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12章 万能も過ぎれば不便です
5.
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頭が痛い……
体が動かない……
でも僕はやりたいことがあるんだ……
僕は、死にたいんだ
誰か、コロシテ
ネェ、コロシテ
「いやああ!!」
「わああ! なんだあれは!!」
叫び声がして、ずるりと闇の中から意識が浮上した。
いったい、何の声?
―コロシテー
その瞬間、僕の脳に回りの情景が鮮やかな映像として溢れた。まるで前世のドローンで撮ったように。
―コロシテー
太陽はもう昇っている、あの高さだと朝の10時頃か。筋雲もない快晴。秋なのにつき抜けた青空の下、僕はいた。王都の中心にある王城のすぐ東にある神殿だ。
ここはその神殿の前にある大きな広場。約50センチ角の石のタイルが敷き詰められた広場だ。長方形で200×100メートルくらいの広さ。広場の長辺である左右には階段状に20段ほどせり上がっていて、そこに観客としてたくさんの市井の人たちがいる。
叫び声はその人たちの声だった。
僕自身は神殿にほど近い位置に出現した1メートルほどの高さの石壁に、半分体を埋め込まれて捕らわれていた。
両腕と両足が手首足首くらいまで背後の石の壁にはまり僕は膝立ちのような態勢になって動かない。首にあの拘束具があるから元から動けないけれど。
頭にはやはり頬まで隠れる兜。焦点の合わない瞳だけはギラリと紫に光っているのが見えた。そして体から【つる】がうにょうにょと飛び出している。
「この者は、魔王となりかけているのです! 浄化の儀でこの哀れな魔王をお救いください!!!」
さっき至近距離で見たバーコード神官の声が広場に満ちた。
「魔王だと?!」
「信じらんねぇ!」
告げられた言葉の衝撃に、人々が戸惑いの声を上げる。
「さあ、皆様、よくご覧ください! 魔王の姿を!!」
―ダレカ、ボクヲ、コロシテー
バーコード神官が声を上げたとき、僕の体からいつもの10倍は太い【つる】が何本も飛び出して、それがぬたぬたと地面に這って伸びていくのが分かった。なん百年も生きてきた木の根っこみたいに。
広場にさらなる悲鳴が上がる。
「ひいいっ! 気持ちわりぃ!」
「ほ、っ、ほんとっにっ、魔王がっ、っいたなんて!」
僕の数メートル前には5メートル四方ほどを使って魔石が積まれていた。今年一年神殿で貯めてきた魔石だ。結構多い。
これ全部僕が吸収したら、もっと禍々しい姿になるかも。
そう思ったら太い【つる】の一本がぬるうぅと動いて魔石の山に潜り込んだ。
じゅる、じゅる、と吸っている。
魔石があっという間に減っていくのが分かった。そして根のような【つる】がめりめりと音をたてて太くなっていく。
その重さに耐えかねて、ついに石のタイルにひびが入った。
この太い【つる】は、実体化している。
さすが魔王。
「うあああああ!」「きぃゃあああああ!!」
「こっ、殺せ!」
「殺せ!」
「殺せ!! 殺せ!!」
人々の声が、合唱を始めた。ああ、すごい熱気。
僕も同じ気持ちだよ。魔王は殺さなきゃ。
「殺せ! 殺せ!」
―コロシテコロシテー
僕も声を合わせてみた。
ふふふ。なんか楽しい。
―ネェ、ハヤク、コロシテー
辺りをもう一度見渡すと魔王の僕から50メートルほど離れた場所に人が数名立っているのが分かった。
白いマントをなびかせるジーク殿下、冒険服のコンラート、ローブ姿のファリア先生、そして金づちのおじさんは橙色の瞳をしたスキンヘッドおじさんだった。後は杖を持った女性が2名、その女性たちは腰を抜かして震えていた。
「ハルト、ライア、なの、か?」
殿下のかすかな声が聞こえた。
「そうですよ」と返事ができないのが残念だ。
ああ、でも僕と知らない方が心置きなくコロセルよね。兜のおかげだよ、父グッジョブ。
あれ? でもなんで殿下の声が聞こえるんだろう? 僕と殿下の距離、結構離れているのに。
そうか。僕が瘴気をいっぱい吸って魔王になっちゃったからだ。魔力が溢れて殿下の声を拾っているんだ。ドローンで空撮したみたいに周りがよく見えるのもそのせいかな?
魔王の魔力ってすごい万能だ。
でも、早く。
―コロシテコロシテコロシテー
頭の中で僕の欲望が叫ぶ。
体から飛び出した太い【つる】が僕の欲望に呼応する。ぬたぬたと禍々しく蠢いて殺してくれる相手を探し始めた。
ずるりとその太い根を伸ばして腰を抜かした女性に近づいた。
―コロシテクレル?―
「ひいいいいい!!」
でも彼女たちは叫んで気絶してしまう。
すると女性たちの後ろから
「うおおおおおお!!」
と叫び声をあげ走りこんできた金づちのおじさんが、僕の根っこをたたいた。
―どおおん!
轟音と共に辺りに橙色の輝かしい浄化光があふれていく。
「わあああ!!」
「やった! やったぞ!」
黒い根っこの一部が音をたててつぶれ、浄化されて消えた。観客が喜びの声を上げる。
だが、ちぎれた部分からぶわわわわと瘴気が噴き出した。
そしてバシィッ、バシィッ、と石のタイルを叩き潰しながら跳ねまわり、瘴気を周りに溢れさせていく。
「ぐ、ううううう!!」
瘴気にあてられて金づちのおじさんが苦しみ始めた。
「う、が! ああぁぁぁああ!!」
おじさんの瞳がだんだん違う色に変わっていく。瘴気にのみこまれてしまいそうだった。
おじさんは僕を殺せるかもしれないのに、ダメだよそんな簡単に魔物になっちゃ。
魔王は便利だと思っていたけど切ったそばから瘴気噴き出すのめんどくさい。
前世の配電盤のブレーカー機能的なものがあれば出過ぎた瘴気止められるのに。
ああもう、噴き出すソレさっさと消えてよ。
おじさんの周りが薄く紫色に光り始めた。さらに緑の光がおじさんを包む。
ああ、あれはファリア先生の浄化魔法。きれいだなぁ。
そして緑が消えたとき、おじさんの瞳も元に戻っていた。良かった。
地面には小さな砂粒くらいの紫玉がパラリと少量落ちていった。
先生の浄化魔法、威力すごいしカッコいい。研究所副所長の名は伊達じゃない。
「トラ君! 約束は守るから!」
先生がこちらに駆けてくる。同時に殿下も、正気に戻ったおじさんも走り始めた。
―ハヤク、コロシテー
先生、早くコロシテよ
おじさんは僕をコロセル?
それとも、やっぱり殿下?
コンラートは腰を抜かしていた。
「な、な、な、っ」
まともな言葉が出てない。君は僕をコロスのは無理のようだね。
そうしてぬた、ぬた、と僕の太い根っこがまたそれを伸ばし始めた。その度に広場の石がバキンバキンと割れていく。
太さが数メートルはある太いそれが縦横無尽に動き出したことで、民を守るべく警備をしていた騎士たちが一斉に攻撃を始めた。
「ううわあああああああ!!」
彼らは悲鳴のような声を上げて剣を振るう。
太い木の根のような【つる】が傷ついた先からシュオオオオと瘴気を噴き出してあたりを瘴気で満たしていった。
「くっ!!」
走り始めた矢先だったが先生が足を止めて緑の浄化魔法を兵士に向かって広げた。
殿下も止まり、声を上げた。
「みな! 立ち去れ!! ここは危険だ!!」
体が動かない……
でも僕はやりたいことがあるんだ……
僕は、死にたいんだ
誰か、コロシテ
ネェ、コロシテ
「いやああ!!」
「わああ! なんだあれは!!」
叫び声がして、ずるりと闇の中から意識が浮上した。
いったい、何の声?
―コロシテー
その瞬間、僕の脳に回りの情景が鮮やかな映像として溢れた。まるで前世のドローンで撮ったように。
―コロシテー
太陽はもう昇っている、あの高さだと朝の10時頃か。筋雲もない快晴。秋なのにつき抜けた青空の下、僕はいた。王都の中心にある王城のすぐ東にある神殿だ。
ここはその神殿の前にある大きな広場。約50センチ角の石のタイルが敷き詰められた広場だ。長方形で200×100メートルくらいの広さ。広場の長辺である左右には階段状に20段ほどせり上がっていて、そこに観客としてたくさんの市井の人たちがいる。
叫び声はその人たちの声だった。
僕自身は神殿にほど近い位置に出現した1メートルほどの高さの石壁に、半分体を埋め込まれて捕らわれていた。
両腕と両足が手首足首くらいまで背後の石の壁にはまり僕は膝立ちのような態勢になって動かない。首にあの拘束具があるから元から動けないけれど。
頭にはやはり頬まで隠れる兜。焦点の合わない瞳だけはギラリと紫に光っているのが見えた。そして体から【つる】がうにょうにょと飛び出している。
「この者は、魔王となりかけているのです! 浄化の儀でこの哀れな魔王をお救いください!!!」
さっき至近距離で見たバーコード神官の声が広場に満ちた。
「魔王だと?!」
「信じらんねぇ!」
告げられた言葉の衝撃に、人々が戸惑いの声を上げる。
「さあ、皆様、よくご覧ください! 魔王の姿を!!」
―ダレカ、ボクヲ、コロシテー
バーコード神官が声を上げたとき、僕の体からいつもの10倍は太い【つる】が何本も飛び出して、それがぬたぬたと地面に這って伸びていくのが分かった。なん百年も生きてきた木の根っこみたいに。
広場にさらなる悲鳴が上がる。
「ひいいっ! 気持ちわりぃ!」
「ほ、っ、ほんとっにっ、魔王がっ、っいたなんて!」
僕の数メートル前には5メートル四方ほどを使って魔石が積まれていた。今年一年神殿で貯めてきた魔石だ。結構多い。
これ全部僕が吸収したら、もっと禍々しい姿になるかも。
そう思ったら太い【つる】の一本がぬるうぅと動いて魔石の山に潜り込んだ。
じゅる、じゅる、と吸っている。
魔石があっという間に減っていくのが分かった。そして根のような【つる】がめりめりと音をたてて太くなっていく。
その重さに耐えかねて、ついに石のタイルにひびが入った。
この太い【つる】は、実体化している。
さすが魔王。
「うあああああ!」「きぃゃあああああ!!」
「こっ、殺せ!」
「殺せ!」
「殺せ!! 殺せ!!」
人々の声が、合唱を始めた。ああ、すごい熱気。
僕も同じ気持ちだよ。魔王は殺さなきゃ。
「殺せ! 殺せ!」
―コロシテコロシテー
僕も声を合わせてみた。
ふふふ。なんか楽しい。
―ネェ、ハヤク、コロシテー
辺りをもう一度見渡すと魔王の僕から50メートルほど離れた場所に人が数名立っているのが分かった。
白いマントをなびかせるジーク殿下、冒険服のコンラート、ローブ姿のファリア先生、そして金づちのおじさんは橙色の瞳をしたスキンヘッドおじさんだった。後は杖を持った女性が2名、その女性たちは腰を抜かして震えていた。
「ハルト、ライア、なの、か?」
殿下のかすかな声が聞こえた。
「そうですよ」と返事ができないのが残念だ。
ああ、でも僕と知らない方が心置きなくコロセルよね。兜のおかげだよ、父グッジョブ。
あれ? でもなんで殿下の声が聞こえるんだろう? 僕と殿下の距離、結構離れているのに。
そうか。僕が瘴気をいっぱい吸って魔王になっちゃったからだ。魔力が溢れて殿下の声を拾っているんだ。ドローンで空撮したみたいに周りがよく見えるのもそのせいかな?
魔王の魔力ってすごい万能だ。
でも、早く。
―コロシテコロシテコロシテー
頭の中で僕の欲望が叫ぶ。
体から飛び出した太い【つる】が僕の欲望に呼応する。ぬたぬたと禍々しく蠢いて殺してくれる相手を探し始めた。
ずるりとその太い根を伸ばして腰を抜かした女性に近づいた。
―コロシテクレル?―
「ひいいいいい!!」
でも彼女たちは叫んで気絶してしまう。
すると女性たちの後ろから
「うおおおおおお!!」
と叫び声をあげ走りこんできた金づちのおじさんが、僕の根っこをたたいた。
―どおおん!
轟音と共に辺りに橙色の輝かしい浄化光があふれていく。
「わあああ!!」
「やった! やったぞ!」
黒い根っこの一部が音をたててつぶれ、浄化されて消えた。観客が喜びの声を上げる。
だが、ちぎれた部分からぶわわわわと瘴気が噴き出した。
そしてバシィッ、バシィッ、と石のタイルを叩き潰しながら跳ねまわり、瘴気を周りに溢れさせていく。
「ぐ、ううううう!!」
瘴気にあてられて金づちのおじさんが苦しみ始めた。
「う、が! ああぁぁぁああ!!」
おじさんの瞳がだんだん違う色に変わっていく。瘴気にのみこまれてしまいそうだった。
おじさんは僕を殺せるかもしれないのに、ダメだよそんな簡単に魔物になっちゃ。
魔王は便利だと思っていたけど切ったそばから瘴気噴き出すのめんどくさい。
前世の配電盤のブレーカー機能的なものがあれば出過ぎた瘴気止められるのに。
ああもう、噴き出すソレさっさと消えてよ。
おじさんの周りが薄く紫色に光り始めた。さらに緑の光がおじさんを包む。
ああ、あれはファリア先生の浄化魔法。きれいだなぁ。
そして緑が消えたとき、おじさんの瞳も元に戻っていた。良かった。
地面には小さな砂粒くらいの紫玉がパラリと少量落ちていった。
先生の浄化魔法、威力すごいしカッコいい。研究所副所長の名は伊達じゃない。
「トラ君! 約束は守るから!」
先生がこちらに駆けてくる。同時に殿下も、正気に戻ったおじさんも走り始めた。
―ハヤク、コロシテー
先生、早くコロシテよ
おじさんは僕をコロセル?
それとも、やっぱり殿下?
コンラートは腰を抜かしていた。
「な、な、な、っ」
まともな言葉が出てない。君は僕をコロスのは無理のようだね。
そうしてぬた、ぬた、と僕の太い根っこがまたそれを伸ばし始めた。その度に広場の石がバキンバキンと割れていく。
太さが数メートルはある太いそれが縦横無尽に動き出したことで、民を守るべく警備をしていた騎士たちが一斉に攻撃を始めた。
「ううわあああああああ!!」
彼らは悲鳴のような声を上げて剣を振るう。
太い木の根のような【つる】が傷ついた先からシュオオオオと瘴気を噴き出してあたりを瘴気で満たしていった。
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走り始めた矢先だったが先生が足を止めて緑の浄化魔法を兵士に向かって広げた。
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