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晴れやかに恋 3
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「篠原っ、日高先生が体育祭の書類今日中に持ってこいって言ってるぞっ」
勢いよく生徒会室の扉を開けた勝山の第一声がそれだった。
「えー、マジ? いや、もうすぐ出来るけど。つーかさ、今日中って言うなら、せめて3日前には連絡するのがふつうじゃん、日高先生、絶対連絡忘れてたって」
生徒会室の机の上に所狭しと並べられた書類たちの最終チェックをしてた俺は、勝山を見てがっくりした声を出してしまった。
「勝山君も手伝ってよ、これ先生の数だけあるから、45部もつくらなきゃいけないの」
俺と同じく書類を見てた世良さんが勝山を誘う。
「だって俺、今日は無理って前から言ってたしな。家の事情だよ。ごめんだけどとりあえず連絡はしたからな、んじゃっ」
にぎやかな声だけを残して、勝山が去った。あいつ、扉くらい閉めてけよ、せっかく冷房つけてるってのに。
がらがらと引き戸を閉めて、ふう、と息を吐いた俺は、また書類を見直した。
俺は、今、生徒会長をしている。江嶋先生の推薦を受けて立候補し、5月から始まった生徒会。勝山は副会長、そして会計が世良さん。今日はいないけど書記が竹内君っていう布陣だ。
今日は夏休み真っ盛りの8月1日、9月の体育祭に向けての準備に、学校に来て書類整理中なわけ。長期休暇でも生徒会はいろいろやることがあるんです。
そして、最終チェックを終えた書類たちを、一枚ずつめくり、束ねて、ホッチキスで留める、と言う地味な作業を開始した俺たち。カシャリ、とホチキスの音だけが鳴る。少しずつ出来ていくけど、さすがに二人でやるのは骨が折れる。
「もう30分もこれやってる。あとちょっとだね、がんばろ、世良さん」
「ほんとだね、あーあ、彼氏待たせてる~。部活終わる3時に待ち合わせしてたのに~」
3時20分をさしてる壁掛け時計を見上げ、彼女が残念そうに言った。
「そうなんだ」
「せっかくの夏休みじゃん、デートもしたいじゃない? 篠原君は江嶋先生とデートしないの?」
俺たち以外誰もいないのをいいことに、先生の話題を出した彼女。
そうなんだ、俺、ホワイトデーのあの日から彼と付き合ってるんだ。江嶋先生はこの4月から学校にはいないんだけどね。あ、もちろん今もちゃんと連絡してるよ。
「週1くらいでは会ってるけど、今日は予定無しだよ」
「わぁ、週1? 先生マメじゃんっ」
世良さんが食いついてきた。
「マメ、なのかな?」
「だって、先生とはいわゆる遠恋でしょ。先生の赴任先、ここから車で1時間半もかかる高校じゃない。それをわざわざ会いに来てるわけだから、ほんと篠原くんのこと、好きなんだねぇ、先生」
ニコニコ笑って言った言葉の意味を真に受けると超ハズい。
「ちょっと、ヤメてよ、世良さん」
「えー、いいじゃない、ラブラブなんだから。あ、あたしもね、今日、実はつきあい始めた記念日なの。ちょうど一年。ふふ、最初は別にたいして好きじゃなかったんだけどね~。でも付き合ってみたらすっごい良い人だったの。だから今日のデートは特別」
嬉しそうに笑った世良さん。幸せです、って顔に書いてある。恋するって、そしてその恋が叶うってこんなハッピーなことなんだなぁ、なんてちょっと思った。
「それは、おめでとうだね、早く終わらせて彼氏に会いに行かなきゃっ」
うんとうなずいた彼女はホチキスで書類を留めつつ、また話し出した。
「ねえ、江嶋先生っていつから篠原くんのこと好きだったの? 聞いたことある?」
「え? それは……」
さすがに江嶋先生の事、簡単に何でもかんでも言うわけにいかない。俺は言葉を濁した。
でも、聞いたよ。あのホワイトデーの日。だって、俺だって知りたいじゃん。
『あの、先生、いつから俺のこと好きになってくれたんですか』
ようやく泣きやんだ俺の第一声に、顔をしかめた先生。
『……それ、聞くのかよ』
『知りたいです』
『じゃあ、お前は?』
切り返されて、戸惑いつつも正直に答えた。
『……俺、入学式の日です』
『マジか』
『っ、もうっ、だから先生も言ってよっ』
恥ずかしくて顔を手で覆った。そうしたら、しばらくして彼が言ったんだ。
『……お前振って泣かせた日だよ』
『それって、ジャケット掛けてくれた時?』
指の隙間から、目の前にいる先生をちらと盗み見た。先生は自分の首をコネコネ触りながら、言った。
『泣いてるお前見て、俺以外に泣き顔見せてんじゃねぇよって思っちまったわけ。先生優しいとか生徒に散々言われたけど、俺、なんも優しかねぇよ。ただの独占欲でお前にジャケット掛けたんだよ』
いつもかっこいい顔してクールな先生なのに、このときの先生はなんかすっごいすっごいバツが悪そうで、恥ずかしそうで、もうめっちゃかわいかった。
『……先生、俺の涙返して』
俺の声にさらに申し訳ないと言う顔になる彼。でも思いもかけなかったことを教えてくれたんだ。
『悪かったよ。早く言えなくて。でも俺、教師だからな。教え子とこうなるとか、マジでヤバいじゃねぇか。実は北川のお前への告白とかマジで焦ったし、バレンタインでお前がチョコ持ってたのも、結構動揺してたんだ、あのチョコ、女子からのじゃなかったみたいだけど。まあ、そう言うわけで、俺、今回異動願い出したんだよ。別の学校行けば、お前とつきあってもイイかと思って』
『先生……』
『だから今回の異動決定はラッキーだったんだ、俺にとって』
彼は俺と付き合うために、異動届けだしたんだって知って、すっげえすっげぇ嬉しかった。
「篠原君、ニヤケてるよ」
思い出してた俺を見て、書類にホチキスをかちりと当てつつ世良さんからチクリと一言。
「えっ、えっ、ニヤケてないよっ」
「あーあ、江嶋先生の話題なんて出すんじゃなかった」
あきれ声で言われる。
「と、とにかく、先生のことは言えないけど、俺は4月からずっと先生好きだった、それで良い?」
「4月? わぁ、すごいっ、超長い片思いだったんだぁっ」
目をキラキラさせた世良さん。頼むからヤメて、恥ずかしい。
そのとき、ガラッと生徒会室の扉がまた開かれた。
「コバンザメ、お前超健気だな」
まさかの日高先生乱入です。超ニヤニヤしてるし。つーか、あんたいつから聞いてたの。
「……立ち聞き最悪です先生。そんな暇あるなら、書類整理手伝って下さいよっ」
「すまんな、今日締め切りって連絡するのすっかり忘れてて。お詫びに書類取りに来たんだよ、そしたら楽しそうな会話してるし、つい聞いちゃった」
全く悪びれる風もない日高先生。相変わらずです。でもこの人、なんだかんだ言って俺を応援してくれてる。実はあのホワイトデーの日だって、日高先生は午後から出張で美術準備室というより学校にすらいなかった。つまり彼女は俺を騙した訳だけど。でも騙されて良かった。あの日の俺があるから、今、江嶋先生とおつき合いできてるわけで。
「え? 日高先生、知ってたの? 篠原君と江嶋先生のこと」
世良さんが作業の手を止めてびっくりした顔見せる。
「そりゃあ、篠原見てたら一目瞭然だろ? 暇つぶしにはもってこいだったよ」
ケラケラ笑いつつ、山になった完成書類を半分以上ガシリとつかんだ日高先生は、
「残りは篠原が持ってこいよ」
と言って生徒会室を出て行った。
それから二人で最後5冊の書類を作成し、世良さんには「デート楽しんでね」と手を振り別れた。
15冊ほどのそれをしっかり持って、俺は真夏の太陽光が差し込む廊下に出る。
「あっちぃな」
冷房が利いた生徒会室とはうって変わって、そこはうだるような暑さ。開け放した窓からは蝉が暑さに声援を送るように我先にと鳴いている。見上げた空は濃い青の絵の具で埋め尽くされたみたいに綺麗だった。
江嶋先生は今、なんの絵を描いているのかな。この空みたいな青い絵の具をつけた筆を走らせているのかな。あの人、また向こうでも美術部顧問らしいし。
彼を思って、俺は嬉しくなった。
そうそう、江嶋先生がくれたあの風車の絵は、俺の部屋に飾ってある。実は母さんがそのあまりの綺麗さに『もったいない。あんたの部屋じゃなくて、リビングに飾ってよ』って言ってきたけど、断固拒否した。だってあの絵は、俺と先生の思い出だし。そんで、勝手な思いこみだけど、先生が、俺の彼への思いを一筆一筆すくって絵に込めてくれたんだ、って感じてるから。
長い片思いだったけど、俺は今すっごい幸せだ。
思いが叶うってほんとに、こんなにもあたたかで嬉しい。俺、これからもずっと先生のこと好きでいる。あなたにずっと、恋してたい。
大好きな先生はもうこの学校にいないけれど、俺の心も足取りも、この夏空のように晴れやかだった。
【完】
勢いよく生徒会室の扉を開けた勝山の第一声がそれだった。
「えー、マジ? いや、もうすぐ出来るけど。つーかさ、今日中って言うなら、せめて3日前には連絡するのがふつうじゃん、日高先生、絶対連絡忘れてたって」
生徒会室の机の上に所狭しと並べられた書類たちの最終チェックをしてた俺は、勝山を見てがっくりした声を出してしまった。
「勝山君も手伝ってよ、これ先生の数だけあるから、45部もつくらなきゃいけないの」
俺と同じく書類を見てた世良さんが勝山を誘う。
「だって俺、今日は無理って前から言ってたしな。家の事情だよ。ごめんだけどとりあえず連絡はしたからな、んじゃっ」
にぎやかな声だけを残して、勝山が去った。あいつ、扉くらい閉めてけよ、せっかく冷房つけてるってのに。
がらがらと引き戸を閉めて、ふう、と息を吐いた俺は、また書類を見直した。
俺は、今、生徒会長をしている。江嶋先生の推薦を受けて立候補し、5月から始まった生徒会。勝山は副会長、そして会計が世良さん。今日はいないけど書記が竹内君っていう布陣だ。
今日は夏休み真っ盛りの8月1日、9月の体育祭に向けての準備に、学校に来て書類整理中なわけ。長期休暇でも生徒会はいろいろやることがあるんです。
そして、最終チェックを終えた書類たちを、一枚ずつめくり、束ねて、ホッチキスで留める、と言う地味な作業を開始した俺たち。カシャリ、とホチキスの音だけが鳴る。少しずつ出来ていくけど、さすがに二人でやるのは骨が折れる。
「もう30分もこれやってる。あとちょっとだね、がんばろ、世良さん」
「ほんとだね、あーあ、彼氏待たせてる~。部活終わる3時に待ち合わせしてたのに~」
3時20分をさしてる壁掛け時計を見上げ、彼女が残念そうに言った。
「そうなんだ」
「せっかくの夏休みじゃん、デートもしたいじゃない? 篠原君は江嶋先生とデートしないの?」
俺たち以外誰もいないのをいいことに、先生の話題を出した彼女。
そうなんだ、俺、ホワイトデーのあの日から彼と付き合ってるんだ。江嶋先生はこの4月から学校にはいないんだけどね。あ、もちろん今もちゃんと連絡してるよ。
「週1くらいでは会ってるけど、今日は予定無しだよ」
「わぁ、週1? 先生マメじゃんっ」
世良さんが食いついてきた。
「マメ、なのかな?」
「だって、先生とはいわゆる遠恋でしょ。先生の赴任先、ここから車で1時間半もかかる高校じゃない。それをわざわざ会いに来てるわけだから、ほんと篠原くんのこと、好きなんだねぇ、先生」
ニコニコ笑って言った言葉の意味を真に受けると超ハズい。
「ちょっと、ヤメてよ、世良さん」
「えー、いいじゃない、ラブラブなんだから。あ、あたしもね、今日、実はつきあい始めた記念日なの。ちょうど一年。ふふ、最初は別にたいして好きじゃなかったんだけどね~。でも付き合ってみたらすっごい良い人だったの。だから今日のデートは特別」
嬉しそうに笑った世良さん。幸せです、って顔に書いてある。恋するって、そしてその恋が叶うってこんなハッピーなことなんだなぁ、なんてちょっと思った。
「それは、おめでとうだね、早く終わらせて彼氏に会いに行かなきゃっ」
うんとうなずいた彼女はホチキスで書類を留めつつ、また話し出した。
「ねえ、江嶋先生っていつから篠原くんのこと好きだったの? 聞いたことある?」
「え? それは……」
さすがに江嶋先生の事、簡単に何でもかんでも言うわけにいかない。俺は言葉を濁した。
でも、聞いたよ。あのホワイトデーの日。だって、俺だって知りたいじゃん。
『あの、先生、いつから俺のこと好きになってくれたんですか』
ようやく泣きやんだ俺の第一声に、顔をしかめた先生。
『……それ、聞くのかよ』
『知りたいです』
『じゃあ、お前は?』
切り返されて、戸惑いつつも正直に答えた。
『……俺、入学式の日です』
『マジか』
『っ、もうっ、だから先生も言ってよっ』
恥ずかしくて顔を手で覆った。そうしたら、しばらくして彼が言ったんだ。
『……お前振って泣かせた日だよ』
『それって、ジャケット掛けてくれた時?』
指の隙間から、目の前にいる先生をちらと盗み見た。先生は自分の首をコネコネ触りながら、言った。
『泣いてるお前見て、俺以外に泣き顔見せてんじゃねぇよって思っちまったわけ。先生優しいとか生徒に散々言われたけど、俺、なんも優しかねぇよ。ただの独占欲でお前にジャケット掛けたんだよ』
いつもかっこいい顔してクールな先生なのに、このときの先生はなんかすっごいすっごいバツが悪そうで、恥ずかしそうで、もうめっちゃかわいかった。
『……先生、俺の涙返して』
俺の声にさらに申し訳ないと言う顔になる彼。でも思いもかけなかったことを教えてくれたんだ。
『悪かったよ。早く言えなくて。でも俺、教師だからな。教え子とこうなるとか、マジでヤバいじゃねぇか。実は北川のお前への告白とかマジで焦ったし、バレンタインでお前がチョコ持ってたのも、結構動揺してたんだ、あのチョコ、女子からのじゃなかったみたいだけど。まあ、そう言うわけで、俺、今回異動願い出したんだよ。別の学校行けば、お前とつきあってもイイかと思って』
『先生……』
『だから今回の異動決定はラッキーだったんだ、俺にとって』
彼は俺と付き合うために、異動届けだしたんだって知って、すっげえすっげぇ嬉しかった。
「篠原君、ニヤケてるよ」
思い出してた俺を見て、書類にホチキスをかちりと当てつつ世良さんからチクリと一言。
「えっ、えっ、ニヤケてないよっ」
「あーあ、江嶋先生の話題なんて出すんじゃなかった」
あきれ声で言われる。
「と、とにかく、先生のことは言えないけど、俺は4月からずっと先生好きだった、それで良い?」
「4月? わぁ、すごいっ、超長い片思いだったんだぁっ」
目をキラキラさせた世良さん。頼むからヤメて、恥ずかしい。
そのとき、ガラッと生徒会室の扉がまた開かれた。
「コバンザメ、お前超健気だな」
まさかの日高先生乱入です。超ニヤニヤしてるし。つーか、あんたいつから聞いてたの。
「……立ち聞き最悪です先生。そんな暇あるなら、書類整理手伝って下さいよっ」
「すまんな、今日締め切りって連絡するのすっかり忘れてて。お詫びに書類取りに来たんだよ、そしたら楽しそうな会話してるし、つい聞いちゃった」
全く悪びれる風もない日高先生。相変わらずです。でもこの人、なんだかんだ言って俺を応援してくれてる。実はあのホワイトデーの日だって、日高先生は午後から出張で美術準備室というより学校にすらいなかった。つまり彼女は俺を騙した訳だけど。でも騙されて良かった。あの日の俺があるから、今、江嶋先生とおつき合いできてるわけで。
「え? 日高先生、知ってたの? 篠原君と江嶋先生のこと」
世良さんが作業の手を止めてびっくりした顔見せる。
「そりゃあ、篠原見てたら一目瞭然だろ? 暇つぶしにはもってこいだったよ」
ケラケラ笑いつつ、山になった完成書類を半分以上ガシリとつかんだ日高先生は、
「残りは篠原が持ってこいよ」
と言って生徒会室を出て行った。
それから二人で最後5冊の書類を作成し、世良さんには「デート楽しんでね」と手を振り別れた。
15冊ほどのそれをしっかり持って、俺は真夏の太陽光が差し込む廊下に出る。
「あっちぃな」
冷房が利いた生徒会室とはうって変わって、そこはうだるような暑さ。開け放した窓からは蝉が暑さに声援を送るように我先にと鳴いている。見上げた空は濃い青の絵の具で埋め尽くされたみたいに綺麗だった。
江嶋先生は今、なんの絵を描いているのかな。この空みたいな青い絵の具をつけた筆を走らせているのかな。あの人、また向こうでも美術部顧問らしいし。
彼を思って、俺は嬉しくなった。
そうそう、江嶋先生がくれたあの風車の絵は、俺の部屋に飾ってある。実は母さんがそのあまりの綺麗さに『もったいない。あんたの部屋じゃなくて、リビングに飾ってよ』って言ってきたけど、断固拒否した。だってあの絵は、俺と先生の思い出だし。そんで、勝手な思いこみだけど、先生が、俺の彼への思いを一筆一筆すくって絵に込めてくれたんだ、って感じてるから。
長い片思いだったけど、俺は今すっごい幸せだ。
思いが叶うってほんとに、こんなにもあたたかで嬉しい。俺、これからもずっと先生のこと好きでいる。あなたにずっと、恋してたい。
大好きな先生はもうこの学校にいないけれど、俺の心も足取りも、この夏空のように晴れやかだった。
【完】
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