幼馴染みはストーカー？エッチがド下手なんですが、恋人になれますか？

24.嫌がらせでした

「あんたってさっ、ジョン君と付き合ってるんだって？何なのよ…男同士なのに、私を振ってあんたと付き合ってるなんて…あり得ない！」

「僕の方が先輩なんだから、とりあえずあんた・・・はやめてください、なんで付き合ってるって思ったの？」


とりあえず話があるとか言われたから、校門の一番近くのベンチに腰掛けて話し出せば、めちゃくちゃ失礼な話し方をされて、むっとする。


「うるさいわね！恋敵なんだからあんた・・・でいいのよ、この前、彼氏に振られたからよりを戻してあげようと声を掛けたらジョン君に付き合ってる人がいるから無理って言われたの！
だったらその子から奪ってやろうと思って根掘り葉掘り聞いたら、あんただって言うじゃない！ジョン君はめちゃくちゃボカソうとしてたけど、バレバレだったわよ！！」

「あぁ…うん、まぁ…、そうだろうね、ジョンはあんまりそういうの得意じゃないからね…」


たぶん僕のことを思ってボカシてくれてたんだろうけど、女の子を騙せるほどジョンは器用じゃない…


「それで僕から奪うつもりなの？それなら受けて立つけど？」

「はっ？しないわよ、時間の無駄だし…はぁ、ババ引いたわ、あんなでれでれした顔であんたのこと話しちゃってさ…、私の時はめちゃくちゃ塩対応だったくせに…嫌がらせしたかっただけよ！はぁ～、あんなイケメンなかなかいないのに、羨ましいたらありゃしない！」

「はぁ、それはどうも、羨ましいねぇ…
僕は貴方の方が羨ましいよ…」


ボソリと呟く僕の言葉に彼女は意味がわからないといった表情になっていく、だって…貴方は女だから、簡単にジョンを受け入れられるじゃないか…ジョンとすんなりとエッチだってできてたじゃないか…
ジョンを気持ちよくもできるだろうし

あの日以来、ジョンは僕に手を出さなくなった。キスとか手を繋ぐとかハグとかはするけど…
エッチなことはアレ一回きりで、きっと僕としても気持ちよくなかったんだ、そりゃそうだ、僕はずっと寝っ転がっていただけで、ジョンが全部やってくれたんだから


「はっ？何が羨ましいのよ、あんだけ傅くかしずみたいに扱われておいて、私と付き合ってたときから、あんたへの対応はあんなんだったじゃない！思い出しただけで腹立つわ！！」

「……だって、僕達は男同士だから、恋人同士だといろいろと上手くいかなくて」


僕の呟きに彼女はなんだか、にやりっと嫌らしい笑顔でにじり寄ってきた。