ポツンと一軒家の主婦は元賢者〜夫を半殺しにしたら、世界の声が、魔法を駆使して快適スローライフを目指します

ひよりの狙い

「そうだよね、つよしは本当にいろいろ考えてくれたけど、お互いのために前に進まなきゃね」

ふんわりとした言葉でつよしの質問をかわす。

「あぁ頭が痛い、飲みすぎたかな～
二日酔いだよ、熱いコーヒー入れるね」

「あぁ、俺も頭が痛いんだ、お願いするよ」

そうそう貴方の頭が痛いのはお酒のせいよ！
自分の手のひらでコロコロ転がるつよしが笑える

ひよりがコーヒーを準備している間、つよしは机の上に散乱している書類を目を通している。

「株主保有割合、当社の上場に計画‥、家の権利書、山の権利書etc」

読んでください、そして昨日の提案の憶測してください。

ニヤニヤ笑いをしながら、コーヒーの粉にゆっくりとお湯をかける

「でも本当にありがとう、私の今後まで考えてくれて」

つよしは何を言われるか？と凝視してくる。

「まさか会社の株式の20％を私にくれるだなんて、そしたら配当金で暮らせるからって」

つよしの目はありえないくらい、見開かれている。

「あぁ、もちろん約束は守るよ、上場するまでは売ったり譲渡したりしないだよね？」

まだまだ追い詰めるはよ

「しかも預貯金まで全部私にくれるなんて‥」

真っ青な顔でぷるぷる顔を震わせている。

「あっぁ」

ここでキレさせてたら台無しだ。

アメも与えないとね！