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化け物じゃない
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膨れ上がった感情が決壊するように、レオンハルトの頬をはらはらと涙がすべり落ちていく。
辺りはもう暗くなりはじめていて、この四阿一帯が水の中に沈んだみたいに青い。
こういうの何て言うんだっけ。昔見たドキュメンタリーで、監督がその時間帯にこだわったという映画が紹介されていた。ああ、そうだマジックアワーだ。
青に染まったレオンハルト、すごく綺麗だな。
レオンハルトから黒い霧のようなものが出てきた時は、そりゃもうびっくらこいたさ。腰抜かすところだった。
でも、不思議と怖いとは思わなかった。だって俺よりレオンハルトが怖がってるように見えたから。
何がそんなに怖いんだ?
「レオンハルト、こっちを見てくれ」
何度か呼びかけたけど、全然こっちを見てくれない。いつもは見つめすぎじゃね?ってくらい俺のことすごい真剣に見つめてくるのに。
ああ、そうか…レオンハルトは俺に嫌われる事を恐れてるんだ。
この考えは間違ってない気がする。うん、だってレオンハルトって俺のこと大好きじゃん。
「まだ…まだ、話していない事があります。私は子供の頃、この力で人を殺めたことがあります。きっかけは母を守る為でしたが、私はあの瞬間、確かに楽しんでいたのです。私は化け物です。ユナの血が侮蔑を込めて穢れた血と呼ばれるのは、それだけの理由があるのです」
そっか…レオンハルトはかーちゃんを守る為に戦ったんだな。偉いな。男たるもの、かーちゃんは守ってやらないとな。
お願いだから、自分のことをそんな風に言わないでくれ。
「うん、ちゃんと聞くから。だからこっちを見て」
ちゃんと見てくれたらわかるから。
顔を上げたレオンハルトは呼吸困難をおこした人みたいに息が上がっていて苦しそうだ。俺の瞳の中に何かを探してる。
俺はじっとレオンハルトの瞳と視線を絡めた。ほら、大丈夫だったろ?
ああ、何で泣くんだよ。笑ってくれよ。俺、レオンハルトが笑ってる顔見るの好きなんだよ。私は化け物なんです…化け物なんです…って消えそうな声が聞こえる。
「レオンハルトは化け物じゃない」
もうやめろよ、こっちまで泣けてくるだろ。そんならさ、もう化け物でもいいよ。こんなに優しい化け物なら、俺が味方になってやる。でもやっぱり、レオンハルトは化け物じゃないんだ。ただの純粋で真っ直ぐなだけの男なんだ。
胸がぎゅうぎゅう苦しくなる。こう言う気持ち、何て呼べばいいんだろうな。どうしたら伝わるんだろう。
俺達は辺りがすっかり暗くなるまで、二人で抱きしめ合っていた。
二人とも泣きすぎて目が真っ赤に腫れてて、レオンハルトの顔は綺麗なままなのに、俺の顔は納豆のキャラみたいなおかめ顔になってた。
迎えにきてくれたロイスがそんな俺達を見て、すごく優しい顔をしたんだ。
「……いや、だからってこれはない」
翌朝の俺の顔は大変なことになってた。見よ!この見事なおかめフェイスを!泣きすぎたせいでパンパンに腫れていやがる。
レオンハルトは困った顔をして俺の支度を手伝ってる。ほっぺ赤くして「今日も可愛いです…」とか言ってる。可愛いのはレオンハルトの方だ。
もう大丈夫みたいだな。やっぱりレオンハルトは、これくらい乙女でいてくれないとな。
だけどいつもより、ちょっとだけ距離が近い。いや、物理的な距離はいつも近いんだけど、そうじゃなくて…心の距離?何か二人の間にポヤポヤした空気が流れてるんだ。
今日は舞踏会に向けて、セバスチャンに美しい所作なるものを教えてもらうことになってる。貴族には色んなマナーがあって、俺はそれが全然できてないから。舞踏会までにはどうにかこうにか見れるようにしたいらしい。
詰め込み勉強なら得意です。成績は中の下くらいをキープしていた俺だ。きっと何とかなるだろう。
問題はダンスなんだよな。こればっかりは未知数だ。
「おはよう、愛しい人。今日も変わらず美しいね。あ、レオンハルトもおはよう」
朝食を済ませた後、はりきってダンスホールに行ったら、何故かオーランドがいた。朝からピンク色のハート飛ばしまくってこちらまで来る。
「なな、なんでオーランドがいるんだ⁉︎」
「ふふ、愛しい人がダンスの練習をすると聞いてね。私はパートナーだから、一緒に練習した方がいいと思って」
そ、そうか。もうすでにダンスってめんどくせっ!モードになってる俺、頑張れ。
「わざわざ殿下に来ていただかなくても、練習のパートナーは私がするつもりでした」
ふんって感じでレオンハルトが俺を挟んでオーランドと対峙する。いや、威圧感!もう二人とも朝からでかい。朝なんだからもうちょっと縮んでくれないかな。
「レオンハルトも私と踊りたいのかい?それならそうと言ってくれればいつでも…」
「結構です」
この二人はいつもこんな感じなんだな。どうでもいいけど俺の頭の上で話すのやめてくれる?
「ほほほ、お二人ともご冗談はその辺で」
朝からぴしっと決めた紳士の鏡みたいなセバスチャンがロイスと一緒にホールに入ってきた。
ロイスはオーランドやレオンハルトと朝の挨拶を交わした後、
「私はこの後仕事があるから、リトに朝の挨拶を…」
と言って、おでこにちゅってして出て行った。わー!わー!最近のロイス甘いよ、甘すぎるよ!
「…ロイスも侮れないな」
「団長…くそ団長…」
二人が何か言ってたけど、真っ赤な顔でおでこを抑える俺には聞こえていなかった。
このダンスレッスンは過酷を極めた、とだけ言っておこう。まだ終わってないけど。
「違います!背筋は天井から一本の糸で吊られていると想像しながら伸ばすのですぞ!」
「足下ばかり気にして顔を俯けない!」
「肩と耳は離して、お腹引っ込めて、笑顔!笑顔ですぞ!」
ダンスの講師として来てくれたセバスチャンの友人だというおっとりした爺さんは、めちゃくちゃスパルタだった。ヒョロヒョロとした見た目に騙されたぜ。ですぞですぞうるさいぜ。
何回もオーランドの足を踏んでしまうから、もう申し訳ないやら情けないやら。
「リト気にしないで。リトは小さくて軽いから、いくら踏んでくれてもかまわないよ。いや、むしろ踏まれたい…」
まぁ、オーランドは相変わらずだったけどな。これもオーランドの優しさだってわかってるから…え、優しさだよね?ただ単に変態なだけじゃないよね?
「オーランドごめんな。俺、さっき思い出したけど運動神経悪かったわ」
「さっき思い出したんだ!」
くすくす笑いながら華麗にターンをして見せる王子様。すごいよ、本物の王子様って見惚れるくらい動きが綺麗なんだな。
「最初から上手にできる人なんていないからね」
「…オーランドも?」
「私は最初から上手かった…かも?」
「何だよそれ。じゃ、じゃあロイスは…」
「ロイス様は幼少の頃からダンスがお得意でございました」
すかさずセバスチャンが答える。まぁ、そうだろうな。ロイスって完璧人間タイプだもんな。
恨めしげに最後の一人に視線を向ける。
「わ、私は苦労しました!」
胸を張って答えるレオンハルト。別に自慢することじゃないけどな。
「レオンハルト様は基礎を覚えるやすごい速さで上達されましたな」
またセバスチャンめ。さては俺の心を折りに来てるな。もういい!俺ダンスやめる!と駄々っ子のようになった俺を優しく励ましてくれたのは意外にも怒鳴ってばかりのダンスじじいだった。
「リト様、ダンスはまず相手に合わせる心が大切です。相手の呼吸に合わせ、動きを予測して踊るのです。技術ではなく、真心ですぞ!」
ま、真心!そうか、それなら持ってるぜ!よしオーランド、練習しよう!
「単純で可愛いね」
オーランド何か言ったかな?俺は何も聞こえない。
オーランドの足踏みまくって、レオンハルトの足も踏みまくった。おかげで体バキバキだけど、ちょっとは見れるレベルになった気がしてる。ダンスは練習あるのみだな。
ダンスじじいとも仲良くなれて、これはこれで楽しかった。
それから王族への挨拶のやり方や、舞踏会の主な流れを聞いていく。
覚えることありすぎて、ちょっと休憩しませんか?という事になってオーランドとティータイム中だ。ちなみにレオンハルトはまた騎士団の奴らにドナドナされて行った。
今日は公爵家のシェフが季節の果物でタルトを作ってくれてる。この世界の食べ物って地球と似てるんだ。名前がちょっとづつ違ってて面白い。
「リンゴはリンコ、パイナップルはバインナップル…あれこれは?」
「それはモモモだよ」
「モが一個多い!」
こんな感じで、実にくだらない会話をしてる。
「リトの世界の話を聞くのは楽しいよ」
「そう?」
「ああ。リトが生まれ育った世界だからね」
柔らかく目を細めて、じっと見つめられる。うっ、何だか急に恥ずかしい雰囲気に。オーランドは、こういう時に愛しい人とか言ってふざけたりしない。ただ真っ直ぐ、俺のこと見てるんだ。
「そういえば、今日はリトに渡したい物があって持ってきたんだ」
オーランドが使用人の一人に合図を送る。
ん?なんだなんだ?
辺りはもう暗くなりはじめていて、この四阿一帯が水の中に沈んだみたいに青い。
こういうの何て言うんだっけ。昔見たドキュメンタリーで、監督がその時間帯にこだわったという映画が紹介されていた。ああ、そうだマジックアワーだ。
青に染まったレオンハルト、すごく綺麗だな。
レオンハルトから黒い霧のようなものが出てきた時は、そりゃもうびっくらこいたさ。腰抜かすところだった。
でも、不思議と怖いとは思わなかった。だって俺よりレオンハルトが怖がってるように見えたから。
何がそんなに怖いんだ?
「レオンハルト、こっちを見てくれ」
何度か呼びかけたけど、全然こっちを見てくれない。いつもは見つめすぎじゃね?ってくらい俺のことすごい真剣に見つめてくるのに。
ああ、そうか…レオンハルトは俺に嫌われる事を恐れてるんだ。
この考えは間違ってない気がする。うん、だってレオンハルトって俺のこと大好きじゃん。
「まだ…まだ、話していない事があります。私は子供の頃、この力で人を殺めたことがあります。きっかけは母を守る為でしたが、私はあの瞬間、確かに楽しんでいたのです。私は化け物です。ユナの血が侮蔑を込めて穢れた血と呼ばれるのは、それだけの理由があるのです」
そっか…レオンハルトはかーちゃんを守る為に戦ったんだな。偉いな。男たるもの、かーちゃんは守ってやらないとな。
お願いだから、自分のことをそんな風に言わないでくれ。
「うん、ちゃんと聞くから。だからこっちを見て」
ちゃんと見てくれたらわかるから。
顔を上げたレオンハルトは呼吸困難をおこした人みたいに息が上がっていて苦しそうだ。俺の瞳の中に何かを探してる。
俺はじっとレオンハルトの瞳と視線を絡めた。ほら、大丈夫だったろ?
ああ、何で泣くんだよ。笑ってくれよ。俺、レオンハルトが笑ってる顔見るの好きなんだよ。私は化け物なんです…化け物なんです…って消えそうな声が聞こえる。
「レオンハルトは化け物じゃない」
もうやめろよ、こっちまで泣けてくるだろ。そんならさ、もう化け物でもいいよ。こんなに優しい化け物なら、俺が味方になってやる。でもやっぱり、レオンハルトは化け物じゃないんだ。ただの純粋で真っ直ぐなだけの男なんだ。
胸がぎゅうぎゅう苦しくなる。こう言う気持ち、何て呼べばいいんだろうな。どうしたら伝わるんだろう。
俺達は辺りがすっかり暗くなるまで、二人で抱きしめ合っていた。
二人とも泣きすぎて目が真っ赤に腫れてて、レオンハルトの顔は綺麗なままなのに、俺の顔は納豆のキャラみたいなおかめ顔になってた。
迎えにきてくれたロイスがそんな俺達を見て、すごく優しい顔をしたんだ。
「……いや、だからってこれはない」
翌朝の俺の顔は大変なことになってた。見よ!この見事なおかめフェイスを!泣きすぎたせいでパンパンに腫れていやがる。
レオンハルトは困った顔をして俺の支度を手伝ってる。ほっぺ赤くして「今日も可愛いです…」とか言ってる。可愛いのはレオンハルトの方だ。
もう大丈夫みたいだな。やっぱりレオンハルトは、これくらい乙女でいてくれないとな。
だけどいつもより、ちょっとだけ距離が近い。いや、物理的な距離はいつも近いんだけど、そうじゃなくて…心の距離?何か二人の間にポヤポヤした空気が流れてるんだ。
今日は舞踏会に向けて、セバスチャンに美しい所作なるものを教えてもらうことになってる。貴族には色んなマナーがあって、俺はそれが全然できてないから。舞踏会までにはどうにかこうにか見れるようにしたいらしい。
詰め込み勉強なら得意です。成績は中の下くらいをキープしていた俺だ。きっと何とかなるだろう。
問題はダンスなんだよな。こればっかりは未知数だ。
「おはよう、愛しい人。今日も変わらず美しいね。あ、レオンハルトもおはよう」
朝食を済ませた後、はりきってダンスホールに行ったら、何故かオーランドがいた。朝からピンク色のハート飛ばしまくってこちらまで来る。
「なな、なんでオーランドがいるんだ⁉︎」
「ふふ、愛しい人がダンスの練習をすると聞いてね。私はパートナーだから、一緒に練習した方がいいと思って」
そ、そうか。もうすでにダンスってめんどくせっ!モードになってる俺、頑張れ。
「わざわざ殿下に来ていただかなくても、練習のパートナーは私がするつもりでした」
ふんって感じでレオンハルトが俺を挟んでオーランドと対峙する。いや、威圧感!もう二人とも朝からでかい。朝なんだからもうちょっと縮んでくれないかな。
「レオンハルトも私と踊りたいのかい?それならそうと言ってくれればいつでも…」
「結構です」
この二人はいつもこんな感じなんだな。どうでもいいけど俺の頭の上で話すのやめてくれる?
「ほほほ、お二人ともご冗談はその辺で」
朝からぴしっと決めた紳士の鏡みたいなセバスチャンがロイスと一緒にホールに入ってきた。
ロイスはオーランドやレオンハルトと朝の挨拶を交わした後、
「私はこの後仕事があるから、リトに朝の挨拶を…」
と言って、おでこにちゅってして出て行った。わー!わー!最近のロイス甘いよ、甘すぎるよ!
「…ロイスも侮れないな」
「団長…くそ団長…」
二人が何か言ってたけど、真っ赤な顔でおでこを抑える俺には聞こえていなかった。
このダンスレッスンは過酷を極めた、とだけ言っておこう。まだ終わってないけど。
「違います!背筋は天井から一本の糸で吊られていると想像しながら伸ばすのですぞ!」
「足下ばかり気にして顔を俯けない!」
「肩と耳は離して、お腹引っ込めて、笑顔!笑顔ですぞ!」
ダンスの講師として来てくれたセバスチャンの友人だというおっとりした爺さんは、めちゃくちゃスパルタだった。ヒョロヒョロとした見た目に騙されたぜ。ですぞですぞうるさいぜ。
何回もオーランドの足を踏んでしまうから、もう申し訳ないやら情けないやら。
「リト気にしないで。リトは小さくて軽いから、いくら踏んでくれてもかまわないよ。いや、むしろ踏まれたい…」
まぁ、オーランドは相変わらずだったけどな。これもオーランドの優しさだってわかってるから…え、優しさだよね?ただ単に変態なだけじゃないよね?
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「…オーランドも?」
「私は最初から上手かった…かも?」
「何だよそれ。じゃ、じゃあロイスは…」
「ロイス様は幼少の頃からダンスがお得意でございました」
すかさずセバスチャンが答える。まぁ、そうだろうな。ロイスって完璧人間タイプだもんな。
恨めしげに最後の一人に視線を向ける。
「わ、私は苦労しました!」
胸を張って答えるレオンハルト。別に自慢することじゃないけどな。
「レオンハルト様は基礎を覚えるやすごい速さで上達されましたな」
またセバスチャンめ。さては俺の心を折りに来てるな。もういい!俺ダンスやめる!と駄々っ子のようになった俺を優しく励ましてくれたのは意外にも怒鳴ってばかりのダンスじじいだった。
「リト様、ダンスはまず相手に合わせる心が大切です。相手の呼吸に合わせ、動きを予測して踊るのです。技術ではなく、真心ですぞ!」
ま、真心!そうか、それなら持ってるぜ!よしオーランド、練習しよう!
「単純で可愛いね」
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オーランドの足踏みまくって、レオンハルトの足も踏みまくった。おかげで体バキバキだけど、ちょっとは見れるレベルになった気がしてる。ダンスは練習あるのみだな。
ダンスじじいとも仲良くなれて、これはこれで楽しかった。
それから王族への挨拶のやり方や、舞踏会の主な流れを聞いていく。
覚えることありすぎて、ちょっと休憩しませんか?という事になってオーランドとティータイム中だ。ちなみにレオンハルトはまた騎士団の奴らにドナドナされて行った。
今日は公爵家のシェフが季節の果物でタルトを作ってくれてる。この世界の食べ物って地球と似てるんだ。名前がちょっとづつ違ってて面白い。
「リンゴはリンコ、パイナップルはバインナップル…あれこれは?」
「それはモモモだよ」
「モが一個多い!」
こんな感じで、実にくだらない会話をしてる。
「リトの世界の話を聞くのは楽しいよ」
「そう?」
「ああ。リトが生まれ育った世界だからね」
柔らかく目を細めて、じっと見つめられる。うっ、何だか急に恥ずかしい雰囲気に。オーランドは、こういう時に愛しい人とか言ってふざけたりしない。ただ真っ直ぐ、俺のこと見てるんだ。
「そういえば、今日はリトに渡したい物があって持ってきたんだ」
オーランドが使用人の一人に合図を送る。
ん?なんだなんだ?
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