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第1部最終章 僕の執事はイケすぎています
2.
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「ジーク殿下っ、トラ君の体から出ているあの太いつるを全部浄化するんだっ。でもトラ君には浄化の光を絶対あてないでっ」
「っ、分かった」
殿下がぐっと両手で聖剣を握りして構えた。
パァアアアア! とあたりに光が満ちていく。
「辺境伯! 避けろよお!!」
叫んだ殿下が階段をのたうち登る【僕】にめがけて剣を振り下ろした。
「っマジかよ!!」と叫ぶ辺境伯。
―ドゴォォオオオオオ!
猛烈な光と轟音に階段部分が完全に崩壊していく。巻き込まれた【僕】はきらきらと金に光って消えていった。
辺境伯は黄色の障壁を何重にも自身にかけて身を守ったようだった。
だが、広場にうごめいて広がる太い【僕】はまだ半分残ってる。それに光に消されなかった太い切り口からぶばぁぁああと勢いよく瘴気が噴き出してあたりを真っ黒に染めていく。
黒いコレ、ほんと邪魔。
「くっ、やはり中途半端じゃダメだっ。なんて量の瘴気だっ」
顔をしかめたファリア先生は瘴気から逃れるため自身と殿下を包む障壁を展開した。
「どうすれば、っ、ハルトライアを救えるんだっ」
「一気につるを消滅させなければ切り口から今の様にあふれてきてしまう。出来なければ、っそれはっ」
言葉に詰まったファリア先生。
だから僕を救う必要はないんだって。
【僕】じゃなくて、ちゃんと僕だけを狙ってよ。
ほら、【僕】から溢れちゃった瘴気は僕が消すからさ。
視界を覆っていた黒が全部紫の砂粒に変わってぱらぱらぱらと軽やかな音をたてた。
ね、瘴気消えたでしょ。だからちゃんと
―コロシテネー
聖剣の一振りがあれば、僕なんて一瞬で消える。
魔王の僕は
ーハヤク死ンデシマエバ、イイノー
「な、なんだっ。今のはっ」
僕の紫玉生成を知らない殿下が目を大きく見開きキョロキョロと首を動かした。
詳しくは僕が死んだ後にでも先生に聞いてね。
「……っトラ君っ、君はこんなときでもっ、っ私は約束を守る! 絶対にっ!!」
ファリア先生はなぜか袖口で頬をぬぐって、自分たちを取り囲んでいた緑の障壁を消した。
そしてもっと大きな障壁を作り上げていく。
それはどんどん膨らんで、この広場全体を包みそう。
大きくて緑で綺麗だ。
ファリア先生の魔力はカシルのに似ているから好き。
だがそれが何かの衝撃を受けパァン! と音を立てて崩れていく。
「くっ、誰だ!」
叫んだファリア先生。
「カルシード公爵夫人っ、おやめください!」
僕の愛しい騎士の声がした。手にはいつも愛用している片手剣。あれで先生の障壁を切り裂いたのか。
「ようやっと来たか!」
崩れた階段をなんとか降りてきた辺境伯が殿下の傍に降り立つ。その手は弓でなく大きな両手剣を持っていた。
カシルはものすごい速さで辺境伯の傍に駆け寄った。
ひらりと燕尾服のテールが舞う。走る姿も完璧だ、最高にカッコいい。
「おせぇぞお前!」
「申し訳ありませんっ、屋敷のドアが固くてっ」
「ルゥ! どうやって出たっ。屋敷にはどこも200キロ以上の重さをかけて開かないようにしてたのにっ」
「うちのメイドは岩も投げ飛ばしますから」
「っ、ユア君かっ、くそっ! 200キロだよ! 信じられないっ。私はトラ君に二人を守るって約束したんだっ、お前は帰れっ!」
カシルが来た。
僕は嬉しくてうれしくて、それに賛同した【僕】が喜び踊りだした。
どおおおん! どおおおおん!
うねる度に石のタイルが粉々に砕けていく。
もくもくと砂埃が舞い上がって周りが見えなくなる。
好き。カシル。会いたかった。
大好き、大好き。
「帰りません! 私はハルトライア様の騎士ですっ。何があっても絶対にお傍を離れません! あの方の苦しみは私が全て取り除きますっ! そのために私は生きているっ!」
見えない中で、カシルと先生の声が響いた。
「トラ君の気持ちはどうなるっ! あんなになっても私たちを瘴気から守ろうとしてるんだ! お前を生かすのがあの子の願いだ! それがわからないのか!」
「私はあきらめない! 私からっ、私から私の最愛を守る権利を奪わないでください!」
その瞬間、狂喜乱舞していた【僕】の動きがピタリと止まった。
ー マ モ ル ? ー
僕はね
―死ニタイノー
カシルが
―好キナノー
僕を
―殺シテヨー
カシルを
―守リタイノー
だから僕を
―死ナセテー
カシルお前は
―死なないでー
昨日夢に見たカシルの姿が僕を襲った。
今の【僕】の姿と同じものが、カシルの体を何度も深く貫く……っ!
ぼくの いちばん
まもりたい もの
なのに
ぼくが おまえを
ぁ、ぁ、ぁあ、あああ、ああああ、ああああああああああああああああ!!!!
――― ダ メ !!!! ―――
止まっていた【僕】がうぞぉぉおおおおおおおとうごめき始めた。
どごん! どごん! とあたりを蹴散らし叩き崩しながら、どんどん僕へと寄っていく。
ーコロシチャダメー
ーダメダメダメダメー
―だってだってだってだって―
ー好きだ好きだ好きだ大好き愛してる殺して死にたい死なせて守りたい愛してるから死なないで殺して死にたい愛してる生きて守る好きだ生きろ殺したくない大好き守るよ殺して愛してるから生きていて守るから死なせて大好きだ殺して死んでしまいたいお前を守れないならー
しゅうううううと僕の体の中に【僕】の全部が入っていった。
熱い、苦しい。でも、もう外に出ないで。
【僕】は出ちゃダメ。
死ぬまで僕の中にいて。
大丈夫。もうすぐ死ねる。
誰かが、
僕を殺しに来てくれるから。
紫の瞳で辺りを見渡した。
殿下はファリア先生に何か言われて踵を返し走り去っていく。
そして駆けてくるのはファリア先生と辺境伯とカシル。
一番にやってきたのは「ハルトライア様!!」と大きな声で僕を呼ぶお前。
ああ、やっぱり僕の騎士はお前だけ。
僕の望みを一番知っているのはお前。
だから。
―コロシテヨ、ソノ剣デー
でも駆け寄ってきたカシルは膝をついて足元に剣を置こうとした。
待って!
僕は【僕】をずるぅっと出してその右腕の剣ごと握り締める。
「ハ、ハルトライア様っ?」
ダメだよ、カシル。剣を離さないで。
あのフォレストベアみたいに、僕を一突きにしてよ。
思い出したらすごく羨ましくなった。
あのベア、カシルの手で死ねたんだ、いいなぁいいなあ。
僕もお前の手で
―シナセテー
―オネガイー
「こ……ろ……し……て……」
「ハルトライア様っ、嫌です! できませんっ! お放しください!!」
僕から離れようとカシルがぐっとのけぞった。
右腕をギリギリまで伸ばして【僕】から剣をぬき取ろうとする。
でもダメ。
にがさないから。
【僕】がぐぃぃぃと引っ張るとカシルの剣の切っ先が僕の胸のあたりを掠めた。
「私の剣はあなたを守るためにあるのです! そうおっしゃったのはあなたではありませんか!」
僕を守るために、僕を生かすの?
でも僕は
こんな僕の体が生きていても
心が死んじゃったら
お前を殺しちゃう
そんなの
「た……え……ら……れ……な……」
首をぎこちなく横に振ったら見開き続けていた僕の目じりが再度切れてしまい血が零れた。
「ダメです! いやです!」
カシルがぶんぶん顔を振って全力で拒否をする。お前の目からあふれた涙がきらきらと飛び散った。
泣き虫カシル。ごめんね。
こんなこと頼んで。
でも、オネガイだから
「こ……ろ……し……」
ぐっと【僕】が剣を引っ張るとズブり布に刺さった。
あとちょっと。
なのにガチっ、と音がしてこれ以上刺さらない。
固い何かが僕の胸にある。
ああ、もう体がくるしい
動かなくなってきた
意識が消えそう
【僕】が飛び出しそうだ
時間がない
「私には、っ! できません!」
顔を振り続けるからお前のメガネがカツンと地面に落ちてしまった。
でも僕は、お前がいいんだ
だって
お前だけを
「あ、あ……あ……ぃ」
伝えたい一言も、もう言えない
お願いだカシル
愛しているお前の手で
僕を殺して
「、っ出来ない! ですがっ! 辺境伯!!」
涙にぬれたカシルの瞳がガッと見開かれた。
左腕を伸ばし、僕の肩を力いっぱい握る。
「おおよ」
カシルの後ろから両手剣を握りしめたガロディア辺境伯が大きく振りかぶった。
「っ、分かった」
殿下がぐっと両手で聖剣を握りして構えた。
パァアアアア! とあたりに光が満ちていく。
「辺境伯! 避けろよお!!」
叫んだ殿下が階段をのたうち登る【僕】にめがけて剣を振り下ろした。
「っマジかよ!!」と叫ぶ辺境伯。
―ドゴォォオオオオオ!
猛烈な光と轟音に階段部分が完全に崩壊していく。巻き込まれた【僕】はきらきらと金に光って消えていった。
辺境伯は黄色の障壁を何重にも自身にかけて身を守ったようだった。
だが、広場にうごめいて広がる太い【僕】はまだ半分残ってる。それに光に消されなかった太い切り口からぶばぁぁああと勢いよく瘴気が噴き出してあたりを真っ黒に染めていく。
黒いコレ、ほんと邪魔。
「くっ、やはり中途半端じゃダメだっ。なんて量の瘴気だっ」
顔をしかめたファリア先生は瘴気から逃れるため自身と殿下を包む障壁を展開した。
「どうすれば、っ、ハルトライアを救えるんだっ」
「一気につるを消滅させなければ切り口から今の様にあふれてきてしまう。出来なければ、っそれはっ」
言葉に詰まったファリア先生。
だから僕を救う必要はないんだって。
【僕】じゃなくて、ちゃんと僕だけを狙ってよ。
ほら、【僕】から溢れちゃった瘴気は僕が消すからさ。
視界を覆っていた黒が全部紫の砂粒に変わってぱらぱらぱらと軽やかな音をたてた。
ね、瘴気消えたでしょ。だからちゃんと
―コロシテネー
聖剣の一振りがあれば、僕なんて一瞬で消える。
魔王の僕は
ーハヤク死ンデシマエバ、イイノー
「な、なんだっ。今のはっ」
僕の紫玉生成を知らない殿下が目を大きく見開きキョロキョロと首を動かした。
詳しくは僕が死んだ後にでも先生に聞いてね。
「……っトラ君っ、君はこんなときでもっ、っ私は約束を守る! 絶対にっ!!」
ファリア先生はなぜか袖口で頬をぬぐって、自分たちを取り囲んでいた緑の障壁を消した。
そしてもっと大きな障壁を作り上げていく。
それはどんどん膨らんで、この広場全体を包みそう。
大きくて緑で綺麗だ。
ファリア先生の魔力はカシルのに似ているから好き。
だがそれが何かの衝撃を受けパァン! と音を立てて崩れていく。
「くっ、誰だ!」
叫んだファリア先生。
「カルシード公爵夫人っ、おやめください!」
僕の愛しい騎士の声がした。手にはいつも愛用している片手剣。あれで先生の障壁を切り裂いたのか。
「ようやっと来たか!」
崩れた階段をなんとか降りてきた辺境伯が殿下の傍に降り立つ。その手は弓でなく大きな両手剣を持っていた。
カシルはものすごい速さで辺境伯の傍に駆け寄った。
ひらりと燕尾服のテールが舞う。走る姿も完璧だ、最高にカッコいい。
「おせぇぞお前!」
「申し訳ありませんっ、屋敷のドアが固くてっ」
「ルゥ! どうやって出たっ。屋敷にはどこも200キロ以上の重さをかけて開かないようにしてたのにっ」
「うちのメイドは岩も投げ飛ばしますから」
「っ、ユア君かっ、くそっ! 200キロだよ! 信じられないっ。私はトラ君に二人を守るって約束したんだっ、お前は帰れっ!」
カシルが来た。
僕は嬉しくてうれしくて、それに賛同した【僕】が喜び踊りだした。
どおおおん! どおおおおん!
うねる度に石のタイルが粉々に砕けていく。
もくもくと砂埃が舞い上がって周りが見えなくなる。
好き。カシル。会いたかった。
大好き、大好き。
「帰りません! 私はハルトライア様の騎士ですっ。何があっても絶対にお傍を離れません! あの方の苦しみは私が全て取り除きますっ! そのために私は生きているっ!」
見えない中で、カシルと先生の声が響いた。
「トラ君の気持ちはどうなるっ! あんなになっても私たちを瘴気から守ろうとしてるんだ! お前を生かすのがあの子の願いだ! それがわからないのか!」
「私はあきらめない! 私からっ、私から私の最愛を守る権利を奪わないでください!」
その瞬間、狂喜乱舞していた【僕】の動きがピタリと止まった。
ー マ モ ル ? ー
僕はね
―死ニタイノー
カシルが
―好キナノー
僕を
―殺シテヨー
カシルを
―守リタイノー
だから僕を
―死ナセテー
カシルお前は
―死なないでー
昨日夢に見たカシルの姿が僕を襲った。
今の【僕】の姿と同じものが、カシルの体を何度も深く貫く……っ!
ぼくの いちばん
まもりたい もの
なのに
ぼくが おまえを
ぁ、ぁ、ぁあ、あああ、ああああ、ああああああああああああああああ!!!!
――― ダ メ !!!! ―――
止まっていた【僕】がうぞぉぉおおおおおおおとうごめき始めた。
どごん! どごん! とあたりを蹴散らし叩き崩しながら、どんどん僕へと寄っていく。
ーコロシチャダメー
ーダメダメダメダメー
―だってだってだってだって―
ー好きだ好きだ好きだ大好き愛してる殺して死にたい死なせて守りたい愛してるから死なないで殺して死にたい愛してる生きて守る好きだ生きろ殺したくない大好き守るよ殺して愛してるから生きていて守るから死なせて大好きだ殺して死んでしまいたいお前を守れないならー
しゅうううううと僕の体の中に【僕】の全部が入っていった。
熱い、苦しい。でも、もう外に出ないで。
【僕】は出ちゃダメ。
死ぬまで僕の中にいて。
大丈夫。もうすぐ死ねる。
誰かが、
僕を殺しに来てくれるから。
紫の瞳で辺りを見渡した。
殿下はファリア先生に何か言われて踵を返し走り去っていく。
そして駆けてくるのはファリア先生と辺境伯とカシル。
一番にやってきたのは「ハルトライア様!!」と大きな声で僕を呼ぶお前。
ああ、やっぱり僕の騎士はお前だけ。
僕の望みを一番知っているのはお前。
だから。
―コロシテヨ、ソノ剣デー
でも駆け寄ってきたカシルは膝をついて足元に剣を置こうとした。
待って!
僕は【僕】をずるぅっと出してその右腕の剣ごと握り締める。
「ハ、ハルトライア様っ?」
ダメだよ、カシル。剣を離さないで。
あのフォレストベアみたいに、僕を一突きにしてよ。
思い出したらすごく羨ましくなった。
あのベア、カシルの手で死ねたんだ、いいなぁいいなあ。
僕もお前の手で
―シナセテー
―オネガイー
「こ……ろ……し……て……」
「ハルトライア様っ、嫌です! できませんっ! お放しください!!」
僕から離れようとカシルがぐっとのけぞった。
右腕をギリギリまで伸ばして【僕】から剣をぬき取ろうとする。
でもダメ。
にがさないから。
【僕】がぐぃぃぃと引っ張るとカシルの剣の切っ先が僕の胸のあたりを掠めた。
「私の剣はあなたを守るためにあるのです! そうおっしゃったのはあなたではありませんか!」
僕を守るために、僕を生かすの?
でも僕は
こんな僕の体が生きていても
心が死んじゃったら
お前を殺しちゃう
そんなの
「た……え……ら……れ……な……」
首をぎこちなく横に振ったら見開き続けていた僕の目じりが再度切れてしまい血が零れた。
「ダメです! いやです!」
カシルがぶんぶん顔を振って全力で拒否をする。お前の目からあふれた涙がきらきらと飛び散った。
泣き虫カシル。ごめんね。
こんなこと頼んで。
でも、オネガイだから
「こ……ろ……し……」
ぐっと【僕】が剣を引っ張るとズブり布に刺さった。
あとちょっと。
なのにガチっ、と音がしてこれ以上刺さらない。
固い何かが僕の胸にある。
ああ、もう体がくるしい
動かなくなってきた
意識が消えそう
【僕】が飛び出しそうだ
時間がない
「私には、っ! できません!」
顔を振り続けるからお前のメガネがカツンと地面に落ちてしまった。
でも僕は、お前がいいんだ
だって
お前だけを
「あ、あ……あ……ぃ」
伝えたい一言も、もう言えない
お願いだカシル
愛しているお前の手で
僕を殺して
「、っ出来ない! ですがっ! 辺境伯!!」
涙にぬれたカシルの瞳がガッと見開かれた。
左腕を伸ばし、僕の肩を力いっぱい握る。
「おおよ」
カシルの後ろから両手剣を握りしめたガロディア辺境伯が大きく振りかぶった。
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