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第二幕 回避の為=世界の為
vs20 王太子の変化
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マリミエドは大きく息を吸ってから、ため息を吐いて言う。
「もう…いいのですよ…?」
「ん?」
「わたくしの事などお嫌いでしょう?」
「そんな事は…」
「マリアさんとはキスをする間柄ですのに?」
思わず口を衝いて出た言葉がそれだった。
マリミエドは自分でも驚いて口に手を当てる。
エデュアルト王太子も驚いてマリミエドを見た。
「なんで…それを」
あっと短く言い、エデュアルトも拳を口に当てる。
「…いつから…」
聞いて何になるのかーーーそう思いながら聞いた。
すると意外にもエデュアルト王太子は答えた。
「2年前、だ…急にマリアが気になり出して…」
それを聞いて、マリミエドはあの〝未来ノート〟の内容を思い出して呟く。
「〝雨の中で浄化〟…?」
「何故それを…!知っていて聞いているのか?!」
ギクッとしてマリミエドを見ると、疲れ切った顔をして中庭を見つめていた。
「マリミエド…」
「それで、キスを…?」
「いきなりしたりしない。…やけにキスにこだわるな…もしやしたいのか?」
そう聞くと、じっと見つめてきたので、エデュアルト王太子はドキッとする。
「ま…マリミエド…」
そんな雰囲気なのかと手をそっとマリミエドの顎に掛けて上げてみると、更に見つめられた。
「王太子殿下」
「なんだ」
「手が熱いですわ、熱がおありなのではありませんか?」
そう言い不意にマリミエドが白くて細い手を伸ばしてエデュアルト王太子のおでこに触れるので、エデュアルト王太子は真っ赤になって離れる。
「ば、馬鹿者…っ、そんな細い手を晒すな!」
〝熱など無い〟と言いたいのに違う言葉が口を衝いて出た。
「…細くありませんわ。殿下、お熱は?」
「ーーー無い」
エデュアルト王太子は手で口元を隠しながら横を向く。
そして目に付いたマリミエドの隣りの椅子に座る。
〈あら…?何故か側にいらっしゃるわ〉
いつもなら、何かと理由を付けて居なくなるのに…そう思ってじーっと見つめると、エデュアルト王太子は目を泳がせて腕を組む。
「今日のマリミエドは…いつもと違うのだな」
「そうですか?」
「ああ…いつもより穏やかだ…」
その言葉を聞いて、マリミエドはやっと理解した。
この人は、癒やしを求めていたのだ。
窮屈な王宮のしきたりや帝王学の厳しい教えなどから抜け出し、反発したくなって…優しく包み込んでくれる存在を求めているのだ。
砂漠で干からびそうな蝶々が、オアシスを求めるが如く。
「殿下……触れても、よろしくて?」
「?ああ…なん、だ…!?」
答える間に顔を両手で包まれて、急に景色が一変する。
気が付くとマリミエドの膝に頭を乗せる形となっていた。
「なっ…」
「お静かに。お疲れなのでしょう?たまにこうして妹達に膝枕をしてあげると喜んで言いますのよ。〝姉さまの膝枕は癒やされる〟って…だから、少しでも癒やされるのを願いますわ」
そう言うマリミエドが優しくて、エデュアルト王太子はそのまま横を向く。
すると、耳が赤くなっているのが見えた。
〈照れていらっしゃるのかしら…?〉
「殿下…いかがですか?」
そう聞いてみると、
「悪くない」
と返ってくる。
それを遠くから見たご婦人方が噂する。
「まあ見て」
「なんて仲睦まじい…」
「エスコートされていなかったからどうなるかと思いましたが、あのご様子なら安心ね」
「ふふ。若い頃を思い出すわ」
などと話している。
しばらくするとエデュアルト王太子は起き上がってマリミエドを見る。
「エスコートしなくて悪かった。…今後は気を付ける」
「殿下……嬉しいですわ」
マリミエドが微笑んで言うのを見て、エデュアルト王太子は微笑してマリミエドの左手を取って手の甲にキスをする。
「…遅いかもしれないが…踊らないか?」
「喜んで!」
本当に嬉しそうにマリミエドが言うので、会場までエスコートした。
2人の登場に、会場内が一気にザワめく。
人々は避けながら驚きと好奇の眼差しを向けた。
そんな中でエデュアルト王太子のエスコートの下、マリミエドは堂々と歩いてダンスホールに行き、真ん中で止まる。
「…殿下はヴェニーズワルツが得意でしたわね」
そう言ってマリミエドはカーテシーをする。
何を演奏すべきかを楽団に伝えているのだ。
するとエデュアルト王太子はボウ&スクレープをしてマリミエドの手を取る。
「…間違えたら済まない」
「ふふ…大丈夫ですわ」
曲が流れ、2人が踊り始める。
ゆっくりとした曲に合わせて左に回転するように踊る。
「しばらく会わない内に、随分と大人っぽくなったんだな…」
「まあ、背が低くて悪うございましたわね。いつも殿下が気付かれないだけで、お会いしておりましたわ」
「本当か?…気付かなかった…」
どうやら本気で気付かなかったらしい。
では今までの挨拶も何処ぞの令嬢と同じにされていたのだろうか?
〈それは少し悲しいわ…〉
そう思いエデュアルト王太子を見ると、穏やかな目で微笑んでいたのでドキッとする。
「…殿下は…以前より優しくなられましたわね」
「そうか…?」
「以前は目が合うと何処かへ行かれてましたもの」
「…子供だったのだ…許せ」
「許せだなんて…」
そんな言葉が聞けるとは思いも寄らなかった。
何か起こる前触れなのか…。
そう思う程に驚いた。
「…はい」
とりあえずそう答えた。
踊り終えると曲が終わり、大喝采が送られる。
「まあ…」
マリミエドが困ってカーテシーをしそこなっていると、エデュアルトがマリミエドの手を取りボウ&スクレープをする。
マリミエドも合わせて片手でカーテシーをした。
すると更に拍手喝采が起きた。
「殿下…」
マリミエドが困ってエデュアルト王太子を見ると、エデュアルト王太子はチラリとバルコニー席を見る。
バルコニー席の両陛下は穏やかに拍手をしていた。
その近くの王女は、ムスッとした顔で見ている。
「マリミエド、お前は兄と居てくれ。俺は王女と踊る」
「ええ、是非ともそうなさって下さいませ」
マリミエドが笑って言う。
それに頷きエデュアルト王太子はマリミエドをエスコートして眉を釣り上がらせているギルベルトの下に送る。
「ではな」
それだけ言い、エデュアルト王太子はバルコニー席まで上がり、王女をエスコートして降りてきた。
また曲が流れる中で、今度は王太子と王女がヴェニーズワルツを踊る。
「もう…いいのですよ…?」
「ん?」
「わたくしの事などお嫌いでしょう?」
「そんな事は…」
「マリアさんとはキスをする間柄ですのに?」
思わず口を衝いて出た言葉がそれだった。
マリミエドは自分でも驚いて口に手を当てる。
エデュアルト王太子も驚いてマリミエドを見た。
「なんで…それを」
あっと短く言い、エデュアルトも拳を口に当てる。
「…いつから…」
聞いて何になるのかーーーそう思いながら聞いた。
すると意外にもエデュアルト王太子は答えた。
「2年前、だ…急にマリアが気になり出して…」
それを聞いて、マリミエドはあの〝未来ノート〟の内容を思い出して呟く。
「〝雨の中で浄化〟…?」
「何故それを…!知っていて聞いているのか?!」
ギクッとしてマリミエドを見ると、疲れ切った顔をして中庭を見つめていた。
「マリミエド…」
「それで、キスを…?」
「いきなりしたりしない。…やけにキスにこだわるな…もしやしたいのか?」
そう聞くと、じっと見つめてきたので、エデュアルト王太子はドキッとする。
「ま…マリミエド…」
そんな雰囲気なのかと手をそっとマリミエドの顎に掛けて上げてみると、更に見つめられた。
「王太子殿下」
「なんだ」
「手が熱いですわ、熱がおありなのではありませんか?」
そう言い不意にマリミエドが白くて細い手を伸ばしてエデュアルト王太子のおでこに触れるので、エデュアルト王太子は真っ赤になって離れる。
「ば、馬鹿者…っ、そんな細い手を晒すな!」
〝熱など無い〟と言いたいのに違う言葉が口を衝いて出た。
「…細くありませんわ。殿下、お熱は?」
「ーーー無い」
エデュアルト王太子は手で口元を隠しながら横を向く。
そして目に付いたマリミエドの隣りの椅子に座る。
〈あら…?何故か側にいらっしゃるわ〉
いつもなら、何かと理由を付けて居なくなるのに…そう思ってじーっと見つめると、エデュアルト王太子は目を泳がせて腕を組む。
「今日のマリミエドは…いつもと違うのだな」
「そうですか?」
「ああ…いつもより穏やかだ…」
その言葉を聞いて、マリミエドはやっと理解した。
この人は、癒やしを求めていたのだ。
窮屈な王宮のしきたりや帝王学の厳しい教えなどから抜け出し、反発したくなって…優しく包み込んでくれる存在を求めているのだ。
砂漠で干からびそうな蝶々が、オアシスを求めるが如く。
「殿下……触れても、よろしくて?」
「?ああ…なん、だ…!?」
答える間に顔を両手で包まれて、急に景色が一変する。
気が付くとマリミエドの膝に頭を乗せる形となっていた。
「なっ…」
「お静かに。お疲れなのでしょう?たまにこうして妹達に膝枕をしてあげると喜んで言いますのよ。〝姉さまの膝枕は癒やされる〟って…だから、少しでも癒やされるのを願いますわ」
そう言うマリミエドが優しくて、エデュアルト王太子はそのまま横を向く。
すると、耳が赤くなっているのが見えた。
〈照れていらっしゃるのかしら…?〉
「殿下…いかがですか?」
そう聞いてみると、
「悪くない」
と返ってくる。
それを遠くから見たご婦人方が噂する。
「まあ見て」
「なんて仲睦まじい…」
「エスコートされていなかったからどうなるかと思いましたが、あのご様子なら安心ね」
「ふふ。若い頃を思い出すわ」
などと話している。
しばらくするとエデュアルト王太子は起き上がってマリミエドを見る。
「エスコートしなくて悪かった。…今後は気を付ける」
「殿下……嬉しいですわ」
マリミエドが微笑んで言うのを見て、エデュアルト王太子は微笑してマリミエドの左手を取って手の甲にキスをする。
「…遅いかもしれないが…踊らないか?」
「喜んで!」
本当に嬉しそうにマリミエドが言うので、会場までエスコートした。
2人の登場に、会場内が一気にザワめく。
人々は避けながら驚きと好奇の眼差しを向けた。
そんな中でエデュアルト王太子のエスコートの下、マリミエドは堂々と歩いてダンスホールに行き、真ん中で止まる。
「…殿下はヴェニーズワルツが得意でしたわね」
そう言ってマリミエドはカーテシーをする。
何を演奏すべきかを楽団に伝えているのだ。
するとエデュアルト王太子はボウ&スクレープをしてマリミエドの手を取る。
「…間違えたら済まない」
「ふふ…大丈夫ですわ」
曲が流れ、2人が踊り始める。
ゆっくりとした曲に合わせて左に回転するように踊る。
「しばらく会わない内に、随分と大人っぽくなったんだな…」
「まあ、背が低くて悪うございましたわね。いつも殿下が気付かれないだけで、お会いしておりましたわ」
「本当か?…気付かなかった…」
どうやら本気で気付かなかったらしい。
では今までの挨拶も何処ぞの令嬢と同じにされていたのだろうか?
〈それは少し悲しいわ…〉
そう思いエデュアルト王太子を見ると、穏やかな目で微笑んでいたのでドキッとする。
「…殿下は…以前より優しくなられましたわね」
「そうか…?」
「以前は目が合うと何処かへ行かれてましたもの」
「…子供だったのだ…許せ」
「許せだなんて…」
そんな言葉が聞けるとは思いも寄らなかった。
何か起こる前触れなのか…。
そう思う程に驚いた。
「…はい」
とりあえずそう答えた。
踊り終えると曲が終わり、大喝采が送られる。
「まあ…」
マリミエドが困ってカーテシーをしそこなっていると、エデュアルトがマリミエドの手を取りボウ&スクレープをする。
マリミエドも合わせて片手でカーテシーをした。
すると更に拍手喝采が起きた。
「殿下…」
マリミエドが困ってエデュアルト王太子を見ると、エデュアルト王太子はチラリとバルコニー席を見る。
バルコニー席の両陛下は穏やかに拍手をしていた。
その近くの王女は、ムスッとした顔で見ている。
「マリミエド、お前は兄と居てくれ。俺は王女と踊る」
「ええ、是非ともそうなさって下さいませ」
マリミエドが笑って言う。
それに頷きエデュアルト王太子はマリミエドをエスコートして眉を釣り上がらせているギルベルトの下に送る。
「ではな」
それだけ言い、エデュアルト王太子はバルコニー席まで上がり、王女をエスコートして降りてきた。
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