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番外編2
渚の家庭内恋煩い11
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ついに痺れを切らしたのか、湊が俺の上に乗ったまま涙ながらに呻きを漏らす。
「……我慢できなくなっちゃった?」
優しく訊いてあげると、俺の肩を挟んだ膝がおずおずと前方ににじり始めた。
座席のギリギリまで下がったところで反転しながら腿を跨ぎ直され、向き合う形になって、潤んだ瞳が俺を見下ろす。
「……ん……。こんなとこで入れて欲しがるとか、……変態みたいで呆れる……?」
首をゆっくりと振る。
湊は安心したように表情を緩ませ、腕を交差して少しめくれたシャツの裾を掴み、最後の一枚を目の前で脱いだ。
さっき少しだけ愛撫した乳首がぽってりとピンクに染まり、勃っている。
余りにも綺麗すぎる肢体に見惚れていると、湊は物欲しげに俺の股間の盛り上がりに腰を擦り付けてきた。
「発情期、始まってから……抑えてねえといつの間にか、こんなことになりそうで……」
「こんなことって?」
呼吸を早めながら意地悪く尋ねると、彼は恥ずかしそうに色っぽく瞼を伏せた。
「……。渚が帰ってきた途端、全裸で襲って……子作り強要しそう、だった」
「俺はむしろそうして欲しかったけど」
ちょっと残念な気持ちでそう訴える。
「子供いるのにできるわけねえだろ……っ」
左右に首を振りながら、湊の手が俺のパンツのホックを乱暴に掴んだ。
少しの苦戦の末にそれが外れ、指がボクサーパンツのウェストをずらして中から俺の怒張しきったものを取り出す。
「ふ……渚のも凄い……すぐ出ちゃいそ……」
血管が浮き出たそれを指でゆるゆると扱かれた。
根本から擦り上げられる度に先から汁が出て、綺麗な手が汚れる。
でも湊はそれが嬉しいみたいに微笑んで、指先を唇に持って行って美味しそうに舐めた。
そんな姿が愛しくていやらしくて、ゾクゾクと興奮が止まらない。
湊ももう我慢が効かないのか、しゃがんだまま太ももをぐっと力ませて俺の上で腰を浮かせている。
濡れそぼったお尻の穴で俺のものの切っ先にキスしながら、一瞬恥じらうように瞳を巡らせ、こちらをじっと見た。
「……なっ、……渚……。一緒に赤ちゃん……作ろう……?」
その言葉にゾクゾクっと体に電気が駆け巡ったみたいになって、危うく入れる前にイキかけた。
こ、このセリフ、おっ、俺がさっきそうして欲しかったって言ったから……だよな!?
うわあ、可愛すぎてもう無理だっ。
「湊、ごめん……っ、奥まで入れさせて……!!」
がばっと倒れたシートから上体を起こし、汗ばんだ腰を両手で強く掴んで一気に自分のモノの上に落とす。
「ふぁああっ……! い、いきなり奥まで……っ、んぁっ、ヤバ、す、ぐイクだろお……っ」
だって、そんなこと言われても無理だ。
今すぐ湊の子宮の入り口にチュウして、開いたそこに一杯注ぎ込みたい。
オメガはセックスの刺激で排卵するっていうから……、やっぱり激しくして、確実に妊娠させないと――なんて、自分に都合のいい考えばかりが浮かぶ。
優しくしたいとか、我慢しないととか、そういう理性が全部ぶっとんでいって。
お尻をつかんで上下させ、バチュバチュと奥をひたすら突いていると、目の前で湊が目を丸くして俺を見た。
「んぁ、はっ、な、渚、!? あっ、はぁっ、か、顔……っ」
顔?
一瞬意識がもどり、バックミラーを見上げる。
そこに映っている俺は、人間の顔をしていたはずなのに、まるで変身途中の狼男みたいに鼻の頭が黒くて、頬から顎にかけて長い金色の毛が生えていた。
ああ、大分本性が出てしまってる……。――でも今更繕っても仕方がない。
俺は人間の顔でいることを諦め、そのまま獣面人身の姿になった。
狭くて湿っぽい車内で全身の毛が生えてしまったものだから、一気に体温が上昇する。
一度彼の体から腕を離し、自分のジャケットとシャツを素早くかなぐり捨て、再び腰を弾ませて湊の奥をズンズン突き上げた。
「は、あっ……! 中で、形変わっ……っ」
乱暴に貫かれているのに、キュウキュウ悦び締め付けながら湊が呟く。
「犬顔の渚も、俺、大好き……」
湊が嬉しそうに呟き、一番俺の中で毛並みのいい胸のあたりに密着してくる。
彼はそのままそこにしがみつき、乳首を毛皮に擦り付けながら自分で腰を上下させ始めた。
「んぁっ、はああ……っ、渚、俺の中っ、気持ちいい……?」
意識的に俺を搾り取ろうとする中のエロい肉の動きが堪らない。
俺は主導権を失いかけて、キュウンと甘い声で鳴いてしまった。
「なあ、俺の中で、白いの全部出して……渚のちんぽでまた妊娠したい……っ」
甘いおねだりに欲望が白熱しつつ、心配になる。
湊、そういうの一体どこで覚えてくるの!?
無意識!?
それとも変なアダルトビデオ見てる!?
そういえば俺と出会ってすぐの頃、獣人ものにはまってたって新婚旅行の時うっかり白状してたけど……今でも俺以外の獣人に欲情してたりしたら、ちょっと許せない。
「……我慢できなくなっちゃった?」
優しく訊いてあげると、俺の肩を挟んだ膝がおずおずと前方ににじり始めた。
座席のギリギリまで下がったところで反転しながら腿を跨ぎ直され、向き合う形になって、潤んだ瞳が俺を見下ろす。
「……ん……。こんなとこで入れて欲しがるとか、……変態みたいで呆れる……?」
首をゆっくりと振る。
湊は安心したように表情を緩ませ、腕を交差して少しめくれたシャツの裾を掴み、最後の一枚を目の前で脱いだ。
さっき少しだけ愛撫した乳首がぽってりとピンクに染まり、勃っている。
余りにも綺麗すぎる肢体に見惚れていると、湊は物欲しげに俺の股間の盛り上がりに腰を擦り付けてきた。
「発情期、始まってから……抑えてねえといつの間にか、こんなことになりそうで……」
「こんなことって?」
呼吸を早めながら意地悪く尋ねると、彼は恥ずかしそうに色っぽく瞼を伏せた。
「……。渚が帰ってきた途端、全裸で襲って……子作り強要しそう、だった」
「俺はむしろそうして欲しかったけど」
ちょっと残念な気持ちでそう訴える。
「子供いるのにできるわけねえだろ……っ」
左右に首を振りながら、湊の手が俺のパンツのホックを乱暴に掴んだ。
少しの苦戦の末にそれが外れ、指がボクサーパンツのウェストをずらして中から俺の怒張しきったものを取り出す。
「ふ……渚のも凄い……すぐ出ちゃいそ……」
血管が浮き出たそれを指でゆるゆると扱かれた。
根本から擦り上げられる度に先から汁が出て、綺麗な手が汚れる。
でも湊はそれが嬉しいみたいに微笑んで、指先を唇に持って行って美味しそうに舐めた。
そんな姿が愛しくていやらしくて、ゾクゾクと興奮が止まらない。
湊ももう我慢が効かないのか、しゃがんだまま太ももをぐっと力ませて俺の上で腰を浮かせている。
濡れそぼったお尻の穴で俺のものの切っ先にキスしながら、一瞬恥じらうように瞳を巡らせ、こちらをじっと見た。
「……なっ、……渚……。一緒に赤ちゃん……作ろう……?」
その言葉にゾクゾクっと体に電気が駆け巡ったみたいになって、危うく入れる前にイキかけた。
こ、このセリフ、おっ、俺がさっきそうして欲しかったって言ったから……だよな!?
うわあ、可愛すぎてもう無理だっ。
「湊、ごめん……っ、奥まで入れさせて……!!」
がばっと倒れたシートから上体を起こし、汗ばんだ腰を両手で強く掴んで一気に自分のモノの上に落とす。
「ふぁああっ……! い、いきなり奥まで……っ、んぁっ、ヤバ、す、ぐイクだろお……っ」
だって、そんなこと言われても無理だ。
今すぐ湊の子宮の入り口にチュウして、開いたそこに一杯注ぎ込みたい。
オメガはセックスの刺激で排卵するっていうから……、やっぱり激しくして、確実に妊娠させないと――なんて、自分に都合のいい考えばかりが浮かぶ。
優しくしたいとか、我慢しないととか、そういう理性が全部ぶっとんでいって。
お尻をつかんで上下させ、バチュバチュと奥をひたすら突いていると、目の前で湊が目を丸くして俺を見た。
「んぁ、はっ、な、渚、!? あっ、はぁっ、か、顔……っ」
顔?
一瞬意識がもどり、バックミラーを見上げる。
そこに映っている俺は、人間の顔をしていたはずなのに、まるで変身途中の狼男みたいに鼻の頭が黒くて、頬から顎にかけて長い金色の毛が生えていた。
ああ、大分本性が出てしまってる……。――でも今更繕っても仕方がない。
俺は人間の顔でいることを諦め、そのまま獣面人身の姿になった。
狭くて湿っぽい車内で全身の毛が生えてしまったものだから、一気に体温が上昇する。
一度彼の体から腕を離し、自分のジャケットとシャツを素早くかなぐり捨て、再び腰を弾ませて湊の奥をズンズン突き上げた。
「は、あっ……! 中で、形変わっ……っ」
乱暴に貫かれているのに、キュウキュウ悦び締め付けながら湊が呟く。
「犬顔の渚も、俺、大好き……」
湊が嬉しそうに呟き、一番俺の中で毛並みのいい胸のあたりに密着してくる。
彼はそのままそこにしがみつき、乳首を毛皮に擦り付けながら自分で腰を上下させ始めた。
「んぁっ、はああ……っ、渚、俺の中っ、気持ちいい……?」
意識的に俺を搾り取ろうとする中のエロい肉の動きが堪らない。
俺は主導権を失いかけて、キュウンと甘い声で鳴いてしまった。
「なあ、俺の中で、白いの全部出して……渚のちんぽでまた妊娠したい……っ」
甘いおねだりに欲望が白熱しつつ、心配になる。
湊、そういうの一体どこで覚えてくるの!?
無意識!?
それとも変なアダルトビデオ見てる!?
そういえば俺と出会ってすぐの頃、獣人ものにはまってたって新婚旅行の時うっかり白状してたけど……今でも俺以外の獣人に欲情してたりしたら、ちょっと許せない。
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