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小豆粥と餅花
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降り積もった雪が、大地や木々を覆い尽くす1月15日。
やみそうにもない真っ白な雪は、小さな田舎町を静寂に包み込み、色を消し去っています。
そんな中でも、鳥達は雪に降り立ち、楽しそうに小さな足で走り回っていました。
今日は、小正月。
雪化粧を纏ったおにぎり食堂『そよかぜ』は、今日はお休みをいただいております。
こんなに積もった雪道では、お客様も来られないでしょう。
別の呼び名では、女正月とも言って、正月にせわしなく働いた女性達を労う日とも言われているのだそう。
そんな小正月の朝食は、健康を願う小豆粥です。
ふっくら柔らかく炊いたお餅入りの小豆粥は、優しい素朴な味わいでありながら、食べごたえ満点。
寒い冬の朝に、心も体も温まりますね。
「では、いただきます」
「いただきます!」
窓の外では、雪が絶えず降り続いています。
真っ白な雪がちらつく窓際には、紅白のお餅を垂れ柳の枝に付けた餅花が、可愛らしく食堂を彩っています。
小さい色鮮やかなお餅が沢山ついた餅花は、本当に満開の花を見ているかのよう。
ぽんすけは時折、餅花を見上げてみたり、小豆粥をいただく私達を眺めています。
「40年以上生きてきましたけど、小豆粥なんて初めて食べました。美味しいですねぇ。温まります」
葉子さんは、ふーふーっと息を吹き掛けて冷ましながらそう言いました。
静かな食堂に聞こえるのは、私達が食事をする音と、ストーブのパチパチという音だけです。
「余裕無かったんですかね、私。玉の輿に乗って、それなりに優雅に生活してた気がするんですけど、季節の行事や風習なんて気にしたこと無かったかな」
「テレビや音楽、仕事もそうですけど、そう言ったものが充実していると、つい忘れがちになりますよね。他に真新しい楽しい事があると、古い習わしは薄れてしまうのも、仕方ないのかもしれません」
葉子さんは「そう言うものなんですかねぇ・・・」と、しんみりした表情で小豆粥を一口食べました。
「そう言えば、今日は出掛けるんですよね?私も行って良いですか?」
「えぇ、勿論ですよ。ぽんすけも散歩がてらに行きましょうね」
ぽんすけは嬉しそうに私の足元でお座りをしました。
ぽんすけの丸い目で見つめられると、思わず笑みがこぼれます。
「はぁ。美味しかった」
葉子さんは小豆粥をお代わりしてくださり、お腹いっぱいの様子です。
「お餅が結構お腹にたまりますー。食べ過ぎちゃった」
「ふふっ。気に入っていただけたみたいで良かったです」
ほんのりピンクに色付いた頬は、体もすっかり温まった証ですね。
午前10時。
「よし、ぽんすけ行こうか!」
コートを着て手袋を着ける私の足元で、葉子さんがぽんすけの首輪にリードを付けていました。
そうして、ぽんすけ用のお散歩バッグを片手に、私達は店を出ました。
店を出たそこは、辺り一面がふわふわの綿あめがかぶったような雪景色。
植物達も眠りについたその景色は、なんとも幻想的です。
「ひゃー!寒いっ」
葉子さんは、身を縮めながら小さく悲鳴を上げました。
ぽんすけは、興味津々で雪を嗅いだものですから、鼻の頭が雪だらけです。
「あらあら、ふふふっ。そんな事でこれから続く冬を乗りきれませんよ。まだこんな日は何度かあるでしょうから」
私が笑うと、葉子さんは「が、頑張って慣れないと!」と気合を入れ直して、ぽんすけと歩き始めました。
静かな道に、ザクザクと新雪を踏みしめる音を響かせて歩き続けました。
澄んだ空気の中、陽射しに照らされた川はとても美しくキラキラと輝いています。
辿り着いたのは、村から少し山の方に外れた場所にある空き地。
「わあ!すごい!」
「もう始まってたんですね」
竹や藁などで高く組み上げられたやぐらから燃え上がる炎と煙が、力強く天まで昇っていきます。
これは、どんど焼き。
無病息災や、五穀豊穣を祈るものです。
「お、ハルさん達も来たな」
「まぁまぁ、ぽんすけも来たのねぇ」
笑顔で迎えてくれた栗原さんご夫婦の向こうには、白井さんや河田さん、橘さんご夫婦以外にも、村の方々がいらっしゃいました。
「ハルさんの門松やしめ縄、ここにあるよ」
そう手招きする白井さんの指差す先には、先日、雪が降る前に佐野さんにトラックで運んでいただいた門松としめ縄がありました。
「では、あれもお願いできますか?」
栗原さんは「はいよ」と、比較的若い男性の方に頼んで、燃え盛るどんど焼きに、門松としめ縄を入れて貰いました。
パンッ パンッと、竹の弾ける音と共に、食堂の正月飾りの炎と煙が空へと昇っていきました。
どんど焼きは、正月飾りに宿った神様が、天へと帰っていく行事なのだそうです。
「あの、これも宜しいですか?」
「あれ、破魔矢だ」
私が栗原さんに差し出した破魔矢を、葉子さんが覗き込みます。
「えぇ、去年のものです。古いものはこうしてどんど焼きで焼いていただけるのですよ」
葉子さんに説明していると、栗原さんが破魔矢を受け取り「かまわんよ」と、どんど焼きに加えてくださりました。
葉子さんは、どんど焼きの様子に釘付けです。
ぽんすけは、時折大きな音が鳴ることに最初は驚いていましたが、今では楽しそうにはしゃいでいます。
「はい、ハルさんの分」
どんど焼きが終わった後、栗原さんの奥様が、焼けた竹を数本くださいました。
「ありがとうございます」
そうしてぽんすけと葉子さんと共に、村を出ました。
「それ、どうするんですか?記念?」
「軒下に入れておくと、魔除けになるんだそうです。私も村の皆さんに聞いて初めて知ったんですけどね」
「へぇー。何か色々面白いですねぇ」
私達は、薄く雪で色付く山々を眺めながら、食堂へと帰りました。
「寒かったーっ。ほら、ぽんすけ」
葉子さんは食堂に入るなり、ぽんすけの足を拭いて、リードを外してやりました。
彼女がストーブを準備してくださる間、私はキッチンで温かいお茶を淹れます。
「あら、もうお昼になるんですね」
気がつけば、もう12時になろうとしています。
「本当ですね!あんなに食べたのに、お腹空いたからおかしいと思ったんですよねぇ」
葉子さんはストーブをつけてから、私が淹れたお茶をテーブルへ運んでくださいました。
「ふぅ。あったまるー」
湯気がゆらゆらと立ち上るお茶を飲んで、葉子さんが言いました。
「お昼、湯豆腐でもしましょうか」
「湯豆腐!良いですね!」
葉子さんの表情も、パッと明るくなります。
大豆の濃い風味が楽しめる、美味しいお豆腐があるので、湯豆腐を作りましょう。
丁寧に、昆布でお出汁をとって。
柔らかく甘い白菜を、一緒にくったり煮ます。
体にも優しい湯豆腐は、ほっと心も休まります。
忙しい正月を過ぎて訪れる小正月。
葉子さんとぽんすけと共に、湯豆腐のお鍋を楽しみながら、女性だけの女正月を過ごそうと思います。
やみそうにもない真っ白な雪は、小さな田舎町を静寂に包み込み、色を消し去っています。
そんな中でも、鳥達は雪に降り立ち、楽しそうに小さな足で走り回っていました。
今日は、小正月。
雪化粧を纏ったおにぎり食堂『そよかぜ』は、今日はお休みをいただいております。
こんなに積もった雪道では、お客様も来られないでしょう。
別の呼び名では、女正月とも言って、正月にせわしなく働いた女性達を労う日とも言われているのだそう。
そんな小正月の朝食は、健康を願う小豆粥です。
ふっくら柔らかく炊いたお餅入りの小豆粥は、優しい素朴な味わいでありながら、食べごたえ満点。
寒い冬の朝に、心も体も温まりますね。
「では、いただきます」
「いただきます!」
窓の外では、雪が絶えず降り続いています。
真っ白な雪がちらつく窓際には、紅白のお餅を垂れ柳の枝に付けた餅花が、可愛らしく食堂を彩っています。
小さい色鮮やかなお餅が沢山ついた餅花は、本当に満開の花を見ているかのよう。
ぽんすけは時折、餅花を見上げてみたり、小豆粥をいただく私達を眺めています。
「40年以上生きてきましたけど、小豆粥なんて初めて食べました。美味しいですねぇ。温まります」
葉子さんは、ふーふーっと息を吹き掛けて冷ましながらそう言いました。
静かな食堂に聞こえるのは、私達が食事をする音と、ストーブのパチパチという音だけです。
「余裕無かったんですかね、私。玉の輿に乗って、それなりに優雅に生活してた気がするんですけど、季節の行事や風習なんて気にしたこと無かったかな」
「テレビや音楽、仕事もそうですけど、そう言ったものが充実していると、つい忘れがちになりますよね。他に真新しい楽しい事があると、古い習わしは薄れてしまうのも、仕方ないのかもしれません」
葉子さんは「そう言うものなんですかねぇ・・・」と、しんみりした表情で小豆粥を一口食べました。
「そう言えば、今日は出掛けるんですよね?私も行って良いですか?」
「えぇ、勿論ですよ。ぽんすけも散歩がてらに行きましょうね」
ぽんすけは嬉しそうに私の足元でお座りをしました。
ぽんすけの丸い目で見つめられると、思わず笑みがこぼれます。
「はぁ。美味しかった」
葉子さんは小豆粥をお代わりしてくださり、お腹いっぱいの様子です。
「お餅が結構お腹にたまりますー。食べ過ぎちゃった」
「ふふっ。気に入っていただけたみたいで良かったです」
ほんのりピンクに色付いた頬は、体もすっかり温まった証ですね。
午前10時。
「よし、ぽんすけ行こうか!」
コートを着て手袋を着ける私の足元で、葉子さんがぽんすけの首輪にリードを付けていました。
そうして、ぽんすけ用のお散歩バッグを片手に、私達は店を出ました。
店を出たそこは、辺り一面がふわふわの綿あめがかぶったような雪景色。
植物達も眠りについたその景色は、なんとも幻想的です。
「ひゃー!寒いっ」
葉子さんは、身を縮めながら小さく悲鳴を上げました。
ぽんすけは、興味津々で雪を嗅いだものですから、鼻の頭が雪だらけです。
「あらあら、ふふふっ。そんな事でこれから続く冬を乗りきれませんよ。まだこんな日は何度かあるでしょうから」
私が笑うと、葉子さんは「が、頑張って慣れないと!」と気合を入れ直して、ぽんすけと歩き始めました。
静かな道に、ザクザクと新雪を踏みしめる音を響かせて歩き続けました。
澄んだ空気の中、陽射しに照らされた川はとても美しくキラキラと輝いています。
辿り着いたのは、村から少し山の方に外れた場所にある空き地。
「わあ!すごい!」
「もう始まってたんですね」
竹や藁などで高く組み上げられたやぐらから燃え上がる炎と煙が、力強く天まで昇っていきます。
これは、どんど焼き。
無病息災や、五穀豊穣を祈るものです。
「お、ハルさん達も来たな」
「まぁまぁ、ぽんすけも来たのねぇ」
笑顔で迎えてくれた栗原さんご夫婦の向こうには、白井さんや河田さん、橘さんご夫婦以外にも、村の方々がいらっしゃいました。
「ハルさんの門松やしめ縄、ここにあるよ」
そう手招きする白井さんの指差す先には、先日、雪が降る前に佐野さんにトラックで運んでいただいた門松としめ縄がありました。
「では、あれもお願いできますか?」
栗原さんは「はいよ」と、比較的若い男性の方に頼んで、燃え盛るどんど焼きに、門松としめ縄を入れて貰いました。
パンッ パンッと、竹の弾ける音と共に、食堂の正月飾りの炎と煙が空へと昇っていきました。
どんど焼きは、正月飾りに宿った神様が、天へと帰っていく行事なのだそうです。
「あの、これも宜しいですか?」
「あれ、破魔矢だ」
私が栗原さんに差し出した破魔矢を、葉子さんが覗き込みます。
「えぇ、去年のものです。古いものはこうしてどんど焼きで焼いていただけるのですよ」
葉子さんに説明していると、栗原さんが破魔矢を受け取り「かまわんよ」と、どんど焼きに加えてくださりました。
葉子さんは、どんど焼きの様子に釘付けです。
ぽんすけは、時折大きな音が鳴ることに最初は驚いていましたが、今では楽しそうにはしゃいでいます。
「はい、ハルさんの分」
どんど焼きが終わった後、栗原さんの奥様が、焼けた竹を数本くださいました。
「ありがとうございます」
そうしてぽんすけと葉子さんと共に、村を出ました。
「それ、どうするんですか?記念?」
「軒下に入れておくと、魔除けになるんだそうです。私も村の皆さんに聞いて初めて知ったんですけどね」
「へぇー。何か色々面白いですねぇ」
私達は、薄く雪で色付く山々を眺めながら、食堂へと帰りました。
「寒かったーっ。ほら、ぽんすけ」
葉子さんは食堂に入るなり、ぽんすけの足を拭いて、リードを外してやりました。
彼女がストーブを準備してくださる間、私はキッチンで温かいお茶を淹れます。
「あら、もうお昼になるんですね」
気がつけば、もう12時になろうとしています。
「本当ですね!あんなに食べたのに、お腹空いたからおかしいと思ったんですよねぇ」
葉子さんはストーブをつけてから、私が淹れたお茶をテーブルへ運んでくださいました。
「ふぅ。あったまるー」
湯気がゆらゆらと立ち上るお茶を飲んで、葉子さんが言いました。
「お昼、湯豆腐でもしましょうか」
「湯豆腐!良いですね!」
葉子さんの表情も、パッと明るくなります。
大豆の濃い風味が楽しめる、美味しいお豆腐があるので、湯豆腐を作りましょう。
丁寧に、昆布でお出汁をとって。
柔らかく甘い白菜を、一緒にくったり煮ます。
体にも優しい湯豆腐は、ほっと心も休まります。
忙しい正月を過ぎて訪れる小正月。
葉子さんとぽんすけと共に、湯豆腐のお鍋を楽しみながら、女性だけの女正月を過ごそうと思います。
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