68 / 89
第6章
王子ジール
しおりを挟む
第一王子ジールは常に国のために動いてきた。
教養に外交、神学、帝王学と日々勉強に励み、剣術から指揮の練習、国外のマナーまで
全てをこなし、貴族らからも絶対的信頼をもって第一王子として認められてきた。
フランシス嬢との婚約式の際は、大変地味で硬い無表情な娘だとは思った。
しかし自分に似ているとも。
きっと聖女として生きるために必死に勉学に励んできたのだろう
この娘なら愛し合えるかはわからないが
わかりあえるかもしれないと
ジールは愛し合うことは、もう諦めていた。
申し訳ないが、彼の心は囚われた相手がいるのだ
しかしフランシス嬢は認定されずに遠い地に行ってしまった。
そしてきたのがロザリア嬢だった。
「お父様、お母様、僕には無理です。彼女とは結婚したくありません」
王と聖女は目を見開いて驚いた。
ジールは第一王子として、やるべきことは率先してやるような息子だった。
二人の間にはジール以外に子はなく、ジールが王子に選ばれなければ、王族の他の者から選ばれる。
しかし、ジールはいたまで周りにスキを与えることなく、完璧なで王子として生きてきたのだ。
そのジールが、王の絶対条件である聖女との結婚を拒否したのだ。
「あのロザリア嬢とはうまくやっていける自信がもてません、嫌悪感すら感じます」
教養に外交、神学、帝王学と日々勉強に励み、剣術から指揮の練習、国外のマナーまで
全てをこなし、貴族らからも絶対的信頼をもって第一王子として認められてきた。
フランシス嬢との婚約式の際は、大変地味で硬い無表情な娘だとは思った。
しかし自分に似ているとも。
きっと聖女として生きるために必死に勉学に励んできたのだろう
この娘なら愛し合えるかはわからないが
わかりあえるかもしれないと
ジールは愛し合うことは、もう諦めていた。
申し訳ないが、彼の心は囚われた相手がいるのだ
しかしフランシス嬢は認定されずに遠い地に行ってしまった。
そしてきたのがロザリア嬢だった。
「お父様、お母様、僕には無理です。彼女とは結婚したくありません」
王と聖女は目を見開いて驚いた。
ジールは第一王子として、やるべきことは率先してやるような息子だった。
二人の間にはジール以外に子はなく、ジールが王子に選ばれなければ、王族の他の者から選ばれる。
しかし、ジールはいたまで周りにスキを与えることなく、完璧なで王子として生きてきたのだ。
そのジールが、王の絶対条件である聖女との結婚を拒否したのだ。
「あのロザリア嬢とはうまくやっていける自信がもてません、嫌悪感すら感じます」
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説

王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

君は妾の子だから、次男がちょうどいい
月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでのこと。
……やっぱり、ダメだったんだ。
周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間でもあった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表する。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放。そして、国外へと運ばれている途中に魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※毎週土曜日の18時+気ままに投稿中
※プロットなしで書いているので辻褄合わせの為に後から修正することがあります。
【完結】もう誰にも恋なんてしないと誓った
Mimi
恋愛
声を出すこともなく、ふたりを見つめていた。
わたしにとって、恋人と親友だったふたりだ。
今日まで身近だったふたりは。
今日から一番遠いふたりになった。
*****
伯爵家の後継者シンシアは、友人アイリスから交際相手としてお薦めだと、幼馴染みの侯爵令息キャメロンを紹介された。
徐々に親しくなっていくシンシアとキャメロンに婚約の話がまとまり掛ける。
シンシアの誕生日の婚約披露パーティーが近付いた夏休み前のある日、シンシアは急ぐキャメロンを見掛けて彼の後を追い、そして見てしまった。
お互いにただの幼馴染みだと口にしていた恋人と親友の口づけを……
* 無自覚の上から目線
* 幼馴染みという特別感
* 失くしてからの後悔
幼馴染みカップルの当て馬にされてしまった伯爵令嬢、してしまった親友視点のお話です。
中盤は略奪した親友側の視点が続きますが、当て馬令嬢がヒロインです。
本編完結後に、力量不足故の幕間を書き加えており、最終話と重複しています。
ご了承下さいませ。
他サイトにも公開中です

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる