嫌われ王様の側室 ☆☆ちょっとだけ幽閉もあるよ☆☆

モスマンの娘

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2.育てられてます

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なのに……それからの日々は……


「もっと食べなさい!
僕の好みはフワフワモコモコムキムキちゃんだよ?
肉を食べなさい、肉を!」

「体をしっかり鍛えてくれよ?
去勢?するわけないじゃない、筋肉がつかなくなってしまう
剣術も習得するんだよ?
もしものときは僕を守ってもらわなきゃいけないし…実質的な筋肉は美しいからね?」

「勉強もしっかりしておくれ、寝室での会話が伝わらないなんて、それほどつまらないことはないからね

我が王国の歴史から近隣諸国の勢力図もしっかり頭に入れて、常に新しい情報を入れておくんだよ、情報を常に先に制さないと負けてしまうからね?」


僕はひたすら育てられている……
フワフワモコモコムキムキちゃんの頭のいい側室に


時々王様が寝室に来てくれるときがある…
最初に来たときは、こんな小さな僕には何をする気なの?
って涙目で震えていたけど、寝物語みたいなものを語って頭を撫でられて出ていった。

本当に何をしに来たの?って思ったけど……
王様のお話は面白いし、頭を撫でられるのも気持ちいいから、来てくれるてすごく嬉しくて尻尾が揺れてしまう。


そして僕は10歳になって、かなりのフワフワモコモコムキムキちゃんに育ってきている。
身長も王様と変わらないくらいまで育ってしまった。
なのに僕のチンチン君はまだ付いてるし、王様は僕を育てるのをやめない


「そろそろ大きくなったって?
本気でいってるのかい?
僕の理想はこんなものじゃないよ!
もっとフワフワモコモコムキムキちゃんがいいんだよ!雄っぱいバツーンな感じが理想だよ?
ほらっお肉食べて!運動して!!」


王様の理想にはまだまだらしい…
王様の好みが特殊すぎる気がするけど、でも王様なのだから、誰にも文句なんて言えないのだろう


王様が僕を連れてたまに出掛けることも増えてきた。
いろいろな人を紹介されるけど、僕は必死にその人を覚えている。

「いいかいジョン君?
自国や近隣諸国の勢力図をしっかり覚えておくんだよ
そして今からあう人はどこに属するのか、どの国のどの派閥のどの地位なのか…しっかりと予習をしてから会うんだよ
情報を制して、決して裏をかかれてはいけないからね?」


つまりこれは外交の練習なのかな?
側室って外交もするの?
僕は王妃様じゃないよね……
でも王様が僕に求めるなら頑張ろう!!
お出かけの前に、今日会う人の情報を頭に叩き込むようになった。
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