呪われた地の聖女〜聖女認定を外され婚約破棄に、呪われた地にて継母と同居、イジメられると思えば溺愛、呪いの魔術師にも、私はここで幸せになります

モスマンの娘

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第6章

新王ドエール

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「失礼いたします。これからの政治は私ドエールが行わせていただきます。」


ドエールは不敬にも貴族と王子、聖女の会議中に現れ、そうのた割った。



「おい、お前は何者だ?返答次第ではただではすまないぞ」

ジールがシスタを守るように前にでる。
しかし、ドエールの後ろに次期聖女ロザリアを見つけ嫌な汗がでた。


「お久しぶりですは、ジール様。紹介いたしますは、私の婚約者、ドエールです。

彼は今の司祭様の甥にあたる方です。
あなたとも遠縁ですが、親戚になるはずですわ。

喜んでください、王位継承権も、もちろんありますから王位は継続されますわ」


ニヤニヤと勝ち誇ったように笑うロザリアに吐き気がする。

「これからの方針だが、西の帝国に出兵する。
前王は崩御された。

それは西の帝国のものが襲撃し、殺されたのだ。
これを我帝国は宣戦布告ととらえる。

自国の王を殺され、何もしないとは東の帝国は腰抜け帝国かと笑われるだろう。

近隣諸国にはこの旨の通達を速やかに行なうこと。

もし西側に着くようなら、対談をすると呼び出し、寝首をかくような卑怯な手で王を殺した国家の味方と、全土にしれわたるだろう。と書いておけ」

ドエールははっきりと、力強く宣言した。
それは貴族たちには救世主のように映ってしまった。

「ちょっと待て、王が襲撃されたのは西の帝国のものかまだわかってないのだぞ!
憶測だけで…そんな」


ジールが慌てて止めようとするが。


「父親を殺されたのに、手も足もだせない無能王子は黙ってろ。
後ろの力を失った聖女様の乳でもしゃぶってるがいいさ」

ジールは顔を赤くして怒りに震えるが

場の雰囲気は完全にドエールが占めていた。
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