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――俺の発情期を巡って起きた、青磁と航のまさかの喧嘩から数日が過ぎた。
正直なところ、俺は青磁の「ミスコンで勝負する」という発言を、あんまり本気にしてはいなかった。
だって、大学全体で一番かっこいい男子を決めるっていう大会に、俺の親しい男が二人も出るなんて、普通ないだろうと思ったし。
でも万が一のこともあるから、心の中で密かに願ってはいたんだ。
二人とも穏便に、ミスコンの候補者選びの段階で落選してくれたらいいな、と……。
航一人が出るっていう話なら全力で応援しようと思えたけど、青磁まで出て、更に俺の人生が勝手に賭けられてるとなると……誰を応援したらいいのやら、心境が複雑すぎる。
でも、そんな俺の願いとは裏腹に六月、航の元には最終候補者選出の通知が届いた。
同時に俺のスマホにも青磁からの「余裕で受かった」というメッセージが入ってきて、事態は決定的になってしまったのだ。
そして、6月下旬のある日――ついに、数奇な運命の歯車が回り出す時が来た。
「ミス・ミスター立山候補者の皆さん! 本日はお集まりいただきありがとうございます!」
東京渋谷の雑居ビルの中にある、某宣材写真スタジオのメイクルーム。
大きなテーブルと簡易な椅子が置かれた約8畳ほどの広さの部屋に、学内から選び抜かれた美男美女が男女六人ずつ――いや、青磁は遅れていてまだ来ていないので、今はまだ合わせて十一人が集まっていた。
椅子が足りないのもあり、候補者達は行ったり来たりしながら写真を撮りあったり自己紹介したり、みんなほぼ初対面とは思えないほど和気藹々と交流している。
「それでは、これから順番にお名前を呼びますので、お一人ずつスタジオの方に出ていらしてくださいねー! じゃあ、まずはエントリーナンバー1の西崎えりさん!」
広研の女性がテキパキと場を仕切り、候補者を案内し始めた。
今日はミスコン候補者たちの初顔合わせの日、兼、メディア用宣材写真の撮影日だ。
これから候補者一人一人がプロのカメラマンに写真を撮られ、それがミスコン告知用のWEBサイトに掲載されることになる。
最初に呼ばれたのは、とても一般人とは思えない、アイドルみたいなルックスの可愛い女子だった。
容姿ばかりか性格や生活態度もチェックするという、厳しい面接試験を突破し集まった最終候補者達は、半数近くがほぼ芸能人そのものの経歴を持っている人達らしい。
既に雑誌モデルとして活躍している女子、ネットテレビの学生キャスターをやっている男子……。
見た目も隙がなく、とても同じ大学生とは思えない。
そんな人たちが、今日は全員、女性はノースリーブの真っ白なワンピース、男性は黒スラックスに白シャツと、ほぼ全く同じ、決められた服装を身につけている。
わざと同じ服装にすることで、集団の中での容姿のレベル、スタイルの良し悪しがハッキリしてしまうという……俺みたいな一般人からすると、見ているだけでも身がすくむ状況だ。
この誤魔化しのきかない姿で撮られた写真は、今後ミスコンが終わるまで――いや、ミスコンが終わった後も、ずっとあらゆる媒体に掲載され続ける。
候補の正式な公表後、7月にスタートする、インターネットで広く行われる一般投票にも、もちろん影響する。
つまり、この時点での宣材写真の良し悪しが、四ヶ月後のファイナルまでの得票数にかなりの影響があるってことらしい。
裕明に聞いた所によれば、女子も男子もこの日のためにダイエットをしたり、エステに行ったり、スタイルやコンディションを万全にしてくるとか……。
そんな中で、ウチの航はといえば――普段の服装をマシにする以外の準備は皆無で、今日に臨んでしまった。
それでも航は十分カッコいいと俺は思うけど、本人はこの場に足を踏み入れた途端、緊張で完全に棒立ちになっていた。
その航に、ついてきて欲しいと頼まれた俺に至っては、場違いすぎて完全に空気だ。
普段は人なつこい航も、流石に誰にも話しかけられず、ガチガチになって俺の方を見てきた。
「どうしよう……俺、浮いてない? 写真撮るとか、何したらいいのかな」
て、俺に聞かれても困る。
二人してオロオロしている内に、交流の中心にいたお姉様系のカッコいいミス候補の女性と目が合ってしまった。
ハイヒールを履きこなした、ファッション雑誌から抜け出てきたような女性二人が、完璧なモデル歩きで向こうから歩いてくる。
一人はツヤツヤのロングヘアの派手顔の美人で、もう一人はキリッとした吊り目の、ボブヘアでインテリ系の美女だ。
「こんにちはー! 犬塚航くんだよね⁉︎ 私は法学部三年の南野ゆりな。こっちは、北田まいっていうの。立山キャンパスにイケメンの獣人さんが入学したって聞いて、会ってみたかったんだー! 耳、カワイイね!」
まぶたにキラキラとラメが光っている派手系美女の南野さんが、笑顔で航の顔を見上げる。
話し方からしてかなり積極的な性格みたいで、孤立無援だった俺たちには凄く有り難かった。
「あら、まだ髪の毛、セットしてないの? アタシ達は外の行きつけの所でもうセットしてきてあるから、やってあげよっか?」
インテリ美女の北田さんが、反対側から航の髪に触れてくる。
「ありがとう、ぜひ……! 俺、よくわからないから本当に助かります……!」
航は拾われた子犬みたいに目を輝かせ、二人の美女に壁際の大きな鏡の方へ連れられていった。
尻尾がもし出ていたら、ちぎれんばかりに振ってたと思う。
そうだよな、航は生来は誰とでも仲良くなる性格なんだよな……。あの青磁とだって、最初は俺を困らせるくらいに友好的だったし。
どうも、航の世話に関しては俺が出る幕は無いみたいだ。
――それにしても。
青磁はしょっぱなの顔合わせから遅刻って……。
あのマイペースすぎる性格でよく厳しい面接に受かったなと思う。
ミスコンに出るのはともかく、裕明達に迷惑をかけないか、だんだん心配になってきた。
最後には集合写真も撮るみたいなのに、間に合うのかな。
入り口を気にしてドキドキしている間にも、撮影がどんどん進み、女性の候補者の名前がどんどん呼ばれていく。
航の髪の毛をセットしてくれていた北田さんも最後に呼ばれて、こちらにウインクしながらツヤツヤのボブヘアを揺らし、スタジオに出て行った。
もう、部屋に残っているのはミスター候補の男子だけだ。
ヨーロッパの血が混ざってそうな、背が高くて顔立ちも整った王子系の男子もいれば、スポーツマンタイプもいるし、意外に、小柄で可愛い系の男子もいる。
全体的にみんな、どんな洋服でもよく似合いそうな細身で、金髪で体格も日本人離れしている航がまじると、かなり浮きそうだ。勿論、青磁も……。
それも主催者の狙いなんだろうけど。
「……岬、髪型どうかな……?」
航が鏡の前の椅子から立ち上がり、俺の方に歩いてきた。
いつもはモシャッと額に下りている前髪がスッキリと上がり、綺麗な額があらわになっていて、我が弟ながら、ちょっとドキッとするくらいハンサムだ。
「凄くカッコいいよ、航。……なんか、昔のアルバムで見た、結婚式の写真のパパみたいだ」
褒めると、航は綺麗に整った眉を下げて不満げにぼやいた。
「もう、そこで出てくるのが何であのパパなの⁉︎」
「だって、似てるし」
「もっと違う褒め方が良かったなぁ。ドキドキするとか」
「なんでお前相手にドキドキするんだよ……」
「あは。そうだよね」
航がせっかくかっこよくして貰った髪の毛をぐしゃっとしながら手で梳く。
あーあ、やっぱり航は航だなぁ。でも、ちょっと安心する。
「……そういえば、青磁まだ来ないね」
航の表情が一瞬スッと冷えて、ドキッとした。
正直なところ、俺は青磁の「ミスコンで勝負する」という発言を、あんまり本気にしてはいなかった。
だって、大学全体で一番かっこいい男子を決めるっていう大会に、俺の親しい男が二人も出るなんて、普通ないだろうと思ったし。
でも万が一のこともあるから、心の中で密かに願ってはいたんだ。
二人とも穏便に、ミスコンの候補者選びの段階で落選してくれたらいいな、と……。
航一人が出るっていう話なら全力で応援しようと思えたけど、青磁まで出て、更に俺の人生が勝手に賭けられてるとなると……誰を応援したらいいのやら、心境が複雑すぎる。
でも、そんな俺の願いとは裏腹に六月、航の元には最終候補者選出の通知が届いた。
同時に俺のスマホにも青磁からの「余裕で受かった」というメッセージが入ってきて、事態は決定的になってしまったのだ。
そして、6月下旬のある日――ついに、数奇な運命の歯車が回り出す時が来た。
「ミス・ミスター立山候補者の皆さん! 本日はお集まりいただきありがとうございます!」
東京渋谷の雑居ビルの中にある、某宣材写真スタジオのメイクルーム。
大きなテーブルと簡易な椅子が置かれた約8畳ほどの広さの部屋に、学内から選び抜かれた美男美女が男女六人ずつ――いや、青磁は遅れていてまだ来ていないので、今はまだ合わせて十一人が集まっていた。
椅子が足りないのもあり、候補者達は行ったり来たりしながら写真を撮りあったり自己紹介したり、みんなほぼ初対面とは思えないほど和気藹々と交流している。
「それでは、これから順番にお名前を呼びますので、お一人ずつスタジオの方に出ていらしてくださいねー! じゃあ、まずはエントリーナンバー1の西崎えりさん!」
広研の女性がテキパキと場を仕切り、候補者を案内し始めた。
今日はミスコン候補者たちの初顔合わせの日、兼、メディア用宣材写真の撮影日だ。
これから候補者一人一人がプロのカメラマンに写真を撮られ、それがミスコン告知用のWEBサイトに掲載されることになる。
最初に呼ばれたのは、とても一般人とは思えない、アイドルみたいなルックスの可愛い女子だった。
容姿ばかりか性格や生活態度もチェックするという、厳しい面接試験を突破し集まった最終候補者達は、半数近くがほぼ芸能人そのものの経歴を持っている人達らしい。
既に雑誌モデルとして活躍している女子、ネットテレビの学生キャスターをやっている男子……。
見た目も隙がなく、とても同じ大学生とは思えない。
そんな人たちが、今日は全員、女性はノースリーブの真っ白なワンピース、男性は黒スラックスに白シャツと、ほぼ全く同じ、決められた服装を身につけている。
わざと同じ服装にすることで、集団の中での容姿のレベル、スタイルの良し悪しがハッキリしてしまうという……俺みたいな一般人からすると、見ているだけでも身がすくむ状況だ。
この誤魔化しのきかない姿で撮られた写真は、今後ミスコンが終わるまで――いや、ミスコンが終わった後も、ずっとあらゆる媒体に掲載され続ける。
候補の正式な公表後、7月にスタートする、インターネットで広く行われる一般投票にも、もちろん影響する。
つまり、この時点での宣材写真の良し悪しが、四ヶ月後のファイナルまでの得票数にかなりの影響があるってことらしい。
裕明に聞いた所によれば、女子も男子もこの日のためにダイエットをしたり、エステに行ったり、スタイルやコンディションを万全にしてくるとか……。
そんな中で、ウチの航はといえば――普段の服装をマシにする以外の準備は皆無で、今日に臨んでしまった。
それでも航は十分カッコいいと俺は思うけど、本人はこの場に足を踏み入れた途端、緊張で完全に棒立ちになっていた。
その航に、ついてきて欲しいと頼まれた俺に至っては、場違いすぎて完全に空気だ。
普段は人なつこい航も、流石に誰にも話しかけられず、ガチガチになって俺の方を見てきた。
「どうしよう……俺、浮いてない? 写真撮るとか、何したらいいのかな」
て、俺に聞かれても困る。
二人してオロオロしている内に、交流の中心にいたお姉様系のカッコいいミス候補の女性と目が合ってしまった。
ハイヒールを履きこなした、ファッション雑誌から抜け出てきたような女性二人が、完璧なモデル歩きで向こうから歩いてくる。
一人はツヤツヤのロングヘアの派手顔の美人で、もう一人はキリッとした吊り目の、ボブヘアでインテリ系の美女だ。
「こんにちはー! 犬塚航くんだよね⁉︎ 私は法学部三年の南野ゆりな。こっちは、北田まいっていうの。立山キャンパスにイケメンの獣人さんが入学したって聞いて、会ってみたかったんだー! 耳、カワイイね!」
まぶたにキラキラとラメが光っている派手系美女の南野さんが、笑顔で航の顔を見上げる。
話し方からしてかなり積極的な性格みたいで、孤立無援だった俺たちには凄く有り難かった。
「あら、まだ髪の毛、セットしてないの? アタシ達は外の行きつけの所でもうセットしてきてあるから、やってあげよっか?」
インテリ美女の北田さんが、反対側から航の髪に触れてくる。
「ありがとう、ぜひ……! 俺、よくわからないから本当に助かります……!」
航は拾われた子犬みたいに目を輝かせ、二人の美女に壁際の大きな鏡の方へ連れられていった。
尻尾がもし出ていたら、ちぎれんばかりに振ってたと思う。
そうだよな、航は生来は誰とでも仲良くなる性格なんだよな……。あの青磁とだって、最初は俺を困らせるくらいに友好的だったし。
どうも、航の世話に関しては俺が出る幕は無いみたいだ。
――それにしても。
青磁はしょっぱなの顔合わせから遅刻って……。
あのマイペースすぎる性格でよく厳しい面接に受かったなと思う。
ミスコンに出るのはともかく、裕明達に迷惑をかけないか、だんだん心配になってきた。
最後には集合写真も撮るみたいなのに、間に合うのかな。
入り口を気にしてドキドキしている間にも、撮影がどんどん進み、女性の候補者の名前がどんどん呼ばれていく。
航の髪の毛をセットしてくれていた北田さんも最後に呼ばれて、こちらにウインクしながらツヤツヤのボブヘアを揺らし、スタジオに出て行った。
もう、部屋に残っているのはミスター候補の男子だけだ。
ヨーロッパの血が混ざってそうな、背が高くて顔立ちも整った王子系の男子もいれば、スポーツマンタイプもいるし、意外に、小柄で可愛い系の男子もいる。
全体的にみんな、どんな洋服でもよく似合いそうな細身で、金髪で体格も日本人離れしている航がまじると、かなり浮きそうだ。勿論、青磁も……。
それも主催者の狙いなんだろうけど。
「……岬、髪型どうかな……?」
航が鏡の前の椅子から立ち上がり、俺の方に歩いてきた。
いつもはモシャッと額に下りている前髪がスッキリと上がり、綺麗な額があらわになっていて、我が弟ながら、ちょっとドキッとするくらいハンサムだ。
「凄くカッコいいよ、航。……なんか、昔のアルバムで見た、結婚式の写真のパパみたいだ」
褒めると、航は綺麗に整った眉を下げて不満げにぼやいた。
「もう、そこで出てくるのが何であのパパなの⁉︎」
「だって、似てるし」
「もっと違う褒め方が良かったなぁ。ドキドキするとか」
「なんでお前相手にドキドキするんだよ……」
「あは。そうだよね」
航がせっかくかっこよくして貰った髪の毛をぐしゃっとしながら手で梳く。
あーあ、やっぱり航は航だなぁ。でも、ちょっと安心する。
「……そういえば、青磁まだ来ないね」
航の表情が一瞬スッと冷えて、ドキッとした。
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