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主神の祝福
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目覚めると、ヴィクトルは見たこともない部屋で横たわっていた。
寝かされているのは豪奢な天蓋付きのベッドで、四隅の白く塗られた柱部分や天井知らずは透かし彫りで飾られ、下がった赤い天鵞絨の布には金糸で優雅な花々の刺繍が入っている。
頭重感に首をひねり、柔らかな羽根布団の上で身体を起こす。
重いベッドカーテンを指でめくると、灯火の揺れる美しいシャンデリアが天井から下がる薄暗い部屋の様子が目に入った。
一瞬何者かの姿が視界に入りギョッとする。
だが、すぐにその影は巨大な鏡に映った自分の姿だと気付いた。
この部屋は四方が全て、上下に繊細な金細工を施した大きな鏡で囲まれているのだ。
余りに奇妙なその光景に固唾を飲み、カーテンを左右に払ってから自分の姿を見下ろす。
ホックの飛んだ青い軍服はそのままで、夢の中という訳でも無さそうだ。
「――どこだ、ここは……」
頭が混乱する。
同時に、身体が熱っぽいようなフワフワとした感覚があり、ヴィクトルは戸惑った。
反対側のカーテンも払ってもう一度狭い部屋を見回したが、ベッドから均等な距離に位置する巨大な合わせ鏡に自分の姿が幾重にも映るだけで、扉のようなものは見当たらない。
「――気分はどうだ」
突然、よく見知った声に話し掛けられて驚いた。
どこか硬い、けれど慕わしさを感じさせる一昔前の共通語。
振り返るといつのまにか、ベッドの脇に白い軍服を着た黒髪の青年が跪いていた。
幼さを感じさせる真っ直ぐな薄茶色の瞳と、禁欲的に引き結ばれた唇、若々しくどこか頼りない、穏やかな佇まい――。
「……総長?」
軽い目眩がして、ヴィクトルは額を抑えた。
指を下ろして再び相手を見るが、間違いない。目の前の相手はかつて自分が思いを寄せたレオン・アーベルだ。
誰も入ってくるような気配は無かった。それなのに、何故突然ここに「彼」が現れたのかが分からない。
「お前、王都の広場で突然倒れたんだ。心配したぞ」
相手はいつものように気さくに話しかけてくれながら、指を伸ばして頬に触れてきた。
まだ意識がはっきりせず、朦朧とした意識の中でされるがままに顔を撫でられる。
「ここでゆっくり休むがいい。お前は本当によく働いてくれていたからな……」
青年は凛々しくも愛らしい笑みを浮かべながら立ち上がり、ベッドの上に膝を乗せてきた。
「ヴィクトル……大分疲れているようだな。その服を脱いだ方がよく眠れるぞ……」
白い軍服の両手が伸び、馬乗りになるようにしてレオンが膝を跨ぐ。
その胴を両手で強く掴み、ヴィクトルは相手を睨み付けた。
「誰だてめぇ……。その顔、勝手に使いやがって」
目の前の青年が、ゾッとするほど艶やかな微笑みを浮かべた。
短い黒髪が長く白くなり、宝石を散りばめた革紐に結われた束となってシーツに落ちる。
白い軍服は絹のシャツと緋色の上衣《コート》に変わり、その姿を見た途端、ここに来る直前に出会った男のことを反射的に思い出した。
――先程は仮面を被っていたその顔が、目の前であらわになってゆく。
その容姿に明らかに覚えがある。
青白い肌に赤い唇、美女のように華やかで繊細な顔立ち――。
(アビゴール・カイン……!?)
だが、彼の表情は穏やかで優しく、見知った神とは違う、おおらかさのようなものを感じる。
何より瞳の色が、赤ではなく神秘的な深い紫色だった。
その素晴らしい色合いに吸い込まれるように心を惹かれて視線を奪われていると、相手はヴィクトルの髪を優しく撫でつけながら耳元に唇を寄せてきた。
「お前、神の血が効かないのか……いや、効いてはいるが意志が強いのだなあ」
甘く脳髄に響くような声は、気をぬくとうっとりと聞き入ってしまうような魅力に溢れている。
(神の血……アビゴールの親戚か何かか……?)
犯罪者かと思ったが、もっとタチが悪いものを捕まえてしまったらしい。――いや、今は逆に捕らえられてしまったのか。
目の前の美しい長身の男が、ヴィクトルの背中をそっと抱きしめながら囁く。
「悪かった……。騙したのは悪気があった訳ではないのだ。私のことは、アミュと呼んでくれ。親しいものはみなそう呼ぶ」
一方的で簡潔すぎる挨拶に、ヴィクトルはムッとして眉を吊り上げた。
「……はぁ? ――そんないかにもなあだ名じゃなくて、本名を名乗れ」
ベタベタと触ってくる手を跳ね除けると、相手は残念そうに美しい瞼を伏せた。
「言えば、お前に嫌われてしまうかと思って……」
「もうとっくに嫌いだよ。人をこんなおかしなとこに閉じ込めて何のつもりだ」
言い込むと、目の前の男はいかにも悲しそうにシュンと肩を落とした。
「ヴィクトル・シェンクよ。私の名は、バアル・アミュール……出来れば神の名でなく、呼び名で呼んでほしい」
「バッ……」
その名を聞いた途端、絶句した。
かつて王が自らの中にその力を取り込み、不死を得たという主神――。
それに気付いた途端、ヴィクトルは反射的に男の両腕を掴んでベッドに押し倒し、体重を掛けて手首を締め上げていた。
「バアルだと……お前……お前のせいで、俺は……っ」
「昔、黒豹にされたことを怒っているのか? 狂った王に力を利用されたことは私の責任だ。……お前が怒るのも無理はない」
言葉では責任を認めたが、神の表情はぼんやりと微笑んでいて、反省の色が見当たらない。
「……っ、無理はない、だ……!? 平然と言いやがって……っ!」
「私はお前のことがずっと気にかかっていた。……お前の一番の望みは叶えられないが、せめて、ほかの願いを叶えてやりたい」
「……お前、俺の心を読んだのか……っ?」
ヴィクトルはバアルが何故レオンの姿で現れたのかを察し、絶句した。
神がゆっくりと頷く。
「私はお前に助力したい。私の息子が、あの青年にそうしたように……。私はお前の望むどんな姿にもなれるし、永遠の命も、金でも宝石でも、大抵の物なら何でも望み通りに与えられる。死んだものの命と、人間の心を変える以外の事なら――」
冒頭の方の言葉を怪訝に感じ、ヴィクトルは遮るように問い返した。
「お前、それ化け物にしたやつ全員にやって回る気か……」
「いや。お前にだけだ。私達は自分のしたいと思う心のままにしか動かない」
がっくりと肩を落とす。どうやらこの神は、よりにもよって自分に限り、どうしても助力の押し売りをしたいらしい。
(タチの悪い押し売りにあっちまったなあ)
大きなため息と共に、呆れた目で相手をじっと見下ろす。
「――気にかけて下さって結構なことだが、俺はこの国の神には個人的にうんざりしているんだ。助力を欲しがってるやつなら他に幾らでもいるだろ。俺の望みは一つ」
手首を肩が抜けんばかりの強さで締め上げ、仮面のような曖昧な微笑みを浮かべた相手に顔を近付ける。
「俺をこの妙な部屋から出せ……! お前とは金輪際関わりたくない」
至近距離で言い放ったが、神は悲しそうに眉を下げ、黙り込んでしまった。
「てめえ、何とか言えよ」
重ねて詰め寄る。
するとその瞬間、何かに自分の胴をギュッと抱きしめられたような、妙な感覚が背中に走った。
「え……」
相手の両腕は勿論、ヴィクトルの手の中だ。
だが、その赤い袖口の隙間から細く白い触手が伸び、自分の手首に絡まっていた。
「げっ……っ!」
脳裏に、老王の身体から伸びた白い蛇のような腕に捕らえられ、全身を縛められながら太い針で刺された時の遠い記憶が蘇る。
思わず腕を離して飛びのこうとしたが、気付けば男の上衣《コート》の下から伸びた無数の触手に巻き付かれるように抱かれていて、離れることも出来ない。
「っな……お前なあ、お綺麗な顔して何てモン出してんだよ!?」
「……せめて、お前を抱きしめたかったのだ。お前の心を読むと、寂しくて悲しくて堪らないのに、私には何も出来ないなんて……」
いつの間にか、身体の下に敷いている白い髪の神が、その綺麗な瞳からさめざめと涙を零していた。
寝かされているのは豪奢な天蓋付きのベッドで、四隅の白く塗られた柱部分や天井知らずは透かし彫りで飾られ、下がった赤い天鵞絨の布には金糸で優雅な花々の刺繍が入っている。
頭重感に首をひねり、柔らかな羽根布団の上で身体を起こす。
重いベッドカーテンを指でめくると、灯火の揺れる美しいシャンデリアが天井から下がる薄暗い部屋の様子が目に入った。
一瞬何者かの姿が視界に入りギョッとする。
だが、すぐにその影は巨大な鏡に映った自分の姿だと気付いた。
この部屋は四方が全て、上下に繊細な金細工を施した大きな鏡で囲まれているのだ。
余りに奇妙なその光景に固唾を飲み、カーテンを左右に払ってから自分の姿を見下ろす。
ホックの飛んだ青い軍服はそのままで、夢の中という訳でも無さそうだ。
「――どこだ、ここは……」
頭が混乱する。
同時に、身体が熱っぽいようなフワフワとした感覚があり、ヴィクトルは戸惑った。
反対側のカーテンも払ってもう一度狭い部屋を見回したが、ベッドから均等な距離に位置する巨大な合わせ鏡に自分の姿が幾重にも映るだけで、扉のようなものは見当たらない。
「――気分はどうだ」
突然、よく見知った声に話し掛けられて驚いた。
どこか硬い、けれど慕わしさを感じさせる一昔前の共通語。
振り返るといつのまにか、ベッドの脇に白い軍服を着た黒髪の青年が跪いていた。
幼さを感じさせる真っ直ぐな薄茶色の瞳と、禁欲的に引き結ばれた唇、若々しくどこか頼りない、穏やかな佇まい――。
「……総長?」
軽い目眩がして、ヴィクトルは額を抑えた。
指を下ろして再び相手を見るが、間違いない。目の前の相手はかつて自分が思いを寄せたレオン・アーベルだ。
誰も入ってくるような気配は無かった。それなのに、何故突然ここに「彼」が現れたのかが分からない。
「お前、王都の広場で突然倒れたんだ。心配したぞ」
相手はいつものように気さくに話しかけてくれながら、指を伸ばして頬に触れてきた。
まだ意識がはっきりせず、朦朧とした意識の中でされるがままに顔を撫でられる。
「ここでゆっくり休むがいい。お前は本当によく働いてくれていたからな……」
青年は凛々しくも愛らしい笑みを浮かべながら立ち上がり、ベッドの上に膝を乗せてきた。
「ヴィクトル……大分疲れているようだな。その服を脱いだ方がよく眠れるぞ……」
白い軍服の両手が伸び、馬乗りになるようにしてレオンが膝を跨ぐ。
その胴を両手で強く掴み、ヴィクトルは相手を睨み付けた。
「誰だてめぇ……。その顔、勝手に使いやがって」
目の前の青年が、ゾッとするほど艶やかな微笑みを浮かべた。
短い黒髪が長く白くなり、宝石を散りばめた革紐に結われた束となってシーツに落ちる。
白い軍服は絹のシャツと緋色の上衣《コート》に変わり、その姿を見た途端、ここに来る直前に出会った男のことを反射的に思い出した。
――先程は仮面を被っていたその顔が、目の前であらわになってゆく。
その容姿に明らかに覚えがある。
青白い肌に赤い唇、美女のように華やかで繊細な顔立ち――。
(アビゴール・カイン……!?)
だが、彼の表情は穏やかで優しく、見知った神とは違う、おおらかさのようなものを感じる。
何より瞳の色が、赤ではなく神秘的な深い紫色だった。
その素晴らしい色合いに吸い込まれるように心を惹かれて視線を奪われていると、相手はヴィクトルの髪を優しく撫でつけながら耳元に唇を寄せてきた。
「お前、神の血が効かないのか……いや、効いてはいるが意志が強いのだなあ」
甘く脳髄に響くような声は、気をぬくとうっとりと聞き入ってしまうような魅力に溢れている。
(神の血……アビゴールの親戚か何かか……?)
犯罪者かと思ったが、もっとタチが悪いものを捕まえてしまったらしい。――いや、今は逆に捕らえられてしまったのか。
目の前の美しい長身の男が、ヴィクトルの背中をそっと抱きしめながら囁く。
「悪かった……。騙したのは悪気があった訳ではないのだ。私のことは、アミュと呼んでくれ。親しいものはみなそう呼ぶ」
一方的で簡潔すぎる挨拶に、ヴィクトルはムッとして眉を吊り上げた。
「……はぁ? ――そんないかにもなあだ名じゃなくて、本名を名乗れ」
ベタベタと触ってくる手を跳ね除けると、相手は残念そうに美しい瞼を伏せた。
「言えば、お前に嫌われてしまうかと思って……」
「もうとっくに嫌いだよ。人をこんなおかしなとこに閉じ込めて何のつもりだ」
言い込むと、目の前の男はいかにも悲しそうにシュンと肩を落とした。
「ヴィクトル・シェンクよ。私の名は、バアル・アミュール……出来れば神の名でなく、呼び名で呼んでほしい」
「バッ……」
その名を聞いた途端、絶句した。
かつて王が自らの中にその力を取り込み、不死を得たという主神――。
それに気付いた途端、ヴィクトルは反射的に男の両腕を掴んでベッドに押し倒し、体重を掛けて手首を締め上げていた。
「バアルだと……お前……お前のせいで、俺は……っ」
「昔、黒豹にされたことを怒っているのか? 狂った王に力を利用されたことは私の責任だ。……お前が怒るのも無理はない」
言葉では責任を認めたが、神の表情はぼんやりと微笑んでいて、反省の色が見当たらない。
「……っ、無理はない、だ……!? 平然と言いやがって……っ!」
「私はお前のことがずっと気にかかっていた。……お前の一番の望みは叶えられないが、せめて、ほかの願いを叶えてやりたい」
「……お前、俺の心を読んだのか……っ?」
ヴィクトルはバアルが何故レオンの姿で現れたのかを察し、絶句した。
神がゆっくりと頷く。
「私はお前に助力したい。私の息子が、あの青年にそうしたように……。私はお前の望むどんな姿にもなれるし、永遠の命も、金でも宝石でも、大抵の物なら何でも望み通りに与えられる。死んだものの命と、人間の心を変える以外の事なら――」
冒頭の方の言葉を怪訝に感じ、ヴィクトルは遮るように問い返した。
「お前、それ化け物にしたやつ全員にやって回る気か……」
「いや。お前にだけだ。私達は自分のしたいと思う心のままにしか動かない」
がっくりと肩を落とす。どうやらこの神は、よりにもよって自分に限り、どうしても助力の押し売りをしたいらしい。
(タチの悪い押し売りにあっちまったなあ)
大きなため息と共に、呆れた目で相手をじっと見下ろす。
「――気にかけて下さって結構なことだが、俺はこの国の神には個人的にうんざりしているんだ。助力を欲しがってるやつなら他に幾らでもいるだろ。俺の望みは一つ」
手首を肩が抜けんばかりの強さで締め上げ、仮面のような曖昧な微笑みを浮かべた相手に顔を近付ける。
「俺をこの妙な部屋から出せ……! お前とは金輪際関わりたくない」
至近距離で言い放ったが、神は悲しそうに眉を下げ、黙り込んでしまった。
「てめえ、何とか言えよ」
重ねて詰め寄る。
するとその瞬間、何かに自分の胴をギュッと抱きしめられたような、妙な感覚が背中に走った。
「え……」
相手の両腕は勿論、ヴィクトルの手の中だ。
だが、その赤い袖口の隙間から細く白い触手が伸び、自分の手首に絡まっていた。
「げっ……っ!」
脳裏に、老王の身体から伸びた白い蛇のような腕に捕らえられ、全身を縛められながら太い針で刺された時の遠い記憶が蘇る。
思わず腕を離して飛びのこうとしたが、気付けば男の上衣《コート》の下から伸びた無数の触手に巻き付かれるように抱かれていて、離れることも出来ない。
「っな……お前なあ、お綺麗な顔して何てモン出してんだよ!?」
「……せめて、お前を抱きしめたかったのだ。お前の心を読むと、寂しくて悲しくて堪らないのに、私には何も出来ないなんて……」
いつの間にか、身体の下に敷いている白い髪の神が、その綺麗な瞳からさめざめと涙を零していた。
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