人探し探偵

餡脳(unknow)

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第三話

現地調査

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俺たちはさっそく、水上由紀の自宅に行った。
ピーンポーン
「はーい。」
出てきたのは、30代前半くらいの綺麗な女の人だった。
「目黒探偵事務所の者ですが。」
「探偵さんですか。何の用ですか。」
「水上由紀さんで間違いないですか?」
「はい、そうですけど。」
「お子さんはいらっしゃいますか?」
「いえ、いませんけど。」
「妊娠もしてないですか。」
「はい、それがどうかしました?」
「あ、いえ。失礼しました。」
おかしいな、子供はいないらしい。
俺たちは由紀さんにお礼を言って、事務所に帰った。

「子供いなさそうでしたね。」
「そうだな。」
「依頼人には、いなかったって伝えますね。」
「あ、あの。」
裕貴が口を開いた。
「由紀さんの部屋の中から線香の匂いがしたんですけど、由紀さんの親族とかで亡くなった人っていましたっけ?」
「いなかったと思うけどな。」
「調べてみますね。」
「おう。」
「いませんね。両親もまだ生きてますし、結婚もしてないですし。」
「あ、わかったぞ。そういうことか。」
俺はある可能性に気がついた。
「たぶん。子供はいたんだ。」
「どういうことですか?」
「流産か、死産だな。」
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