幼馴染みはストーカー?エッチがド下手なんですが、恋人になれますか?

モスマンの娘

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13.エッチなことがしたい

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かっこ悪く大泣きをしてしまって、恥ずかしくて顔を上げられない
ジョンに抱きついて胸に顔を引っ付けているのに


「ふふ…ほらっ、お顔を見せてよ?アキラとキスしたいなぁ、目もこのままだと腫れちゃうから、冷やさないといけないでしょ?」

「うぅ~イヤだ、今日はもうこのままいるもん、このまま引っ付いたままジョンと寝てやるもん」

「ふふっ…そんな可愛いワガママ言わないの?それとも、さっき教わってきたエッチの仕方をやってみようかな?」


ジョンの言葉にびっくりをして、ガバッ!っと顔を上げれば、クスクスっと笑いながら触れるだけのキスをくれる

僕が泣いてしまったときのジョンは僕よりずっと年上に見えて、余裕があってなんだか悔しくなってしまう。


「大丈夫だよ…アキラはそういうこと苦手でしょ?アキラが心の準備ができるまで、僕は待つからね?」


ジョンは笑顔でそうやって言ってくれるけど…僕はその余裕が悔しかった。
だって…ジョンには絶対に言えないけど、僕は聞いてたから、ジョンが女の子を抱いていた音を…

『気持ちいいよ……はぁ…もうイキそうだよ…』

僕の知らないジョンが、湿っぽいような上擦った声で囁いていたのも、グチャグチャっていやらしい音も
それ以上に耳障りな女の子の喘ぎ声も

全部を聞きながら、悲しくて苦しくて憎らしくて気持ち悪くて、聞きながら泣いていた。
苦しくて仕方ないのに、耳を塞ぐこともできなくて
そんなことをしている自分が情けなくて泣いて泣いて泣きすぎ…
ジョンが女の子を抱いた夜はだいたい熱をだしていた。

『大丈夫?また熱でちゃったんだね、苦しいね…お粥作ってくるよ、大人しく寝てるんだよ?』

熱を出した僕にジョンはいつも通り優しいから、盗聴器の向こうのジョンは違う人のように思えてしまった。

僕はジョンに抱かれる彼女にずっと嫉妬していた僕が知らないジョンを知っていて、僕が触れることができないジョンの体に触れていて、憎らしくてしかたなかったから…



「大丈夫だよ…アキラはそういうこと苦手でしょ?アキラが心の準備ができるまで、僕は待つからね?」

「そんなことないもん!
僕だってジョンとしたい…
ジョンとエッチなこと、もっとしたいから!」


ついジョンの言葉に、言っい返してしまって、その後にめちゃくちゃ後悔をした。
ジョンがびっくりして、目なんか真ん丸になって僕を抱きしめて固まっている。
一気に顔に血液が流れ込んできて、クラクラしてしまう。


「あぁ……えっと、じゃあ…とりあえず…明日は母さんが夜勤だから、ちょっとだけする?
まだちょっと用意するものとかあるから、最後まではしないからね?大丈夫だからね?」

「う……うん、するっ……」


もう俯いて、それだけ答えるのがやっとだった。
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