55 / 89
第5章
ロミオの決心
しおりを挟む
あの後領民の前で、アリファント家に忠義を誓いロミオ達はエレファント地区に迎え入れられた。
住む場所はアリファント家の納屋ということになったが、納屋はかなり荒れているし、物置化していてとても住めない。
更にロミオはたぶん肋骨が折れている。
家来の剣士のアミルもむち打ちとたぶん肋骨を折れている。
槍使いのペトロは喉が潰れ、しゃべれない
こちらの怪我が落ち着くまでは客室で寝泊まりすることになった。
ナイフの二人は侍女のアルル、執事のセバス
この二人は怪我がないのと、怪我人も動ける範囲で納屋を片付け住める準備をするということになった。
「お怪我は痛みませんか?こちらの薬草が痛み止めに効きますから、煎じてあります。
苦いですが、一気にお飲みくださいね」
フランシスが薬草を届けに来ると、ボゥとした顔でロミオが受け取る。
「ありがとうございます。こんな、僕達なんか気にかけていただいて」
「何をおっしゃるのです、もうアリファント家の一員です。
でも気をつけてください、うちは人使いが荒いですよ!
今日はゆっくり休まれて、明日からバシバシ!働いていただきますからね」
笑顔で冗談めかして言うフランシスにロミオは、目が離せなかった。
フランシスが去ってから、
「ロミオ様!明らかにあの娘さんに恋してますよね?わかりやす~い」
遠慮なく、しゃべってくるのは剣士のアミル
ロミオとは幼なじみである。
「お兄ちゃん、そんなちゃかしちゃだめだよ」
とめるのは双子の妹のアルル
兄と違ってかなり小さい
「王子、本当にこちらのアリファント家に仕えるおつもりですか?西の帝国を捨てて」
セバスは辛そうに告げる。
ペトロはうんうんと頷くことしかできない。
「それなんだが。やはり私は決心したのだ、お前たちには悪いと思っている」
住む場所はアリファント家の納屋ということになったが、納屋はかなり荒れているし、物置化していてとても住めない。
更にロミオはたぶん肋骨が折れている。
家来の剣士のアミルもむち打ちとたぶん肋骨を折れている。
槍使いのペトロは喉が潰れ、しゃべれない
こちらの怪我が落ち着くまでは客室で寝泊まりすることになった。
ナイフの二人は侍女のアルル、執事のセバス
この二人は怪我がないのと、怪我人も動ける範囲で納屋を片付け住める準備をするということになった。
「お怪我は痛みませんか?こちらの薬草が痛み止めに効きますから、煎じてあります。
苦いですが、一気にお飲みくださいね」
フランシスが薬草を届けに来ると、ボゥとした顔でロミオが受け取る。
「ありがとうございます。こんな、僕達なんか気にかけていただいて」
「何をおっしゃるのです、もうアリファント家の一員です。
でも気をつけてください、うちは人使いが荒いですよ!
今日はゆっくり休まれて、明日からバシバシ!働いていただきますからね」
笑顔で冗談めかして言うフランシスにロミオは、目が離せなかった。
フランシスが去ってから、
「ロミオ様!明らかにあの娘さんに恋してますよね?わかりやす~い」
遠慮なく、しゃべってくるのは剣士のアミル
ロミオとは幼なじみである。
「お兄ちゃん、そんなちゃかしちゃだめだよ」
とめるのは双子の妹のアルル
兄と違ってかなり小さい
「王子、本当にこちらのアリファント家に仕えるおつもりですか?西の帝国を捨てて」
セバスは辛そうに告げる。
ペトロはうんうんと頷くことしかできない。
「それなんだが。やはり私は決心したのだ、お前たちには悪いと思っている」
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
君は妾の子だから、次男がちょうどいい
月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでのこと。
……やっぱり、ダメだったんだ。
周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間でもあった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表する。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放。そして、国外へと運ばれている途中に魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※毎週土曜日の18時+気ままに投稿中
※プロットなしで書いているので辻褄合わせの為に後から修正することがあります。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】もう誰にも恋なんてしないと誓った
Mimi
恋愛
声を出すこともなく、ふたりを見つめていた。
わたしにとって、恋人と親友だったふたりだ。
今日まで身近だったふたりは。
今日から一番遠いふたりになった。
*****
伯爵家の後継者シンシアは、友人アイリスから交際相手としてお薦めだと、幼馴染みの侯爵令息キャメロンを紹介された。
徐々に親しくなっていくシンシアとキャメロンに婚約の話がまとまり掛ける。
シンシアの誕生日の婚約披露パーティーが近付いた夏休み前のある日、シンシアは急ぐキャメロンを見掛けて彼の後を追い、そして見てしまった。
お互いにただの幼馴染みだと口にしていた恋人と親友の口づけを……
* 無自覚の上から目線
* 幼馴染みという特別感
* 失くしてからの後悔
幼馴染みカップルの当て馬にされてしまった伯爵令嬢、してしまった親友視点のお話です。
中盤は略奪した親友側の視点が続きますが、当て馬令嬢がヒロインです。
本編完結後に、力量不足故の幕間を書き加えており、最終話と重複しています。
ご了承下さいませ。
他サイトにも公開中です

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる