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ドラゴン・レース
限界の果て
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アスランが長めの小用から帰って来る頃には、イドリスの準備はあらかた終わっていた。
最後にブーツを脱いで足にも唾液を塗ろうとイドリスが屈む。
すると、アスランがそれを止めた。
「俺のブーツを履いていけ。この竜革のブーツなら、炎と熱に極限まで耐える。素足は流石に危険だろう」
「……助かる」
アスランがイドリスの足元に跪き、片方の焦げたブーツを脱がせていく。
そして自分の竜革のブーツを脱ぎ、その足に履かせた。
最後にドラゴンの革をよってできた紐をしっかりと締め上げ、脱げないように固定してゆく。
身分の高い男であろう彼がそこまでしてくれることに祈りと真心を感じて、イドリスは心から感謝した。
「これでいいか」
アスランが立ち上がる。
「――十分だ。では、最後の仕上げをする」
イドリスは荷物からもはやボロ布となった自分の元の軍服を出し、手の内側をしっかりと拭きだした。
「お、おい。手の中も塗っておかなければ大火傷するではないか……!」
驚くアスランに、イドリスは首を横に振った。
「……手のひらだけは、物を掴める状態にしておかなければならない」
アスランが絶句する。
「しょ、正気か……!」
「この試合が始まった時、ラファトが竜革の手袋をしていた。手だけは唾液を塗ることが出来ないからだろう」
「手袋は流石の俺でも持っていないぞ……!?」
イドリスは冷静に頷いた。
「大丈夫だ、直前まで握り込んでおけば……後は何とかする。アスランは約束通り、俺が旗を手に入れた後の戦闘支援を頼む。……何しろ俺はこの通り、丸腰だからな」
「……っ、この命知らずめが……。分かったから行ってこい……!!」
「ああ。後のことは頼む」
イドリスはサキルのあぶみを掴み、その背中にひらりと飛び乗った。
「――サキル、この先はお前が唯一の経験者だ。――どうか俺を導いてくれ」
祈るように自らの竜に言い聞かせると、サキルはまるで答えるように高らかに鳴き声をあげ、大地を蹴る。
巨大な羽根が自ら風を作り、ドラゴンは舞い上がった。
たった一頭と一人のみで、果敢に山頂へと向かう。
その描く軌道は、恐らく十七歳の少年だったラファトが頼るものの一人もなく、不安と共に飛んだはずの道だった。
今こそあんな余裕ぶった顔をしている皇子だが、恐らくその内情は外面ほどではない。
イドリスと同じように、きっと彼も知恵を絞り、無理を押して、足掻いてもがいて、どうにか皇子に相応しいだけの栄光を勝ち取って来たに違いない。
その不安と重圧を、同じ苦しみを知る誰かと分け合いたかった――。
彼がこの試合をイドリスに課したのには、そんな意図もあるのでは無いかと思えた。
自分を鼓舞する為に真っ赤に染めた髪を翻し、鮮やかな騎竜術を武器に、決死の覚悟で危険に挑む少年。
イドリスの前を導くように飛ぶ若き皇子の幻に、そっと呼び掛ける。
「――ラファト……」
その空中軌道を追いながら、肺を守る為に息を吸って止め、イドリスは再び危険な火口の中に飛び込んだ。
赤く煮え立つマグマの放つ熱と光で視界が眩しい程に明るくなり、吹き上がる恐ろしいばかりの熱風でサキルの身体が酷く揺れる。
だがドラゴンの唾液を纏っているせいか、耐えられないほどの熱で灼かれることはない。
鞍と手綱は元々ドラゴンの炎に耐え得る素材で出来ているので、何とか持つだろう。
「さあ、行くぞ……!!」
眼前に見えている白い浮島と旗に向かい、サキルを突進させる。
充満する有毒の瘴気を掻き分けて、遂にその栄光の赤い旗は目と鼻の先まで近づいて来た。
サキルの背から乗り出して、手を伸ばす瞬間を待ち受ける。
――ところが、一番近くまで来た瞬間にも、イドリスの手から旗までは大人の身長ほどの上下の距離があり、届かなかった。
「……くっ、ダメか……!!」
一度そのまま中央を通り越し、火口の逆側まで走破する。
そこから火口の外へ脱出して深呼吸し、また息を止めてもう一度引き返した。
再度、逆側から旗の島に向かい、再び同じことを繰りかえす。
だがやはり旗までは手が届かない。
熱波に揺すぶられながらやっとの思いでもう一度火口を脱出したあと、段々と原因が分かってきた。
熱源にあまりに近づき過ぎると、頑丈な鱗の内部や、他よりも薄く出来ている羽根に大きな火傷を負い、取り返しのつかないことになることを、サキルは本能で知っているのだ。
――それならば、残る方法は一つしかなかった。
「分かった、サキル。もう一度だけ、同じ軌道で飛んでくれ!!」
凄まじい熱風と瘴気の中を何度も往復して、サキルもまた明らかに疲弊している。
だが、彼は鋭い雄叫びを上げてイドリスに応え、またも不快なガスの雲の中に果敢に飛び込んだ。
その身体がマグマの海の上を猛スピードで飛ぶ間に、イドリスはあぶみから両足を外した。
ドラゴンの背に這うような体勢で左手を伸ばし、右のあぶみをしっかりとその手で掴む。
次の瞬間、イドリスは全体重をそこに預けて鞍から降り、ドラゴンの横腹から空中にぶら下がった。
マグマがすぐ足元に迫り、竜革のブーツを通しても凄まじい熱が身体に伝わってくる。
――長くは持たない。
「サキル、頼む……!」
サキルは右腹にイドリスをぶら下げた不安定な状態のまま、それでも懸命にバランスを取り、真っ直ぐに旗に向かって飛んだ。
――それは帝国一のドラゴンの名に恥じない、ドラゴンの能力の限界を超えた飛行だった。
「うおおおおっ!!」
伸ばした無防備な右手の指先が、熱されたあぶみを掴む左手が、灼熱の熱風に灼かれる。
それでもイドリスは手を伸ばし続けたが、旗竿まであとわずかに距離があった。
だが、足ならば――。
瞬時の判断で、身体を後ろに揺らして反動をつける。
「クソッ!! こんな所でっ!!」
イドリスは熱風に翻る旗のど真ん中を狙い、片足の脚力を使って思い切りそれを蹴り上げた。
骨の島がグシャリと破壊される音と共に、蹴られた旗が島から抜け、凧のように熱風に舞い上がる。
「諦めてたまるかッーーーーー!」
サキルに片手でぶら下がったまま、イドリスは空中に向かって手を伸ばした。
極限状態で集中するイドリスの意識の中で、すべての音が消え、時の流れがゆっくりと感じられる。
目の前で落ちてゆく旗に向かってあと一歩、あと腕一本、あと指の先ほど……。
そして最後に、見事イドリスの右手は金属でできた旗竿を掴み取っていた。
だが同時に、マグマに熱され切ったその金属がイドリスの手のひらの皮膚と肉を焼き、一瞬で爛れさせた――。
「ウアアアアアッ!!!!!」
気絶しそうなほどの痛みで絶叫しながらも、決して旗は離さなかった。
その間もサキルは懸命に飛び続け、マグマの海を渡りきる。
紅竜は昇りに昇り、ついに火口の外へと脱出した。
急に涼しい風がイドリスの全身に吹き付けてくる。
止めていたというより、忘れていた呼吸をどうにか再開させて、意識をやっと保った。
凄まじい火傷の痛みで、両手の握力を保つだけでもはや精一杯だ。
かろうじて左手であぶみにぶら下がったまま、山の周辺の空を見る。
旗を手に入れたイドリスの眼前には、無数のドラゴンの群れが迫っていた。
――ハイエナ達だ。
最後にブーツを脱いで足にも唾液を塗ろうとイドリスが屈む。
すると、アスランがそれを止めた。
「俺のブーツを履いていけ。この竜革のブーツなら、炎と熱に極限まで耐える。素足は流石に危険だろう」
「……助かる」
アスランがイドリスの足元に跪き、片方の焦げたブーツを脱がせていく。
そして自分の竜革のブーツを脱ぎ、その足に履かせた。
最後にドラゴンの革をよってできた紐をしっかりと締め上げ、脱げないように固定してゆく。
身分の高い男であろう彼がそこまでしてくれることに祈りと真心を感じて、イドリスは心から感謝した。
「これでいいか」
アスランが立ち上がる。
「――十分だ。では、最後の仕上げをする」
イドリスは荷物からもはやボロ布となった自分の元の軍服を出し、手の内側をしっかりと拭きだした。
「お、おい。手の中も塗っておかなければ大火傷するではないか……!」
驚くアスランに、イドリスは首を横に振った。
「……手のひらだけは、物を掴める状態にしておかなければならない」
アスランが絶句する。
「しょ、正気か……!」
「この試合が始まった時、ラファトが竜革の手袋をしていた。手だけは唾液を塗ることが出来ないからだろう」
「手袋は流石の俺でも持っていないぞ……!?」
イドリスは冷静に頷いた。
「大丈夫だ、直前まで握り込んでおけば……後は何とかする。アスランは約束通り、俺が旗を手に入れた後の戦闘支援を頼む。……何しろ俺はこの通り、丸腰だからな」
「……っ、この命知らずめが……。分かったから行ってこい……!!」
「ああ。後のことは頼む」
イドリスはサキルのあぶみを掴み、その背中にひらりと飛び乗った。
「――サキル、この先はお前が唯一の経験者だ。――どうか俺を導いてくれ」
祈るように自らの竜に言い聞かせると、サキルはまるで答えるように高らかに鳴き声をあげ、大地を蹴る。
巨大な羽根が自ら風を作り、ドラゴンは舞い上がった。
たった一頭と一人のみで、果敢に山頂へと向かう。
その描く軌道は、恐らく十七歳の少年だったラファトが頼るものの一人もなく、不安と共に飛んだはずの道だった。
今こそあんな余裕ぶった顔をしている皇子だが、恐らくその内情は外面ほどではない。
イドリスと同じように、きっと彼も知恵を絞り、無理を押して、足掻いてもがいて、どうにか皇子に相応しいだけの栄光を勝ち取って来たに違いない。
その不安と重圧を、同じ苦しみを知る誰かと分け合いたかった――。
彼がこの試合をイドリスに課したのには、そんな意図もあるのでは無いかと思えた。
自分を鼓舞する為に真っ赤に染めた髪を翻し、鮮やかな騎竜術を武器に、決死の覚悟で危険に挑む少年。
イドリスの前を導くように飛ぶ若き皇子の幻に、そっと呼び掛ける。
「――ラファト……」
その空中軌道を追いながら、肺を守る為に息を吸って止め、イドリスは再び危険な火口の中に飛び込んだ。
赤く煮え立つマグマの放つ熱と光で視界が眩しい程に明るくなり、吹き上がる恐ろしいばかりの熱風でサキルの身体が酷く揺れる。
だがドラゴンの唾液を纏っているせいか、耐えられないほどの熱で灼かれることはない。
鞍と手綱は元々ドラゴンの炎に耐え得る素材で出来ているので、何とか持つだろう。
「さあ、行くぞ……!!」
眼前に見えている白い浮島と旗に向かい、サキルを突進させる。
充満する有毒の瘴気を掻き分けて、遂にその栄光の赤い旗は目と鼻の先まで近づいて来た。
サキルの背から乗り出して、手を伸ばす瞬間を待ち受ける。
――ところが、一番近くまで来た瞬間にも、イドリスの手から旗までは大人の身長ほどの上下の距離があり、届かなかった。
「……くっ、ダメか……!!」
一度そのまま中央を通り越し、火口の逆側まで走破する。
そこから火口の外へ脱出して深呼吸し、また息を止めてもう一度引き返した。
再度、逆側から旗の島に向かい、再び同じことを繰りかえす。
だがやはり旗までは手が届かない。
熱波に揺すぶられながらやっとの思いでもう一度火口を脱出したあと、段々と原因が分かってきた。
熱源にあまりに近づき過ぎると、頑丈な鱗の内部や、他よりも薄く出来ている羽根に大きな火傷を負い、取り返しのつかないことになることを、サキルは本能で知っているのだ。
――それならば、残る方法は一つしかなかった。
「分かった、サキル。もう一度だけ、同じ軌道で飛んでくれ!!」
凄まじい熱風と瘴気の中を何度も往復して、サキルもまた明らかに疲弊している。
だが、彼は鋭い雄叫びを上げてイドリスに応え、またも不快なガスの雲の中に果敢に飛び込んだ。
その身体がマグマの海の上を猛スピードで飛ぶ間に、イドリスはあぶみから両足を外した。
ドラゴンの背に這うような体勢で左手を伸ばし、右のあぶみをしっかりとその手で掴む。
次の瞬間、イドリスは全体重をそこに預けて鞍から降り、ドラゴンの横腹から空中にぶら下がった。
マグマがすぐ足元に迫り、竜革のブーツを通しても凄まじい熱が身体に伝わってくる。
――長くは持たない。
「サキル、頼む……!」
サキルは右腹にイドリスをぶら下げた不安定な状態のまま、それでも懸命にバランスを取り、真っ直ぐに旗に向かって飛んだ。
――それは帝国一のドラゴンの名に恥じない、ドラゴンの能力の限界を超えた飛行だった。
「うおおおおっ!!」
伸ばした無防備な右手の指先が、熱されたあぶみを掴む左手が、灼熱の熱風に灼かれる。
それでもイドリスは手を伸ばし続けたが、旗竿まであとわずかに距離があった。
だが、足ならば――。
瞬時の判断で、身体を後ろに揺らして反動をつける。
「クソッ!! こんな所でっ!!」
イドリスは熱風に翻る旗のど真ん中を狙い、片足の脚力を使って思い切りそれを蹴り上げた。
骨の島がグシャリと破壊される音と共に、蹴られた旗が島から抜け、凧のように熱風に舞い上がる。
「諦めてたまるかッーーーーー!」
サキルに片手でぶら下がったまま、イドリスは空中に向かって手を伸ばした。
極限状態で集中するイドリスの意識の中で、すべての音が消え、時の流れがゆっくりと感じられる。
目の前で落ちてゆく旗に向かってあと一歩、あと腕一本、あと指の先ほど……。
そして最後に、見事イドリスの右手は金属でできた旗竿を掴み取っていた。
だが同時に、マグマに熱され切ったその金属がイドリスの手のひらの皮膚と肉を焼き、一瞬で爛れさせた――。
「ウアアアアアッ!!!!!」
気絶しそうなほどの痛みで絶叫しながらも、決して旗は離さなかった。
その間もサキルは懸命に飛び続け、マグマの海を渡りきる。
紅竜は昇りに昇り、ついに火口の外へと脱出した。
急に涼しい風がイドリスの全身に吹き付けてくる。
止めていたというより、忘れていた呼吸をどうにか再開させて、意識をやっと保った。
凄まじい火傷の痛みで、両手の握力を保つだけでもはや精一杯だ。
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