呪われた地の聖女〜聖女認定を外され婚約破棄に、呪われた地にて継母と同居、イジメられると思えば溺愛、呪いの魔術師にも、私はここで幸せになります

モスマンの娘

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第6章

沈みゆく東の帝国

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疫病はまたたく間に東の帝国に広まっていっていった。
街には人の姿がまばらになり、活気のあった店も閉まっているところが多い

他の国々も東の帝国からの人々の往来を禁止した。
かろうじて物流はまだ動いているが、いつとめられてもおかしくない。

東の帝国は農業的にはあまり豊かではない、しかし国としての力は強く。
経済力や観光業などで栄えている。
農産物を他の国から買い付けて賄っている国なのだ。

人々の往来がなくなるのは、東の帝国には痛手だが、それよりも物流がとまるのが恐ろしい

そうなれば、領民たちはすぐに飢えてしまうだろう。



「なるべく農産物を回してもらえるように、交渉するのだ。
備蓄のきくものを、できるだけ多くだ。

値段は少々高くてもかまわない。最低1年は領民を養えるだけの量を備蓄したい。」

王は家来たちに周辺諸国への対応を申し付ける。

王はここ数日寝る間もおしんで公務にふけている。東の帝国始まって以来の不測の事態だ。

今までは、聖女の力か疫病や天災など東の帝国では起きたことがなかったのだ。

そのため、古い歴史と変わらない町並みの美しさが保たれてきたのだ。もっとも安全に観光ができる国としての地位にあっはた帝国が



しかし、最近では天候もおかしい、2週間ひたすら止まない雨が降り続いている。 


その雨のため周辺諸国でも食料が高騰しだしている。
売り渋りにより備蓄食料はなかなか集まらない。

王の体調も優れないが、今は休んでいる場合ではないのだ。

その姿を、いたたまれない気持ちでシスタは見ていた。
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