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第一章 始まりの館
Chapter98 申請
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洋服だけ荷馬車に詰めて、商業ギルドに向かう。
カシアンは荷馬車で荷物番だ。
みんなで中に入り、カウンターに行く。
「すみません、職業の申請をしたいのですが…」
「はーい…あ、金の羊亭の方々!ようこそ」
出迎えたのは美人と評判のマルレーネ。
いつもノアセルジオやレオリアムの話を聞いてくれる良い人だ。
「職業申請、という事は、もう決まっているんですね?」
「はい、テイマーに」
ユスヘルディナが答える。
するとマルレーネは書類と共に一冊の本を出して開き、説明をする。
「自然界の動物を自在に操るのがテイマーです。同時に、魔物を使役する事の出来るテイマーもいます」
「あの、戦いは…」
ユスヘルディナが困った顔で言い掛けると、マルレーネはにっこり笑って続ける。
「もちろん戦う事も出来るけど…訓練次第では、魔物を使役して木材を運ばせたり、組み立てたりする事も出来ます」
「…運ばせる…?」
「ええ。人間と仲良くして、木材の切り出しをしたり、物を運んだり、農業で活躍する事もあるわ。今は魔物が出て人を襲ったりするから、テイマーに守ってもらう事もあるのよ」
その説明を聞いて、ユスヘルディナはアルシャインを見る。
アルシャインは真剣な顔で頷いた。
「それも一つの方法ね。スチークスの森は魔物に襲われているから、使役して守ってもらうのも可能だわ」
「守ってもらう…」
「ええ。ユナの力でみんなを守るの。…素敵じゃない?」
そう言いアルシャインは微笑む。
マルレーネも微笑んでいた。
ユスヘルディナは胸の前で拳を握りしめて頷く。
「あたし、魔物もテイム出来るようになりたいです!」
「…いい判断だと思うわ。ではこの書類に名前を書いて、このプレートに手を乗せてね」
マルレーネがそう言って羽ペンを渡す。
ユスヘルディナは丁寧に名前を書いてから、水晶のプレートに手を乗せた。
すると、そのプレートから光が出てその後ろの黒板に文字が浮かび上がる。
それには
ユスヘルディナ 12歳
テイマー レベル2
使徒 レベル0.5
~スキル~
裁縫 レベル1
料理 レベル2
テイム・スチークス、ローズパイロット、ニワトリ、ミュージ、馬、ハト…
と書いてあった。
みんなが興味津々に見つめる。
「まあ、もう2レベルなのね!使徒の素質もあるのはいい事だわ!」
マルレーネが嬉しそうに言い、その情報を記憶させた特殊な金属で作られた職業カードをユスヘルディナに渡す。
「はい、これが貴女の身分証明証よ。失くさないでね」
「これで、働けますか?」
「ええもちろん!賃金は雇い主と話し合って決めるけど…もしかして保護区で働くの?」
「はい!」
「それなら、アルシャインさんに付き添ってもらってね」
マルレーネが言うと、2階からグレアムが降りてきて言う。
「僕も行きましょう。お待たせしてしまいましたし」
「あ、はい!」
アルシャインが返事をすると、マリアンナがアルシャインの袖を引っ張る。
「ね、アイシャママ。あたしも看護師になる申請をしたい!」
「え、でも…まだレオリアムだってしてないのに?」
するとレオリアムが苦笑して言う。
「もう医師の申請もしてるし、弟子入り先を探して貰ってるんだ」
「そうなの!…本当にいいの?」
そう聞くとマリアンナはコクリと頷いてマルレーネの前に行く。
「看護師の申請をお願いします!」
「ええ、喜んで」
マルレーネが書類などを用意していると、マリアンナの後ろにリナメイシーが並ぶ。
「リーナ?」
アルシャインが聞くと、リナメイシーは笑って言う。
「あたしね、シスターの申請するの!使徒の勉強もするの」
「……そうなの…」
どうやら本気なようだ。
するとその後ろにルーベンスが並ぶ。
「ルースは…?」
「僕はシェフだよ。師匠はもちろんマスターだよ!」
そう言って笑うと、アルベルティーナとフィナアリスまで並んだ。
「それならあたしもシェフになるわ!師匠がいるから安心ね!」
アルベルティーナが言い、フィナアリスと頷き合う。
「私も、経営者として申請するわ。ノアも申請してるみたいだし」
フィナアリスの言葉にノアセルジオが頷いてギルドカードを見せる。
「経営者、シェフ、狩人とか色々になってるけどね」
ノアセルジオは苦笑して言い、ギルドカードをしまう。
マリアンナの情報が映し出されたので、みんなで見る。
マリアンナ 12歳
使徒 レベル1
~スキル~
料理 レベル3
裁縫 レベル2
大工 レベル1
「え、待って…これ看護師になれるの?」
マリアンナが自分の情報に青ざめると、マルレーネが笑って言う。
「大丈夫よ、使徒のレベルがあるじゃないの…はい、ギルドカード。頑張って」
「ありがとう!」
マリアンナは照れながらもアルシャインの側に行く。
次はリナメイシーの番だ。
リナメイシー 11歳
使徒 レベル1
~スキル~
料理 レベル1.5
裁縫 レベル2
「シェフにもなれそう…」リナメイシーが呟く。
その次はルーベンス。
ルーベンス 12歳
~スキル~
料理 レベル2
大工 レベル1
狩人 レベル0.5
「あー…狩りもしないとな…」とルーベンス。
次はアルベルティーナ。
アルベルティーナ 13歳
使徒 レベル1
~スキル~
料理 レベル2
大工 レベル1
裁縫 レベル2
「やだ、もっと料理しないと!」とアルベルティーナ。
次はフィナアリス。
フィナアリス 14歳
使徒 レベル0.5
~スキル~
料理 レベル3
裁縫 レベル3
「…これで経営者はどうなのかしら…?」フィナアリスが呟く。
「アルシャインさんもやりますか?確かまだでしたよね?」
そうマルレーネに言われてアルシャインはギクッとする。
経営の申請はしたが、自分の申請はしていないのだ。
みんなが見つめる中、グレアムが驚く。
「え…ギルドカードは…?」
「その~…あの時はまだ隣国の籍だったから、出来なくて…」
ゴニョゴニョと言うとみんなは〝あっ〟と声にならない声を上げる。
〈聖女だとバレたくないんだ…!〉
みんながそう思った。
しかし、ギルドカードが無いと働けないのなら話は別だ。
「アルシャインさん?」
「その~…はい…」
アルシャインはおずおずとカウンターに行く。
「申請はどうされますか?」
「…えっと…経営者で…」
そう言うので、マルレーネは用紙を差し出す。
「ではサインをして、手を置いて下さい」
「…はい」
アルシャインは書類にサインをして小さく息を吐いて、プレートに手を置く。
すると、カッとまばゆい光が出て後ろの黒板に文字が浮かび上がる。
アルシャイン・サンテローズ 18歳
カドミニオン王国伯爵家の長女
カドミニオン王国聖女
聖女 レベル30
テイマー レベル2
使徒魔術師 レベル5
~スキル~
料理 レベル30
狩人 レベル1
裁縫 レベル34
大工 レベル20
農業 レベル20…
となっている。
農業の後は表示出来ないらしい。
その場の者達がザワッとする。
「聖女…?!」
「レベル30だと…?」
ザワザワとする中で、様子を見に来たカシアンも驚いて見ていた。
その中でアルシャインが蒼白して俯いていると、グレアムが側に行ってギルドカードを渡す。
「はい、これで経営者としての登録は終わりです。では行きましょうか」
「あ…あの、違うんです、聖女と言っても神聖力が枯渇して追放されて、そのっ…」
今にも泣きそうなアルシャインの肩をグレアムがポンポンと叩いて抱く。
「大丈夫です。ここはカドミニオン王国ではありません。さあ、行きましょう」
そう言って力強く微笑み、グレアムはアルシャインの肩を抱いたまま歩き出す。
周りの好奇の目にこれ以上晒させない為だ。
カシアンもアルシャインに自分のフード付きマントを掛ける。
「ほら馬車に乗って。早く行かないと!」
そう言うと、みんなも慌ててアルシャインを囲む。
「行こう!」とクリストフ。
「帰ろう!」とティナジゼル。
「ほら、スチークスに会いに行こうよ!」とユスヘルディナ。
その背中を心配そうに見送り、マルレーネが咳払いをする。
「ここはルベリオン王国ですよ!騒がないで下さい!次の方~!」
そう言われ、その場の者達は喋るのをやめた。
カシアンは荷馬車で荷物番だ。
みんなで中に入り、カウンターに行く。
「すみません、職業の申請をしたいのですが…」
「はーい…あ、金の羊亭の方々!ようこそ」
出迎えたのは美人と評判のマルレーネ。
いつもノアセルジオやレオリアムの話を聞いてくれる良い人だ。
「職業申請、という事は、もう決まっているんですね?」
「はい、テイマーに」
ユスヘルディナが答える。
するとマルレーネは書類と共に一冊の本を出して開き、説明をする。
「自然界の動物を自在に操るのがテイマーです。同時に、魔物を使役する事の出来るテイマーもいます」
「あの、戦いは…」
ユスヘルディナが困った顔で言い掛けると、マルレーネはにっこり笑って続ける。
「もちろん戦う事も出来るけど…訓練次第では、魔物を使役して木材を運ばせたり、組み立てたりする事も出来ます」
「…運ばせる…?」
「ええ。人間と仲良くして、木材の切り出しをしたり、物を運んだり、農業で活躍する事もあるわ。今は魔物が出て人を襲ったりするから、テイマーに守ってもらう事もあるのよ」
その説明を聞いて、ユスヘルディナはアルシャインを見る。
アルシャインは真剣な顔で頷いた。
「それも一つの方法ね。スチークスの森は魔物に襲われているから、使役して守ってもらうのも可能だわ」
「守ってもらう…」
「ええ。ユナの力でみんなを守るの。…素敵じゃない?」
そう言いアルシャインは微笑む。
マルレーネも微笑んでいた。
ユスヘルディナは胸の前で拳を握りしめて頷く。
「あたし、魔物もテイム出来るようになりたいです!」
「…いい判断だと思うわ。ではこの書類に名前を書いて、このプレートに手を乗せてね」
マルレーネがそう言って羽ペンを渡す。
ユスヘルディナは丁寧に名前を書いてから、水晶のプレートに手を乗せた。
すると、そのプレートから光が出てその後ろの黒板に文字が浮かび上がる。
それには
ユスヘルディナ 12歳
テイマー レベル2
使徒 レベル0.5
~スキル~
裁縫 レベル1
料理 レベル2
テイム・スチークス、ローズパイロット、ニワトリ、ミュージ、馬、ハト…
と書いてあった。
みんなが興味津々に見つめる。
「まあ、もう2レベルなのね!使徒の素質もあるのはいい事だわ!」
マルレーネが嬉しそうに言い、その情報を記憶させた特殊な金属で作られた職業カードをユスヘルディナに渡す。
「はい、これが貴女の身分証明証よ。失くさないでね」
「これで、働けますか?」
「ええもちろん!賃金は雇い主と話し合って決めるけど…もしかして保護区で働くの?」
「はい!」
「それなら、アルシャインさんに付き添ってもらってね」
マルレーネが言うと、2階からグレアムが降りてきて言う。
「僕も行きましょう。お待たせしてしまいましたし」
「あ、はい!」
アルシャインが返事をすると、マリアンナがアルシャインの袖を引っ張る。
「ね、アイシャママ。あたしも看護師になる申請をしたい!」
「え、でも…まだレオリアムだってしてないのに?」
するとレオリアムが苦笑して言う。
「もう医師の申請もしてるし、弟子入り先を探して貰ってるんだ」
「そうなの!…本当にいいの?」
そう聞くとマリアンナはコクリと頷いてマルレーネの前に行く。
「看護師の申請をお願いします!」
「ええ、喜んで」
マルレーネが書類などを用意していると、マリアンナの後ろにリナメイシーが並ぶ。
「リーナ?」
アルシャインが聞くと、リナメイシーは笑って言う。
「あたしね、シスターの申請するの!使徒の勉強もするの」
「……そうなの…」
どうやら本気なようだ。
するとその後ろにルーベンスが並ぶ。
「ルースは…?」
「僕はシェフだよ。師匠はもちろんマスターだよ!」
そう言って笑うと、アルベルティーナとフィナアリスまで並んだ。
「それならあたしもシェフになるわ!師匠がいるから安心ね!」
アルベルティーナが言い、フィナアリスと頷き合う。
「私も、経営者として申請するわ。ノアも申請してるみたいだし」
フィナアリスの言葉にノアセルジオが頷いてギルドカードを見せる。
「経営者、シェフ、狩人とか色々になってるけどね」
ノアセルジオは苦笑して言い、ギルドカードをしまう。
マリアンナの情報が映し出されたので、みんなで見る。
マリアンナ 12歳
使徒 レベル1
~スキル~
料理 レベル3
裁縫 レベル2
大工 レベル1
「え、待って…これ看護師になれるの?」
マリアンナが自分の情報に青ざめると、マルレーネが笑って言う。
「大丈夫よ、使徒のレベルがあるじゃないの…はい、ギルドカード。頑張って」
「ありがとう!」
マリアンナは照れながらもアルシャインの側に行く。
次はリナメイシーの番だ。
リナメイシー 11歳
使徒 レベル1
~スキル~
料理 レベル1.5
裁縫 レベル2
「シェフにもなれそう…」リナメイシーが呟く。
その次はルーベンス。
ルーベンス 12歳
~スキル~
料理 レベル2
大工 レベル1
狩人 レベル0.5
「あー…狩りもしないとな…」とルーベンス。
次はアルベルティーナ。
アルベルティーナ 13歳
使徒 レベル1
~スキル~
料理 レベル2
大工 レベル1
裁縫 レベル2
「やだ、もっと料理しないと!」とアルベルティーナ。
次はフィナアリス。
フィナアリス 14歳
使徒 レベル0.5
~スキル~
料理 レベル3
裁縫 レベル3
「…これで経営者はどうなのかしら…?」フィナアリスが呟く。
「アルシャインさんもやりますか?確かまだでしたよね?」
そうマルレーネに言われてアルシャインはギクッとする。
経営の申請はしたが、自分の申請はしていないのだ。
みんなが見つめる中、グレアムが驚く。
「え…ギルドカードは…?」
「その~…あの時はまだ隣国の籍だったから、出来なくて…」
ゴニョゴニョと言うとみんなは〝あっ〟と声にならない声を上げる。
〈聖女だとバレたくないんだ…!〉
みんながそう思った。
しかし、ギルドカードが無いと働けないのなら話は別だ。
「アルシャインさん?」
「その~…はい…」
アルシャインはおずおずとカウンターに行く。
「申請はどうされますか?」
「…えっと…経営者で…」
そう言うので、マルレーネは用紙を差し出す。
「ではサインをして、手を置いて下さい」
「…はい」
アルシャインは書類にサインをして小さく息を吐いて、プレートに手を置く。
すると、カッとまばゆい光が出て後ろの黒板に文字が浮かび上がる。
アルシャイン・サンテローズ 18歳
カドミニオン王国伯爵家の長女
カドミニオン王国聖女
聖女 レベル30
テイマー レベル2
使徒魔術師 レベル5
~スキル~
料理 レベル30
狩人 レベル1
裁縫 レベル34
大工 レベル20
農業 レベル20…
となっている。
農業の後は表示出来ないらしい。
その場の者達がザワッとする。
「聖女…?!」
「レベル30だと…?」
ザワザワとする中で、様子を見に来たカシアンも驚いて見ていた。
その中でアルシャインが蒼白して俯いていると、グレアムが側に行ってギルドカードを渡す。
「はい、これで経営者としての登録は終わりです。では行きましょうか」
「あ…あの、違うんです、聖女と言っても神聖力が枯渇して追放されて、そのっ…」
今にも泣きそうなアルシャインの肩をグレアムがポンポンと叩いて抱く。
「大丈夫です。ここはカドミニオン王国ではありません。さあ、行きましょう」
そう言って力強く微笑み、グレアムはアルシャインの肩を抱いたまま歩き出す。
周りの好奇の目にこれ以上晒させない為だ。
カシアンもアルシャインに自分のフード付きマントを掛ける。
「ほら馬車に乗って。早く行かないと!」
そう言うと、みんなも慌ててアルシャインを囲む。
「行こう!」とクリストフ。
「帰ろう!」とティナジゼル。
「ほら、スチークスに会いに行こうよ!」とユスヘルディナ。
その背中を心配そうに見送り、マルレーネが咳払いをする。
「ここはルベリオン王国ですよ!騒がないで下さい!次の方~!」
そう言われ、その場の者達は喋るのをやめた。
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