと皆に温かいハーブティーを淹れてくれる。
「リト、これから話すことはまだ騎士団内でしか周知していないことだ」
「うん」
「二日前に、レオンハルトの父親が暗殺者を送り込んできた。狙いはリトだと思う」
…………はい?
目の前には服を着せられたユアンがのんびりとこちらを眺めている。俺はというとオーランドの膝に乗せられて、腰をがっちりホールドされた状態だ。
ユアンは青竜騎士団の服を着崩して、気だるげにソファにもたれかかった。その姿はさっきまで騎士団寮の部屋でくつろいでいた狼そのもので、あのかっこよくて可愛い狼がこのイケメンなんだと否が応でも実感してしまう。
「別に連れ去ったりしないよ?俺が壊れた獣人だってわかってるでしょ?」
ユアンは可笑しそうに他の三人を見渡して、肩をすくませた。壊れた獣人ってなんだろう。
「もうリトに変なことしないならいいけど」
オーランドは相変わらず何を考えてるのかわからない笑顔をユアンに向けている。ユアンが股間を触らせたことが相当衝撃だったようで、お腹にまわった両手にぎゅっと力が入った。
「変なことなんてしてないよね?」
俺に同意を求めるユアンには悪いが、思いきり変なことしただろ!う……まだ感触が残ってる。せっかく過保護なレオンハルトの許しを得て大袈裟な包帯も取ってもらえたばかりだったのに。
俺はぶすくれたまま口を開いた。
「したと思うけど……」
「獣人が番に反応しちゃうのは仕方ないことだよ?それに俺はリトちゃんにしか反応しないし。リトちゃんも昨日は発情した匂いぷんぷんさせてたじゃん」
ぎゃっ!何を言い出すんだ、まったく……え、発情した匂いなんてさせてた?もしかしてお風呂でレオンハルトとあんなことした後だったからだろうか。なんとなく今はロイスやオーランドに知られたくない。
突然の言葉にあたふたした俺は、とにかく話題を変えることにした。
「そ、その番ってなんだ?獣人ってのはユアンみたいな人のことを言うんだろ?」
「そうだよぉ。俺は獣型にも人型にもなれるけど、人型になれない個体もいるよ」
話してる間も尻尾を揺らすものだから可愛いと思ってしまって困る。俺は犬好きなんだ。もふもふには弱いんだよ。
駄目だぞ、彼は危ないお兄さんなんだぞ、と自分に言い聞かせて平静を保った。
「ユアンみたいな獣人は多いのか?」
「ううん、人型になれるのは俺を入れてもこの世界には五人くらいしかいないはずだよ。そのうちの一人も二日前に死んだぁ」
「え?」
「あ、番ってなにって話だった?番は獣人にとっての魂が求める唯一無二の存在だよ」
ぽんぽんと飛ぶユアンの話に戸惑っていると、ロイスが困ったように笑って補足の説明をしてくれる。
「獣人にとって番とは、本能で求める相手とされている。番を認識してしまった獣人は、もう元には戻れないそうだ。細胞が変わってしまい、どちらかが死に絶えるまで側にいないと精神が狂ってしまう……だったか?」
「うん、側にいられないとそのうち理性をなくして発狂しながら死んじゃうんだぁ」
なん……だと?じゃあ、ユアンが俺と離れたら言葉通り死んじゃうってことか?
「そんなっ!」
「私もユアンからその話を聞いて驚いた。実はユアンをリトの護衛にしたのはそれも理由のひとつだ」
「え?護衛?」
「俺、ずっとリトちゃんのこと守ってたんだよぉ?よしよしして」
ずいっと頭を差し出されて、今度こそ根負けしてそっと頭を撫でる。耳がぴくぴく動いて可愛い。これはずるい。
「ずっと護衛してくれてたなんて、全然気づかなかった」
「うん、だって俺優秀だもん」
本当に知らなかったな。そっか、ずっと俺のこと守ってくれてたのか。もしかしてあの傷は、その事と関係があるのか?
ユアンが気持ち良さそうに目を細めて不敵に笑った。
「ちなみに普通の獣人だったらリトちゃんを見つけた瞬間に巣に連れ去って閉じこめちゃうんだよぉ」
その瞬間レオンハルトからすごい冷気が流れてきたけど、ユアンはそんなのおかまいなしにカラカラ笑ってる。
「もう、レオンハルト怖いよぉ。殺気だだ漏れっ!だから俺は大丈夫だって言ってるでしょ。でも良かったよね、普通なら番を他の男と共有するなんてありえない話だもん」
「きょ、共有って……ん?でも何でユアンは大丈夫なんだ?」
「俺はね、子どもの頃に色々いじられちゃって、本能が殆ど機能してないんだ。だからリトちゃんから番の匂いを感じ取れたのも奇跡なんだよ?」
本人は晴々しいとばかりに語るが、不穏なワードが多すぎてどこからつっこめばいいかわからない。
「それってどういう……」
「あ、そんなことよりオーランド。リトちゃんにちゃんと説明してあげないと、また泣いちゃうよぉ」
なっ!泣いて……いや、泣いたな。ぐずってる子どもみたいに泣いてしまった。
「ああ、その事なんだが」
オーランドは一度頷いて、ユアンに問いかけた。
「今の状況をリトに説明する前に、先にユアンに聞いておきたいことがあるんだけどいい?先程リトが不安定になるのは番だからだと言っていたけど、ユアンだけじゃなく番の相手にも影響するものなのか?」
うーん?と首を傾げるユアンが、狼の時の姿と重なって、認めたくないけど可愛いぞ。見た目ワイルドなのに可愛いとか反則だ。あのふさふさの耳と尻尾が悪いんだ。
「獣人同士なら番だと認識しあった瞬間にセックスしちゃうからなぁ。お互いのフェロモンが影響しあって、そりゃあもう大変なことになっちゃうらしい。人間も番のフェロモンは作用するから発情しちゃうらしいんだけど……でも俺はそこが壊れてるから理性を失ってリトちゃんを襲うこともないし、リトちゃんもまだ俺に発情してないみたい。ちょっとフェロモンによる作用がわかりにくいんだよねぇ」
だから、とユアンは俺を凝視した。
「たぶんリトちゃんの場合は、俺からの番フェロモンが精神に作用しちゃってるのかもって思ったんだ」
それで俺が精神的に不安定になってるってことか?番フェロモンとやらはそんなに影響するのか。確かに今日は自分でも感情がコントロールできない感じはあったけど……普段なら冷静に判断できることや抑え込める感情が剥き出しで表に出ちゃうような。
「番による影響は不確定要素が多いということか」
オーランドが思案顔で俺の頬を撫でる。すごく心配そうだ。
「俺が死んでも、リトちゃんは人間だから狂ったりしないよ?」
だから大丈夫だよとでも言いたげなユアンを見ていると、なぜかすごく不安になる。ユアンは、自分の命になんて興味がないように見える。軽んじているのが言葉の端々でわかるんだ。
「俺はユアンが死んだら泣くから」
真っ直ぐユアンを見つめて伝える。あの森で倒れている姿を見たときから感じていた、心の奥底から湧き上がってくる感情。知らない狼にすら感じるんだ。もう出会ってしまったら、知らなかった頃には戻れない。
俺はユアンが死んだら絶対ボロボロに泣く。それだけは知っててほしい。
目を見開いたユアンが、心底困った顔で瞳を揺らしながら笑う。
「そっかぁ。リトちゃんが泣くのはイヤだなぁ」
ぷいっと顔を逸らすけど、尻尾がぶんぶん揺れててわかりやすい。ああ、困った。知らなかった頃に戻れないのは俺の方だよな。
俺を膝に抱っこしたままのオーランドが、そんなユアンを面白そうに眺めていた。
「こんなユアンもはじめて見るね。ね、ロイス」
「そうだな」
どこか微笑ましげに俺たちを見ていたロイスが、優しい顔で頷いた。
「リト……」
レオンハルトはすごい不満そうに抱きついてくる。それを見てユアンが豪快に笑った。
「レオンハルト赤ちゃんみたぁい」
ユアンの言葉にレオンハルトが絶対零度の視線を投げるけど、俺に抱きついたままなんだ。言われても仕方ないと思うぞ。レオンハルトの頭をよしよしと撫でてやる。
そんなことをしていると、ふいにオーランドとロイスの空気が真剣なものに変わった。セバスチャンがそっと皆に温かいハーブティーを淹れてくれる。
「リト、これから話すことはまだ騎士団内でしか周知していないことだ」
「うん」
「二日前に、レオンハルトの父親が暗殺者を送り込んできた。狙いはリトだと思う」
…………はい?
785
お気に入りに追加
1,582
あなたにおすすめの小説

アルファな俺が最推しを救う話〜どうして俺が受けなんだ?!〜
車不
BL
5歳の誕生日に階段から落ちて頭を打った主人公は、自身がオメガバースの世界を舞台にしたBLゲームに転生したことに気づく。「よりにもよってレオンハルトに転生なんて…悪役じゃねぇか!!待てよ、もしかしたらゲームで死んだ最推しの異母兄を助けられるかもしれない…」これは第二の性により人々の人生や生活が左右される世界に疑問を持った主人公が、最推しの死を阻止するために奮闘する物語である。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
第12回BL小説大賞に参加中!
よろしくお願いします🙇♀️

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる