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田中の勇気
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四月。
どこのサークルも、新入生の確保に血眼になる時期だが、新歓活動が活発なのは、一、二年生の通う和泉校舎だけで、三、四年生の通っているここ、お茶の水周辺は、至って静かなものだ。
とはいえ、サークル室にサークル員が全くいなくなるという訳じゃない。
僕は意を決して、あの時入室すら許されなかったテニスサークル、mappyのサークル室へと向かった。
423号室の扉の前に立つと、今年度の新歓用のチラシが貼られている。
その内容は相変わらずチャラ度MAXだったが、今の僕は防御力が上がっているせいか、それほどのダメージは受けなかった。
ついに意を決して、ドアを叩こうと手を出した――のだが、その瞬間に、誰かが中から乱暴に扉を開け、廊下に出てきて、結構な勢いで僕にドンとぶつかった。
「わっ、ごめんなさい……!」
「おっと、悪い」
反射的にお互いに謝り合って、次の瞬間、相手が世羅だってことに気付いた。
「あっ……、世羅……!」
世羅が僕の顔をチラリと一目見て、足を止める。
「お前……」
その後ろから、世羅を追いかけるようにして鬼のような形相をした女の子が出てきた。
この前、僕のことをにべもなく追い返した、あのアイドルみたいに綺麗な顔の女の子だ。
「ちょっと、世羅君。話、終わってないでしょ!」
叫んだ彼女の言葉尻がきつい。
なんだか、険悪な雰囲気……?
それに対して、世羅は廊下の端で腕を組み、むっつりと黙り込んでいる。
今日は黒ニットに黒いスキニーデニムと、相変わらず全身真っ黒なファッションで、黙るとかなり雰囲気が怖い。
女の子もそうなのか黙りこんでしまい、三すくみ状態になってしまった。
だ、ダメだこりゃ、何とかしなきゃ。
僕は女の子に向かって、思い切って話しかけた。
「あのー、お取り込み中にすみません。僕、四年生なんですが、どうしてもこのサークルに入りたくて来たんです。セレクション、してもらえませんでしょうか……」
すると、彼女は露骨に嫌な顔をして、首を傾げた。
「四年生なのに、これから入るんですか?」
黙って何度も頷く。
ところが、彼女は僕を無視して、世羅に話しかけた。
「世羅君、とりあえず中に戻ってよ!」
ところが、世羅はサラリと、とんでもないことを言い出した。
「この人、入れてあげれば。四年生でも入りたいなら、関係ねぇだろ。俺が代わりにサークル抜けるから、頭数も変わらねぇし」
な、なんだってーっ!?
僕は世羅の為にヘイザップしてここに来たのに、世羅が辞めたら何の意味もない――!!
「何、バカなこと言ってんの!? そんな勝手なこと、出来る訳ないじゃん!?」
女の子がついにブチキレる。
そうだそうだーっ!!
僕のこの四ヶ月の努力は一体何だったんだー!?
一緒になってデモを起こしたい気分だったが、世羅は全く取り合わずに吐き捨てた。
「じゃあ、俺がここ辞めるだけだな。幹事長には言っとく」
「はあ……!?」
背中を向けてズンズン歩き出した世羅の背中を、僕はしばらくポカンと見ていたが――すぐに、必死になって追いかけた。
「世羅!! 待って……!!」
後ろから大声で呼びかける。
たっぷり数秒かかって、世羅がやっと立ち止まり、僕の方を振り向いてくれた。
「何だよ」
「あの……っ!! 僕のこと、覚えてる……!?」
聞くと、世羅はスパイラルパーマのかかった前髪を掻き上げながら、ため息混じりに答えた。
「史学地理の田中だろ。この前、食堂でうどんこぼしてた」
「そ、そうじゃなくてっ。僕たち、小学校も、中学校も高校も……ずーっと、同じだった……よね!?」
「……。そうだっけ?」
「そうだよ! 僕、小さい頃から目立つ体型だったんだけど、見覚え無いかな……田中に、水晶の晶って書いて晶《あきら》……」
「……。ああ、あの田中か……」
!!
思い出してもらえた……!!
すごく、すごく嬉しい……。
さっきも、ある意味、サークルに入りたい僕の味方をしてくれたし……。
そもそも僕、すごく見た目が変わったのに、あの時うどんこぼした田中だってことを覚えててくれて、一発で分かってくれたのも凄い。
これはもしかすると、望みがあるのかもしれない!!
胸が熱くなり、一気に希望が湧いてくる。
「で。その田中が、何の用だよ。もう、行っていい?」
面倒くさそうに言われて、僕は必死で世羅を引き留めた。
「待って……! あっ、あのさっ。さっき、何で僕のこと、サークルに入れてやれって、言ってくれたの……?」
「……。お前、四年の癖にわざわざ来たってことは、どうしても入りたかったんだろ、あのサークル。目当ての女でもいたんじゃねぇの?」
「えっと、そ、そういう訳じゃ……それに近い所は、あるけど……。あっ、あと、世羅は本当に辞めちゃうの、あのサークル?」
「……ああ。人間関係面倒臭えから、もう行かねぇ予定。お前は入りたいなら入れば。それじゃあな」
踵を返して、世羅があっけなく去っていく。
だめだ、このまんまじゃ……!
ここで何もしないでいたら、この会話が今の人生での世羅との最後の最後になってしまう!
そんなことになったら、今までの努力全部が無駄になる……っ。
――イチかバチか。
僕は、思い切って大胆な賭けに出た。
「じゃっ、じゃあ! 僕のっ、サークルに入ってくれない……!? ボードゲーム研究会に……」
漫画研究会を兼ねてることまでは言わなかった。
オタクっぽ過ぎて、リア充の世羅が引いたら困る。
世羅は振り向いたけど、呆れたような顔をしていた。
「は……? ……お前はテニサーに入るんだろが」
「ううん、やっぱりもう、いいかなって。それよりも、その……僕の今のサークル、人が少なすぎて、無くなっちゃいそうで……もし、世羅が嫌じゃなかったら、入って欲しいんだ……。人少ないから、人間関係とかも大丈夫だよ。真面目にやらなくていいし、気が向いたらでいいから」
実質のところは既に消滅してるサークルだけど、嘘も方便とはこのことだ。
世羅はしばらく首を捻っていたが、最後には渋々、頭を縦に振ってくれた。
「……。暇だから、別にいいけどよ……バイトもあるし、そんなに活動できねぇからな」
「やったぁ!!」
思わず声に出た上に、ピョーンとジャンプしてしまった。
今生でやっと初めて、世羅と繋がりができた!!
こんな勇気を出せたのも、ダイエット成功して、自分に自信が持てたから――。
応援してくれたみんなのおかげだ……。
感涙を我慢しながら、別れる前に、早速世羅とlimeを交換した。
世羅がアイコンまで黒一色の単なる丸「●」だったのにはビックリだったけど、小躍りしたいほど嬉しかった。
前途は明るい。
これからできる限り一緒にいて、絶対に前世のこと、思い出してもらうぞ……!
どこのサークルも、新入生の確保に血眼になる時期だが、新歓活動が活発なのは、一、二年生の通う和泉校舎だけで、三、四年生の通っているここ、お茶の水周辺は、至って静かなものだ。
とはいえ、サークル室にサークル員が全くいなくなるという訳じゃない。
僕は意を決して、あの時入室すら許されなかったテニスサークル、mappyのサークル室へと向かった。
423号室の扉の前に立つと、今年度の新歓用のチラシが貼られている。
その内容は相変わらずチャラ度MAXだったが、今の僕は防御力が上がっているせいか、それほどのダメージは受けなかった。
ついに意を決して、ドアを叩こうと手を出した――のだが、その瞬間に、誰かが中から乱暴に扉を開け、廊下に出てきて、結構な勢いで僕にドンとぶつかった。
「わっ、ごめんなさい……!」
「おっと、悪い」
反射的にお互いに謝り合って、次の瞬間、相手が世羅だってことに気付いた。
「あっ……、世羅……!」
世羅が僕の顔をチラリと一目見て、足を止める。
「お前……」
その後ろから、世羅を追いかけるようにして鬼のような形相をした女の子が出てきた。
この前、僕のことをにべもなく追い返した、あのアイドルみたいに綺麗な顔の女の子だ。
「ちょっと、世羅君。話、終わってないでしょ!」
叫んだ彼女の言葉尻がきつい。
なんだか、険悪な雰囲気……?
それに対して、世羅は廊下の端で腕を組み、むっつりと黙り込んでいる。
今日は黒ニットに黒いスキニーデニムと、相変わらず全身真っ黒なファッションで、黙るとかなり雰囲気が怖い。
女の子もそうなのか黙りこんでしまい、三すくみ状態になってしまった。
だ、ダメだこりゃ、何とかしなきゃ。
僕は女の子に向かって、思い切って話しかけた。
「あのー、お取り込み中にすみません。僕、四年生なんですが、どうしてもこのサークルに入りたくて来たんです。セレクション、してもらえませんでしょうか……」
すると、彼女は露骨に嫌な顔をして、首を傾げた。
「四年生なのに、これから入るんですか?」
黙って何度も頷く。
ところが、彼女は僕を無視して、世羅に話しかけた。
「世羅君、とりあえず中に戻ってよ!」
ところが、世羅はサラリと、とんでもないことを言い出した。
「この人、入れてあげれば。四年生でも入りたいなら、関係ねぇだろ。俺が代わりにサークル抜けるから、頭数も変わらねぇし」
な、なんだってーっ!?
僕は世羅の為にヘイザップしてここに来たのに、世羅が辞めたら何の意味もない――!!
「何、バカなこと言ってんの!? そんな勝手なこと、出来る訳ないじゃん!?」
女の子がついにブチキレる。
そうだそうだーっ!!
僕のこの四ヶ月の努力は一体何だったんだー!?
一緒になってデモを起こしたい気分だったが、世羅は全く取り合わずに吐き捨てた。
「じゃあ、俺がここ辞めるだけだな。幹事長には言っとく」
「はあ……!?」
背中を向けてズンズン歩き出した世羅の背中を、僕はしばらくポカンと見ていたが――すぐに、必死になって追いかけた。
「世羅!! 待って……!!」
後ろから大声で呼びかける。
たっぷり数秒かかって、世羅がやっと立ち止まり、僕の方を振り向いてくれた。
「何だよ」
「あの……っ!! 僕のこと、覚えてる……!?」
聞くと、世羅はスパイラルパーマのかかった前髪を掻き上げながら、ため息混じりに答えた。
「史学地理の田中だろ。この前、食堂でうどんこぼしてた」
「そ、そうじゃなくてっ。僕たち、小学校も、中学校も高校も……ずーっと、同じだった……よね!?」
「……。そうだっけ?」
「そうだよ! 僕、小さい頃から目立つ体型だったんだけど、見覚え無いかな……田中に、水晶の晶って書いて晶《あきら》……」
「……。ああ、あの田中か……」
!!
思い出してもらえた……!!
すごく、すごく嬉しい……。
さっきも、ある意味、サークルに入りたい僕の味方をしてくれたし……。
そもそも僕、すごく見た目が変わったのに、あの時うどんこぼした田中だってことを覚えててくれて、一発で分かってくれたのも凄い。
これはもしかすると、望みがあるのかもしれない!!
胸が熱くなり、一気に希望が湧いてくる。
「で。その田中が、何の用だよ。もう、行っていい?」
面倒くさそうに言われて、僕は必死で世羅を引き留めた。
「待って……! あっ、あのさっ。さっき、何で僕のこと、サークルに入れてやれって、言ってくれたの……?」
「……。お前、四年の癖にわざわざ来たってことは、どうしても入りたかったんだろ、あのサークル。目当ての女でもいたんじゃねぇの?」
「えっと、そ、そういう訳じゃ……それに近い所は、あるけど……。あっ、あと、世羅は本当に辞めちゃうの、あのサークル?」
「……ああ。人間関係面倒臭えから、もう行かねぇ予定。お前は入りたいなら入れば。それじゃあな」
踵を返して、世羅があっけなく去っていく。
だめだ、このまんまじゃ……!
ここで何もしないでいたら、この会話が今の人生での世羅との最後の最後になってしまう!
そんなことになったら、今までの努力全部が無駄になる……っ。
――イチかバチか。
僕は、思い切って大胆な賭けに出た。
「じゃっ、じゃあ! 僕のっ、サークルに入ってくれない……!? ボードゲーム研究会に……」
漫画研究会を兼ねてることまでは言わなかった。
オタクっぽ過ぎて、リア充の世羅が引いたら困る。
世羅は振り向いたけど、呆れたような顔をしていた。
「は……? ……お前はテニサーに入るんだろが」
「ううん、やっぱりもう、いいかなって。それよりも、その……僕の今のサークル、人が少なすぎて、無くなっちゃいそうで……もし、世羅が嫌じゃなかったら、入って欲しいんだ……。人少ないから、人間関係とかも大丈夫だよ。真面目にやらなくていいし、気が向いたらでいいから」
実質のところは既に消滅してるサークルだけど、嘘も方便とはこのことだ。
世羅はしばらく首を捻っていたが、最後には渋々、頭を縦に振ってくれた。
「……。暇だから、別にいいけどよ……バイトもあるし、そんなに活動できねぇからな」
「やったぁ!!」
思わず声に出た上に、ピョーンとジャンプしてしまった。
今生でやっと初めて、世羅と繋がりができた!!
こんな勇気を出せたのも、ダイエット成功して、自分に自信が持てたから――。
応援してくれたみんなのおかげだ……。
感涙を我慢しながら、別れる前に、早速世羅とlimeを交換した。
世羅がアイコンまで黒一色の単なる丸「●」だったのにはビックリだったけど、小躍りしたいほど嬉しかった。
前途は明るい。
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