デルモニア紀行

富浦伝十郎

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グリュン大森林

服装の問題

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 人型時のアシスタントはデフォで ビギナー装備一式 を纏っている。
しかしそれ以外の装備は各オーナーが自前で用意しなければならないらしい。
まあ当然の事ではある。
ビギナーコスチュームは目立つ。
他のプレイヤーが見たら遠くからでも一発で身バレしてしまう。
出来れば街中のMPC達に紛れられるような恰好をさせてやりたい。
( とはいっても帝都デリドールでさえ ”通行人” は少ないのだが )

「これはどうだ?」
俺はヨーコに町人形態B( set8 )を適用させてみた。
前述した如く衣服類は装着者にフィットするのでサイズの問題は無い(筈だ)。
「よろしいのでは?」
ファッションモデルが作務衣の上下を着ているような感じになった。
( それはそれで違和感が無いとは言えないかもしれないが )

「 ”8番セット” ですね?」
ヨーコが(勿論分っていて)確認して来る。
「そうだ。 すまんな。他に持ち合わせがない」 
何しろ俺は女物の衣服は持ってないからな。
男物ならあっちこっちで無理やり奪って来たから何通りかセットも組めるが
女性のドレスやスカートを剥いだりはしていない。
( マルグリッドの鎧は平時の街中じゃ却って目立っちまうしな! )
まあ”憑依” も使えるようになった訳だし街に寄った時に買えばいいか。
( ・・いや、ヨーコ自身に買わせてもいいのか )

「今度街に入る時はその格好にしてくれ」
「畏まりました」
「マーケットで何でも好きな服を買ってやろう 」
「有難うございます」
「金ならいくらでもあるからな!」
・・会話の流れが変だ。

「 それでは幾通りか購入リストを作成しておきましょう」
ヨーコが言った。
「 FQ世界に流通する装備は全て覚えておりますので 」


・・・歩く攻略 wiki がいるよ。







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