ポツンと一軒家の主婦は元賢者〜夫を半殺しにしたら、世界の声が、魔法を駆使して快適スローライフを目指します

魔王お姉ちゃん

「さて、つよし君さぁ、可愛いひよりに何してくれちゃうわけよ？」

しおりは顔は笑っているが、明らかに怒ってらっしゃる。

「いや～、面目ないです」

しおりは顧問弁護士だが、ひよりに明らかに肩入れする。
しかもしおりは、弁護士としての腕はピカ一だ。

「本当に、顧問弁護士でもなければ、身ぐるみ剥がして、スッテンテンにしてケツの毛まで抜き取ってやりたい気分よ！」

目が本気だ、…怖い

「まぁ裁判に持ち込めば、できなくもないんだけどねぇ、そうなっちゃうと会社のイメージか地に落ちるしねっ」

唾を吐き捨てるように、怖いことを言い放つ

今更ながら、つよしは自分のしたことが怖くなる

「そんなにやばいことだったかな？」

周りの社長仲間は愛人囲いもしたり、パパ活をしたりしている。

「当たり前でしょ？
最近の浮気への風当たりわかってるの？
しかも子供なんて、世間が騒げば上場さへ危うくなるはよ」

魔王のような表情で、しおりは怒鳴りだす。

「まぁ20％の株式でひよりがいいって言ってることに感謝するのね、
20％なら株主の会社支配までは難しい割合だし」

なるほど、確かにそうだ30％ならやばいところだった。

「家や山の名義変更なんかも、手数料や税金かかってくるだろうから、そこらへんはすべてつよしが持ちなよ」

つよしは夢見心地から現実に突き落とされた

「はい、わかりました」

もう白旗を降るしか方法はなかった。