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頭の上は列車の外に面した通路だった場所で、今は窓が全て壊れ、冷たい風が吹きすさんでいた。
「誰か! 誰かいませんか!!」
身体を半分個室の外に出し、割れた窓の外に叫ぶ。
それでも何の反応もないので、更にドアに足を掛けてのぼり、窓だった場所から列車の外に這い出した。
幸い雪は止んでいたけれど、氷点下何十度という寒さに襲われて身体がかじかむ。
「ううっ、寒い……!!」
吹き付ける風が冷たいというより痛いレベルで、全身が凍りそうだ。
こんな寒さの中にいたら俺自身、長くは持たない。
横倒しになった列車の上から見ると、後ろの方の数両はかろうじて線路の上に残っているのが見えた。
脱線したポイントだと思われる部分で不自然にレールが切れてグニャグニャに曲がっているのが見え、血の気が引く。
明らかに事故じゃない。
人為的に線路を破壊しなければあんなことにはならない……。
(テロ……!?)
不吉なものを感じながら、深い雪の上にぼすっと音を立てて飛び降りた。
――残ってる車両の方には、無事な人がいるかもしれない……。
列車の後ろの車両へと行こうとした時、夜空を裂くようなパアッという光が電車の向こう側を照らし、エンジン音が遠くで上がった。
――救助かもしれない。
一縷の望みを抱きつつ、列車の底の部分にぴったりとくっついて様子をうかがう。
車輪に足をかけてそっと顔を出すと、雪原の向こうから現れたのは、キャタピラで動く真っ白な雪上車と、何台もの黒いスノーモービルだった。
モコモコしたロシア帽に雪用のゴーグル、暗い色の軍服を着た兵士達が銃を構えて散り散りになり、次々と車両に群がっていく。
一瞬ロシアの軍隊かと思ったけど、顔立ちを見るとどうやら違うようだった。
皆、俺と同じ黄色人種だ。
彼らは聞いたことのない言語でお互いを呼び合い、列車の中を捜索し始めた。
連続した銃声や悲鳴が次々と上がり始め、恐怖に寒ささえ忘れる。
恐らく、彼らは俺を殺そうとしている側の人間たちだ……なんの罪もない人達を巻き込むなんて。
どうにかしなくちゃいけないのに、手足が凍りついたように動かない。
やがて兵士が一人、俺が隠れている車両のすぐそばまで来て、横倒しの列車の下から何かを引っ張り出し始めた。
――それが、さっき俺を守ってくれた監視役の男の人の身体だと気付いて、俺は思わず叫んでいた。
「や、やめ――」
連射音と共に、目の前で血まみれの頭が撃ち抜かれる。
恐怖とショックに吐き気と目眩がする中で、何者かが突然、俺の服の襟首を後ろから掴んだ。
振り返ると、男たちの一人が背後に立ち、俺にサブマシンガンを突きつけている。
「お前、オカノマコトだな」
独特の発音の英語で訊かれた。
目の前では、さっき人を撃ち殺した兵士が列車の上にのぼり、俺に向かって黒々とした銃口を向けていた。
――ああ、もうダメだ。
俺はもう、ここで終わりだ。
「お、俺は……っ」
口を開きかけた時、ダン、ダンという発砲音が二発鳴り響き、列車の上の男と、俺の襟首をつかんでいた男が二人とも、眉間から血を流しながら雪上に吹っ飛んだ。
「あっ……あっ!!」
飛び散った血と男の死に顔に絶句して、重く、既に感覚のない体を引きずるように後ずさる。
銃弾が放たれた方向を見ると、男たちと全く同じ軍服とゴーグル、ロシア帽を身につけた、雪に溶けるような白い肌をした男が、数両先の列車の上で拳銃を構えていた。
その男は長身で、眩しいくらいの月明かりをバックに列車から飛び降り、恐ろしい速さで俺の方へ走り寄ってくる。
「マコト! そいつから服を奪え、早く! 凍傷になるぞ!」
その低く艶のある声に、俺は心底驚いた。
そんなはずが無い……。こんな所に彼がいるはずが無い。
俺は夢を見てるんだろうか。
ぼんやりとする俺の目の前で、男が容赦なく死体から分厚い耐寒服と帽子を剥ぎ取ってゆく。
手伝ってもらいながらそれらを身に付け、分厚い帽子とゴーグルを無理矢理被せられた時、初めて男が自分のゴーグルを額に上げた。
その瞳は、凍てつく星空と同じ――。
「ミーシャ……?」
雪が見せた幻だろうかと疑いながら、吹きすさぶ風の中で相手の顔をじっと見つめる。
呆然とする俺の頰を、分厚い手袋の指が優しく撫でた。
「……俺はお前を守ると言った」
その一言で、一瞬にしてゴーグルの中が洪水になるほど涙が溢れた。
「み、み……しゃ……」
思い出してくれた。
俺を、思い出してくれたんだ……っ。
時が止まったようにその美貌と見つめ合い、俺はぎこちなく笑顔を作った。
「あ、ありがとう……」
穏やかなミーシャの顔が近付いて、額と額が合わさるように一瞬くっつき、離れた。
「――さあ、奴らのスノーモービルで逃げるぞ。迎えがすぐそこまで来てる」
手を引かれ、ザクザクと雪を踏んで走る。
「迎えって……!? それに、他の人達は……っ」
「詳しい話は後だ。――ロシア当局には匿名で通報した。この列車は外国籍の国際列車だし、すぐ来るかは分からないがな。――そんなことよりお前の命を優先しろ」
「う、うん……っ」
グスグス泣きながら腕を引っ張られて、二人乗りの黒いスノーモービルの後ろに乗った。
背後では、まだ、叫びと銃声、何か命令するような口調の会話が聞こえる。
「行くぞ、しっかりつかまれ!」
頷き、ミーシャの広い背中にしっかりと腕を回した。
エンジン音が高まり、激しい風が耳元で唸り始める。
こんな状況で、しかもまだ明日をも知れない身だけれど、それでも心が温かい。
再び雪の降り出した雪原の向こうへと疾走しながら、俺は両腕にぎゅっと力を込めた。
――吹雪に紛れ、もう永遠に離れなくて済む世界へゆけるように。
「誰か! 誰かいませんか!!」
身体を半分個室の外に出し、割れた窓の外に叫ぶ。
それでも何の反応もないので、更にドアに足を掛けてのぼり、窓だった場所から列車の外に這い出した。
幸い雪は止んでいたけれど、氷点下何十度という寒さに襲われて身体がかじかむ。
「ううっ、寒い……!!」
吹き付ける風が冷たいというより痛いレベルで、全身が凍りそうだ。
こんな寒さの中にいたら俺自身、長くは持たない。
横倒しになった列車の上から見ると、後ろの方の数両はかろうじて線路の上に残っているのが見えた。
脱線したポイントだと思われる部分で不自然にレールが切れてグニャグニャに曲がっているのが見え、血の気が引く。
明らかに事故じゃない。
人為的に線路を破壊しなければあんなことにはならない……。
(テロ……!?)
不吉なものを感じながら、深い雪の上にぼすっと音を立てて飛び降りた。
――残ってる車両の方には、無事な人がいるかもしれない……。
列車の後ろの車両へと行こうとした時、夜空を裂くようなパアッという光が電車の向こう側を照らし、エンジン音が遠くで上がった。
――救助かもしれない。
一縷の望みを抱きつつ、列車の底の部分にぴったりとくっついて様子をうかがう。
車輪に足をかけてそっと顔を出すと、雪原の向こうから現れたのは、キャタピラで動く真っ白な雪上車と、何台もの黒いスノーモービルだった。
モコモコしたロシア帽に雪用のゴーグル、暗い色の軍服を着た兵士達が銃を構えて散り散りになり、次々と車両に群がっていく。
一瞬ロシアの軍隊かと思ったけど、顔立ちを見るとどうやら違うようだった。
皆、俺と同じ黄色人種だ。
彼らは聞いたことのない言語でお互いを呼び合い、列車の中を捜索し始めた。
連続した銃声や悲鳴が次々と上がり始め、恐怖に寒ささえ忘れる。
恐らく、彼らは俺を殺そうとしている側の人間たちだ……なんの罪もない人達を巻き込むなんて。
どうにかしなくちゃいけないのに、手足が凍りついたように動かない。
やがて兵士が一人、俺が隠れている車両のすぐそばまで来て、横倒しの列車の下から何かを引っ張り出し始めた。
――それが、さっき俺を守ってくれた監視役の男の人の身体だと気付いて、俺は思わず叫んでいた。
「や、やめ――」
連射音と共に、目の前で血まみれの頭が撃ち抜かれる。
恐怖とショックに吐き気と目眩がする中で、何者かが突然、俺の服の襟首を後ろから掴んだ。
振り返ると、男たちの一人が背後に立ち、俺にサブマシンガンを突きつけている。
「お前、オカノマコトだな」
独特の発音の英語で訊かれた。
目の前では、さっき人を撃ち殺した兵士が列車の上にのぼり、俺に向かって黒々とした銃口を向けていた。
――ああ、もうダメだ。
俺はもう、ここで終わりだ。
「お、俺は……っ」
口を開きかけた時、ダン、ダンという発砲音が二発鳴り響き、列車の上の男と、俺の襟首をつかんでいた男が二人とも、眉間から血を流しながら雪上に吹っ飛んだ。
「あっ……あっ!!」
飛び散った血と男の死に顔に絶句して、重く、既に感覚のない体を引きずるように後ずさる。
銃弾が放たれた方向を見ると、男たちと全く同じ軍服とゴーグル、ロシア帽を身につけた、雪に溶けるような白い肌をした男が、数両先の列車の上で拳銃を構えていた。
その男は長身で、眩しいくらいの月明かりをバックに列車から飛び降り、恐ろしい速さで俺の方へ走り寄ってくる。
「マコト! そいつから服を奪え、早く! 凍傷になるぞ!」
その低く艶のある声に、俺は心底驚いた。
そんなはずが無い……。こんな所に彼がいるはずが無い。
俺は夢を見てるんだろうか。
ぼんやりとする俺の目の前で、男が容赦なく死体から分厚い耐寒服と帽子を剥ぎ取ってゆく。
手伝ってもらいながらそれらを身に付け、分厚い帽子とゴーグルを無理矢理被せられた時、初めて男が自分のゴーグルを額に上げた。
その瞳は、凍てつく星空と同じ――。
「ミーシャ……?」
雪が見せた幻だろうかと疑いながら、吹きすさぶ風の中で相手の顔をじっと見つめる。
呆然とする俺の頰を、分厚い手袋の指が優しく撫でた。
「……俺はお前を守ると言った」
その一言で、一瞬にしてゴーグルの中が洪水になるほど涙が溢れた。
「み、み……しゃ……」
思い出してくれた。
俺を、思い出してくれたんだ……っ。
時が止まったようにその美貌と見つめ合い、俺はぎこちなく笑顔を作った。
「あ、ありがとう……」
穏やかなミーシャの顔が近付いて、額と額が合わさるように一瞬くっつき、離れた。
「――さあ、奴らのスノーモービルで逃げるぞ。迎えがすぐそこまで来てる」
手を引かれ、ザクザクと雪を踏んで走る。
「迎えって……!? それに、他の人達は……っ」
「詳しい話は後だ。――ロシア当局には匿名で通報した。この列車は外国籍の国際列車だし、すぐ来るかは分からないがな。――そんなことよりお前の命を優先しろ」
「う、うん……っ」
グスグス泣きながら腕を引っ張られて、二人乗りの黒いスノーモービルの後ろに乗った。
背後では、まだ、叫びと銃声、何か命令するような口調の会話が聞こえる。
「行くぞ、しっかりつかまれ!」
頷き、ミーシャの広い背中にしっかりと腕を回した。
エンジン音が高まり、激しい風が耳元で唸り始める。
こんな状況で、しかもまだ明日をも知れない身だけれど、それでも心が温かい。
再び雪の降り出した雪原の向こうへと疾走しながら、俺は両腕にぎゅっと力を込めた。
――吹雪に紛れ、もう永遠に離れなくて済む世界へゆけるように。
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