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2.僕はつまらない男

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僕はジョン、父親が外国人だから髪は白髪に近い金髪で目の色は母の血が強く出てブラウン
身長は190overで小学1年生からやっている空手のおかげてムキムキバディだ!
まぁイケメンと言われる部類入るらしくて中学時代からけっこうモテてたし、彼女に困るようなことはなかった。


そして今日そんな僕に告白してきたのは、僕の幼馴染のアキラだ

アキラはすごく艷やかで星が瞬くような夜空を思い起こさせる黒髪、大きめでくりくりとした黒い瞳
身長は170overになったと喜んでいたけど、見た目からまだ中学生に間違われるらしい
顔立ちはかなりの童顔と言われる部類で、クリクリお目々に鼻筋が通ってるけど小さめな鼻、ぷっくりとした唇は何もつけてなくてもピンク色で…

そこらへんの女子よりも、断然に可愛らしい出で立ちの幼馴染だ!

僕達はあまりいいマンションとは言えないようなマンションの隣同士で、僕は母子家庭、アキラは父子家庭で育った。


僕の母さんは海外で結婚したけど、僕の小さいころに父親と離婚をして日本に帰ってきたらしい
あまり母さんは父親の話をしたがらないから…僕も聞かないけど
正月とかに訪れる田舎のばあちゃんの話から推測すると、かなりのロクデナイだ!


アキラは僕が暮らしていたこのマンションに7歳のときに越してきた。
初めてあったときに僕はアキラが、すぐにでも死んでしまいそうな仔猫に見えた。

ガリガリな手足に小さすぎる身長、僕と同じ年っと言われても信じられないくらいに小さかった。そんなアキラがおずおずっと父親の影から顔を出して


「こんにちは…あの……アキラです。
仲良くしてほしいです。」


なんて小さな声で言うものだから、もう僕は可愛い仔猫ちゃんが怯えながら助けを求めているように思えて……


「僕はジョン!仲良くしようね!
僕は決めたから、今日から僕はアキラのヒーローになるからね?
アキラが悪いやつにいじめられたら、全員倒してやるよ!」


なんて馬鹿なことを言ったら、びっくりお目々からの花が咲いたような可愛らしい満面の笑みで……その瞬間に僕は完全にアキラ専属ヒーローになったのだ!


それから10年間、僕たちは無二の親友として過ごしてきた。
僕は見た目からいじめられはしないけど、友達ができにくくてヤンキーに間違えられることが多い
アキラは見た目からも体が弱いせいもあって、男子にちょっかいをかけられやすいし、怪しい人に狙われやすかった。

そこらへんの男子くらいなら僕が蹴散らしてたけど、小さな時は何回か誘拐されかけてその時も僕が大騒ぎで抵抗しまくって難を逃れてた。僕がアキラを助けるたびに


「ありがとう、ジョンは本当に僕のヒーローだね!」


っと可愛らしい笑顔をくれるから、僕の小学生・中学生時代はアキラとニコイチなくらいひたすら一緒にいた。

高校生にあがるときには、あまり勉強が得意とは言えなかった僕をアキラがそれは献身的に教えてくれて
公立だけどかなりの進学校に一緒に合格したときは二人で飛び跳ねて喜んだのもいい思い出だ


高校生になると、アキラは入試の結果で特進クラスになってしまって
マンモス学校で10クラスもあるのだが、僕は下から2番目の普通クラスで

かなり距離が離れてしまったけど、あいも変わらず僕たちは通学で一緒にすごして、帰ってからもひたすら一緒にいるみたいなものだった。


ただ、変わったのは僕に偶に彼女ができるくらいだった。僕は見た目からか、かなりモテる
だから定期的に告白されるから、付き合ってみるんだけど…
だいたいは数ヶ月で振られてしまう。


『ジョン君て私が思ってた人じゃなかったは!見た目は派手なのにつまらないし』

『私のことを全然愛してくれない…ひどい人』

『付き合って損したは…他の人の方が数倍に魅力的よ!』


なんて酷い言われようで振られるのだ、知らないし…見た目からそんな判断されても……

結局は僕が取っ替え引っ替え女の子に手を出して遊んでるっていわれのないイメージがついてしまった。

最後にいままでの最長期間3ヶ月付き合った彼女に


『他に数倍、優しくて楽しくて私を愛してくれる人を見つけたの
貴方みたいな愛してもくれなきゃ、つまらない見た目だけの男とは付き合ってられないわ』


なんて言われて、僕としては大変に凹んで、もう女の子とはしばらく付き合うのはいいかな…ってなったのが先月


そしてまさかの親友で幼馴染のアキラからの告白だ!

いや……アキラは確かに見た目は可愛いし、性格だってすごく好きだよ
見た目によらず負けず嫌いで、苦手なことでも頑張り屋で、でも子供っぽくて変なこだわりがあって、僕には絶対の信頼をもってくれてて、頼りにしてくれてて………

あげだしたらきりが無いくらいに好きだよ!
でもいままで、ずっとずっと親友で幼馴染だったから…そんなこと言われても

それに…僕は付き合うとつまらなくて、愛情がなくて、魅力がない男らしいから
そう……もしも僕がアキラにとって、そんな恋人だってわかったのなら
半年で別れてくれればいい
やっぱり勘違いだったから、友達に戻ろうって言ってくれたらいいんだから
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