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第6章
聖女の母ジエスタ
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「なりません。ロザリア嬢の聖女認定は覆りません。神の言葉は確かです。」
教会の返答はかわりなかった。
「しかしおかしいのです、ロザリア嬢からはまったく聖のオーラがないのに…」
シスタは頭を抱えてしまった。
ジールが嫌だと言う以上は親族の誰かが、聖女と結婚し、王となるだろう。
それならそれでいいとさへ思う。
しかし、その後の国の行く末が、民たちの未来が明るいとは思えないのだ。
「私は神は疑ったことはありませんが、教会が信じられなくなってきました。」
「あぁ、もう、どうして私は王宮には入れないの?
婚約式を終えたし、部屋くらい作ってくれて、そこから聖女修行を行うのが普通の流れよね?
そうでしょ?お母様」
赤毛まじりのブロンドの毛色に茶色の髪の母親ジエスタにロザリアは、イライラしながら話をする。
「そう心配することないは、あなたは聖女認定をされたのよ。
これを覆せば神が間違いをおかしたことになる。そんなこっは教会はできないは。
王になる人が替わっても聖女は替えられない。
そうロザリア、あなたはこの国の最上位に立つのは決まっているのよ」
ニヤニヤと嫌な笑い方でジエスタは笑う。
もう何も我慢することはない、側室と後ろ指を刺さるのも
フランシスばかりに期待する夫にも
すべて見返してやった。
私は聖女の母になったのだ。
教会の返答はかわりなかった。
「しかしおかしいのです、ロザリア嬢からはまったく聖のオーラがないのに…」
シスタは頭を抱えてしまった。
ジールが嫌だと言う以上は親族の誰かが、聖女と結婚し、王となるだろう。
それならそれでいいとさへ思う。
しかし、その後の国の行く末が、民たちの未来が明るいとは思えないのだ。
「私は神は疑ったことはありませんが、教会が信じられなくなってきました。」
「あぁ、もう、どうして私は王宮には入れないの?
婚約式を終えたし、部屋くらい作ってくれて、そこから聖女修行を行うのが普通の流れよね?
そうでしょ?お母様」
赤毛まじりのブロンドの毛色に茶色の髪の母親ジエスタにロザリアは、イライラしながら話をする。
「そう心配することないは、あなたは聖女認定をされたのよ。
これを覆せば神が間違いをおかしたことになる。そんなこっは教会はできないは。
王になる人が替わっても聖女は替えられない。
そうロザリア、あなたはこの国の最上位に立つのは決まっているのよ」
ニヤニヤと嫌な笑い方でジエスタは笑う。
もう何も我慢することはない、側室と後ろ指を刺さるのも
フランシスばかりに期待する夫にも
すべて見返してやった。
私は聖女の母になったのだ。
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