呪われた地の聖女〜聖女認定を外され婚約破棄に、呪われた地にて継母と同居、イジメられると思えば溺愛、呪いの魔術師にも、私はここで幸せになります

モスマンの娘

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第5章

秘密の坑道

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あれから数日がたった。

あの後5人は必死で働いた。
ひたすら貝を洗い、塩発掘部隊が塩をとってくれば塩を洗い、聖女の砂の袋詰など
やることは無数とあった

傷も癒え、5人は納屋への引っ越しを済ませた。

納屋といっても、かなり大きく前住んでた小屋よりずっといいと5人は思う。

マリア婦人が突然その納屋に訪れた

「ロミオ、少し話を聞かせていただきたいのですが、よろしいですか?」

ロミオは少しマリア婦人が苦手だ。
なぜかマリア婦人はロミオに当たりがキツイ気がする。

「なんでしょうか?マリア様」
でもいかないわけには行かない。

「あなた達がどのように西の帝国から来たのか、教えていただきたいのです。
あの山脈を超えてきたとは、考えにくいので」

やはり言うときがきたかとロミオは腹をくくる

「わかりました。実は西の王家に伝わる秘密の坑道があります。

それは王にのみ伝えられるのですが、私はもう次期王と決まっていたので、その存在自体は知らせられておりました。

そこを見つけ、こちらに亡命してきたのです」

なるほど、知られていない坑道は興味深い。

「わかりました。ありがとうございます。これは西の帝国のとても高い、秘密事項ですね。

それを私に教えてくださった意味、しかと受けとめたいと思います。」

「ロミオ、セバス、今日はその坑道の位置を確認しに行くことにします。よろしいですね?」

「「はい」」

マリア婦人の言葉が、ロミオの気持ちに響く。

アリファント家の方々は本当にしっかりと、誠意を見せれば誠意で返してくれる。

全てを委ねよう。そして、この方々に頼りにされたい。
そんな思いが生まれた。
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