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第四話
突撃
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「よし、行くぞ大和。」
「本気で言ってるんですか?」
「ああ、もちろん。裕貴も準備しろ。」
「待ってくださいよ。せめて、アポをとりましょう。」
「そんなもの、いらないよ。早くしないと梶さんが見つからないぞ。」
俺が大和を説得していると、裕貴が台所から出てきた。
「どこか行くんですか。」
俺はこくんと頷き、
「会社に乗り込みに行く。」
と言った。
「すぐに準備しますね。」
裕貴は荷物の準備を始めた。
「ほら、裕貴は行くってよ。」
「わかりましたよ。何があっても知りませんからね。」
「おう。行くぞ。」
「ここか。でかいな。」
事務所から車で約30分。
例のライバル会社に来ている。
オフィス街の中でもひときわ大きいビル。
「よし、行こうぜ。」
「絶対、入り口で止められますよ。」
俺は大和の言葉を気にすることなく、ビルの中に入っていった。
受付に行くと、受付の美人なお姉さんたちに向かって、持っていた封筒を見せながらこう言った。
「この会社のクリエイティブ部部長の林悠真さんに渡したい物があって、クリエイティブ部は何階ですかね?」
「悠真さんをお呼びしますね。」
「いや、直接渡しに行きたいんですけど。」
「わかりました。少々お待ちください。」
実際、クリエイティブ部の場所なんてどうでも良かった。
社内に入る理由が欲しかった。
「大丈夫だそうです。今、悠真さんは5階の会議室にいるそうです。」
「わかりました。ありがとうございます。」
俺はそう言って、オフィスの中へと進んだ。
「本気で言ってるんですか?」
「ああ、もちろん。裕貴も準備しろ。」
「待ってくださいよ。せめて、アポをとりましょう。」
「そんなもの、いらないよ。早くしないと梶さんが見つからないぞ。」
俺が大和を説得していると、裕貴が台所から出てきた。
「どこか行くんですか。」
俺はこくんと頷き、
「会社に乗り込みに行く。」
と言った。
「すぐに準備しますね。」
裕貴は荷物の準備を始めた。
「ほら、裕貴は行くってよ。」
「わかりましたよ。何があっても知りませんからね。」
「おう。行くぞ。」
「ここか。でかいな。」
事務所から車で約30分。
例のライバル会社に来ている。
オフィス街の中でもひときわ大きいビル。
「よし、行こうぜ。」
「絶対、入り口で止められますよ。」
俺は大和の言葉を気にすることなく、ビルの中に入っていった。
受付に行くと、受付の美人なお姉さんたちに向かって、持っていた封筒を見せながらこう言った。
「この会社のクリエイティブ部部長の林悠真さんに渡したい物があって、クリエイティブ部は何階ですかね?」
「悠真さんをお呼びしますね。」
「いや、直接渡しに行きたいんですけど。」
「わかりました。少々お待ちください。」
実際、クリエイティブ部の場所なんてどうでも良かった。
社内に入る理由が欲しかった。
「大丈夫だそうです。今、悠真さんは5階の会議室にいるそうです。」
「わかりました。ありがとうございます。」
俺はそう言って、オフィスの中へと進んだ。
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