上 下
49 / 89
第4章

マリア婦人の秘密6

しおりを挟む
「お止めください、わかりました。我々は…」


「お母様~!お母様~!どちらにいらっしゃいますか?お母様~!」

マリア婦人の動きが止まる。
やばい、ここを見られは
そう考えている間もなく。



「お母様!なんてことです。5人で一斉にお母様を!なんて卑怯な」

んぅぅ?フランシスにはマリア婦人が1人の黒フードを足で踏みつけて刃を向けてるのは、目に入らないでらしい

「今助けますは!お母様、少し離れてください」

マリア婦人は言われた通りにすぐに飛び離れる。
人質がいなくなるなど、フランシスのお願いに比べれば塩一粒ほどの価値もない。

「パチンコ部隊、用意はいいですね?撃て!!」

パチンコを持ったまだ未成年の領民が草の中から出てきて、黒フード目掛けて発射する

「ゴホッゴホッ、ガボ、なんだコレ?目が~目が開けられない、喉が」

「特性香辛料爆弾ですは、さあ、皆さんやっておしまいなさい」

周りにはカマや、クワ、ツルハシなどを持った領民たちが取り囲む。
皆タオルなどで、鼻と口を覆っていて表情はわからないが、目が血ばしって見開かれている。
必死な様子は伝わってくる。

これはもうダメだ、殺される

黒フード達は死を覚悟した。




「おやめなさい、もうそのもの達に戦意はありませんよ」
しおりを挟む

処理中です...