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第5章
これからのエレファント地区
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「それでは会議を始めたいと思います。」
マリア婦人が宣言をする。
会議のメンバーは屋敷にいる全員だった。
ロミオは兎も角として、部下達は、自分たちも参加していいのか?という顔をして緊張している。
「それでは、先ずは決定事項からお伝えしたいと思います。
まずは、黒フード達、5名は死んでもらうことにします。」
いかなりの発表にロミオ達は目を見開き、固まる。
「そして、ロミオたちはこちらの領地の住民として生き直していただきます。」
してやったりな顔で、マリア婦人は笑顔を向ける。
「マリア様、お人が悪いですよ」
ロミオは肩の力が抜けて、少しのボヤキをもらす。
そんな雰囲気で始まった会議だった。
「まずは私から提案させていただきます。
あの坑道を使い、西の帝国とも国交を結び、取引はできないかと考えております。
西の帝国ではこちらの特産品、今は塩ぐらいしかありませんが
そして東の帝国へは、西の帝国のものを売れれば、かなりの利益になると思います。
そして、このエレファント地区はその貿易の要所となればと思います」
フランシスは大きな夢を語りだした。
「そのためには、まずは人、道、物が必要です」
「なるほど、人手となると出稼ぎに行っているものを雇って、あそこまでの道を作らせる公共工事をさせましょう。
お金なら塩の売上金で余裕があります。
物は、何か買付に長けた者がいればいいのですが…」
マリア婦人がドレッティに視線を送る。
「あっ私には無理ですよ、馬も乗れませんし、回つけた物を売りさばくような人脈もありません。
それこそトーマスのようにはできません」
「トーマス、そうですねぇ
トーマスを引き入れられたらかなり助かりますね」
皆の目線がドレッティに集中する。
その物言いたげな目線にドレッティは
「え?」
マリア婦人が宣言をする。
会議のメンバーは屋敷にいる全員だった。
ロミオは兎も角として、部下達は、自分たちも参加していいのか?という顔をして緊張している。
「それでは、先ずは決定事項からお伝えしたいと思います。
まずは、黒フード達、5名は死んでもらうことにします。」
いかなりの発表にロミオ達は目を見開き、固まる。
「そして、ロミオたちはこちらの領地の住民として生き直していただきます。」
してやったりな顔で、マリア婦人は笑顔を向ける。
「マリア様、お人が悪いですよ」
ロミオは肩の力が抜けて、少しのボヤキをもらす。
そんな雰囲気で始まった会議だった。
「まずは私から提案させていただきます。
あの坑道を使い、西の帝国とも国交を結び、取引はできないかと考えております。
西の帝国ではこちらの特産品、今は塩ぐらいしかありませんが
そして東の帝国へは、西の帝国のものを売れれば、かなりの利益になると思います。
そして、このエレファント地区はその貿易の要所となればと思います」
フランシスは大きな夢を語りだした。
「そのためには、まずは人、道、物が必要です」
「なるほど、人手となると出稼ぎに行っているものを雇って、あそこまでの道を作らせる公共工事をさせましょう。
お金なら塩の売上金で余裕があります。
物は、何か買付に長けた者がいればいいのですが…」
マリア婦人がドレッティに視線を送る。
「あっ私には無理ですよ、馬も乗れませんし、回つけた物を売りさばくような人脈もありません。
それこそトーマスのようにはできません」
「トーマス、そうですねぇ
トーマスを引き入れられたらかなり助かりますね」
皆の目線がドレッティに集中する。
その物言いたげな目線にドレッティは
「え?」
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