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番外編
犬に優しくしてほしいっ!
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ソフィアと出会ったのは、見習い騎士らの暮らす宿舎に、暇潰しに視察に行った時のことだ。ちょうど見習い同士で剣技の練習試合をしていた。怪我をしては実戦に支障が出るので、当然全身に防具をつけており、顔まではわからなかった。
中に一人とんでもなく強い奴がいて、十人を立て続けに倒し、なおまったく疲れた様子がない。体の動きも剣の捌きも圧倒的に早い。
あいつはなんだと目が釘付けになった。
身長は高過ぎも低過ぎもしないが、男にしては随分華奢だ。なのに、自分の頭二つ分は大きく、体格も圧倒的に勝る男を苦も無く打ち負かしてしまう。
そいつは向かってきた大男が剣を振るう直前、地を蹴って二メートルの高さにまでジャンプし、大男の肩を踏み台にして宙で一回転。音もなく降り立つが早いか、身を翻して大男に背に切りかかり、見事一本取った時にはつい拍手をしてしまった。
そこで見習いたちはようやく俺の存在に気付いたのだろう。一斉に顔色を変えて片膝をついた。奴も無駄のない動作で皆に倣う。
「王太子殿下……!」
俺はそれから続くはずの堅苦しい挨拶を手を振って止めた。
「ああ、長ったらしい挨拶はいらん。それより、お前だ。さっき勝ったお前、立て。顔を見せて名を名乗れ。見事な戦いぶりだった。褒美を取らそう」
「……」
奴はゆっくりと立ち上がると、兜を取りその顔を晒した。一つに束ねたさえざえとした長い銀髪が零れ落ちる。琥珀色の目を縁取る睫毛は濃く長く、通った鼻に薄紅色の唇が、完璧なバランスで収まっていた。中性的な印象がなくもないが、その美貌は間違いなく女のものだった。
「女……!?」
まさか、あれほど強い奴が女だとは思わなかった。
カレリアの兵士や騎士となるためには、男でなければならないと言う決まりはない。だが、体力的な問題からだろう。女が入ったことはこの数百年なかった。まず、適性試験で跳ねられてしまうのだ。
なのに、この女は見事見習いとなっただけではなく、とんでもない実力があるようだった。
女は胸に手を当て、「ソフィア・アンティアでございます」と名乗る。その名を聞いてはっとした。
「では、お前がストゥーレ家の……」
ストゥーレ家はカレリアの名門伯爵家だ。代々忠実に王家に仕えており、親父からの信頼も厚い。
また、数少ない狼族の血統でもあった。とはいっても、他の獣人と同じく人間との混血が進み、ストゥーレ家でもいまや狼に変身できる者はなかなか生まれない。だが、ストゥーレ家の三女が変身できるようになったとの報告を受けていた。
獣人は基本的に人間と比較して筋力、体力が非常に優れている。この女も、ソフィアも例外ではなく、幼い頃から剣、槍、弓、すべての武器の扱いと体術に優れ、騎士を志していたと聞いていた。だが、まさかすでに入団していたとは。
俺はソフィアについての情報を信用していなかった。女を侮っていたこともあったし、それ以上に噂や評判は誇張されることが多い。「女にしては強い」程度だろうと捉えていたのだ。なのに、まさか、ここまでの力量の持ち主だとは。これほど美しい女だったとは。おまけに、おまけに、おまけに狼族……! 銀色のモフモフに変身できる……!
今思えば色んな意味で一目惚れだったのだろう。俺はソフィアが欲しくてたまらなくなった。だから、生まれて初めて権力を行使して、ソフィアを自分の近衛兵に取り立てたのだ。
ああ、そうだ。バッチリ下心があった。
俺は……俺は前世から大の犬好きだった。チワワからチベタンマスティフまでなんでも飼っていた。だけど、もうただの犬では満足できなくなっていたのだ。だから、どうにかソフィアと仲良くなって一緒に遊びたかったっ……! お手をしてもらったり、ボール遊びをしたり、同じベッドで眠ったり……っ!
しかし、俺のそんな狼との楽しい日々的な妄想は、あえなくソフィア自身によって打ち砕かれることになった。
今日は久々の丸一日の休日である。俺はソフィアを庭園に呼び出し、一人と一匹で念願のボール遊びを楽しむ……はずだった。狼と言ったって犬の祖先なんだから、同じく人間に従順だろうと思い込んでいたのだ。
ソフィアの獣化した姿は予想以上に高貴かつ精悍だった。甘えのない瞳だけは人の姿と変わらない。
「は~い、ソフィアちゃん、ボール取って来てね!」
俺がボールを投げると、ソフィアはものすごく面倒臭そうに、のそのそと歩いて行き、ボールを口にくわえた。
……違う。俺が期待していた反応と違う。
その後やっぱりのそのそと戻ってきて、ボールを足元にペっと吐き出す。そんな、俺が触ったボールを、汚いものを扱うみたいにしなくても……。
ソフィアは密かに傷ついている俺を前に、宙で一回転して人間に戻った。
「殿下、そろそろ宿舎に戻っても構わないでしょうか? お約束通りボール遊びはしましたし」
「いや、まだだ! まだ十分に遊んでいない!」
「……」
ソフィアはヤバいものを見るような目で俺を見つめている。
やめてくれ、そんな顔をするのはやめてくれ。他の女は皆こぞって俺をチヤホヤするのに、どうしてお前だけはいつもそんなに冷たいんだ! 狼って情に厚い獣じゃなかったの!? と言うか、いつもの傲慢な俺はどこへ行った!? こいつの前では調子が狂いまくる……!!
ソフィアはウザいなあと言った表情で、顔をちょっと背けて溜め息を吐いた。
「仕方がありませんね。なら、もう少し遊びますか」
ボールを拾ったかと思うと、ヤクル〇の奥〇顔負けのフォームで、五〇メートルほど離れたところに放り投げる。
「さあ、殿下取って来てください」
「えっ」
「ボール遊びがしたいんでしょう?」
違う。そうじゃない。俺が望んでいるボール遊びじゃない!
しかし、ソフィアはどこまでも冷静だった。
「取って来ないんですか?」
「そんなこともできないのか」と顔にはっきり書いてある。
「……」
俺は前世では社長、今世では王太子であり、恵まれた生まれと容姿、身分と地位でなんでも思いのままになってきた。なのに、ソフィアだけは思い通りにならない。おまけにプライドと犬愛を天秤にかけ、今犬愛を選ぼうとしている……!
狼は犬以上に忠実ではあるものの、自分のボスだと認めた場合のみだと知ったのは、ボール遊びから三日後のことになる。そして俺は、ソフィアにボスだと認めてもらうために、生まれて初めてがむしゃらに頑張る羽目になるのだった……。
※ここまで読んでいただきありがとうございました。ひとまず完結としますが、またSS番外編は付け加えるかも? その際にはまたよろしくお願いします。
中に一人とんでもなく強い奴がいて、十人を立て続けに倒し、なおまったく疲れた様子がない。体の動きも剣の捌きも圧倒的に早い。
あいつはなんだと目が釘付けになった。
身長は高過ぎも低過ぎもしないが、男にしては随分華奢だ。なのに、自分の頭二つ分は大きく、体格も圧倒的に勝る男を苦も無く打ち負かしてしまう。
そいつは向かってきた大男が剣を振るう直前、地を蹴って二メートルの高さにまでジャンプし、大男の肩を踏み台にして宙で一回転。音もなく降り立つが早いか、身を翻して大男に背に切りかかり、見事一本取った時にはつい拍手をしてしまった。
そこで見習いたちはようやく俺の存在に気付いたのだろう。一斉に顔色を変えて片膝をついた。奴も無駄のない動作で皆に倣う。
「王太子殿下……!」
俺はそれから続くはずの堅苦しい挨拶を手を振って止めた。
「ああ、長ったらしい挨拶はいらん。それより、お前だ。さっき勝ったお前、立て。顔を見せて名を名乗れ。見事な戦いぶりだった。褒美を取らそう」
「……」
奴はゆっくりと立ち上がると、兜を取りその顔を晒した。一つに束ねたさえざえとした長い銀髪が零れ落ちる。琥珀色の目を縁取る睫毛は濃く長く、通った鼻に薄紅色の唇が、完璧なバランスで収まっていた。中性的な印象がなくもないが、その美貌は間違いなく女のものだった。
「女……!?」
まさか、あれほど強い奴が女だとは思わなかった。
カレリアの兵士や騎士となるためには、男でなければならないと言う決まりはない。だが、体力的な問題からだろう。女が入ったことはこの数百年なかった。まず、適性試験で跳ねられてしまうのだ。
なのに、この女は見事見習いとなっただけではなく、とんでもない実力があるようだった。
女は胸に手を当て、「ソフィア・アンティアでございます」と名乗る。その名を聞いてはっとした。
「では、お前がストゥーレ家の……」
ストゥーレ家はカレリアの名門伯爵家だ。代々忠実に王家に仕えており、親父からの信頼も厚い。
また、数少ない狼族の血統でもあった。とはいっても、他の獣人と同じく人間との混血が進み、ストゥーレ家でもいまや狼に変身できる者はなかなか生まれない。だが、ストゥーレ家の三女が変身できるようになったとの報告を受けていた。
獣人は基本的に人間と比較して筋力、体力が非常に優れている。この女も、ソフィアも例外ではなく、幼い頃から剣、槍、弓、すべての武器の扱いと体術に優れ、騎士を志していたと聞いていた。だが、まさかすでに入団していたとは。
俺はソフィアについての情報を信用していなかった。女を侮っていたこともあったし、それ以上に噂や評判は誇張されることが多い。「女にしては強い」程度だろうと捉えていたのだ。なのに、まさか、ここまでの力量の持ち主だとは。これほど美しい女だったとは。おまけに、おまけに、おまけに狼族……! 銀色のモフモフに変身できる……!
今思えば色んな意味で一目惚れだったのだろう。俺はソフィアが欲しくてたまらなくなった。だから、生まれて初めて権力を行使して、ソフィアを自分の近衛兵に取り立てたのだ。
ああ、そうだ。バッチリ下心があった。
俺は……俺は前世から大の犬好きだった。チワワからチベタンマスティフまでなんでも飼っていた。だけど、もうただの犬では満足できなくなっていたのだ。だから、どうにかソフィアと仲良くなって一緒に遊びたかったっ……! お手をしてもらったり、ボール遊びをしたり、同じベッドで眠ったり……っ!
しかし、俺のそんな狼との楽しい日々的な妄想は、あえなくソフィア自身によって打ち砕かれることになった。
今日は久々の丸一日の休日である。俺はソフィアを庭園に呼び出し、一人と一匹で念願のボール遊びを楽しむ……はずだった。狼と言ったって犬の祖先なんだから、同じく人間に従順だろうと思い込んでいたのだ。
ソフィアの獣化した姿は予想以上に高貴かつ精悍だった。甘えのない瞳だけは人の姿と変わらない。
「は~い、ソフィアちゃん、ボール取って来てね!」
俺がボールを投げると、ソフィアはものすごく面倒臭そうに、のそのそと歩いて行き、ボールを口にくわえた。
……違う。俺が期待していた反応と違う。
その後やっぱりのそのそと戻ってきて、ボールを足元にペっと吐き出す。そんな、俺が触ったボールを、汚いものを扱うみたいにしなくても……。
ソフィアは密かに傷ついている俺を前に、宙で一回転して人間に戻った。
「殿下、そろそろ宿舎に戻っても構わないでしょうか? お約束通りボール遊びはしましたし」
「いや、まだだ! まだ十分に遊んでいない!」
「……」
ソフィアはヤバいものを見るような目で俺を見つめている。
やめてくれ、そんな顔をするのはやめてくれ。他の女は皆こぞって俺をチヤホヤするのに、どうしてお前だけはいつもそんなに冷たいんだ! 狼って情に厚い獣じゃなかったの!? と言うか、いつもの傲慢な俺はどこへ行った!? こいつの前では調子が狂いまくる……!!
ソフィアはウザいなあと言った表情で、顔をちょっと背けて溜め息を吐いた。
「仕方がありませんね。なら、もう少し遊びますか」
ボールを拾ったかと思うと、ヤクル〇の奥〇顔負けのフォームで、五〇メートルほど離れたところに放り投げる。
「さあ、殿下取って来てください」
「えっ」
「ボール遊びがしたいんでしょう?」
違う。そうじゃない。俺が望んでいるボール遊びじゃない!
しかし、ソフィアはどこまでも冷静だった。
「取って来ないんですか?」
「そんなこともできないのか」と顔にはっきり書いてある。
「……」
俺は前世では社長、今世では王太子であり、恵まれた生まれと容姿、身分と地位でなんでも思いのままになってきた。なのに、ソフィアだけは思い通りにならない。おまけにプライドと犬愛を天秤にかけ、今犬愛を選ぼうとしている……!
狼は犬以上に忠実ではあるものの、自分のボスだと認めた場合のみだと知ったのは、ボール遊びから三日後のことになる。そして俺は、ソフィアにボスだと認めてもらうために、生まれて初めてがむしゃらに頑張る羽目になるのだった……。
※ここまで読んでいただきありがとうございました。ひとまず完結としますが、またSS番外編は付け加えるかも? その際にはまたよろしくお願いします。
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