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10章 腐りたくはないものです
3.
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「殿下は浄化祭でその聖剣をご披露なさるとガロディア辺境伯からお聞きいたしました。コンラートも弓を披露されると。二人のご活躍、陰ながら応援致しております」
ぺこりと頭を下げると
「えっ? ハルトライア浄化祭来ねぇのかよ?」
コンラートに驚いた声を出された。
「僕は体が弱いのであまり出歩くことはありません。人混みも苦手でして」
またいつかみたいに瘴気まみれの人間に激突されたらそれこそ一巻の終わりだ。
申し訳ないと眉を下げた僕にコンラートは少し狼狽えた顔を見せた。
「あ、……ごめん。殿下から少しだけど話聞いたよ、2年も寝たきりだったって。でもちょっとずつ元気になってるっていうのも。じゃぁ、来年はオレらと一緒に行こうぜっ。きっとその時には歩くだけじゃなく走ることだってできるようになってるよっ」
でも最後は無邪気な声で応援してくれた。
来年まで僕が魔王にならずに生きていれば、そんなこともできるかもしれないね、と静かに心で思った。
「ありがとうございます、コンラート」
感謝を述べると、手を差し出された。9歳児にしては大きな手。彼も辺境伯のように大人になる頃には巨体になると想像できた。
僕も手を差し出したら、中々の握力で握られた。
少し痛かったのが顔に出たらしい。殿下が気付き
「コンラートっ! お前の手はりんごを握りつぶせるだろう! ハルトライアの手をそんなに強く握るなっ!」
と怒鳴る。
「あ、ごめんっ、痛かった?」
パッと手を広げて僕の手を開放した。
「いえ。大丈夫ですよ」
「これから友人としてよろしくなっ、ハルトライアっ」
そのニカッと笑う顔は、辺境伯とよく似ていた。
この世界で僕に初めての友ができた。後に零と親友になるコンラートなのに僕が先駆けてしまってごめん、と心で謝った。でも初の友人が嬉しくて自然と僕の顔は綻んだ。
「はいっ、こちらこそ」
何故かコンラートはブンブン勢いよく首を縦に振り、すぐ空を仰ぎ見た。
「うッ……っ、天使がまぶ……」
なにか言いかけていたが、コンラートが僕の手を放したことで、殿下が彼を押し退け僕の前に進み出た。そしてすかさず僕の手を握る。
「ほんとに大事無いか?」と心配の顔。優しい方だ。
「ご心配いただきありがとうございます。大丈夫です」
感謝を伝えると握った手を今度は両手で包み込み優しく撫ででくれた。そうして真剣な表情を作った殿下。
「ハルトライア、浄化祭、お前の応援を胸に私は頑張るよ。それからあの時言ったこと、忘れないでくれ」
真摯な殿下の言葉が胸に痛い。
僕を救うために殿下は王太子になると言ってくれた。でも僕はそれにイエスとは絶対言えない。僕は殿下に殺されなければならないのだから。
ゆるく首を振った。
「殿下の聖剣は、この国をそして民を守るためにあるのですよ。僕のためではございません」
「……ハルトライアっ。私はっ、お前を救いたいのだっ」
「はい、殿下はすべての国民を救うお方です」
「……っ、お前というやつはっ、本当にどこまでもっ」
悔し気な表情で顔をそむけた殿下。そんな殿下の頭にガロディア辺境伯の手が乗った。
「天使はみんなの天使ですからな、独り占めは出来ませんよ殿下。 さて、帰りますかな?」
殿下の髪をぐしゃぐしゃぐしゃとかき混ぜられるものなど、そうそうないだろうに。しかし殿下も辺境伯に子ども扱いされることに全然抵抗はないようだ。
コンラートだけでなくガロディア辺境伯とも気の置けない間柄なのだろう。
殿下の周りにこのような頼りがいのある大人と同年代の友人がいることに僕はとても嬉しくなった。
ゼロエンでは殿下は母が異国出身であったせいで貴族があまり近寄らなかった。だから性格は良いのに一匹狼状態だった。零が初めての友達、っていう感じだったから。
僕も殿下と過ごすなら、婚約者としてでなく友人としてだったら嬉しいのに。でもそれを殿下に言うと、もっと怒ってしまうだろう。殿下はどうして僕なんかが好きなのか、いつ好かれたのかもよくわからないし。本当に困ったものだ。
「本日お会いできたこと、とても嬉しく思います。そして屋敷まで送ってくださったこと、本当にありがとうございました。皆様どうぞお気をつけてお帰り下さい」
車いす上ではあったが、一応貴族らしくきちんと挨拶をして、僕は3人を見送った。
彼らの姿が見えなくなってから、カシルが僕の車いすを押し始める。ユアはタイリートを厩舎に連れ帰ってくれた。
「ガロディア辺境伯、初めてお会いしたけど、すごく素敵な方だったね。年齢は僕の父より少し若いくらいだと思うのに、人間出来てるっていうか、貴族らしくないっていうか、とにかく素敵だった」
「そうでございますね。第3騎士団はあの方がまとめてらっしゃるせいもあるのか、過ごしやすいと聞いたことがあります。人徳でございましょう。少々荒っぽいところはあれど、とても面倒見の良い方ですね。殿下ものびのびとしてらっしゃいました」
なのに僕の父ときたら、狸おやじとか言われたし本当に悪徳貴族なのだろう。
辺境伯の言葉を借りるなら、僕の父は正に腐っている、神殿と同じように。
だからガロディア辺境伯は僕が3人でこの屋敷に住んでいることに笑顔になったのだろう。
これから行われる会議は、魑魅魍魎の化かし合いだろうな。辺境伯は耳栓して寝れたらいいのにと思っていそうだ。
そんなことを考えていると、カシルが心配そうな声を出した。
「ハルトライア様、お体、辛くはございませんか?」
沈黙を体調不良、と取ったのだろう。
でも、実ははっきりって結構つらい。朝からリハビリをやりすぎたし、それからタイリートに二人乗りでバランスをとるために体幹を使い過ぎたと思う。
「……ちょっと、しんどいかも」
今の気持ちを素直に伝えた。するとカシルは困ったようにでも嬉しそうに笑う。
「ハルトライア様、これからも我慢せずに伝えてくださいませ。お願いいたします」
カシルは心配性だから、僕がしんどいとかつらいとか言うともっと心配すると思っていたけれど、本当は逆なのかもしれない。
「先にご入浴されてはいかがですか? そのあとマッサージして疲れた筋肉をほぐすとよいと思います」
「そうだね、ユアが戻ってきたら頼むよ」
「私がご入浴お手伝いいたします」
「あ、いいよ。カシルは剣の手入れとかいろいろあるよね」
ユアに裸見られるのはもう慣れたものだ、お母さんみたいだし。でもどうしてもカシルはだめなんだ。僕の心の平穏のために申し出を断ったらカシルはとてもがっくりした顔になってしまった。
「……ダメ、でございますか?」
「ユアがすねちゃうから、ごめんね」
僕は自分のせいなのに、ちゃっかりユアのせいにした。
でもカシルは「かしこまりました」と小さく了承の返事をしてくれた。残念そうな顔のままではあったのだけど。
ぺこりと頭を下げると
「えっ? ハルトライア浄化祭来ねぇのかよ?」
コンラートに驚いた声を出された。
「僕は体が弱いのであまり出歩くことはありません。人混みも苦手でして」
またいつかみたいに瘴気まみれの人間に激突されたらそれこそ一巻の終わりだ。
申し訳ないと眉を下げた僕にコンラートは少し狼狽えた顔を見せた。
「あ、……ごめん。殿下から少しだけど話聞いたよ、2年も寝たきりだったって。でもちょっとずつ元気になってるっていうのも。じゃぁ、来年はオレらと一緒に行こうぜっ。きっとその時には歩くだけじゃなく走ることだってできるようになってるよっ」
でも最後は無邪気な声で応援してくれた。
来年まで僕が魔王にならずに生きていれば、そんなこともできるかもしれないね、と静かに心で思った。
「ありがとうございます、コンラート」
感謝を述べると、手を差し出された。9歳児にしては大きな手。彼も辺境伯のように大人になる頃には巨体になると想像できた。
僕も手を差し出したら、中々の握力で握られた。
少し痛かったのが顔に出たらしい。殿下が気付き
「コンラートっ! お前の手はりんごを握りつぶせるだろう! ハルトライアの手をそんなに強く握るなっ!」
と怒鳴る。
「あ、ごめんっ、痛かった?」
パッと手を広げて僕の手を開放した。
「いえ。大丈夫ですよ」
「これから友人としてよろしくなっ、ハルトライアっ」
そのニカッと笑う顔は、辺境伯とよく似ていた。
この世界で僕に初めての友ができた。後に零と親友になるコンラートなのに僕が先駆けてしまってごめん、と心で謝った。でも初の友人が嬉しくて自然と僕の顔は綻んだ。
「はいっ、こちらこそ」
何故かコンラートはブンブン勢いよく首を縦に振り、すぐ空を仰ぎ見た。
「うッ……っ、天使がまぶ……」
なにか言いかけていたが、コンラートが僕の手を放したことで、殿下が彼を押し退け僕の前に進み出た。そしてすかさず僕の手を握る。
「ほんとに大事無いか?」と心配の顔。優しい方だ。
「ご心配いただきありがとうございます。大丈夫です」
感謝を伝えると握った手を今度は両手で包み込み優しく撫ででくれた。そうして真剣な表情を作った殿下。
「ハルトライア、浄化祭、お前の応援を胸に私は頑張るよ。それからあの時言ったこと、忘れないでくれ」
真摯な殿下の言葉が胸に痛い。
僕を救うために殿下は王太子になると言ってくれた。でも僕はそれにイエスとは絶対言えない。僕は殿下に殺されなければならないのだから。
ゆるく首を振った。
「殿下の聖剣は、この国をそして民を守るためにあるのですよ。僕のためではございません」
「……ハルトライアっ。私はっ、お前を救いたいのだっ」
「はい、殿下はすべての国民を救うお方です」
「……っ、お前というやつはっ、本当にどこまでもっ」
悔し気な表情で顔をそむけた殿下。そんな殿下の頭にガロディア辺境伯の手が乗った。
「天使はみんなの天使ですからな、独り占めは出来ませんよ殿下。 さて、帰りますかな?」
殿下の髪をぐしゃぐしゃぐしゃとかき混ぜられるものなど、そうそうないだろうに。しかし殿下も辺境伯に子ども扱いされることに全然抵抗はないようだ。
コンラートだけでなくガロディア辺境伯とも気の置けない間柄なのだろう。
殿下の周りにこのような頼りがいのある大人と同年代の友人がいることに僕はとても嬉しくなった。
ゼロエンでは殿下は母が異国出身であったせいで貴族があまり近寄らなかった。だから性格は良いのに一匹狼状態だった。零が初めての友達、っていう感じだったから。
僕も殿下と過ごすなら、婚約者としてでなく友人としてだったら嬉しいのに。でもそれを殿下に言うと、もっと怒ってしまうだろう。殿下はどうして僕なんかが好きなのか、いつ好かれたのかもよくわからないし。本当に困ったものだ。
「本日お会いできたこと、とても嬉しく思います。そして屋敷まで送ってくださったこと、本当にありがとうございました。皆様どうぞお気をつけてお帰り下さい」
車いす上ではあったが、一応貴族らしくきちんと挨拶をして、僕は3人を見送った。
彼らの姿が見えなくなってから、カシルが僕の車いすを押し始める。ユアはタイリートを厩舎に連れ帰ってくれた。
「ガロディア辺境伯、初めてお会いしたけど、すごく素敵な方だったね。年齢は僕の父より少し若いくらいだと思うのに、人間出来てるっていうか、貴族らしくないっていうか、とにかく素敵だった」
「そうでございますね。第3騎士団はあの方がまとめてらっしゃるせいもあるのか、過ごしやすいと聞いたことがあります。人徳でございましょう。少々荒っぽいところはあれど、とても面倒見の良い方ですね。殿下ものびのびとしてらっしゃいました」
なのに僕の父ときたら、狸おやじとか言われたし本当に悪徳貴族なのだろう。
辺境伯の言葉を借りるなら、僕の父は正に腐っている、神殿と同じように。
だからガロディア辺境伯は僕が3人でこの屋敷に住んでいることに笑顔になったのだろう。
これから行われる会議は、魑魅魍魎の化かし合いだろうな。辺境伯は耳栓して寝れたらいいのにと思っていそうだ。
そんなことを考えていると、カシルが心配そうな声を出した。
「ハルトライア様、お体、辛くはございませんか?」
沈黙を体調不良、と取ったのだろう。
でも、実ははっきりって結構つらい。朝からリハビリをやりすぎたし、それからタイリートに二人乗りでバランスをとるために体幹を使い過ぎたと思う。
「……ちょっと、しんどいかも」
今の気持ちを素直に伝えた。するとカシルは困ったようにでも嬉しそうに笑う。
「ハルトライア様、これからも我慢せずに伝えてくださいませ。お願いいたします」
カシルは心配性だから、僕がしんどいとかつらいとか言うともっと心配すると思っていたけれど、本当は逆なのかもしれない。
「先にご入浴されてはいかがですか? そのあとマッサージして疲れた筋肉をほぐすとよいと思います」
「そうだね、ユアが戻ってきたら頼むよ」
「私がご入浴お手伝いいたします」
「あ、いいよ。カシルは剣の手入れとかいろいろあるよね」
ユアに裸見られるのはもう慣れたものだ、お母さんみたいだし。でもどうしてもカシルはだめなんだ。僕の心の平穏のために申し出を断ったらカシルはとてもがっくりした顔になってしまった。
「……ダメ、でございますか?」
「ユアがすねちゃうから、ごめんね」
僕は自分のせいなのに、ちゃっかりユアのせいにした。
でもカシルは「かしこまりました」と小さく了承の返事をしてくれた。残念そうな顔のままではあったのだけど。
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