69 / 89
第6章
ジールの目
しおりを挟む
「理由を聞いていいか?ジールよ
なぜあのロザリア嬢とは結婚できないと?」
王はなんとなくはわかっていたが、聞がずにはいられなかった。
「申し上げにくいが、あの女性は聖女として感じられません。
私自身を見る目もすごく、なんだが…」
いい淀むジールに眉をひそめる。
「なんだか、なんじゃ?ジール、ワシは今、お前の父として話を聞いている。
王ではなく、話してごらん」
辛そうなジールを助けるように王は易しい声で問いかける。
「あの目は私を夫ではなく、手段として見る目のようでした。
あの女性は私などは見てはいない、私の後ろについてくる聖女としての座、皇后としての座を見ているのです。」
ジールは従順だが、父の人を見る目、母の聖のオーラを感じ取る力をわずかだがもっている。
王と皇后はため息をはぁと深くついた。
「教会へ、抗議をしよう。我々はあのロザリア嬢が聖女には見えないことを
悪いが、しばらくの間、シスタが一緒に祈りを捧げて様子を見てくれ。
もしかしあら、何か新しい力が目覚めるやもしれん」
「何も悪くはありませんは、あなた
もちろんそうしますわ。
ジール、あなたはもうロザリア嬢としばらくあわなくてもいいわ。
でも、もしロザリア嬢が神に繋がりをを持てる様な聖女であるなら。
考え直してちょうだいね」
父と母の思い、優しさを感じる。
「もちろんです。聖女になりえるような女性であれば。
母のような清らかなオーラの女性であれば、僕から跪いて結婚をしたいといいますよ」
「あらあら、それは嬉しいは。どこでそんなおべっかを覚えたのかしら?」
ジールの言葉にシスタと王にも少しの笑顔が戻った。
なぜあのロザリア嬢とは結婚できないと?」
王はなんとなくはわかっていたが、聞がずにはいられなかった。
「申し上げにくいが、あの女性は聖女として感じられません。
私自身を見る目もすごく、なんだが…」
いい淀むジールに眉をひそめる。
「なんだか、なんじゃ?ジール、ワシは今、お前の父として話を聞いている。
王ではなく、話してごらん」
辛そうなジールを助けるように王は易しい声で問いかける。
「あの目は私を夫ではなく、手段として見る目のようでした。
あの女性は私などは見てはいない、私の後ろについてくる聖女としての座、皇后としての座を見ているのです。」
ジールは従順だが、父の人を見る目、母の聖のオーラを感じ取る力をわずかだがもっている。
王と皇后はため息をはぁと深くついた。
「教会へ、抗議をしよう。我々はあのロザリア嬢が聖女には見えないことを
悪いが、しばらくの間、シスタが一緒に祈りを捧げて様子を見てくれ。
もしかしあら、何か新しい力が目覚めるやもしれん」
「何も悪くはありませんは、あなた
もちろんそうしますわ。
ジール、あなたはもうロザリア嬢としばらくあわなくてもいいわ。
でも、もしロザリア嬢が神に繋がりをを持てる様な聖女であるなら。
考え直してちょうだいね」
父と母の思い、優しさを感じる。
「もちろんです。聖女になりえるような女性であれば。
母のような清らかなオーラの女性であれば、僕から跪いて結婚をしたいといいますよ」
「あらあら、それは嬉しいは。どこでそんなおべっかを覚えたのかしら?」
ジールの言葉にシスタと王にも少しの笑顔が戻った。
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
離縁を告げに
豆狸
恋愛
「バーレト子爵、ファティマを呼び捨てにするのは止めてくれないか」
「止めるのは君のほうだろう。ファティマは私の妻だ。妻を呼び捨てにしてなにが悪い」
「……ヒカルド様? 私達は二年前に離縁していますが」
なろう様でも公開中です。
【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。
112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。
愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。
実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。
アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。
「私に娼館を紹介してください」
娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる